ロードバイク走行時の雨水を泥除け(フェンダー)で対策!
雨の日や、雨上がりの濡れた路面。そのままロードバイクで走ると、跳ね上げた水と泥でウェアや車体が汚れてしまいますよね。そうならないよう、地面からの泥や雨を防ぐ、フェンダーやマットガードと呼ばれる「泥除け」で対策しておきましょう。
なぜ、ロードバイクには泥除けの装備がないのか?
一般的にロードバイクには、泥除けが標準装備されていません。一部、装備されているロードバイクもありますが、スポルティーフなど車種が限られています。
走行性能を追求するロードバイクは、競技用に開発された自転車。泥除けは、重量が重くなったり、空気抵抗が発生するなど、走行性能にプラスの影響がありません。そのため、ロードバイクには基本、泥除けがついていない自転車なのです。
ロードバイク用泥除けのメリット&デメリット
泥除けを取り付けたロードバイクと、そのままのロードバイク。その違いは、見た目と雨の日の性能です。泥除けがあるとどんなメリットとデメリットがあるのか、みていきましょう。
①泥はねで背面が汚れるのを軽減
②車体が汚れにくくなる
①見た目が変わる
②重量が増える
スピードや見た目の問題がカバーできれば、雨の日の快適なロードバイク走行には、泥除けはおすすめですよ。
ロードバイク用泥除けの種類
ロードバイクに取り付けできる泥除けは、主に3タイプあります。
ワンタッチタイプ
ワンタッチで取り外しできるタイプ。フレームやシートポストに取り付けて使用するものが多く、形やサイズも種類豊富。工具なしでかんたんに着脱できるタイプなら、必要な時にサッと装着できて便利です。
フルフェンダータイプ
一般シティサイクルと同じように、タイヤ全体を覆うタイプ。水、泥はねをしっかりカバーできます。見た目のスポーティーさは損なわれますが、絶対濡れたくない!という人にはおすすめ。
簡易タイプ
サドル下に取り付ける簡易タイプ。軽くて携帯しやすいのが特徴です。雨が降りそうな日のサイクリングなど、ピンポイントで使いたい人におすすめ。カバーできる面積が狭いので、防御力は低め。
泥除けを選ぶ時のポイント
泥除けもタイプによって、向き・不向きがあります。それぞれの特徴を把握し、自分の車体に合うものを選びましょう。その際に考えておきたいポイントは、以下の2つです。
用途に合わせたタイプを選ぶ
まずは、自分がどんな用途でロードバイクに乗るのか考えてみましょう。
例えば、通勤通学で毎日乗る場合、完全防御の「フルフェンダータイプ」を付けておくと、突然の雨でもスーツや制服が汚れる心配ありません。
たまにサイクリングを楽しむ程度なら、「ワンタッチタイプ」や「簡易タイプ」にすると、見た目と重量を損なうことなく、必要なときだけ装着できます。
車体に合うサイズ、デザインを選ぼう
ロードバイク用なら、どれでも装着できるわけではないんです。フレームの形やタイヤ幅など、車体によって取り付けできる・できないがあります。購入前に、対応車種かよく確認しておきましょう。
【ワンタッチタイプ】おすすめの泥除け5選
ここからは、ロードバイク用の泥除けを、タイプ別にご紹介します。気軽に装着できる「ワンタッチタイプ(取り外し可能)」は、見た目を重視しつつ、泥跳ねもカバーしたい人におすすめです。
TOPEAK(トピーク) DEFENDER RC11
ベルクロストラップで着脱簡単
ベルトをシートポストに巻き付けて固定するタイプ。工具なしで簡単に取り付けできます。シャープな見た目がロードバイクにマッチ。角度調節も可能。700×25Cまで対応しています。
カラー | ブラック |
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本体 | インジェクション成型 耐衝撃プラスチック |
サイズ | L558×W58×H37mm |
重量 | 117g |
取付可能径 | Ø25.4~45mm |
参考価格(税込) | 3,135円 |
GIZA PRODUCTS(ギザプロダクツ) SW-663R Rear Fender
レバー操作で着脱かんたん
シートポストにベルトを巻き付けて固定するタイプ。工具なし、ワンタッチで着脱できます。角度調節も可能。細身デザインのため、太いタイヤの場合は取り付け注意です。
カラー | ブラック |
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本体 | レジン |
サイズ | 370mm |
重量 | 139g |
取付可能径 | Ø22.2〜34.9mm |
参考価格(税込み) | 1,650円 |
BRIDGESTONE(ブリヂストン) ロードバイク用リアフェンダー
23C~35Cまで対応のリアフェンダー
自転車でおなじみ、ブリヂストンのロードバイク用フェンダー。取り付けには工具が必要です。ワンタッチで着脱はできませんが、フレーム形状を選ばずに使用できるのはいいですね。23C~35Cタイヤ幅に対応しています。
カラー | ブラック |
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重量 | 130g |
取付可能径 | Φ25.4〜31.6mm |
対応タイヤサイズ | 26サイズ、700C |
対応タイヤ幅 | 23C~35C |
参考価格(税込) | 2,321円 |
GIZA PRODUCTS(ギザプロダクツ) FI-119FR Fender Set
ワンタッチで着脱できる、前後セット
ロードバイクやクロスバイクに対応。専用の台座を車体に取り付けておけば、レバー操作で簡単に着脱可能です。見た目が気になる時は、泥除け部分を外せばOK!
カラー | ブラック |
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参考価格(税込) | 2,530円 |
FRINGER(フリンガー) SW-PS1FR フェンダーセット
折りたたんで収納できる前後フェンダー
泥除け自体をコンパクトに折りたためるタイプ。前後とも工具なしで着脱可能です。バッグに入れて持ち歩いておけば、突然の雨でも安心。サドルバッグにも入るサイズ感。
カラー | ブラック |
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本体 | レジン |
フロント(使用サイズ) | 295mm |
リア(使用サイズ) | 405mm |
フロント(収納サイズ) | 115mm |
リア(収納サイズ) | 125mm |
フロント(重量) | 113g |
リア(重量) | 155g |
参考価格(税込) | 5,830円 |
【フルフェンダータイプ】おすすめの泥除け3選
続いて、タイヤをしっかり覆う「フルフェンダータイプ」です。しっかりと、泥跳ねを防ぎたい人におすすめ。
TOPEAK(トピーク) DEFENDER™ iGLOW® X
700×25C対応、LEDライト付きフルフェンダー
ロードバイク向けに作られた前後セットのフルフェンダー。700×25Cまで対応しています。赤く光るLEDライトが組み込まれているので、雨が降る夜間走行でも視認性はばっちり。
本体 | ポリカーボネート |
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ステー | ステンレススチール |
フロント(サイズ) | L365×W190×H105mm |
リア(サイズ) | L511×W395×H140mm |
フロント(重量) | 156g |
リア(重量) | 230g |
LEDライト | 0.5WレッドLED:1個 |
点灯時間 | 点灯:50時間/点滅:100時間 |
付属品 | モニター用コイン形リチウム電池:4個付属(CR2032) |
参考価格(税込) | 9,570円 |
BBB(ビービービー) スリムガードフェンダー
700×23~30Cまで対応
ロードバイク用フルフェンダー。ブレーキボルトと、クイックリリースアクスルに取り付けて固定します。フォークとタイヤのクリアランスが5mmあれば取り付け可能です。
カラー | マットブラック |
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セット内容 | 前後セット |
対応サイズ | 700×23~30C |
参考価格(税込) | 9,570円 |
GIZA PRODUCTS(ギザプロダクツ) SW-FE-113 Fender Set
ダボ穴のないロードバイクにも取り付け可能
700×25Cまで対応のロードバイク用フェンダー。泥除けを取り付ける穴がないフレームでも、クイックリリースを使用して取り付けることができます。
カラー | ブラック |
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幅 | 30mm |
フロント(サイズ) | 640mm |
リア(サイズ) | 1,125mm |
フロント(重量) | 117g |
リア(重量) | 220g |
付属品 | クイックリリース用アダプター付属 |
参考価格(税込) | 4,070円 |
【簡易タイプ】おすすめの泥除け5選
「簡易タイプ」は、ジャージの後ろポケットに入るサイズ感で、持ち歩くのに便利。価格はそこまで高くないので、お試しで使ってみたい人にもおすすめです。
Magic One(マジックワン) ASS SAVERS REGULAR
簡易タイプの定番シリーズ
サドル下に工具なしで簡単に取り付け出来る簡易フェンダー。従来のモデルからリニューアルし、泥はね防止効果がアップしました!カラーバリエーションは全5色。好きな色で選ぶのもいいいですね。
カラー | ブラック、ホワイト、レッド、ブルー、イエロー |
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長さ | 38cm |
参考価格(税込) | ¥1,485円 |
Magic One(マジックワン) ASS SAVERS FENDOR BENDOR-4 REGULAR
シートポストorシートチューブに取り付けて防御
簡易タイプでもしっかりカバーしたい人におすすめ!サドル下ではなく、シートポストまたはシートチューブに装着できる簡易フェンダー。使用しない時は、三つ折りに畳んでおけるコンパクト設計。面積が広い分、防御力に期待できます。
カラー | ブラック |
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サイズ | 540×65mm |
重量 | 50g |
注意事項 | フレームによっては、シートチューブに取り付けられない場合あり |
TOPEAK(トピーク) D-FLASH EXPRESS S
軽量&コンパクト!耐久性もあり
耐久性に優れた、ポリプロピレン製の簡易フェンダー。サドル下に取り付けて使用するデザインです。
本体 | ポリプロピレン |
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サイズ | L340×W88×H0.8mm |
重量 | 16g |
参考価格(税込) | 1,100円 |
cinelli(チネリ) MIKE GIANT ASS SAVER
プリント柄で遊び心をプラス
人とはちょっと違うデザインで車体にアクセントを付けたいなら、チネリの簡易フェンダーがおすすめ。これなら、雨の日に使うのが待ち遠しくなりますね。
カラー | ブラック |
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本体 | ポリプロピレン |
参考価格(税込) | 2,200円 |
GIANT(ジャイアント)/UNICLIP FENDER
GIANTのサドル一体型テールランプ「UNICLIP」システム対応の簡易フェンダー。テールライトの下にドッキングできるデザインで、見た目スッキリ。GIANTのロードバイクに乗っているなら、ぜひ利用したいアイテムです。
カラー | ブラック |
適合製品 | UNICLIPシステム対応サドル |
参考価格(税込み) | 2,860円 |
泥除けはどんな人に必要?
こんなシーンでロードバイクに乗る人は、泥除けを用意した方がいいでしょう。
通勤・通学でロードバイクを使っている
日常の移動手段として乗るなら、突然降る雨にいつでも対応できるよう、フルフェンダーや、マウント固定式の取り外し可能タイプがおすすめです。制服やスーツが汚れない、しっかりカバーできるものを選びましょう。
ロングツーリングなどを楽しみたい
丸一日ずっと走るサイクリングにも、泥除けはおすすめです。自宅周辺は晴れでも、走る地域や場所によって、コロコロ天候は変わります。完全防御なら、フルフェンダーを。見た目も重視したいなら、取り外し可能タイプや、簡易タイプがいいでしょう。
実際、泥除けってあった方がいい?個人的感想
雨の日にロードバイクで走ったことがある個人的な感想は、見た目は損なわれるけど、泥除けはあった方がいいです。
泥除けがないと、どんなに気をつけていても、背中とお尻は濡れます。泥をはね上げると最悪で、付着した部分は冷たく、汚れも落ちにくいです。お気に入りのウェアが泥まみれになるのは、けっこうショックでした。
その後、簡易タイプを装着してみると、汚れる箇所は最小限で済むようになり、泥まみれになることもなくなりました。いちいち泥はねを気にしなくていいのは、非常に快適です。
見た目より走行中の快適性を重視するなら、泥除けの購入をおすすめします!
ロードバイクに泥除けを付けて、快適なサイクリングを!
ロードバイクで雨の日を走る際は、泥除けを装備して走りましょう。通勤通学で毎日乗るなら、防御力の高いタイプを。休日サイクリングなら、サッと取り出せて簡単に装着できるタイプがぴったりですよ。
いざという時のために、自分の車体に合う泥除けを準備しておきましょう!