クロスバイクって、どんな自転車?
買い物、子どもの送迎など、日常生活で乗る「シティサイクル(ママチャリ)」に対して、スポーティーに楽しめる自転車を「スポーツバイク」と呼びます。
スポーツバイクは、ロードレースで使う「ロードバイク」や、山道などを走る「マウンテンバイク(MTB)」がありますが、「クロスバイク」もスポーツバイクの一種で、ロードバイクより少し太めのタイヤに、横にまっすぐなハンドル(フラットハンドル)がついている自転車です。
通勤通学からロングライドまで。万能なクロスバイク。
クロスバイクは、ロングライドはもちろん、日常生活でも使いやすいカジュアルな一面もあります。スピーディなスポーツバイクですが、ロードバイクほど前傾姿勢にならず、比較的ラクな姿勢で走れます。
シティサイクルよりも加速しやすく、通勤通学にもおすすめなんです。
ロードバイクとの違いを知ろう
日常使いしやすいスポーツバイクのクロスバイク。ここからは、とくに比較されやすい、ロードバイクとの違いについて紹介しましょう。
ハンドルの形状
もっともわかりやすい違いは、ハンドルです。
●クロスバイクは「フラットハンドル」
クロスバイクには、まっすぐ伸びた「フラットハンドル」がついています。シティサイクルでもよくある形のハンドルで、ブレーキや変速方法も基本的には一緒です。初めてクロスバイクに乗る人でも、なじみがありますね。
●ロードバイクは「ドロップハンドル」
ロードバイクのハンドルは、基本的に上記画像のような「ドロップハンドル」がついています。色々な位置でハンドルを握ることができるハンドルで、長距離を走る時も疲れにくい特徴があります。
ブレーキやギアの変速方法は、フラットハンドルとは異なり、初めての場合は少し慣れが必要かもしれません。
タイヤの太さ
ロードバイクのタイヤは23〜28Cくらいの太さで、かなり細いタイヤです。それに比べて、クロスバイクは、28〜35Cくらいが主流で、ロードバイクより少し太めです、
スピード重視なら、細いタイヤのロードバイク。パンクのしにくさ、乗り心地などは、少し太いタイヤのクロスバイクが向いています。
車体の重さ
クロスバイクもロードバイクも、とても車体が軽い自転車です。基本的には、ロードバイクの方が軽い傾向があり、クロスバイクが10kg前後、ロードバイクは、8kg以下になることも。
ただ、シティサイクルは16〜20kgくらいなので、クロスバイクも十分軽い自転車です。
価格
ロードバイクの方が、高い価格のモデルが多くあります。初心者向けには10万円くらいから。レースに出るようなモデルは、100万円以上することも。
一方でクロスバイクは、5〜20万円ほど。ちなみにAmazonなどのネットショップで2、3万円で売っていることもありますが、安すぎるモデルはスポーツバイクとは言えない性能かもしれません。安心して使うなら、予算は5万円以上と、考えておくと良いでしょう。
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クロスバイクは、こんな人におすすめ!
ロードバイクと比べると、カジュアルで、日常使いもしやすいクロスバイク。具体的にどんな人に向いているか、確認していきましょう。
通勤や通学
自転車で通勤通学するなら、クロスバイクはもっともおすすめな自転車の1つです。とくに目的地まで10kmくらいなら、電車のダイヤの乱れ、車の渋滞などの運に左右されず、時間通りに着けるかもしれませんね。
ちなみに筆者も、10kmくらいの距離を日々、クロスバイクで通勤していましたよ。
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買い物やカフェ巡り
休日の買い物や、自転車で散歩したい時にもおすすめなのが、クロスバイク。シティサイクルより車体が軽くて加速しやすいので、信号待ちの多い街中でも快適に走れますよ。少し長い距離でも、クロスバイクなら軽快に走れるでしょう。
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フィットネス
スポーツバイクは、フィットネスとしても楽しめますよ。風を感じながら気持ちの良い汗をかけます。ロードバイクより前傾姿勢もきつくなく、乗り心地も良いので、無理なく続けられるかもしれませんね。
自転車をフィットネスとして始めたい人にも、クロスバイクはおすすめです。
「速く」「遠く」を目的にするなら、ロードバイクがおすすめ
「休日などに長距離を走る」「速く走れるようになりたい」など、自転車をよりスポーティに楽しみたいなら、ロードバイクがおすすめです。
ちなみに筆者は、クロスバイクで90km以上走って、かなり苦労しました。50km以上走るなら、ロードバイクの方が快適でしょう。
クロスバイクの定番ブランドは?
初めてのクロスバイクは、性能が良くて保証もしっかりした、有名なスポーツバイクブランドから選ぶといいですよ。いくつかのおすすめブランドを紹介します。
Bianchi(ビアンキ)
「チェレステ」と呼ばれる、爽やかなカラーで知られるイタリアのブランド。世界最古の自転車ブランドとも言われていますよ。
ウェアやアクセサリ類もチェレステが多く、かわいらしいカラーで女性にも人気です。
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GIOS(ジオス)
こちらもイタリア生まれのブランド。世界的なロードレースで活躍するチームに、バイクの供給もしているブランドです。
細身のフレームや、「ジオスブルー」と呼ばれる鮮やかな青のクロスバイクは、スポーティすぎないクロスバイクです。
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GIANT(ジャイアント)
世界的スポーツバイクブランドと言えば、ジャイアントでしょう。自転車大国の台湾で創業以来、ロードバイクやMTB、ミニベロなど幅広いスポーツバイクを豊富に取り扱っています。
有名ブランドのなかでは、比較的お手頃価格のモデルも多いので、クロスバイクデビューにも、もってこい!
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こんなクロスバイクも、ありますよ
オーソドックスなクロスバイク以外にも、特徴があるクロスバイクもあります。
見た目はクロス、性能はロード!「フラットバーロード」
ロードバイクの性能はそのまま、ハンドルをフラットハンドルに変えたロードバイクが「フラットバーロード」です。
走行性能を左右するコンポーネントやブレーキ、タイヤなどが、基本的にロードバイクと同じ仕様なので、クロスバイクよりも、高い走行性能があるでしょう。
カジュアルにロードバイクに乗りたい人、クロスバイクで遠くに行ってみたい人にもおすすめ。
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電動アシストで坂も快適!「e-bike」
電動アシストがついたスポーツバイク「e-bike」は、走行シーンの幅を広げてくれるでしょう。
キツい坂、長い距離など、体力的に厳しい時でも、モーターがアシストしてくれます。体力差をカバーしてくれるので、家族でサイクリングするときにも活躍しますよ。
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より太いタイヤで、ゆったり走ろう
クロスバイクの多くは、30Cくらいのタイヤがついていますが、より太い、35C以上のタイヤがつけられるモデルもあります。
太めのタイヤはパンクしにくく、地面からの衝撃をクッションのように和らげてくれます。そのため、ちょっとした段差はもちろん、砂利道なども、走りやすいですよ。走行性能より、乗り心地などを重視する人は、ぜひ太めのタイヤがつくモデルもチェックしてみてくださいね。
クロスバイクで、スポーツバイクデビューしよう!
スポーツバイクのなかでも、日常でも楽しみやすいクロスバイク。通勤通学から休日のサイクリングまで、色々なシーンで活躍するので、スポーツバイクデビューにもぴったりな自転車です。
まずは、有名ブランドからお気に入りの1台を見つけてみてくださいね。
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