ロードバイクを盗まれないために、大切な鍵
ママチャリやシティサイクルは鍵が標準で備わっていますが、ロードバイクには基本的に鍵の装備がありません。大切なロードバイクを盗まれないためにも、適切な鍵を準備しましょう。
ロードバイク用の鍵はおもに4種類
ロードバイクの鍵は主に以下の4種類。どのような特徴・メリットがあるのか、おさえておきましょう。
●チェーンロック
●ケーブルロック
●ブレードロック
●U字ロック
バランス型、主流の「チェーンロック」
チェーンが布などで覆われている鍵のチェーンロック。チェーンロックを体にかけて、ロードバイクに乗っている人もいますよね。チェーンロックは、チェーンの太さや長さバリエーションが豊富にあり、自分にあった鍵が選びやすいでしょう。
太いチェーンロックは、頑丈な分、重くなってしまうので、持ち運びにはマイナスになってしまいます。
長くて軽い「ケーブルロック」
ケーブルが束になった、ケーブルロックは細く長いタイプの鍵です。チェーンよりも変形しやすいため、様々な場所に繋ぐことができます。
コンパクトに携帯「ブレードロック」
ブレードロックは金属製のブレードが連結している鍵です。折りたたむことでコンパクトになるのがメリットで、中にはケーブルやチェーンロックより、小さくなるタイプもあります。太さや長さなどは、チェーンロックほど、豊富ではありません。
頑丈さなら「U字ロック」
U字ロックは名前の通り、U字型をした鍵でタイヤなどに取り付けられます。太いパイプ状で、頑丈で切断しにくくコンパクトなタイプが多いです。
シーンに合った鍵を選ぼう
では、それぞれの鍵をどのように使えばよいか、駐輪時のシーンに合わせて確認していきましょう。
通勤・通学なら
通勤・通学用でロードバイクを使い、日中の駐輪時間が長い場合は、頑丈で切断しにくい鍵がおすすめです。U字型や、太めのチェーンロック、ブレードロックなどがおすすめです。
週末のサイクリングや街乗りなど
週末のサイクリングや街乗りなどでは、持ち運びしやく、軽量なケーブルロックやブレードロックがおすすめです。コンビニに入る時、カフェなど飲食店に入る時など、可能であれば、お店の中からでも見える位置に駐輪するなどの工夫もしましょう。
ロードバイクを自宅で屋内保管ができない場合は…
自宅でのロードバイクの保管はできれば屋内に置きたいものです。一晩、屋外に置きっぱなしだと、盗難リスクも高くなります。屋外の駐輪場に置く場合は、切断されない頑丈さを最優先に考えて、鍵を選びましょう。
定番の鍵といえば「ABUS」
どのメーカーの鍵を選べば良いか迷ったら「ABUS」の鍵を選ぶのもおすすめです。ABUSは、世界的に有名なメーカーで、ラインナップも、とても豊富です。詳しくは以下の記事も参考にしてください。
▼▼ABUSの鍵の詳しい記事はこちら▼▼
チェーンロックタイプおすすめ3選
まずは、チェーンロックタイプの鍵を紹介します。
ABUS(アブス) チェーンロック1500
4mmの細めのタイプのチェーンロックです。230gと軽いので、走行中にタスキのようにかけても疲れにくいでしょう。
サイズ | 60cm |
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重さ | 230g |
BBB チェーンロック
高強度のスチールチェーンとスチールハウジングの組み合わせで、4.5mmの太さでも頑丈です。ナイロンカバーで覆われているのでロードバイクに傷がつきにくいですね。
サイズ | 100cm |
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重さ | 1000g |
DOPPELGANGER(ドッペルギャンガー) チェーンロック
5桁のダイヤル式ロックのチェーンロック。表面に反射素材が織り込まれていて、夜間でも視認性が高くて◎。
サイズ | 110cm |
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重さ | 700g |
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ブレードロックタイプおすすめ2選
コンパクトになる、ブレードロックタイプの鍵を紹介します。
ABUS(アブス) U GRIP BORDO 5700
「頑丈なのにゴツくない。」がコンセプトのスタイリッシュな鍵です。厚さ5mmと薄いですが、ABUSの安全基準がセキュリティレベル7と信頼性は高いです。広げると全長80cmにもなるので、地球ロックにも対応しています。
サイズ | 800mm |
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重さ | 830g |
ROCKBROS(ロックブロス) チェーンロック
丸い形に収納できるブレードロックです。広げると65cmの長さになります。
サイズ | 65cm |
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重さ | 507g |
ケーブルロックタイプおすすめ3選
細くてしなやかな、ケーブルロックタイプの鍵を紹介します。
ABUS(アブス) TRESORFLEX 6615
アーマード・ケーブルロックはスチール製のケーブルに、スチール製のシェルでカバーしている二重構造。ケーブルロックのなかでも、頑丈なタイプです。
サイズ | 120cm |
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重さ | 820g |
KRYPTONITE(クリプトナイト) Evolution Mini-7
ケーブルロックとU字ロックがセットのタイプ。両方合わせると1.5kgと重いですが、U字ロックだけでは難しい地球ロックもできる優れものです。セットになっている分、高価ですが2種の鍵でより安全にロックできるでしょう。
サイズ | 17.8 x 8.3cm(チェーン:120cm) |
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重さ | セットで1590g |
crops(クロップス) バイパー GVP02
500kgの引っ張る力に耐える性能をもつケーブルロックです。直径は10mmで、丸めてコンパクトに収納できます。
サイズ | 150cm |
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重さ | 540g |
U字ロックタイプおすすめ3選
最も頑丈なタイプの、U字ロックの鍵を紹介します。
ABUS(アブス) Granit X-Plus 540
このABUSのU-LOCKはセキュリティレベル15と最も頑丈な鍵のひとつです。重量はありますが、安全性は非常に高いので頑丈さで鍵を選ぶ人におすすめです。
サイズ | 29.5×17.6×3.6cm |
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重さ | 1474g |
GIZA PRODUCTS(ギザプロダクツ) スリム U ロック
細長いタイプのU字ロック。走行中はロードバイクにつけられるタイプで、収納性も高いです。
サイズ | 16.2×4.2cm |
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重さ | 320g |
KRYPTONITE(クリプトナイト) Evolution Mini-5
クリプトナイトのU字ロックは、パンツの後ろポケットにも収まるほどコンパクト。頑丈な作りで信頼性は高く、収納性とのバランスは良いでしょう。
サイズ | 15×5cm |
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重さ | 980g |
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盗難リスクを下げる施錠のコツは?
ロードバイクを盗まれない、鍵の使い方をマスターしましょう。
基本は動かないのモノと固定する「地球ロック」
ロードバイクの鍵をかけるときの基本は「地球ロック」です。地球ロックとは、柱や柵などの地面から動かないモノと固定する方法です。
何かに固定せずに、チェーンロックなどをかけても、軽量なロードバイクは、そのまま担がれて持っていかれてしまいます。
地球ロックをする時は、その場所にロードバイクを置くことで、迷惑がかからないよう、ルールやマナーを守るようにしましょう。
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鍵が地面につかないように施錠する
鍵をかけるときは地面につかないようにするのがポイントです。切断する道具にはさまざまありますが、大きなペンチ(チェーンクリッパーなど)が使われるケースが多いです。
硬いチェーンでも地面の近くに鍵があれば、てこの原理を利用して簡単に切断されてしまいます。地面に触れていなければ、手の力だけで切断する必要があるため、防犯性も高まります。
ダブルロックならさらに安心!
安全性を高めたい場合は鍵を2つかける「ダブルロック」がおすすめです。鍵を切断・破壊するのに時間がかかればかかるほど、防犯性は高くなります。2つ鍵がついていれば「盗むのが面倒」というイメージを与えるので、狙われにくくなります。
振動検知とGPS追跡をもつ「Alter Lock」も
最近は、IT技術を用いた盗難検知システムもあります。サイクルガードサービスの「Alter Lock」は自転車に装着するデバイスで、所有者が離れている時に異常な振動を検知すると、アラームがなったり、もし盗まれてしまった時も、GPSで自転車の位置を把握できる優れモノです。
頑丈な鍵をかけて安全性を高めよう!
ロードバイクは鍵を適切にかけて、盗難対策を行いましょう。鍵のかけ方を工夫するだけでなく、駐輪時間をなるべく短くすることも大切です。高価なロードバイクを盗まれないためにも、万全な盗難対策をして、安全に楽しみましょう。