安定感抜群!サスペンション付きクロスバイク
「サスペンション付きクロスバイク」とは、前輪を支えるフロントフォークが、サスペンション仕様のクロスバイクです。
路面からの振動を吸収すること、太いタイヤが装備できることが特徴です。街乗りバイクとして使われることが多く、安定感のある走りと快適性が人気です。
そもそも、クロスバイクってどんな自転車?
スポーツバイクに詳しい方なら、「サスペンション=マウンテンバイク?」と思う人もいるでしょう。そもそもクロスバイクとは、ロードバイクとマウンテンバイクのスペックを併せ持つ、街乗り自転車です。
【それぞれの特徴】
- ●ロードバイクの要素・・・タイヤは細く、軽くて、速い
- ●マウンテンバイクの要素・・・タイヤは太く、安定感があり、乗り心地が良い
サスペンション付きクロスバイクは、マウンテンバイク要素が強いタイプの自転車です。しかし、現在はモデル数がそこまで多くなく、一昔前の自転車という印象もあります。
サスペンション付きクロスバイクのメリット
では、サスペンション付きクロスバイクには、どんなメリットがあるでしょうか。
デコボコ道や段差に強い
サスペンションが地面の凹凸にあわせて上下に動くため、デコボコ道や、ガタガタと段差が多い道でも、安定して走ることができます。
街中では、車道と歩道の間の段差を乗り越える時や、荒れた道路の上、あぜ道などに強いです。
地面をしっかりグリップ
タイヤが太いため、地面をとらえる面積が広くなり、グリップ力がアップします。スリップするリスクが減り、濡れた路面の上でも安心感があります。
乗り心地が快適
路面からの振動をサスペンションが吸収してくれるので、体への普段が少なく、乗り心地快適。タイヤは太いものを装備しているモデルが多く、クッション性も高いです。
サスペンション付きクロスバイクのデメリット
次に、ここが難点というところを、いくつかあげてみましょう。
車体重量が重い
サスペンションなしのクロスバイクと比べると、重量は重くなります。約15kg前後のモデルが一般的でしょう。
スピードが出にくい
車体が重くタイヤも太いため、高速走行が苦手です。
路面からの衝撃を抑えるサスペンション機能が、ライダーのパワーも吸収することがあり、スピードが出しづらいことも難点です。
坂道は上りにくい
上り坂では、サスペンションが沈むせいで、漕いでも前に進みにくくなります。フワフワした乗り心地は、推進力が失われたように感じるでしょう。
サスペンションのメンテナンスが必要
オイル交換や空気圧チェックといった、定期的なメンテナンスが必要になります。雨に濡れた状態はサビつく原因になるため、こまめな清掃も必要です。
おすすめのサスペンション付きクロスバイク7選
ではここで、有名メーカーの、サスペンション付きクロスバイクをご紹介しましょう。
LOUIS GARNEAU(ルイガノ) CITYROAM9.0
サスペンション付きクロスバイクの代表格
サスペンション付きクロスバイクと言えば、ルイガノのCITYROAM9.0でしょう。派手過ぎない落ち着いたカラーリングと、シルバーパーツや、茶色いサドルがアクセントになっている車体デザインは、おしゃれな自転車で街中を走りたい人にぴったり。あると便利な泥除け、スタンドが標準装備されていて、使い勝手も抜群です。
カラー | LG BLACK、GYOKURO、DARK AMETHYST |
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サイズ | 420mm、470mm、520mm |
フレーム | アルミ |
サスペンション | SR SUNTOUR CR-8V 700C 50mm TRAVEL |
ブレーキ | Vブレーキ |
タイヤ | 700×35C |
重量 | 14.4kg(420mmサイズ) |
変速段数 | 24段 |
参考価格(税込) | 85,800円 |
GT(ジーティー) TRANSEO COMP V2
街乗りを楽しむ、シティークルージングバイク
マウンテンバイク譲りの、頑丈で軽量なアルミフレームに、街乗りに適したサスペンションを装備。40Cの太いタイヤは、街中で突如現れる、荒れた路面や砂利道にも対応。乗り心地快適です。走る場所を気にせず、自由に走りたいライダーにおすすめの1台。
カラー | グレー |
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サイズ | S(420mm)、M(470mm)、L(520mm) |
フレーム | アルミ |
サスペンション | SR Suntour NEX-DS、63mmトラべル、コイル |
ブレーキ | 機械式ディスクブレーキ |
タイヤ | 700×40C |
重量 | 13.5kg(Mサイズ) |
変速段数 | 21段 |
参考価格(税込) | 74,800円 |
SCOTT(スコット) SUB CROSS 40 MEN
極太45Cタイヤ装備の快適モデル
欧州の石畳の上を走ることを想定して作られた、サスペンション付きクロスバイク。街中のどんな路面にも対応できる、セミブロックの幅広45Cタイヤは、クッション性が高く、快適な乗り心地。グリップ力も問題なし。これなら、砂利道や砂の上でも安定して走行できるでしょう。
カラー | ブラック |
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サイズ | S(450mm)、M(480m)、L(510mm)、XL(550mm) |
フレーム | アルミ |
サスペンション | Zoom 187 D 63mm travel |
ブレーキ | 油圧式ディスクブレーキ |
タイヤ | 700×45C |
重量 | 未測定 |
変速段数 | 27段 |
参考価格(税込) | 85,800円 |
TREK(トレック)/Dual Sport 2 Gen 4
「どんな路面でも確実に走れるクロスバイク」がコンセプト。舗装路は快適に、砂利道では安定感のある走りを。ロック機能を使えば、サスペンションが必要ない上り坂もスムーズです。制動力の高い、油圧式ディスクブレーキも装備してこの価格。コスパに優れた1台。
カラー | ・Trek Black ・Rage Red |
サイズ | S(381mm)、M(445mm)、L(508mm)、XL(571mm) |
フレーム | アルミ |
サスペンション | SR Suntour NEX, 100x5mm QR, 63mm travel |
ブレーキ | 油圧式ディスクブレーキ |
タイヤ | 700×40C |
重量 | 13.22kg(Mサイズ) |
変速段数 | 18段 |
参考価格(税込) | 85,800円 |
TREK(トレック)/Dual Sport 3 Gen 4
こちらは先ほどご紹介したDual Sport 2より、ワンランク上のモデル。変速がマウンテンバイク仕様の1×10段変速になり、ギアチェンジによるトラブルを軽減。グラベル用の耐パンク性タイヤを装備し、安定感と耐久性もアップしています。
カラー | ・Matte Trek Black ・Rage Red |
サイズ | S(381mm)、M(445mm)、L(508mm)、XL(571mm) |
フレーム | アルミ |
サスペンション | SR Suntour NEX,100x5mm QR, 63mm travel |
ブレーキ | 油圧式ディスクブレーキ |
タイヤ | 700×40C |
重量 | 13.01kg(Mサイズ) |
変速段数 | 10段 |
参考価格(税込) | 104,500円 |
GIANT(ジャイアント)/SNAP
軽量のアルミフレームに、街乗り用の極太スリックタイヤを装備したSNAPは、「走る場所は舗装された道路がメイン」という人向き。通勤通学など、日常使いの自転車を探している人におすすめです。カラーバリエーションは全4色。
カラー | ・マットイエロー ・サテンミントグリーン ・ブラック ・ホワイト |
サイズ | XXS(320mm)XS(360mm)S(430mm)、M(480mm) |
フレーム | アルミ |
サスペンション | SR Suntour XCE 80mm travel |
ブレーキ | Vブレーキ |
タイヤ | 26インチ |
重量 | 14.3kg(Sサイズ) |
変速段数 | 21段 |
参考価格(税込) | 68,800円 |
BRIDGESTONE(ブリヂストン)/CROSS FIRE
車体とセットで揃えておきたい、ライト、スタンド、鍵が標準装備のモデル。適応身長137cm~182cmと、子供から大人まで乗れる幅広いサイズが特徴です。タイヤは英式バルブなので、シティサイクル用の空気入れで対応できます。まずは、手軽なモデルではじめたい人にぴったり。
カラー | ・ガーネットオレンジ ・クロツヤケシ |
サイズ | 340mm、420mm、480mm |
フレーム | アルミ |
サスペンション | 不明 |
ブレーキ | Vブレーキ |
タイヤ | 26インチ |
重量 | 14.7kg(420mmサイズ) |
変速段数 | 21段 |
参考価格(税込) | 66,000円 |
サスペンションの有無で迷ったら、どっちにする?
サスペンション「付き」か、「無し」かで迷う時は、「どのようにクロスバイクを楽しみたいか」をイメージして選んでみましょう。
例えば「普段走る場所の路面状況があまり良くない。いちいち気を使いながら走るのは嫌だ」と思うなら、サスペンション付きがおすすめです。
逆に「ロードバイクのように風を切って走りたい。スピード感のある走りを楽しみたい」と考えるなど、「速さ」を重視している人は、サスペンションなしの方がぴったりですよ。
サスペンション付きは、MTBやグラベルバイクが多い
「クロスバイクにサスペンションが付いている」モデルは、年々少なくなっています。
現在は、マウンテンバイクだけど街乗りとして使えるモデルや、未舗装路も走れるグラベルロードバイクが主流になってきました。
そのため、サスペンション付きクロスバイクだと思って購入したら、実はマウンテンバイクだった。ということもあります。“クロスバイク”にこだわるなら、車体スペックもチェックしておきましょう。
タイヤ交換でカスタマイズもあり
「サスペンション付きの自転車に乗りたい。でも、マウンテンバイクのゴツゴツしたタイヤは嫌!」という人は、タイヤ交換をして、カスタマイズするのもいいでしょう。
クロスバイクなどに使用される、表面がツルっとしたスリックタイヤを装着すれば、街乗り仕様になりますよ。見た目スマートで、舗装されたアスファルトの上は走りやすくなるので、おすすめです。
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サスペンション付きクロスバイクで、どこでも快適に!
路面状況を気にせず、自由に走れるサスペンション付きクロスバイク。安定感と快適性は抜群なので、シティサイクルからの乗り換えを検討している初心者の方にも気軽に乗れる自転車です。
街乗りならぜひ、サスペンション付きクロスバイクをチェックしてみてくださいね!
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