クロスバイクのペダルの選び方

クロスバイクのカスタマイズのうち、走り心地に直結するのが「ペダル」です。純正ペダルも悪くはありませんが、用途やライドスタイルに合わせてペダルを選ぶと、より自分に合った快適な走りができますよ。
街乗り中心か長距離のサイクリング用かによっても選ぶ基準は異なるため、それぞれの特徴を理解しておきましょう。初心者でも選びやすいポイントを解説していきます。
ペダル選びのポイント
タイプ:「フラットペダル」が使いやすくおすすめ

街乗りや通勤・通学に使うクロスバイクの場合、気軽に乗り降りしやすい「フラットペダル」が良いでしょう。
フラットペダルは、普段の靴で気軽に走れるのが大きな魅力。そのまま乗り降りできる手軽さに加え、比較的リーズナブルな価格で購入できるため、初心者にも最適なペダルです。
「ビンディングペダル」という選択肢も

撮影:編集部
長距離のサイクリングや走りを追求したい方には「ビンディングペダル」がおすすめです。専用シューズでペダルと足を固定することで、力のロスが減り、ペダリング効率が大幅に向上します。ただし、停車時には足の固定を外す必要があるため、慣れるまでは転倒に注意が必要です。
片面がビンディング、もう片面がフラットになっている「片面ビンディングペダル」もあります。普段は通勤通学に、週末はサイクリングに、というように、用途に合わせて使い分けたい人におすすめです。
ピンの有無:街乗りなら「なし」でもOK

出典:Amazon
フラットペダルには、滑り止めの役割を果たす「ピン」があるタイプと、ないタイプがあります。街乗りや普段使いが中心なら、ピンがないペダルでも十分です。ピンなしペダルは靴底へのダメージが少ないため、普段使いや短距離移動が多い方にとって使いやすいペダルです。
ピンがあるとグリップ力がアップ

走りにこだわりたい方や、ペダルとシューズの一体感を求める方には、ピン付きペダルがおすすめです。ピンが靴をしっかりとグリップすることで、力強いペダリングが可能になります。
ただしピン付きペダルの場合、靴底を傷つけることもあり、シューズ選びには注意が必要です。「街乗りでの気軽さ」を重視するか、「走行性能」を優先するかで、ピンの有無を選ぶと良いでしょう。
素材:「プラスチック製」か「金属製」か。好みに合わせて。

クロスバイクのペダルは大きく分けて「プラスチック製」と「金属製」の2種類があります。それぞれ特徴があるので、走行シーンや好みに合わせて選ぶと良いでしょう。
使い勝手が良い「プラスチック」
プラスチック製ペダルは、軽量で比較的安価なのが特徴です。通勤・通学や軽いサイクリングなど、普段使いのペダルにはプラスチック製が特におすすめです。
カラーリングが豊富なモデルも多く、クロスバイクのデザインに合わせて選ぶ楽しさもあるのが魅力です。
「金属」は質感が高く、スタイリッシュ
金属製ペダルは高級感があり、見た目がスタイリッシュにまとまります。特にクロスバイクをカスタムして、おしゃれに乗りたい人はぜひチェックしてみてください。
耐久性が高いため、長期間使い続けられるのもポイント。ただし、プラスチック製に比べるとやや重たくなる傾向があるので、軽量化を重視する場合は注意が必要です。
踏面の大きさ:しっかり踏める大きさだと安心

出典:楽天市場
踏面が大きいペダルは踏み込んだ時の安定感が高く、力を効率よく伝えてくれます。ペダルが安定すると、そのぶん疲れにくくなるため、初心者や長時間のライドにおすすめです。
いっぽう、大きすぎるペダルはシルエットが野暮ったくなる場合もあるため、デザイン重視か走行性重視か、好みに合わせて選ぶと良いでしょう。
重量:350g以下なら軽量タイプ

軽快な走りが魅力のクロスバイクですが、足まわりの重量を抑えることでさらに快適なペダリングが楽しめます。
一般的に、重量が350g以下であれば軽量ペダルと呼べるため、一つの目安にすると良いでしょう。ただし、軽量ペダルは素材や構造によって耐久性が低くなる場合もあるため、使用目的に合わせて選びましょう。
クロスバイクのペダルのおすすめメーカー
メーカー名 | ロゴ | 特徴 |
---|---|---|
MKS(三ヶ島製作所) | ![]() | フラットペダルを中心に、街乗りからスポーツライドまで幅広いラインナップを揃える、日本を代表する老舗ペダルメーカー。 |
SHIMANO(シマノ) | ![]() | 世界的にも最大手の自転車パーツメーカ「シマノ」SPDやSPD-SLといったビンディングペダルの圧倒的なシェアを誇る。 |
Crankbrothers(クランクブラザーズ) | ![]() | アメリカ発のデザイン性に優れたペダルメーカー。「エッグビーター」に代表される、軽量なクリップレスペダル式の独自のビンディングシステムが特徴。 |
クロスバイクのペダルおすすめ9選
クロスバイクにぴったりのフラットペダルを中心に、編集部が厳選したおすすめモデルを紹介します。どれも自信を持っておすすめできるアイテムなので、ぜひ参考にしてください。
MKS(三ヶ島製作所) ALLLWAYS(オールウェイズ)
参考価格(税込) | 9,559円 |
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タイプ | フラット |
ピンの有無 | 有 |
素材 | アルミ |
踏面の大きさ | W84 × L110 |
重量(g) | 381 |
スタイリッシュな多用途ペダル
オフロードから街乗りまで、幅広いシーンに対応するペダル。独自設計のスパイクピンが靴や足へのダメージを軽減し、安定したグリップ力を発揮します。さらに、通勤など日常使いにも気軽に活用できる点が魅力です。

出典:楽天市場
外観はショットブラスト仕上げでスタイリッシュ。バイクのデザインにこだわりたい人にもおすすめです。
おすすめポイント
・オフロードから街乗りまで対応する万能ペダル
・足位置を安定させるコンケーブ設計
・交換可能なスパイクピン
ALLWAYS(オールウェイズ)のレビュー記事はこちら!
MKS(三ヶ島製作所) SYLVAN TOURING(シルバン ツーリング)
参考価格(税込) | 5,588円 |
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タイプ | フラット |
ピンの有無 | 無 |
素材 | アルミ |
踏面の大きさ | W94 x L63 |
重量(g) | 391 |
45年以上愛されるツーリングペダルの定番
ランドナーやスポルティフなどのツーリング車に最適な設計で、1978年の発売以来、多くのユーザーに支持され続けるロングセラー製品です。幅広なデザインにより足の位置を調整しやすく、長時間のライドでも疲れにくいのが特徴です。

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ベアリングのメンテナンス性も高く、適切なケアを行えば長期間にわたって愛用できるのが魅力です。
おすすめポイント
・1978年発売のロングセラー製品
・足位置を調整しやすい幅広な両面側板
・長期間使える耐久性
MKS(三ヶ島製作所) グラファイトXX
参考価格(税込) | 4,719円 |
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タイプ | フラット |
ピンの有無 | 有 |
素材 | 樹脂 |
踏面の大きさ | W102 × L87 |
重量(g) | 440 |
現代技術で進化した名作BMXペダル
1982年にBMX界で絶大な人気を博したペダルの復刻モデル。グラスファイバー強化プラスチック素材を採用し、優れた耐久性と快適な踏み心地を兼ね備えています。

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防水性・防塵性が高いベアリングは分解メンテナンスも可能なため、オフロードや荒れた路面をよく走る場合でも安心です。ワイルドな外観でカラーバリエーションが豊富なのも嬉しいですね!
おすすめポイント
・80年代の名作「GRAFIGHT-X」を最新技術で復刻
・耐久性の高いグラスファイバープラスチックボディ
・防水性・防塵性に優れたベアリング
SHIMANO(シマノ) PD-EF202
参考価格(税込) | 6,421円 |
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タイプ | フラット |
ピンの有無 | 無 |
素材 | アルミ |
踏面の大きさ | - |
重量(g) | 512 |
安定感と耐久性を備えたデイリーユース向けペダル
通勤や通学などの日常使いに最適なフラットペダル。ワイドなアルミボディが採用されており、踏み込みやすい設計が特徴です。

出典:楽天市場
滑り止めは滑らかな形状になっているため、通勤・通学用の革靴やスニーカーでも、靴底へのダメージを減らしながら、グリップ力を実現しています。
おすすめポイント
・幅広なアルミボディで安定感抜群のペダリング
・グリップ力と靴への負担軽減を実現
・日常使いに最適なフラットペダル
Crankbrothers(クランクブラザーズ) STAMP1 GEN2
参考価格(税込) | 9,000円 |
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タイプ | フラット |
ピンの有無 | 有 |
素材 | 樹脂 |
踏面の大きさ | W114 × L111(L) |
重量(g) | 348(L) |
薄型設計で抜群のフィット感
中心部が薄く、両端が少し厚い「コンケーブプロファイル」を採用した、薄型で足にしっかりフィットするデザインが魅力的なペダル。

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本体は軽量かつ頑丈な強化コンポジット素材でできており、10本の交換可能なピンが両面に配置されています。防塵・防水性に優れ、メンテナンスもしやすい仕様なので、長距離ライドやハードな日常使いでも安心です。
おすすめポイント
・足裏にしっかり馴染む薄型デザイン
・2種類のサイズ展開
・耐久性と軽さを両立するボディ
KCNC(ケーシーエヌシー) CNCロードペダル
参考価格(税込) | 6,600円 |
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タイプ | フラット |
ピンの有無 | 有 |
素材 | アルミ |
踏面の大きさ | W85 × L85 |
重量(g) | 276 |
スタイリッシュで軽量なフラットペダル
スタイリッシュなデザインと踏みやすさを両立した、85mm四方の幅広フラットペダル。

出典:楽天市場
アルミ製のボディはCNC加工で精密に削り出されており、軽量かつスタイリッシュな印象です。表面は落ち着いたセミマット仕上げで、高級感があるデザインが魅力です。
おすすめポイント
・踏みやすくい幅広なフラットペダル
・CNC削り出しの軽量アルミボディ
・スタイリッシュで高級感ある仕上げ
TIOGA(タイオガ) シュアーフット スリム
参考価格(税込) | 2,750円 |
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タイプ | フラット |
ピンの有無 | 有 |
素材 | 樹脂 |
踏面の大きさ | W110 × L100 |
重量(g) | 330 |
軽量で安定感抜群のシンプルデザイン
樹脂ボディを採用し、広い踏面と軽量性を両立したフラットペダル。ペアで330gという軽さを実現しています。

出典:TIOGA
シンプルなつや消し仕上げの外観は、どんなデザインのクロスバイクにもしっくり馴染みます。初心者から経験者まで、幅広いライダーにおすすめです。
おすすめポイント
・軽量ながら安定感のある広い踏面
・豊富なカラー展開
・つや消し仕上げでシンプルなデザイン
SHIMANO(シマノ) PD-EH500
参考価格(税込) | 12,091円 |
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タイプ | フラット/ビンディング |
ピンの有無 | 有 |
素材 | アルミ |
踏面の大きさ | W55 × L174 |
重量(g) | 383 |
片面ビンディング&フラット。多用途対応の高性能ペダル
オンロード向けの、ビンディングペダルとフラットペダルを組み合わせた両面モデル。片面は着脱が簡単なライトアクション仕様のビンディング、もう片面は高いグリップ性を持つフラットデザインを採用しています。

出典:楽天市場
サイクリングにも街乗りにも一つのペダルで存分に楽しみたい方向けのペダルです。
おすすめポイント
・片面ビンディング、片面フラットでさまざまなシーンに対応
・フラット面も滑らない、高いグリップ性
・ローメンテナンス構造
SHIMANO(シマノ) PD-T421
参考価格(税込) | 11,078円 |
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タイプ | フラット/ビンディング |
ピンの有無 | 無 |
素材 | - |
踏面の大きさ | W55 |
重量(g) | 418 |
自由度の高いハイブリッドペダル
片面がビンディング、もう片面がピンのないフラット面という便利なペダルです。滑り止め加工とわずかに凹んだ形状により、しっかりホールドし安定感を実現しています。

出典:楽天市場
付属のクリートは多方向に足を外せるタイプで、さらにビンディングのテンションが軽めに設定されているため、初心者でも扱いやすい設計になっています。
おすすめポイント
・片面ビンディング、片面フラットでさまざまなシーンに対応
・フラット面は靴へのダメージがないピンなしペダル
・安全性の高い反射材付き
よくある質問
クロスバイクのペダルに関するよくある質問をまとめました。
クロスバイクにビンディングペダルは、どう?

クロスバイクでも、ロードバイク用のビンディングペダルを使用できます。本格的なライドや長距離サイクリングが目的なら、ペダリング効率が高まるビンディングペダルもおすすめです。
しかし、ビンディングペダルにはデメリットもあるため、街乗りや日常使いが中心の場合はフラットペダルが良いでしょう。ビンディングペダルは、歩きにくいことや普段の服装に合わないことがデメリットとしてあります。
メリット | デメリット |
---|---|
・足が固定されるため、引き足(ペダルを引き上げる動作)も活用できる ・効率よく力が伝わり、疲れにくい | ・停車時に足を外す練習が必要 ・専用シューズが必要なためコストがかかる |
メンテナンス方法は?

ペダルも定期的にメンテナンスすることで長持ちさせることができます。
以下の手順を参考に、簡単なお手入れを行いましょう。
ペダルのメンテナンス手順
1. 掃除
ペダルに付着した泥やホコリを布やブラシで取り除きます。特にピン付きペダルは汚れが詰まりやすいので、丁寧に掃除します。
2. 注油
ペダルの回転部分(ベアリング)に適度に注油します。過剰に注油するとホコリが付着するため、軽く拭き取るのがポイントです。
3. 摩耗チェック
ピン付きペダルの場合、ピンの摩耗や欠損がないか確認します。ペダルが回りにくい場合は、内部のベアリングが摩耗している可能性があるので交換を検討しましょう。
クロスバイク専用のペダルはある?

「クロスバイク専用ペダル」という製品はあまり多くありません。フラットペダルを探す時は、MTB(マウンテンバイク)用のフラットペダルもおすすめです。MTB用のペダルは、踏面が広く、グリップ力も高いものが多いため、街乗りから軽いサイクリングまで幅広く対応できますよ。
マウンテンバイクのおすすめペダルの記事はこちら!
ペダル交換は自分で、できる?

クロスバイクのペダル交換は比較的、簡単な作業です。自分でペダル交換にチャレンジしても良いでしょう。用意する基本的な工具はアーレンキー(六角レンチ)やスパナのみ。ペダル交換のポイントは左側のペダルが逆ネジになっています。気づかずに回してしまうと締め込み過ぎてしまうので、気をつけましょう。
ペダル交換の詳しい記事はこちら
自分に合ったペダルでクロスバイクをもっと楽しもう
クロスバイクのペダルは、用途やライドスタイルに合わせて選ぶことで、快適さや走行性能を大きく向上させることができます。街乗りや通勤・通学には気軽に使えるフラットペダルが便利で、長距離や本格的なライドには効率を高めるビンディングペダルがおすすめです。
さらに、ピンの有無、素材、重量といったポイントを押さえることで、自分に合ったペダルが見つけやすくなります。この記事で紹介したおすすめモデルを参考に、クロスバイクライフをさらに楽しんでみてください。
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