スイスのブランド、SCOTT(スコット)
SCOTT(スコット)は、スイスに本社を置くロードバイクのブランド。軽量性やエアロ技術などをいち早く取り入れ、業界をリードしています。マウンテンバイク、電動自転車、アーバンバイクなども取り扱っていますよ。スキー用品、ランニング用品など、幅広いスポーツアイテムを開発しています。
もともとは、スキー用品の会社
アルミ製スキーストックのメーカーとして生まれたスコットは、アルミの加工技術を活かし、マウンテンバイクの製作をスタートします。
他のスポーツ用品づくりで培った技術を取り入れている点も、スコットの強みでしょう。
プロチームにも機材を供給
ロードレースの最高峰であるUCIワールドチーム「Mitchelton-SCOTT(ミッチェルトン-スコット)」をサポート、機材供給もしています。2019年のツールドフランスでは、全21ステージ中4勝するなど、スコットのロードバイクの戦闘力の高さを示しました。
軽すぎ!業界でも特に軽量なフレームづくりが得意
スコットのロードバイクといえば、車体の軽さ。2001年には、世界で初めて1kgを切ったロードバイクフレームを発表し、業界で注目を集めました。その後もさらなる軽量化はもちろん、空力、剛性などの性能も両立したフレームを開発しています。
自社工場で生産する「超軽量カーボン」
カーボンバイクを一貫生産できる自社ファクトリー「CARBON EXPERTS」は、カーボン繊維を1本単位で調整しながらフレームを生み出す技術と環境を持っています。2007年に登場したADDICTは、当時の完成車では最軽量の5.9kgを達成。ツールドフランスをはじめ、プロのレースで活躍し、選手たちから厚い信頼が寄せられました。
「アルミフレーム」も真骨頂
スコットのアルミ製スキーストックは、軽量でポールにあたっても曲がったり折れたりしない強靭さを兼ね備えています。その技術で生み出されるアルミフレームこそ、スコットの真骨頂。軽くて強靭、さらにエアロが考慮されたアルミフレームも、カーボンフレームと同様に人気がありますよ。
スコットのロードバイクは4つのシリーズ
大きく4つのシリーズがあるスコットのロードバイク。それぞれの得意なところを知って、自分に合ったシリーズを見つけましょう!
SPEEDSTER:アルミロードバイク
スコットのアルミフレーム製造技術を活かしたアルミロードが「SPEEDSTER」です。入門機らしい、しっかりとした造りでありながら、エアロも考慮したフレームチューブ形状を採用。アップライトなエンデュランスジオメトリー(ゆるやかな前傾姿勢)で、ロングライドも快適ですよ。雨天でもよく効くディスクブレーキモデルと、軽量なリムブレーキモデルをラインナップしています。
ADDICT RC:ヒルクライムに適した軽量バイク
軽量ロードバイクのスコットを代表するモデルが、「ADDICT RC」。独自の技術により、超軽量カーボン素材と、強靭で軽量なカーボン素材を組み合わせ、最大のパフォーマンスを発揮するように設計しています。ケーブルはすべてフレーム内へ通し、フレームチューブの形状もエアロ化して空気抵抗を削減。軽さもエアロも考慮したヒルクライミングバイクとなっています。
FOIL:平坦な道に強いエアロロード
「FOIL」は、空力と剛性を両立したエアロロードです。2011年に先進的なエアロフォルムで登場した初代から、数えて3代目の2021年モデルは、新型ハンドルバーによりケーブルを完全に内装化。さらに特許取得のカーボン積層技術「F-01テクノロジー」により、BB(ボトムブラケット)部が強化されています。
SPEEDSTER GRAVEL:グラベルロード
アルミロードのSPEEDSTERのDNAを引き継ぎつつ、オフロードも走破できるよう開発された「SPEEDSTER GRAVEL」。2021年モデルからは12mmスルーアクスル仕様となり、さらに剛性がアップ。パターン付きの35cワイドタイヤにアップライトなポジションで、荒れた舗装路でのツーリングから、通勤通学路まで、さまざまな路面を快適に走れます。
価格帯も幅広い
各シリーズとも複数のモデルがあり、価格も最上位機種は100万円オーバー、エントリーモデルは10万円以下と幅広くラインナップ。目的と予算に合わせて、お目当てのモデルに絞っていこう。
スコットの定番ロードバイクなら「SPEEDSTER」
1台目のロードバイクや初心者におすすめしたい、アルミロードの「SPEEDSTER」。しっかりとした造りで耐久性もバツグンですよ。
価格帯は10万円から20万円ほどで、主な違いはコンポのグレードとブレーキ仕様(ディスク/リム)となっています。
SPEEDSTER 10 DISC
モデル名 | SPEEDSTER 10 DISC |
フレーム/フォーク | アルミ/カーボン |
メインコンポ | Shimano 105 2x11speed |
重量 | 9.8kg |
標準価格 | 236,500円(税込み) |
SPEEDSTER 20 DISC
モデル名 | SPEEDSTER 20 DISC |
フレーム/フォーク | アルミ/カーボン |
メインコンポ | Shimano Tiagra 2x10speed |
重量 | 10.2kg |
標準価格 | 173,800円(税込み) |
SPEEDSTER 30
モデル名 | SPEEDSTER 30 |
フレーム/フォーク | アルミ/カーボン |
メインコンポ | Shimano Sora 2x9speed |
重量 | 9.8kg |
標準価格 | 126,500円(税込み) |
SPEEDSTER 40
モデル名 | SPEEDSTER 40 |
フレーム/フォーク | アルミ/アルミ |
メインコンポ | Shimano Claris 2x8speed |
重量 | 10.45kg |
標準価格 | 104,500円(税込み) |
ヒルクライムのおすすめモデルはコレ!
スコットの軽量ヒルクライムモデルといえば、「ADDICT RC」。ただ軽いだけでなく、プロのスプリントにも耐える高剛性と、長年レースシーンで培ってきた信頼性で、絶大な人気を誇ります。
全モデルともディスクブレーキ・スルーアクスル仕様で、価格帯は40万円から150万円まで!さすがに上位機種は高額なので、今回おすすめするモデルからコンポやホイールを徐々にグレードアップしていくのもいいでしょう。
ADDICT RC 30
モデル名 | ADDICT RC 30 |
フレーム/フォーク | カーボン/カーボン |
メインコンポ | Shimano Ultegra 2x11speed |
重量 | 8.0kg |
標準価格 | 526,900円(税込み) |
ADDICT RC 40
モデル名 | ADDICT RC 40 |
フレーム/フォーク | カーボン/カーボン |
メインコンポ | Shimano 105 2x11speed |
重量 | 8.15kg |
標準価格 | 449,900円(税込み) |
エアロロードのおすすめモデルはコレ!
スコットのエアロロード「FOIL」の特徴は、エアロはもちろん、各部位で徹底して性能が煮詰められたオールラウンドなレーシングバイクであること。ADDICT RCが山岳コース向きなら、FOILは平坦コース向きと言えるでしょう。コンポはシマノ・Ultegra以上となっているので、今回のおすすめモデルも十分なパフォーマンスがあります。
FOIL 20
モデル名 | FOIL 20 |
フレーム/フォーク | カーボン/カーボン |
メインコンポ | Shimano Ultegra Di2 2x11speed |
重量 | 7.85kg |
標準価格 | 746,900円(税込み) |
FOIL 30
モデル名 | FOIL 30 |
フレーム/フォーク | カーボン/カーボン |
メインコンポ | Shimano Ultegra 2x11speed |
重量 | 8.1kg |
標準価格 | 537,900円(税込み) |
スコットのグラベルロードもおすすめ
オフロードはもちろん、街乗りや通勤通学、ロングツーリングが楽しみたいなら、グラベルロードの「SPEEDSTER GRAVEL」もおすすめです。アルミロードのSPEEDSTERと変わらない仕様と価格で、より広いシチュエーションのライドを楽しむことができますよ。
SPEEDSTER GRAVEL 40
モデル名 | SPPEDSTER GRAVEL 40 |
フレーム/フォーク | アルミ/カーボン |
メインコンポ | Shimano Tiagra 2x10speed |
重量 | 10.45kg |
標準価格 | 184,800円(税込み) |
スコットのロードバイク、オーナーの1台をご紹介!
ここでは、スコットのロードバイクを愛用されているオーナーの方の、素敵なショットをご紹介します。
正規販売店で試乗してみよう
スコットのロードバイク販売店は日本全国にあります。実物の展示を見たり、バイク選びのアドバイス、サイズ合わせなど、さまざまな相談に乗ってもらえるでしょう。近くに正規販売店があれば、ぜひ行ってみよう。