BOMBTRACKってどんなブランド?
BOMBTRACKとは、いったいどんなブランドなのでしょうか?その歴史や特色を見ていきましょう。
ドイツ生まれのオフロード系ブランド
BOMBTRACKは、ドイツのケルンで産まれたブランドです。BMXやピストバイクなどのストリート系から始まり、現在ではグラベルロードやMTBなどのオフロードバイクをメインに手掛けています。
ブランドの名前の由来は、「スケートボードの遊びの一種であるBOMBINGや爆撃機のようなスキッドの痕跡をイメージしたBOMBINGとトラックバイクとしてのTRACKの組み合わせ」。トリックを決めたり、テクニカルなコースをクリアしたりと、自転車を自在に操ることに長けたブランドです。
今日のBOMBTRACKの自転車にも、その血統は脈々と受け継がれています。険しいアドベンチャーライドでも、ライダーを支える操舵性や走行性能を兼ね備える、質実剛健な自転車です。
BOMBTRACKの自転車の特徴は?
では、BOMBTRACKの自転車には、どんな特徴があるのでしょうか?
美しいクロモリフレームが得意!
BOMBTRACKは、クロモリのフレームが得意なブランド。アルミやカーボンのフレームが多数を占める市場で、クロモリの美しいシルエットや、独特な乗り味を活かしたフレーム作りをしています。
フレームのデザインも凝っており、細かなグラフィックを用いたり、フォーク内側やダウンチューブ下にもワンポイントを入れたりと、お洒落なルックスも魅力ですね。
剛性が高く「しっかり走る」フレーム
BOMBTRACKの自転車は、お洒落なルックスだけでなく、走行性能も高いことが特徴です。クロモリフレームとしては剛性が高く、踏み込んだ力に対して素直に応えてくれます。
初めてスポーツバイクを選ぶ方はもちろん、ロードバイクやMTBに乗り込んでいて、脚が出来ている方でも楽しめるでしょう。
「見た目だけじゃなく、走りの良さも捨てられない…」という欲張りなあなたにこそ、おすすめしたいブランドですよ。
バイクパッキングに最適化されている
アドベンチャー系を得意とするBOMBTRACKの自転車は、もちろん荷物を積んでの走行にも最適。
特にバイクパッキングに最適化されていて、バッグをふんだんに使ってのキャンプツーリングで真価を発揮します。各所に備えられたダボ穴や、パッキングのしやすいクリアランスは、積載の幅を広げますよ。
フレームの剛性バランスやジオメトリも練り上げられており、荷物の荷重が掛かっても、走行性能が落ちる事がありません。筆者自身、そのフレーム性能に助けられて、険しいバイクパッキング・ライドを楽しんでいます。
どんなラインナップがある?
BOMBTRACKには、どの様なラインナップがあるのでしょうか?大枠での系統を見ていきましょう。
毎年カラーやパーツ構成を変更した新モデルが出ているほか、数年ごとにフレームのアップデートがされていますよ。
グラベルロード系
まずは、アドベンチャー用の筆頭であるグラベルロード系。多様なラインナップで、オンロード寄りのフレームから、オフロードを得意とするフレームなど、幅広い選択肢があります。
価格は、完成車で20~40万円ほど。モデルによってはフレームセットでの販売もあり、価格は10万円程~です。
MTB系
オフロードバイクといえば、やはりMTBでしょう。
美しいクロモリフレームや、リーズナブルなアルミフレームが用意されており、旅系で使いたい方にも、もってこいのラインナップですよ。ハードテイルモデルが展開されています。
完成車の価格は30~40万円ほどで、フレーム単体ではアルミが7万円ほど、クロモリで12万円ほどです。
街乗り系
お洒落で美しいBOMBTRACKの自転車は、街乗りでも人気があります。
荷物が多くなっても安心な「カーゴバイク」というジャンルも取り揃えており、買い物や通勤の足としても優秀な自転車が揃っていますよ。
価格は完成車で16~20万円前後、フレームセットでは7万円台から取り揃えています。
それでは、BOMBTRACKのラインナップを詳しく見ていきましょう。
①人気No.1:ARISE(アライズ)シリーズ
BOMBTRACKの自転車で、高い人気を誇るのが「ARISE」シリーズ。
街乗りにも本格ツーリングにも使える汎用性と、目を引くルックスを兼ね備えるグラベルバイクです。フレーム剛性もバランスが良く、走っていて気持ちがいい「楽しい自転車」ですよ。
スライドエンドで多段ギアにもシングルスピードにも対応し、各所にダボ穴やケーブルガイドを備えるなど、カスタムの幅が非常に広いのも特徴。前後12mmスルーアクスルや68mmのBSAタイプBBを採用するなど、トレンドかつ堅実な規格を取り入れていることも高評価ポイントですね。
モデル | ARISE SG APEX |
フレーム素材 | クロモリ |
フォーク素材 | クロモリ |
メインコンポ | SRAM APEX |
変速段数 | 1×11 |
フレーム重量 | 2,480g |
サイズ | XS、S、M |
タイヤサイズ | 650B×38(XS、S)、700C×40(M) |
税込み価格 | 275,000円 |
<その他のラインナップ>
・Arise Geard:フラットバーで、前かごが付いた多段ギアモデル
・Arise:シングルスピードのモデル
②万能グラベルロード:HOOK(フック)シリーズ
本格的なグラベルロードなら、「HOOK」シリーズ。
27.5インチのMTB用タイヤを履けるクリアランス、凹凸の激しい道でもクリア出来るフレーム設計、バイクパッキングしやすいギミックなど、向かうところ敵なしのグラベルバイクです。
筆者も愛用していますが、どんな遊び方にも付いてきてくれる、頼もしい相棒となっています。走りぬくコースや計画に制限を与えない、万能グラベルロードですよ。
モデル | HOOK EXT |
フレーム素材 | クロモリ |
フォーク素材 | カーボン |
メインコンポ | SRAM RIVAL1 |
変速段数 | 1×11 |
フレーム重量 | 11.2kg |
サイズ | XS、S、M |
タイヤサイズ | 27.5×2.0” |
税込み価格 | 407,000円 |
<その他のモデル>
・HOOK:700Cホイールを採用した、ややオンロード寄りのモデル
・HOOK EXT C:27.5”ホイールのカーボンフレームモデル
③ロングライド向け:AUDAX(オーダックス)シリーズ
BOMBTRACKのロングライド向け自転車が、ブルベという意味をもつ「AUDAX」シリーズ。
650Bの太いタイヤを履けるオールロードバイクで、舗装路のロングライドから未舗装へとトライするアドベンチャーまで、満遍なくカバーします。
一切のサポートを受けず、自らの力のみで走りぬくブルベを想起させる、芯の強さと対応力に優れる1台ですよ。
モデル | AUDAX |
フレーム素材 | クロモリ |
フォーク素材 | カーボン |
メインコンポ | Shimano 105 R7000 |
変速段数 | 2×11 |
完成車重量 | 10.8kg |
サイズ | XS、S、M |
タイヤサイズ | 650B×47 |
税込み価格 | 396,000円 |
<その他のモデル>
・AUDAX AL:リーズナブルなアルミフレームモデル
④自転車旅にはこれ!:BEYOND(ビヨンド)シリーズ
「これほど自転車旅に適した自転車はない」と思わせるほど、旅に特化した自転車が「BEYOND」シリーズ。週末の旅は言うまでもなく、世界一周でこそ真価を発揮する本格自転車です。
大量の荷物を積載できるフレーム、未舗装路をものともしないパーツ構成、カスタマイズの幅広さなど、旅をするための要素が凝縮されています。
未知の土地へと踏み込んでいくアドベンチャーには、もってこいな自転車でしょう。
モデル | BEYOND1 |
フレーム素材 | クロモリ |
フォーク素材 | クロモリ |
メインコンポ | SRAM Apex |
変速段数 | 2×11 |
完成車重量 | 12.9kg |
サイズ | XS、S、M、L、XL |
タイヤサイズ | 27.5×2.0”(XS~S)、29×2.0”(M~XL) |
税込み価格 | 308,000円 |
<その他のラインナップ>
・BEYOND2:前かごやハブダイナモを備えた本格旅モデル
・BEYOND+:セミファットタイヤ(27.5”+)を履いた、フラットバーモデル
⑤シクロクロス:TENSION(テンション)シリーズ
BOMBTRACKは、「TENSION」というシクロクロスもラインナップしています。
シクロクロスは未舗装路をスピーディーに走る競技で、反応性や軽量性を重視したアルミフレームが特徴です。
モデル | TENSION 2 |
フレーム素材 | アルミ |
フォーク素材 | カーボン |
メインコンポ | SRAM RIVAL1 |
変速段数 | 1×11 |
完成車重量 | 8.9kg |
サイズ | XS、S、M、L、XL |
タイヤサイズ | 27.5×2.0”(XS、S)、29×2.0”(M~XL) |
税込み価格 | 349,800円 |
<その他のラインナップ>
・TENSION 1:コンポをSRAM APEX1に変更するなど、リーズナブルな構成のモデル
⑥クロモリMTB:CALE(ケイル)シリーズ
クロモリフレームが美しいMTBなら、「CALE」シリーズ。
シングルトラックを駆け抜ける性能を兼ね備えつつ、バイクパッキングをする「オフロード旅」にも対応します。
モデル | CALE |
フレーム素材 | クロモリ |
フォーク | Rockshox Pike Select 130mm |
メインコンポ | SRAM GX-EGLE |
変速段数 | 1×12 |
完成車重量 | 13.8kg |
サイズ | S、M、L、XL |
タイヤサイズ | 29×2.4” |
税込み価格 | 437,800円 |
<その他のラインナップ>
・CALE AL:リーズナブルなアルミフレームのモデル
⑦荷物が積める街乗り自転車:MUNROE(マンロー)シリーズ
街乗り自転車として見逃せないのが、「MUNROE」シリーズ。
MUNROEシリーズは、街乗りに特化した自転車。特にMUNROE CARGOは、近年注目を集める「カーゴバイク」です。大量の荷物を積むことができ、日常の足として大活躍すること間違い無しでしょう。
筆者も荷物を積んで使用したことがありますが、その安定感と走りやすさに声をあげるほど驚きました。
モデル | MUNROE CARGO |
フレーム素材 | アルミ |
フォーク | アルミ |
メインコンポ | Microshift 9Speed |
変速段数 | 2×9 |
完成車重量 | 14.8kg |
サイズ | M、L |
タイヤサイズ | 20×2.3(F)、27.5×2.2”(R) |
税込み価格 | 198,000円 |
<その他のラインナップ>
・MUNROE AL:650B×45Cのタイヤを使用した、極太タイヤのクロスバイク
BOMBTRACKの自転車は、どこで買える?
BOMBTRACKの自転車は、全国に取り扱い店がありますので、お近くの取り扱い店で実車を確認したり、注文したりすることが出来ます。
また、店舗での試乗会イベントを開催していることもあります。ご興味のある方は、ぜひ足を運んで乗り味を確かめてみてくださいね!
筆者のグラベルロード紹介:HOOK EXT
最後に、筆者のBOMBTRACKのグラベルロードをご紹介しましょう。私が愛用しているのは、HOOK EXTのグロッシーメタリックブルーというカラーです。
納車されてから約2年間、長距離のバイクパッキング旅から、グラベルや雪道を駆けるアドベンチャーまで、様々なライドを共にしてきました。1日400㎞以上を走るロングライドや、グラベルでのエベレスティング(獲得標高8,848mを超えるまで峠を往復するチャレンジ)なども、このHOOK EXTで行っています。
苦しい場面が何度もありましたが、操舵性の良さやフレームの性能のお陰で、達成することができました。
バイクパッキングとの相性がピカイチなのも、気に入っているポイントの1つ。
私は、キャンプをしながら遠くへ行ったり、グラベルを探索したりするのが好きです。時には、トレイルランニングや登山と組み合わせた遊びをすることも。そんな遊び方には、バイクパッキングを前提とした設計がされているBOMBTRACKの自転車がマッチします。積載しやすく、荷物があっても操作しやすいフレームなのが使っていて気持ちよいですね。
気軽なグラベルライドで活躍していることはもちろん、過酷な環境でも頼りがいのある、質実剛健な1台です。
BOMBTRACKの自転車で、お洒落にアドベンチャーを楽しもう!
BOMBTRACKの自転車は、お洒落なルックスと走行性能を兼ね備えたアドベンチャーバイクです。バイクパッキング旅では大活躍することはもちろん、街乗りでも輝くこと間違いなし。
規格もカスタムしやすく、遊びに制限を与えない自転車ばかりですので、自分色の楽しみ方が出来ますよ。BOMBTRACKの自転車を複数乗り継いできた筆者ですが、その性能にとても満足しています。
ぜひ、BOMBTRACKの自転車と共に、あなただけの自転車ライフを楽しんでみてはいかがでしょうか?