保温も保冷もできる、話題のDoric(ドリック)

ヘアライン加工されたシルバーのボトルの「Doric(ドリック)」、落ち着いた高級感のあるたたずまいです。
Doricが目指したのは、シルバーパーツで統一されたクラシカルな自転車にも馴染むシルバーの保温・保冷ボトルとのこと。 現状、保温と保冷が可能なデザイン性で目をひくサイクルボトルは、なかなか見つかりません。特にシルバー色の金属ボトルはなおさらですよね。
KiLEY(キーレイ) Doric(ドリック)
材質 | ステンレス |
---|---|
容量 | 500ml |
重量 | 325g |
サイズ | Φ72 × 225mm |
カラー | シルバー |
保冷効力 | 8℃以下(6時間) |
保温効力 | 60℃以上(6時間) |
キーレイって、どんな会社?

キーレイ(KiLEY)と言えば、砲弾型のフロントライトを思い浮かべる方も多いかも知れません。トラディショナルかつ洗練されたデザインと、機能を兼ね備えたユニークさで人気のブランドです。
キーレイは台湾発の自転車アクセサリーブランドですが、ブランド名は日本語の「綺麗」(きれい)に由来しているそう。
そんなキーレイが生み出したステンレスボトル、期待が高まります!
Doric、さっそく使ってみた

Doric、さっそく開封していきます!外箱からからすでにオシャレです。
パッケージ:ハイブランドを思わせる高級感

箱を開けると、さらにオシャレな麻風の袋にシックな茶色のリポン。これならプレゼントにも向いていますね。
外観:古代建築の美しさをオマージュ

麻の袋の中には、オールステンレスで、シンプルなデザインのボトル。側面には文字やロゴはありません。落ち着いた高級感があります。
雰囲気ある質感

ボトル本体とフタがオールステンレスなので、全体がシルバー1色で統一されています。縦にスリットが入ったデザインは、ギリシャのパルテノン神殿の「ドリス式円柱」をイメージしているとのことで、シンプルな中にも洗練された重厚感があふれています。

フタにはキーレイのロゴがレーザー刻印されています。繊細な刻印なので、ブランドの主張がなく、さりげないアクセントになっています。デザイン性へのこだわりを感じますね。
サイズ感

一般的なサイクルボトルや500mlペットボトルと比較すると、大きく感じます。けれども、サーモスなどの日常使いの保温ポットと比べると、同じくらいのサイズ感でしょうか。
そして重さは325g、ズッシリ感があります。保温機能のないサイクルボトルやペットボトルに比べると重いですが、保温機能あるボトルの中では一般的な重さかも知れません。
実際に使ってみた!

手にするだけで気分が高揚する魅力を持つDoric、さっそく使ってみました。実際に使ってみると、機能的にも優れた点が、色々と分かりました。
飲み口が広く飲みやすい

まず飲み口が広いので、とても飲みやすいですね。口当たり良く、液だれすることもありません。ていねいに加工されている印象です。
飲み口が広いおかげで、氷が入れやすいのも嬉しいです。夏のライドでもキンキンに冷えた飲み物でクールダウンできるのはとてもありがたいですね!
保冷だけでなく、保温も

ステンレス二重構造の保温・保冷ボトルです。保温効果は6時間後60度以上、保冷効果6時間後8度以下。温かい飲み物が入っていても手で持てるし、冷たい飲み物が入っていてもボトル表面が結露しません。ボトルケージに入れてもベチャベチャしないので、使いやすそうです。
横にしても漏れない

ふたにはシリコンゴムが付いているので、横にしても漏れません。自転車での持ち運びはもちろん、カバンに収納しても安心です。
おすすめの使い方!

Doricは、シルバーを基調としたクラシックなスタイルに似合うおしゃれなボトルとして誕生しました。そんなDoricの個性を活かす使い方を探ってみましょう。
コーディネート
Doricが似合う自転車、コーデイネートが決まる自転車は、やはりクラシカルなイメージのある自転車と言えます。統一感にこだわる方には必携のボトルとなるでしょう。
クロモリバイク

クラシカルなイメージがあるクロモリバイクの細身のフレームとの相性はバッチリ。特にシルバーパーツのモデルにはベストマッチします。
ミニベロ

オシャレな街乗り自転車の代表選手、ミニベロ。Doricならスポーティーに寄り過ぎず、オシャレなイメージを保ってくれます。
どんなシーンでも
Doricなら、サイクリングはもちろん、自転車以外のシーンでも活躍してくれそうです。
サイクリング

水分補給が重要なサイクリング。サイクルケージにDoricをセットしておけば、季節に合わせて冷たい/温かい飲み物を手軽に楽しむことが出来ます。
街乗り

通勤・通学など、街の移動で自転車を使うときにも、Doricがフィットします。スポーティーになり過ぎないので、街着とも調和。ファッション重視のオシャレさんが使いたくなるボトルです。
普段使い

自転車に乗らないときでも使いたくなるオシャレボトルDoric。オフィスや在宅ワークに使うのも全然ありです。二重構造でボトル表面が結露しにくいので、机や書類が濡れる心配もありません。
アウトドアシーンでも

Doricを、自転車でのデイキャンプやチェアリングなど、アウトドアに持ち出すのもおすすめです。Doricの適度な重みのおかげで、風の影響が気になるアウトドアでも倒れにくく、使いやすいです。
現地でコーヒー豆を挽いてドリップするのもワクワクしますが、そこまで手間をかけなくても、お気に入りのコーヒーをDoricに入れて持って行けば、とても気軽にアウトドアコーヒーを楽しむことが出来ますよ!アウトドアで飲むコーヒー、オシャレなボトルでさらに美味しくなること間違いなしです。
他のボトルと比較してみた

Doricのデザイン性の高さは一目瞭然ですが、機能はどうでしょうか。ここで、他のサイクルボトルと比較してみましょう。サイズ、重量、保温・保冷性能など、主なスペックを表にまとめてみました。
同じ自転車用の保温・保冷ステンレスボトルとして、サーモスの真空断熱ケータイマグをピックアップしています。
Doric | サーモス ケータイマグ | サイクルボトル | ペットボトル | |
画像 | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
容量(ml) | 500 | 580 | 550 | 500 |
サイズ H×W(cm) | 22.5×7.2 | 23×7.5 | 20×7.4 | 21×6 |
重さ(g) | 325 | 280 | 54 | 32 |
保温性 (6時間後) | 60℃以上 | 70℃以上 | ー | ー |
保冷性 (6時間後) | 8℃以下 | 10℃以下 | ー | ー |
上記をもとに、デザイン性、使いやすさ、保温・保冷性能、洗いやすさといったメンテナンス性を順位付けしてみます。
Doric | サーモス ケータイマグ | サイクルボトル | ペットボトル | |
画像 | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
デザイン性 | ◎ | △ | ◯ | × |
使いやすさ | △ | ◯ | ◎ | ◯ |
メンテナンス性 | ◎ | △ | ◯ | – |
保温・保冷性 | ◯ | ◎ | – | – |
デザイン性
デザイン性ではやはりDoricがダントツ。サイクルボトルは多様な選択肢の中から好みのデザインを選べる点が評価できます。
使いやすさ
飲みやすさを考えると、なんと言ってもサイクルボトルがNo.1。サーモスも、ワンタッチでフタを開け、飲み口へのアクセスがスムーズです。それに比べると、スクリュー式のキャップをひねって開けなければならないDoricとペットボトルは両手が必要で、手間がかかります。
メンテナンス性(洗いやすさ)
Doricのパーツはフタとフタについたシリコンゴム、本体のみ。パーツ数3点と少なく、全て丸洗いできるので、とても洗いやすいです。 一方、同じ保温・保冷ボトルであるサーモスのケイタイマグはパーツ数が多く、洗いにくいし、バラすと組み立てに手間がかかる印象です。
保温・保冷性能
Doricの保温性能はサーモスのケイタイマグより劣りますが、保冷性能はDoricが上回っています。どちらを重視するのか個人差もありそうですが、総合的には保温性能でDoricに10°Cの差をつけているサーモスの方が優れていると言って良さそうです。
Doricについて、質問
Doricの使い方やメンテナンス方法について、気になることをまとめて解決します。
傷がつかない?

ヘアライン可能されているので、思ったより傷が目立ちにくい印象です。ただ金属なので、高い所から落とすと、傷がついたりへこんだりする可能性もあります。取り扱いには注意が必要です。
ボトルケージにはまる?

ボトルケージにはまるサイズに設計されています。ただケージの形状によっては差し込みにくかったり、ホールド感が弱かったりする可能性があるので、フィット感を確認しましょう。
また、小さなサイズのフレームだと、ボトルの着脱が難しいことも。特に女性は気を付けたいポイントです。そして、金属製のボトルケージだと、振動でカチャカチャと音が鳴ってしまいます。樹脂やカーボン素材の方が相性が良いかもしれません。
入れてはいけない飲み物は?

まず、炭酸には対応していないので、コーラやジンジャエールなどの炭酸飲料はNGです。ペリエなどの炭酸水などもやめておきましょう。
そのほか、ステンレスボトルなので、スープなど塩分の強いもの(0.8〜1%程度)も避けましょう。サビの原因になる可能性があります。なお、スポーツドリンクにも0.1〜0.2%ほど塩分が含まれていますが、その程度であれば使用に問題はないようです。使用後は早めに洗うようにしましょう。
食洗機は使える?

食洗機の使用は非推奨とのこと。手洗いが安心ですね。
本体、フタともステンレスなので丸洗い出来ます。パーツもフタ、フタに付けられたシリコンゴム、ボトル本体のみととてもシンプルで洗いやすいので、手洗いでも手間がかからないでしょう。
なお、漂白してしっかり汚れを落としたい場合は、必ず酸素系漂白剤を使用しましょう。塩素系漂白剤は、サビが発生する恐れがあります。
最後に、濡れた状態で他の金属に接すると錆びる可能性があります。使用したら放置せず、早めに洗って水気を切っておきましょう。
Doric、ちょっと気になる点
Doricを使ってみて、ちょっと気になった点もありました。
保温性は一般的な保温ボトルに及ばないかも
サーモスなどの一般的な保温・保冷ボトルに比べると、保温性能が劣るようです。実際に使用した感覚でもコーヒーを入れて3時間ほどで飲んでみたとき、思ったより冷めている印象をうけました。
メーカーの公表値を比べてみましょう。比較対象としたサーモスの「真空断熱ケータイマグ」は、Doricと同じ容量500ml、スクリューキャップの直飲みタイプです。自転車用ではなく、一般の保冷・保温ボトルです。
やはり、サーモスの真空断熱ケータイマグの方が保温力は高いですね。 ただ、いつまでも熱くて中々飲めない、というケースもあります。朝、職場に着いてコーヒーと共に仕事をスタート、というシチュエーションなら、Doricの保温性はちょうど良いかも知れません。
一方、保冷力については、ほぼ同等ですが、Doricの方が少し勝っています。暑い時期にはDoricの保冷性能には期待できそうです。
最初は金属臭が少しするかも

Doricに使われている素材は、高級食器にも使われている18-8ステンレス(SUS304)。そのため、金属臭もかなり抑えられており、実際に使用したときにも金属臭はほとんど気になりませんでした。
とは言うものの、正直全くないという訳ではないので、金属臭が苦手な方はちょっと気になるかも知れません。ちなみに、メーカーによると、使用してくうちに金属臭は消えていくとのことです。
絶対にサビないワケではない

そして、ステンレスだから絶対にサビないかと言うと、そうとは限りません。濡れたままの状態で他の金属と接触しているとサビてしまうことも。使った後は早めに洗って、しっかり水分を切って乾かしましょう。
Doricで愛車のカスタムをランクアップ!

Doricは実際に使ってみて、圧倒的に優れたデザイン性と機能を持つ、唯一無二のサイクルボトルであると感じました。特にこのデザインに響いた方は、自転車ライフだけでなく、日常生活もランクアップしてくれるDoricを、ぜひご自分の愛車のカスタムに加えてみてはいかがでしょうか。