ペダル交換はBMXの重要カスタム!

ペダルはライダーとBMXをつなぐ重要なパーツで、交換することで乗り味が大きく変わります。ペダルは比較的価格が安めのものを見つけやすく、交換も簡単なので最初のカスタムにもおすすめです。BMXのパーツの中でもペダルは目立つため、カラーやデザインでおしゃれにコーディネートするのもいいですね。
ライディングスタイルに合わせたペダルを選ぶと、乗りやすさやトリックの成功率をアップさせることができます。BMXの完成車には交換前提で安いペダルが付いていることもあるので、使いやすいものに変えるメリットは大きいです。また、ペダルは消耗品であり、ライダーの成長によっても使いやすいものが変化していくため、定期的に交換して理想のものを見つけてみましょう。
BMXペダルの選び方
BMXのペダルはたくさんの種類があり、ライディングスタイルに合わせて選ぶことが大切です。初めてペダル交換をする場合、どうやって選んだらよいか分かりませんよね。そこで、BMXのペダルを選ぶときにチェックすべきポイントを分かりやすくまとめました。
BMXペダルの選び方のポイント
それぞれの選び方のポイントについて、詳しくチェックしていきましょう。
素材:人気が高く使いやすいのは「プラスチック製」

ペダル本体の素材は大きく分けると「プラスチック」、「金属」の2種類で、BMXではプラスチック製が主流です。ストリート・パーク・フラットランドなど、どのジャンルでもプラスチック製ペダルが主流で、種類も多いので選びやすいです。
プラスチック製ペダルは金属製より軽く、踏み外して体にヒットしたときのダメージが少ないのがメリット。BMXのトリック練習ではペダルを踏み外してスネにヒットすることが多いですが、柔らかいプラスチック製ならダメージを軽減できます。また、パークではフロアやセクションが削れるのを防ぐために、プラスチック製ペダルの装着を義務付けていることも多いです。
プラスチック製ペダルは削れやすく早めの交換が必要な点はデメリットですが、比較的リーズナブルなものが多いため、いろいろなペダルを試して使いやすいものを見つけたい方にも向いています。
グリップや耐久性重視なら「金属製」もOK

金属製ペダルはピンがシューズに食いつきやすく、削れにくく耐久性が高いのがメリットです。トリック時のグリップ力や耐久性を重視する方は、金属製ペダルを選ぶのもありです。ただし、ペダルを踏み外したときのダメージは大きいため、初心者のうちは避けたほうが良いかもしれません。
踏面のサイズ:ライディングスタイルに合わせて
ペダル本体の踏面のサイズは、ライディングスタイルやトリックによって選び方のポイントが変わります。
「ストリート&パーク」はしっかり踏める大きめのものを

ペダルとシューズのグリップ力が重要なストリートやパークでBMXに乗るなら、しっかり踏める大きめサイズのものを選ぶのがおすすめです。ペダルの踏面が大きいとしっかり踏み込めて疲労が溜まりにくく、しっかりグリップしてくれるのでトリックで滑ったり踏み外したりしにくくなります。BMXに乗るときに履くシューズのサイズを確認して、少し大きめサイズのペダルを選びましょう。
「フラットランド」はコンパクトで邪魔にならないものを

ペグに乗ってトリックをすることが多いフラットランド用のペダルは、コンパクトで邪魔にならないものを選びましょう。フラットランドではペグに乗るトリックがメインになるため、ペダルが大きいと体に当たって邪魔になることがあります。一部ペダルを使うトリックもありますが、初心者のうちはコンパクトなペダルで練習するのがおすすめです。
ピン:数が多いとグリップ力が高い

BMX用のペダルはほとんど「ピン」と呼ばれる突起が表面に付いていて、シューズに食い込むことでグリップするようになっています。レースではピンではなくペダル自体に凹凸がつくられているケージタイプもありますが、ストリートやパーク、フラットランドではピンタイプのペダルを使うのが一般的です。グリップ力を重視するなら、ピンの数が多いものを選ぶと良いでしょう。
特にストリートやパークでは、しっかりグリップするペダルの方がトリックをやりやすいです。トリックをするときにシューズが滑る場合は、ピンが多いペダルを選んでみてください。
軸サイズ:9/16インチを選ぼう

ペダルとクランクをつなぐ軸のサイズは2種類ありますが、一般的なBMXは軸サイズ9/16インチと表記してあるものを選べばOKです。ほかには1/2インチの軸サイズがありますが、完成車など一般的なBMXで使われることはほとんどありません。
重量:軽量タイプなら200g以下を目安に

ペダルは素材やサイズによって重量が変わりますが、BMXを軽量化したいなら片側200g以下のものを選びましょう。プラスチック製でペダルは、片側200~300gのものが多いです。あまり大きな差ではありませんが、ほかのパーツと一緒に軽量化すると効果を感じられる可能性があります。
BMXペダルのおすすめメーカー
BMXのペダルを扱うメーカーはたくさんあり、どこを選べば良いのか迷いますよね。そこで、BMXライダーから人気が高いペダルを扱うおすすめメーカーの特徴をまとめました。ペダル選びの参考にしてください。
メーカー名 | ロゴ | 特徴 |
Eclat(エクラ) | ![]() | 革新的なBMXパーツを積極的に開発するメーカーで、ストリート・パークライドに適したペダルも複数ラインナップ。 |
Odyssey(オデッセイ) | ![]() | アメリカの歴史あるBMXブランド。チームライダーのシグネイチャーペダルなど、ラインナップが豊富。 |
FLY BIKES(フライバイクス) | ![]() | スペインで設立されたブランドで、シンプルなデザインと使い勝手のBMXパーツやペダルを生み出している。 |
BSD(ビーエスディー) | ![]() | スコットランドを拠点に持つBMXブランドで、ペダルも幅広いラインナップを展開。 |
ARESBIKES(アーレスバイクス) | ![]() | フラットランドに特化したBMXやパーツをラインナップするメーカー。フラットランドライダーに定評のあるペダルも。 |
BMXペダルのおすすめ10選
編集部がピックアップした、BMX向けのおすすめペダルをご紹介します。ストリート&パーク、フラットランドの2つのジャンルに分けて、それぞれ使いやすいペダルをピックアップしています。ライディングスタイルに合わせて使いやすいペダルを見つけてみてください。
おすすめペダル10選
ストリート&パーク向けペダル5選
グリップ力が求められるストリートやパーク向けのペダルは、ピンの数やしっかり踏めるサイズに注目して選びました。
Eclat(エクラー) Juggernaut Pedal Black
素材 | ナイロン/グラスファイバー |
---|---|
サイズ(幅×長さ) | 115mm×107mm |
ピンの数 | 20 |
重量(片側) | 275g |
片面ピンでグリップ力とストリートでの使いやすさを両立
樹脂ボディとスチールピンを組み合わせ、グリップ力とストリートやパークでの使いやすさを両立したペダルです。

片面は樹脂とスチールのピンでグリップ力をしっかり確保し、裏面はピン無しの形状です。レールやボックスなどでグラインドをするときに滑りやすく、ピンが摩耗するのを防げる設計です。
おすすめポイント
- メインのスチールピンでグリップ力を確保
- 裏面はピンが無くセクションで滑らせやすい
- クロモリ軸で長く使えるように設計されている
BSD(ビーエスディー) Safari Pedal BLACK
素材 | ナイロンファイバー |
---|---|
サイズ(幅×長さ) | 105mm×100mm |
ピンの数 | 20 |
重量(片側) | 191g |
20本のピンでしっかり食いつくグリップ力
ナイロンファイバー製の軽量なペダルです。大きめサイズでストリートやパークでしっかり踏みたい方におすすめ。

バランス良く配置された20本のピンで、グリップ力もしっかり確保しています。
おすすめポイント
- 片側191gの軽量なボディ
- 20本と多めのピンでシューズへの食いつきが期待できる
- 頑丈なクロモリ軸でハードなライディングにも対応
RANT(ラント) Trill Pedal
素材 | ナイロン/グラスファイバー |
---|---|
サイズ(幅×長さ) | 100mm×95mm |
ピンの数 | 13 |
重量(片側) | 191.5g |
耐久性とグラインドの滑りやすさを両立
ストリートやパークのグラインドでの滑りやすさと耐久性が考えられた素材・形状のペダルです。ペダル全体にバランス良くピンを配置しており、シューズへの食いつきも期待できます。
おすすめポイント
- プラスチック製だが大きめのピンでグリップ力を確保
- 滑りやすさも考えられたナイロン素材を採用
- スムーズな回転も備えている
FLY BIKES(フライバイクス) Ruben Graphite Pedal
素材 | ナイロン |
---|---|
サイズ(幅×長さ) | - |
ピンの数 | 10 |
重量(片側) | 178.5g |
シューズに食いつく独特の形状
センターに向かって凹んでいる独特の形状と四角いピンで、シューズに食いつくようなグリップ力が期待できるペダルです。ナイロンとファイバーグラスをミックスした素材で、耐久性にもこだわっています。
おすすめポイント
- プラスチックペダルながら独特の設計でグリップ力にこだわり
- 通常のプラスチックより硬い素材で耐久性アップ
- ペダルレンチ・六角レンチどちらでも交換できる
TIOGA(タイオガ) Spyder DAZZ Lite
素材 | エンジニアリング プラスチック |
---|---|
サイズ(幅×長さ) | 89mm×95mm |
ピンの数 | 5 |
重量(片側) | 120g |
オリジナリティの高いスパイダーデザイン
少しコンパクトなボディに、クモの巣のようなオリジナリティあふれるデザインを施したおしゃれなペダルです。片側120gとかなり軽く、BMXを軽量化したいライダーにもおすすめです。
おすすめポイント
- 滑らかな回転とメンテナンスフリーのBDSベアリング採用
- ほかにはない唯一無二のデザイン
- 少しコンパクトで足のサイズが小さい方にもおすすめ
フラットランド向けペダル5選
フラットランド向けのペダルは、コンパクトで軽量なものをピックアップしました。
ADEPT(アデプト) METROPOLITAN PL PEDAL
素材 | エンジニアリングプラスチック |
---|---|
サイズ(幅×長さ) | 93mm×100mm |
ピンの数 | 6 |
重量(片側) | 120g |
シンプル&軽量なフラットランド向けペダル
幅が狭めのコンパクトなペダルで、フラットランドにピッタリなサイズ感です。

定番のブラック・ホワイトに加えて、クリアカラーもラインナップしているため、BMXのデザインに合わせてコーディネートしやすいのもうれしいポイント。
おすすめポイント
- シンプルなペダル形状でフラットランド入門におすすめ
- コンパクトなサイズ感でトリック時に邪魔になりにくい
- リフレクター装備で自走時の安全性も高い
ARESBIKES(アーレスバイクス) PLASTIC PEDAL
素材 | プラスチック |
---|---|
サイズ(幅×長さ) | ‐ |
ピンの数 | 13 |
重量(片側) | 150g |
フラットランドの定番ペダル!
フラットランドで定評のあるARESBIKESの、コンパクトで使いやすいペダルです。小ぶりなサイズ感にくわえて、角が丸い形状のおかげで、トリック中に服や体にペダルが引っかかりにくくなっています。
おすすめポイント
- フラットランドのために設計された形状
- ピンの数も13本ありグリップ力も十分
- 車体に合わせやすいシンプルなデザイン&カラー
ARESBIKES(アーレスバイクス) ARESTIC CHA PLASTIC PEDAL
素材 | プラスチック |
---|---|
サイズ(幅×長さ) | ‐ |
ピンの数 | 12 |
重量(片側) | 185g |
クリアカラーがおしゃれ
フラットランドだけでなく、幅広いジャンルに対応しやすいオールラウンドな使い勝手のペダルです。きれいなクリアカラーも魅力的で、BMXのアクセントになるペダルを探している方にもおすすめ。
おすすめポイント
- フラットランドだけでなく、ストリートやパークでも使いやすいサイズ
- ピンの数と形状に工夫していてグリップ力も期待できる
- 飽きの来ないクリアカラーがアクセントになる
Odyssey(オデッセイ) TWISTED PC PEDAL
素材 | プラスチック |
---|---|
サイズ(幅×長さ) | 100mm×102mm |
ピンの数 | 16 |
重量(片側) | 189g |
コンパクトながらグリップ力にも期待できる
比較的小ぶりなボディでフラットランドに使いやすいペダルですが、ピンの数が多くグリップ力も期待できます。フラットランドをメインに、ときどきストリートやパークのトリックも練習したい方におすすめ。
おすすめポイント
- バランス良く配置されたピンでグリップ力が期待できる
- 足の形に合わせたムダのない形状
- 片側200g以下で軽量化にも○
MOTO(モト) Reflex pedal
素材 | GFKコンポジット |
---|---|
サイズ(幅×長さ) | 92mm×76.25mm |
ピンの数 | 0 |
重量(片側) | 168g |
フラットランドに特化した形状
ピンの代わりにスケートボードで使われるデッキテープを採用した、ユニークな設計のペダルです。シューズの裏面を痛めにくく、踏み外したときにダメージを受けにくいため、フラットランドの練習にピッタリ。

ペダルの側面にリフレクターとなるテープを貼ることもでき、街乗りや練習場所までの自走の際の安全性も高めてくれます。
おすすめポイント
- コンパクトなボディでフラットランドのジャマにならない
- デッキテープを貼り替えることでグリップ力が復活する
- ほかのペダルにはないスッキリしたデザイン
BMXのペダル交換手順
BMXのペダル交換は比較的挑戦しやすいため、手順を覚えて自分でできるようにしておきましょう。必要な工具や交換手順を写真付きで分かりやすく解説します。
ペダル交換に必要な工具

ペダル交換に必要な工具は、ペダルレンチとグリスの2つです。一般的なペダルは15mmのペダルレンチで交換できますが、違うサイズの場合もあるので念のため確認しましょう。また、ペダルによっては(6角レンチ)で交換できることもあります。
▼ペダルレンチについて詳しくはこちら!
ペダル回りを掃除する

まずはペダル回りについている汚れや余計なグリスなどをキレイに掃除しましょう。BMXで走った後はペダル回りに汚れや砂利が付着しているため、先に掃除しておいた方が交換作業をスムーズに進められます。パーツクリーナーやウエスなどを使い、ペダルとクランクの取り付け部分をキレイに掃除しましょう。
ペダルを外す

ペダルレンチを使ってペダルを外します。ペダルは左右で取り外し方向が違うため注意しましょう。左側のペダルを外すときは外側から見て反時計回り、右側のペダルは時計回りに軸を回します。車体をしっかり固定して、力を入れやすい角度で作業しましょう。
ペダルをグリスアップして手で取り付ける

新しく取り付けるペダルの軸にグリスを塗ります。はみ出た分は後で拭き取りますので、少し多めにグリスを塗るのがポイントです。

ペダルには左右があるので、表示を確認してから手で取り付けます。左右を間違えたり、斜めになったりしている状態でペダルレンチを使うと、ねじ山が破損してしまいます。ペダルを外すときと逆の回転方向に、手でスムーズに入るか確認しながら作業してください。
ペダルレンチで増し締めする

最後に、ペダルレンチを使って増し締めしてクランクとペダルをしっかり固定しましょう。グリスがはみ出したら、ウエスを使ってキレイに掃除してください。ペダルは走っているうちに緩んでくることもあるため、少し走ってみてからもう一度増し締めするのが確実です。
よくある質問
BMXのペダルに関する、よくある質問をまとめました。
ペダル交換のタイミングは?

BMXのペダルは、ピンやボディがすり減って使いにくくなってきたタイミングで交換しましょう。BMXで主流のプラスチック製ペダルは、シューズの裏や地面との接触ですり減りやすく、使っているうちにグリップしにくくなることが多いです。すり減った状態だとBMXとの一体感が損なわれ、落車や転倒しやすくなるため新品に交換するのがおすすめです。
ペダルからギシギシ音がするのは故障?

ペダルを踏んだ時にギシギシ音がする場合、ペダルの故障やグリス切れ、BMXのほかのパーツの故障が考えられます。まずはペダルの回転を確認して、クランクから一度取り外して洗浄やグリスアップをしてみましょう。ペダルの回転が悪い場合は、グリスアップや交換で解消できる可能性があります。
ペダルに問題なさそうな場合は、クランク・BB・ハブなど、駆動系パーツの故障やグリス切れなどが考えられるため、全体の点検やメンテナンスが必要です。ギシギシ音の診断や解消は難易度が高いため、ご自身で原因が分からないときは、自転車ショップなどに相談してみるのがおすすめです。
ほかの自転車のペダルも使える?

軸サイズさえ合えば、マウンテンバイクやピストバイクなど、ほかの自転車用に設計されたペダルも使うことができます。一般的なスポーツバイクのペダル軸は9/16インチが多いので、BMXでも使えることが多いです。グリップ重視のマウンテンバイク用のペダルなどがマッチすることもあるので、いろいろなジャンルのペダルも検討してみましょう。
お気に入りのペダルをみつけて更にBMXを楽しもう!

ペダルはBMXとライダーをつなぐ重要なパーツで、ライディングスタイルに合うものを選ぶことが大切です。使いやすいペダルに交換することで、さらにBMXを楽しめますよ。ペダルは消耗品なので、定期的に交換しながら理想の一品を見つけてみてください。
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