話題のケルヒャー「OC Handy Compact」は自転車洗車に使える?泥だらけのMTBで検証してみた

話題のケルヒャー最小モデル「OC Handy Compact」で自転車洗車!泥だらけのMTBがきれいに洗えました

「帰るまえに、10秒ケルヒャー。」

そんなキャッチコピーで話題を集めているのが、ケルヒャーの最新モバイル高圧洗浄機「OC Handy Compact(ハンディエア)」です。

発売直後から品薄が続くほど人気のこのモデル。果たして、自転車の洗車にも実用的なのでしょうか? 泥だらけのマウンテンバイクで実際に使ってみたので、レポートしていきます!

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目次

話題の「OC Handy Compact」を徹底レビュー!自転車にも使える?

「OC Handy Compact」を手に持つ

高圧洗浄機ブランドとして世界的に知られるドイツ発のケルヒャーから登場した、最新モバイル高圧洗浄機「OC Handy Compact(ハンディエア)」。

手のひらサイズのボディで、電源いらず。ペットボトルやバケツから給水できる新モデルです。

アウトドアやスポーツシーンなど、幅広いシーンでの活用が想定されますが、「これ、自転車にもぴったりなのでは?」と思い、実際に購入して試してみました。結論から言うと、自転車にもかなり“使える”1台でした。

ケルヒャー(Kärcher) OC Handy Compact

参考価格14,982円(税込)
最大許容圧力 (MPa)max. 1.5
吐出圧力中圧
吐出水量 (l/h)150
バッテリータイプリチウムイオン
電圧 (V)7.2
使用時間(一回の充電)ブーストモード 12分、エコモード 30分
充電時間3時間
重量(kg)0.8
寸法(長さ×幅×高さ) (mm)254 x 71 x 186
※記事執筆時点(2025年10月)の情報になります

ケルヒャー「OC Handy Compact」の特徴

まずは、「OC Handy Compact」の主な特徴を紹介していきます。

  1. 手のひらサイズで、驚きの軽さ
  2. 電源・水道いらずでどこでも使える
  3. 4-in-1ノズルで多彩な噴射モード
  4. 洗浄剤ボトルで「泡洗浄」にも対応

手のひらサイズで、驚きの軽さ

地面に置かれた「OC Handy Compact」

本体の重さはわずか約800g。さらにハンドルは折りたたみ式で、使用後はコンパクトに収納できます。

「大きくて重い」という高圧洗浄機のイメージを覆すサイズ感であり、ライド後の洗浄や遠征時の車載など、あらゆるシーンで持ち運びの面倒さを感じさせません

電源・水道いらずで、どこでも使える

「OC Handy Compact」でMTBを洗車

充電で駆動し、2Lペットボトルやバケツから給水できるため、駐車場や遠征先など、電源や水道がない場所でも気軽に洗浄を行えます

フル充電(USB-C)にかかる時間はおよそ3時間。使用時は、ボタンひとつで「ブーストモード」と「エコモード(ブーストの約半分の圧力)」を切り替え可能です。ブーストモードなら最大約12分、エコモードなら最大約30分の連続使用に対応します。

「OC Handy Compact」のボタンを押す

また、LEDライトがモードとバッテリー残量を知らせてくれるため、使用中も状態をひと目で把握できます。

4-in-1ノズルで多彩な噴射モード

「OC Handy Compact」の4つの噴射モード
出典:ケルヒャー ジャパン株式会社

ノズル先端をひねるだけで、ジェット・幅広・シャワー・傾斜の4パターンを切り替えられます。たとえば、フレームを洗うときは幅広モード、タイヤのブロックに詰まった泥を落とすときはジェットモード、といった使い分けが可能です。

パーツに合わせて噴射モードを選べるため、汚れを効率よく落とせて、1台で幅広いシーンに使えます。

洗浄剤ボトルで「泡洗浄」にも対応

「OC Handy Compact」でMTBを泡洗浄

付属の「洗浄剤ボトル」にバイククリーナーなどの洗浄液を入れれば、水と一緒に泡状にして噴射できます。水だけでは落としきれない頑固な汚れや、本格的に洗車したいときに便利です。

開封&セットアップ方法をチェック!

このような箱に梱包されて到着しました。シンプルなパッケージデザインです。

「OC Handy Compact」のパッケージ

それでは、付属品を順に確認していきます。

「OC Handy Compact」の同封品

付属品

  1. バケツ用給水ホース
  2. 本体
  3. ペットボトル用ホース
  4. 充電コード(USB-C)
  5. 4-in-1ノズル
  6. 洗浄剤ボトル
  7. 取扱説明書

本体のほかに、取り付け用アタッチメントが4つ(給水ホース、ペットボトル用ホース、4-in-1ノズル、洗浄剤ボトル)。加えて、充電コードと取扱説明書が同梱されています。

セットアップは、ペットボトル用とバケツ用の2種類のホースから使いたい方を選び、噴射ノズルを取り付ければ準備完了。洗浄剤ボトルは、必要に応じてセットすればOKです。

セットアップの各ポイントを見ていきましょう。

ペットボトルを使う場合

水を入れたペットボトルのなかにペットボトル用のホースを入れ、その後キャップを締め、

ペットボトル用ホースをペットボトルに取り付ける

あとはキャップ部分を本体に差し込んでセット完了。

ペットボトルを「OC Handy Compact」に取り付ける

これで、屋外でもペットボトルを“即席タンク”として利用できるようになります。手順はとても簡単です。

バケツを使う場合

水を入れたバケツに、付属の長い方のホースを入れ、クリップでフチに固定します。

バケツの中に入れたバケツ用ホース

このクリップがあることで、使用中にホースが浮いて水面から外れる心配がありません。

バケツ用ホースのクリップ

あとは本体側にホースを差し込むだけでセット完了です。

バケツ用ホースを「OC Handy Compact」に取り付ける

なお、水道から直接給水することはできないため、その点には注意が必要です。

噴射ノズル(4-in-1ノズル)を取り付ける

水を噴射する際は、この4-in-1ノズルを取り付けます。

「OC Handy Compact」に4 in 1 ノズルを取り付ける

手順は、ノズル側の矢印マークと本体側のカギマークを合わせ、止まる位置まで回すだけ。ノズルを装着すれば、水を噴射できるようになります。

泡洗浄:洗浄剤ボトルを取り付ける

泡洗浄を行う場合は、洗浄剤ボトルにクリーナーを入れてキャップを締め、本体先端の噴出口に差し込むだけ。簡単に泡洗浄が楽しめます。

洗浄剤ボトルを装着した「OC Handy Compact」

これで水と一緒に泡を噴射できるようになり、本格的な洗車にも活用できます。

※画像ではホースを外していますが、実際の使用時はペットボトルもしくはバケツ用のホースを取り付けて使用します。

MTBの泥汚れは落ちる? 実際に使ってみた

それでは本題。「OC Handy Compact」は自転車のガンコな泥汚れを落とせるのか、実際に試してみました。

  1. 泥だらけのMTBで、洗車!
  2. 水はバケツにためた約5Lを使用
  3. 手順は、①水洗い → ②洗浄液の噴射 → ③仕上げ洗い

フレームからタイヤの溝まで、全体的に泥が乾いてこびりついた状態です。トレイル帰りを想定した、いわば“リアルな汚れ”で検証しました。

泥まみれのMTB
泥まみれのMTB
泥まみれのMTB

Step1:まずは水だけで全体を洗い流す

まずは水だけで全体を洗い流していきます。小型ながら水圧はしっかりしており、正直、ほとんどの汚れはこの工程だけで落とせる印象です。

「OC Handy Compact」でMTBを洗車

一方で、高圧洗浄機で自転車を洗う際に気をつけたいのが、ベアリング部への水の侵入。ホイールのハブやBB(ボトムブラケット)、ヘッドパーツ、ペダルといった箇所に高圧の水をかけると、グリスが流れ落ちたり、サビが生じる原因となります。

そのため、これらの箇所は「ジェット」ではなく、「シャワー」モードなどでやさしく洗い流すのが基本です。

Step2:洗浄剤ノズルで泡洗浄

本格的に洗車したい場合や、こびりついた汚れを落としたいときには、付属の洗浄剤ボトルにバイククリーナーを入れて泡洗浄を行います。

「OC Handy Compact」でMTBを泡洗浄

ただし、洗浄液の吐出量は調整できない仕様のため、消費が早め。そのまま原液を入れるとすぐになくなってしまうので、水で少し薄めて使うほうが経済的だなと感じました。

Step3:最後にもう一度水で洗い流す

最後にもう一度水で洗い流し、残った泡や汚れを落としていきます。乾いたタオルなどの布でサッと拭き上げ、チェーンなどに注油をすれば完了です。

「OC Handy Compact」でMTBを洗車

泥で覆われていたフレームもピカピカになり、タイヤの溝やチェーンステー、クランクまわりにこびりついていた汚れもきれいに落とせました

汚れが落ちたMTB
汚れが落ちたMTB
汚れが落ちたMTB

「OC Handy Compact」の良かったところ

正直なところ、「こんなにコンパクトなのに、ここまで使えるのか」と驚かされました。とくに軽さや持ち運びやすさ、そしてどこでも使える機動力は、サイクリスト目線でも大きなメリットです。

ここからは、実際に使用して感じた「良かったところ」を順に紹介していきます。

800gの軽さとコンパクトさ

コンテナに積まれた「OC Handy Compact」

やっぱりこのコンパクトさは正義です。家の中で保管するときも、車に積んでおくときも場所を取らないのがありがたい。たとえば、画像のように車載コンテナのすき間などにスッと収まります(もちろんホースやバケツも別途必要ではあるものの、それでも省スペース)。

さらに、本体がわずか800gと軽量なため、持ち運ぶにしても疲れにくいですし、洗浄中も片手で扱えます。(2Lペットボトルを装着するとさすがにズッシリきますが)。

高圧洗浄機に抱いていた「大きくて重い」というイメージを、いい意味で裏切ってくれました。

どこでも洗える機動力

「OC Handy Compact」でMTBを洗車

バッテリー駆動に加え、2Lペットボトルやバケツから給水できるため、帰宅後に駐車場などでサクッと洗車を行えます。さらに車に積んでおけば、遠征先でも車載前に手軽に汚れを落とせる。

まさにこの製品のキャッチコピー、「帰るまえに、10秒ケルヒャー。」のとおりの使い心地でした。

4パターンの噴射モードが実用的

「OC Handy Compact」のジェットモードで自転車を洗車

今回の検証では、ほとんどの汚れを「幅広モード」で落とせました。ただ、スプロケットの歯のあいだに入り込んだ小枝や葉など、幅広では届きにくい汚れもあります。

そんなときは「ジェットモード」の出番。ピンポイントの強い水流で、細かな部分までしっかり洗い落とせました

用途に応じて4つのモードを切り替えられるのは、かなり実用的だと感じます。

「OC Handy Compact」の気になったところ

全体としてはかなり満足度の高い製品でしたが、細かい部分で「もう少しこうなら…」と思う点もいくつかありました。

ここでは、実際の使用を通じて気づいた「気になるポイント」を率直に挙げていきます。

ペットボトルで洗うには限界がある

「OC Handy Compact」のペットボトルの水量が残りわずか

2Lペットボトルで給水できるのは便利ですが、やはり水量には限界があります。泥汚れを軽く洗い流す程度であれば十分対応できますが、泡洗浄まで行うとなると少し厳しいかもしれません。

そのため、軽い汚れのときはペットボトル、しっかり洗いたいときはバケツ、といった使い分けが現実的です。

クリーナーの消費が早い

「OC Handy Compact」でMTBを泡洗浄

検証パートでも触れましたが、洗浄剤ボトルで泡洗浄を行うと、想像以上にクリーナーの減りが早かったです。噴射量を調整する機能がないため、原液のまま使用するとすぐに使い切ってしまいます。

そのため、今後泡洗浄を行う際は、水で薄めてから使おうと思いました。洗浄力を保ちながらも、コストを抑えて使えるバランスを探るのが良さそうです。

「OC Handy Compact」はこんな人におすすめ!

地面に置いた「OC Handy Compact」

ここまでの内容をまとめると、「OC Handy Compact」は以下のような人におすすめです。

  • 高圧洗浄機がほしいけど大げさなのはちょっと…という人
    • 高圧洗浄機のイメージを覆す、軽量・コンパクト設計。
  • 自転車やバイクの泥汚れを落としたい人
    • コンパクトながら、自転車についた泥汚れなどを洗うには十分な水圧。
  • ベランダや駐車場で簡易洗浄をしたい人
    • バッテリー駆動のため、電源がない環境でも洗車できる。
  • キャンプ・アウトドア用品の洗浄にも使いたい人
    • 自転車だけでなく、チェアやテーブル、靴の泥汚れなどにも使える万能さ。

本格的な高圧洗浄機のようなパワーは求めないけれど、“必要十分な水圧でどこでも洗える”という機動力を重視する人には最適なアイテムです。

ケルヒャー(Kärcher) OC Handy Compact

「OC Handy Compact」は、手軽さと実用性を兼ね備えた、サイクリストにとって頼りになるポータブル洗浄機でした。

軽量コンパクトで扱いやすく、電源いらずでどこでも使える──。これまで愛車の手入れをつい後回しにしていた人ほど、その手軽さを実感できるはずです(筆者がまさに、笑)。

この1台があれば、ライド後の“洗車タイム”がきっと楽しくなるはずです。

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