iGPSPORT iGS620をレビューします!
話題のメーカー「iGPSPORTS」、多機能なGPSサイコンをお手ごろな価格でリリースしています。
フラッグシップモデルのiGS630、それに次ぐiGS620は2万円を切る価格で、GPSやマップ機能をはじめ速度・距離・高度やアプリ連携など、サイクリングを楽しむ上で必要な機能をほぼ備えています。
今回は、そのiGS620を購入して、レビューしていきます!
iGPSPORTってどんなメーカー?
サイコンメーカーと言われて、「Garmin(ガーミン)」や、「キャットアイ」などを、思い浮かべる人も多いと思いますが、「iGPSPORT」とはどんなメーカーでしょう?
iGPSPORTは2012年に中国で設立、サイクルコンピューターやハートレートモニターを主力とするメーカーです。
スポーツ・健康をコンセプトに、コストパフォーマンスの高い製品を作り、サイクリストにとってGPSサイコンをより身近にしてくれるメーカーです。
「iGPSPORT iGS620」どんなモデル?
iGS620はiGS630が発表されるまではフラッグシップモデル、現行でもセカンドグレードとして販売されています。
当時、iGPSPORTで最多機能を持つトップモデルが2万という価格は、大きなインパクトでした。価格の話題が先行されがちでしたが、実用に耐えうる性能で高い評価を受けていました。
iGPSPORT iGS620
スクリーン | 2.2インチカラーディスプレイ |
---|---|
サイズ | 86 × 53.5 × 18.8mm |
重量 | 90g |
可動時間 | 22時間 |
基本性能 | 速度・距離・時間・温度・高度・カロリー表示 |
特徴 | GPS・ANT+による各種センサー |
それでは、実際にレビューしていきます!
本体の他に同梱されていたのはマウント×2・充電コード・リーフレット。マウント2つは複数台を所有するサイクリストにはありがたいですね。
車体への取付けは、ゴムリング2本を使ってステムやハンドルにマウントを固定する形です。ボルト固定のマウントアダプターに取付けてもいいでしょう。
個人データを入力後に画面の確認、ホーム画面・マップ・サイコンに切り替わります。
こちらで、片道60Km、往復120Km(1泊2日)のロングライド、スマホアプリと連携して簡単にルートを作成しました。デバイスと接続すればそのまま作成したルートが共有されます。
それでは、初使用で感じた点をご紹介していきます!
①GPSの精度、問題なし
筆者は、GPSサイコンは数年前にマップ機能有りのモデルを1台、マップ無しのリストウォッチタイプを1台使用してきました。
以前に使っていたサイコンと比べ衛星のひろいがはやく、マップ・サイコンの反応にストレスは感じませんでした。マップ上の自車位置も大きく外れることは少なく、ナビゲーションとしても使い勝手は、申し分ないです。
②サイコンとしての性能もOK
前述したように衛星をすぐにひろってくれるので、サイコンが表示されなかったり距離が狂うことはほぼありませんでした。表示画面も見やすく、サイコンとしての使用も満足のいくものだと思います。
通常使用で22時間のバッテリーも、2日で120Kmのライディングでは問題なく、電源が切れることはありませんでした。
③アプリやPCの使い勝手も◎
専用のアプリで、走行ルートと距離や時間、速度といった基本データを確認することができます。
高度グラフや速度ゾーンなどのサイクリングとしての詳細データも記録されているので、ロングライドの振り返りや新しいルートの発見に役立つことができるでしょう。
データ共有に関しては、iGPSPORT専用アプリと外部アプリへの共有はスマホと接続すれば簡単にできるのですが、SNSなどの外部アプリへの共有が専用アプリから直接できず、難しく感じました。
④拡張性は?
初期の状態では心拍やケイデンスといった機能はなく、別売りのケイデンス・スピード・ハートレートセンサーとANT+により接続が可能。これらはiGPSPORT純正品として購入することができます。
パワーメーターも接続が可能で、STRAVAとの連携もできますので、トレーニングとしての使用も可能です。
⑤固定方法は改善の余地あり?
今回は付属のマウントでステムにセットしましたが、気がつくと走行中にずれていることがあり、ステムによっては注意が必要です。
他社でも採用されていますが、ゴムリングは劣化もあるため、ボルトやベルト、結束バンドで固定するタイプの方が使いやすいと思いました。
使う上で大きな不便はありませんでしたが、後のことを考えて純正のメーターマウントを購入しようと思います。
⑥充電方式はマイクロUSB
充電方式、付属の充電コードはマイクロUSBでした。iGS630からはTYPE-Cが採用されていますが、マイクロUSBは減る傾向にあるので今後は同社でもTYPE-Cがメインになると思われます。
結論!価格と性能のバランスが良い、高コスパのサイコン
性能はサイクリングやロングライドで使うには申し分ないもので、機能や使い勝手も他社製品と比べ劣っておらず、デザインもオーソドックスで使いやすい、この性能で2万を切る販売価格はかなりコスパが高いと感じます。
表示や機能などから考えるとサイクリングのルートや速度などのデータ確認に最適でしょう。ANT+接続があるので本格的なトレーニングやレースにも使えますが、ロングライドやサイクリングが主体の方が使いやすいと思います。
その他の、iGPSPORT製品
iGOSPORT製品は、機能や用途によって幅広く展開されています。どの製品を選ぶか、現行のiGPSPORT製品をご紹介します!
iGPSPORT iGS630
フラッグシップモデルの「iGS630」
iGPSPORTの最上位機種、最多の機能を備え拡張性も高いGPS内蔵サイコンです。ロングライド・サイクリングからレースやトレーニングまで、あらゆるマップ・データを確認するのに最適です。
サイズ | 92x52x16.5mm |
---|---|
重量 | 90g |
稼働時間 | 約35時間(通常使用時) |
iGPSPORT iGS520
基本性能をおさえた「iGS520」
iGS620と同様の基本性能を備え、カラー液晶とマップを廃した実用重視モデル。ANT+での拡張性も620と同等で、価格は大幅に抑えた高コスパ機です。
サイズ | 82x54x21mm |
---|---|
重量 | 65g |
稼働時間 | 約45時間(通常使用時) |
iGPSPORT iGS320
72時間稼働!「iGS320」
スタンダードな性能を抑えたモデル、パワーメーター以外のセンサー、ナビゲーションにも一部対応している。高い防塵性能と長寿命のバッテリーはアクティブに走る方に最適です。
サイズ65g | 75x49x20mm |
---|---|
重量 | 65g |
稼働時間 | 72時間(通常使用時) |
iGPSPORT iGS130S
簡単操作GPS!「iGS130s」
ベーシックなGPSサイコン、操作を簡略化しセンサーやアプリとの連携機能をカット、単体で使用する前提なら高機能・高コスパといえます。GPSを試してみたいという方におすすめです。
サイズ | 75×48×20mm |
---|---|
重量 | 62g |
稼働時間 | 約25時間(通常使用時) |
カラー | グレー・レッド |
iGPSPORT iGS10
iGPSPORTエントリーモデル「iGS10」
簡単操作のiGPSPORT入門機、アプリやパワーメーター以外のセンサーとも連携できる、iGPSPORTの機能・サービスに興味があれば最初に使いたいモデルです。
サイズ | 48x75x20mm |
---|---|
重量 | 59g |
稼働時間 | 約30時間(通常使用時) |
サイコン用アクセサリーも!
iGPSPORTは快適・便利にGPSサイコンを使うためのセンサーやアクセサリーも展開しています。メーターマウントや各種センサーを使って、より快適にサイクリングやトレーニングをしましょう!
高コスパ・高機能GPSをお探しの方におすすめです!
今回、ご紹介&レビューをしたiGS620は、発表から時間がたっていてiGPSPORTとしては前世代機になります。まだ新しいメーカーですが、躍進は目覚ましくiGS620をグレードアップさせたiGS630もありますが、620もまだまだ現行機として十分なスペックを持っています。
コスパの高いGPSサイコンをお探しの方におすすめですよ!