キャンプとマウンテンバイクが楽しめる。だと、、、?
2022年の10月にキャンプとマウンテバイクを同時に楽しめる、夢のようなキャンプ場が山梨県にオープンしたとのこと。
これは、アウトドア&自転車をこよなく愛す編集部としては、黙っているわけにはいかない、、、!ということで、「山梨MTBベースオートキャンプ場」に行ってきました!
結論からいうと、自転車が好きな人もそうでない人も、どんな人でも楽しめるキャンプ場でしたよ。
施設概要
住所 | 〒400-1508 山梨県甲府市下曽根町996-1 |
アクセス | 中央道「甲府南インターチェンジ」から0分 |
チェックイン | 12:00〜14:00 |
チェックアウト | 〜11:00 |
予約方法 | 公式ホームページから予約 ※当日予約は電話のみ |
決済方法 | クレジットカード、各種電子マネー、PayPay、現金 |
山梨MTBベースオートキャンプ場の魅力とは?
まずはじめに、山梨MTBベースオートキャンプ場の魅力のポイントを、お伝えしましょう。
魅力①:キャンプとマウンテンバイクを楽しめる
いちばんの魅力は、マウンテンバイクとキャンプが、同時に楽しめるところ!
充実のレンタルバイクに、国内最大級のパンプトラック、さらにはマウンテンバイク体験ツアーなど、マウンテンバイクを楽しむための「拠点(ベース)」として、うってつけのキャンプ場です。
敷地内にパンプトラックコースがある
国内最大級のパンプトラックコースが併設されており、キャンプ場利用者は無料で利用ができます。
パンプトラックとは、マウンテンバイクを楽しむことができる、起伏のある凹凸(おうとつ)のコースのこと。初めての方でも「楽しく」「安全」に走れるように、パンプトラック講習(40分1,500円)もありますよ。
マウンテンバイク体験ツアーもあります
山梨県内や長野県の山道を走る、マウンテンバイクツアーもあります。体験ツアーの料金は応相談とのことですが、大自然の中を走るマウンテンバイクも魅力的ですよね。
魅力②:「甲府南インターから0分」という抜群のアクセス
山梨MTBベースオートキャンプ場は、「甲府南インターチェンジから0分」という抜群のアクセスの良さ。こんな立地のキャンプ場は、他にあるんでしょうか。
IC(インターチェンジ)の隣と言っても良いほどの立地なので、初めての道で迷ったり、山道の運転で疲れることもないでしょう。下道を走らないので時間も読みやすく、とっても便利なんです。
魅力③:広大な敷地
「ICから0分」という抜群の立地でありながら、敷地面積は広大で、3ヘクタールあります。1区画あたりのスペースも広いため、隣のサイトを気にせず、広々とゆとりを持ってキャンプができるんです。
魅力④:キャンプ場周辺の環境も充実
インターから近いだけでなく、キャンプ場周辺には「コンビニ」や「大型の公園」、さらには「温泉」や「スーパー」など、各種商業施設も充実しています。いわゆる「買い出し」なども、キャンプ場に着いてからでも問題ないでしょう。
また、山梨県のちょうど真んなかに位置しているため、「山梨観光の拠点」として利用をするにも非常に便利な立地です。
キャンプ場の情報
まずは、シャワーの有無やトイレの数など、キャンプ場設備ついて紹介します。ここに記載している情報は、2022年12月時点での情報となります。
施設 | 備考 |
パンプトラック | 9:00〜日没 |
管理棟 | 9:00〜18:00 |
駐車場 | 23時以降は出庫不可 |
トイレ | 場内3箇所あり |
シャワー・お風呂 | 場内2箇所あり |
炊事場 | 場内2箇所あり |
薪 | ー |
自動販売機 | 24時間利用可能 |
WIFI | 24時間利用可能 |
ドッグラン | 日の出〜日没 |
利用料金
利用料金は、以下の通りです。
●電源ありサイト(一泊、4人まで):6,800円(税込)
●電源なしサイト(一泊、4人まで):5,800円(税込)
●二輪ソロキャンプ(一泊):2,500円(税込)
●デイキャンプ(9:00〜日没):2,000円(税込)
キャンプサイト区画
●サイト数:58区画
●電源あり:16区画
●電源なし:42区画
約1/3のサイトが電源付きサイト。各種電化製品を使いたい人にも便利ですね。
トイレは3箇所あります
トイレは、キャンプ場内に3箇所。掃除が行き届いているようで、とても綺麗でした。
綺麗で使いやすい、炊事場
スポンジ、洗剤、手洗せっけんなども設置されている、炊事場。
シャワーとお風呂は2箇所あります
シャワーに加え、お湯を張れるお風呂も!こちらも無料です。
徒歩圏内にコンビニや農産物直売所などがある
キャンプ場から徒歩2分のところにファミリーマートがあります。なにか足りないものがあっても安心ですね。すぐ買いに行けますよ。
また、キャンプ場直結のところに「風土記の丘農産物直売所」もあるんです。
山梨県下の新鮮で美味しい四季折々の野菜や、とうもろこし・桃・すもも・ぶどう・梨などの果実、農産物加工品や山梨県のお土産品を販売していますよ。
近くには温泉もたくさん
キャンプ場の近くには温泉もたくさんあります。キャンプ場の方のおすすめは「みはらしの丘 みたまの湯」と「源泉の湯 燈屋」。
キャンプ場からみたまの湯までは車で10分、燈屋までは20分ほどで着きますよ。
レンタル品も充実
キャンプ道具のレンタル品も充実のラインナップ。キャンプ道具を持っていない初心者の方でも、手ぶらでキャンプができます。
詳細は、以下の公式サイトをご覧ください!
薪も売ってます
薪も、現地調達できますよ。
自動販売機もあります
敷地内の自動販売機。ありがたい存在ですよね。
ゴミは無料で捨てられます
捨てられるゴミは以下のとおりです。キャンプで発生するゴミであれば、おそらく全て捨てられます。しっかり分別しましょうね!
対応ゴミ:一般ゴミ、ペットボトル、缶、瓶、灰、生ゴミ
キャンプ場内で使える、フリーWi-Fiも!
なんと、フリーWi-Fiもあるんです。これもありがたいですね。
ドッグランまで!
小型犬・大型犬用のドッグランまでありました。家族総出でキャンプに来れちゃいますね。
暖をとれる受付棟もあります
薪ストーブで暖をとれる受付棟もありますよ。冬場はとっても助かりますね。
実際に行ってきました!
それでは「山梨MTBベースオートキャンプ場」に、実際に1泊してきましたので、レポートしていきます!
「ICから車で0分」はガチ
キャンプ当日の朝、東京の三鷹市から出発しておよそ1時間30分で「甲府南IC」に到着。
まずは、キャンプ場が謳っている「ICから0分」は真実なのか確かめましょう。
ICのゲートをくぐったあと、正面の信号を右折すると、すぐそこはキャンプ場。
、、、ガチで0分(1分以内)で着きました。
このアクセスの良さ、恐るべし。
弭間さんに案内をしていただきました
<この日の案内人>
キャンプ場を運営する「南アルプスMTB山守人」の代表理事、「弭間(はずま)」さん。
キャンプ場を運営する、代表の弭間さんが迎えてくれました。


キャンプ場の雰囲気はこんな感じ
とりあえず、キャンプ場を散策してみましょう!



車2台と2人分のキャンプ道具を設営。サイト内のスペース的にはまだまだ余裕。
1区画あたりのスペースが、相当広いです。



管理人の方がこまめに掃除をされていたので、トイレや炊事場など全体的にとても清潔。洗剤やスポンジなどの備品も設置されており、管理も行き届いています。


パンプトラック初体験!
次は、キャンプ場に併設されているパンプトラック体験へ。恥ずかしながら、筆者はパンプトラックはもちろん、マウンテンバイクもほとんど初心者なんです。。
MTBは、レンタルバイクを借りました。
筆者は、MTBを所有しておらず、キャンプ場でレンタルバイクをお借りします。





レンタル料金は以下のとおり。
●大人:2,000円/1日
●子供:1,000円/1日
●電動マウンテンバイク:3,000円/1日
(ヘルメット・グローブ・プロテクターは無料)






まずは講習を受ける
初心者の方向けに、マウンテンバイクの操作方法や乗車姿勢などの基礎を学べる講座があります。他の初心者の方といっしょに、筆者もみっちりと講座を受けましたよ!
いざ、パンプトラックを楽しむ!
講習も終わったところで、パンプトラックへ。


いや、ほんとにめちゃくちゃ楽しいです。日本最大級のコースなだけあって、実際に走ってみると想像以上に広くてびっくりしました。
また、初心者用・中級者用など、乗り手のレベルに合わせてコースがいくつか用意されているので、初心者の方でも安心ですよ。
コースバリエーションが豊富なので、キャンプ滞在中も飽きることなく、楽しめること間違いなしです。
キャンプ場を利用してみた感想
それでは、キャンプ場を利用して感じた「よかったところ」「少し気になったところ」をまとめます。
① 1区画あたりのスペースが広い
② 立地がバツグン
③ 子どもも楽しめる
④ レンタル品が充実している
① 道路が近いため、車の音が聞こえる
② 大自然の中のキャンプ場ではない
よかったところ
まずは、実際に使ってみてよかったところを紹介します。
1区画あたりのスペースが広い
1区画あたりのスペースが本当に広いです。筆者は頻繁にキャンプをするのですが、ここまで広いサイトはあまり見たことがありません。
隣のサイトを気にせず、広々とゆとりを持ってキャンプができるのはありがたいですね。
立地がバツグン
行ってみて感じたのは、やはりその「立地のよさ」。当日は取材を終え、落ちついたのが20時を超えたころ。12月で身体も冷えたので、近くの温泉まで車でひとっ走りしました。
これが、山奥のキャンプ場だったりするとなかなか難しいんですよね。近くになんでも揃っているキャンプ場って、やっぱり便利だなと改めて感じました。
子どもも楽しめる
この日はたくさんのお子さんが、キャンプ場にいらっしゃいました。
様子を見ていると、小さいサイズのマウンテンバイクをレンタルしてパンプトラックを走ったり、ドッグランで愛犬と遊んだりと、楽しみ方はさまざま。小さいお子さんでも楽しめるのは、親御さんにとってはありがたいですよね。
また、取材当日は製作途中だったストライダー等のキックバイクが走れる専用エリアも、完成したとのこと!写真2枚目のエリアです。
最新の電動マウンテンバイクをレンタルできる
とても驚いたのですが、最新の電動マウンテンバイクがレンタル可能なんです。体力に自信がない方でも存分にマウンテンバイクを楽しむことができますよ。
筆者も1台お借りしたのですが、楽しすぎてつい欲しくなっちゃいました。購入すると90万円もするんですけどね。。笑
少し気になったところ
続いて、実際に利用してみて少し気になったところです。
道路が近いため、車の音が聞こえる
これはもう便利な立地なため仕方ないですが、道路近くのサイトを利用すると車の音が気になるかもしれません。筆者は、道路から離れているサイトに宿泊したのでほとんど気になりませんでしたが。
音に敏感な方は、道路から遠いサイトを予約した方がいいでしょう。
大自然の中のキャンプ場ではない
これもメリットと表裏一体なのですが、大自然の中にあるキャンプ場ではないです。「山の中で川のせせらぎを聴きながら、、、」そんなキャンプ場を期待している方には、合わないかもしれません。
デイキャンプ(日帰り)プランもあります
“デイキャンプ”でも利用ができます。この日はデイキャンプスペースが埋まってしまうほど、家族連れ・友達同士で利用をしている方がたくさんいらっしゃいました。
アクセスがいいので「フラッと来て、景色を見ながらご飯を食べたら、フラッと帰る」、そんな使い方のお客さんも多いんだとか。
●デイキャンプ(9:00〜日没):2,000円(税込)
キャンプ場について「弭間さん」に聞いてみた
最後に、キャンプ場を運営する「南アルプスMTB山守人」の代表理事、「弭間(はずま)」さんにお話をうかがいました。
ー どのような目的で、このキャンプ場を作られたのですか?
弭間さん:大きく分けると目的は2つあります。まず1つが、たくさんの人にマウンテバイクの楽しさを知ってもらうこと。キャンプをきっかけに少しでもマウンテバイクに興味を持ってもらえればいいなと思って。
もう1つが、山梨県内にはわれわれが拡大をしているトレイルコースが数多く点在しているんですよね。そのトレイルを走るための、またマウンテバイク好きが集うための「拠点(ベース)」を作りたかったからです。
ー なるほど。ということは、利用される方のほとんどが「マウンテバイク好き」なんでしょうか?
弭間さん:いえいえ、そんなことはないですよ。むしろ多くが「マウンテンバイク初心者」「キャンプ初心者」の方々です。当キャンプ場は、マウンテンバイク好きはもちろん、「誰でも楽しめる」ことを目指しています。そのために、あれだけレンタルバイクやキャンプのレンタル道具を充実させているんです。
ー 確かに、あれだけレンタル用品が充実していればどんな方でも楽しめますもんね。
ー 「キャンプをきっかけにマウンテンバイクに興味を持ってもらう」という目的は達成できていますか?
弭間さん:そうですね。初めての利用でとなるとなかなか難しいのですが、当キャンプ場はリピーターがすごく多いので、2回目3回目来ていただいた時に「いつも見るアレ、なんか楽しそうだな」ということで、MTBをンタルして乗ってみたらハマっちゃった。そういうお客さまは多くいらっしゃいます。
ー まさに狙い通りですね。
弭間さん:はい。マウンテンバイクの楽しさを知っていただけて、嬉しい限りです。
ー 最後に、このキャンプ場をどんなキャンプ場にしていきたいですか?
弭間さん:このキャンプ場で、多くの方にマウンテンバイクの楽しさを感じていただき、
山梨の自然や地域に興味を持ってもらうことで、 山梨全体の活性化に少しでもつながる、 そんなキャンプ場にしたいと思います。ご家族連れや友人同士のお客さま等、どんな立場の方もこのキャンプ場で、かけがえのない経験をして欲しいですね。
「南アルプスマウンテンバイク愛好会」とは?
「南アルプスマウンバイク愛好会」とは、マウンテンバイクを愛する仲間で構成されるボランティア会員組織です。
当愛好会が目指しているのは、「マウンテンバイクの制度化」。
日本では法的・社会的にマウンテンバイクが公に走ってもよいとされる山道はほとんど存在しておらず、十分に楽しめる環境ではないというのが現状。多くの山道が、マウンテンバイクでの走行は「グレーゾーン」なのです。
そこで、代表の弭間(はずま)さんを中心に地元の方々や行政と協力をしながら、グレーではなく公式に走るための「制度」づくり、さらにはMTB走行が許される「山道」をつくるために日々活動をしています。
ほかにも、「山道の整備」「地域行事のお手伝い」「防犯パトロール」など、当会の活動内容は多岐にわたります。それらの活動を通じて、山梨全体の自然環境保全や地域活性化の実現を目指しています。

会員になったら、日本最大級のトレイルを走ることができる
当愛好会の会員になると、会員規則を守った上で、日本最大標高差1,000mを超える総延長15km以上のトレイルコースが、走行できるようになります。
会員になるには、事前予約制の「入会説明会」に参加し、トレイルライド体験やスキル講習を受けることが必須。誰もがトレイルを安全に走るための取り組みですね。
当愛好会の現在の会員数は280名。私自身、弭間さんのアツい話を受け、これからもっともっと大きい組織になっていくだろうなと確信しました。
「日本最大級のトレイルコースを駆け回りたい!」「マウンテンバイクを愛する仲間が欲しい!」。そんな方は、ぜひ公式サイトをチェックしてみてください。
この日はトレイル補修作業を行いました
実はキャンプ場を利用した日がちょうど「会員活動の日」だったので、活動に同行させていただきました。
昨年オープンしたばかりの「南アルプス立沼マウンテンバイクパーク」でのライドと、そのトレイルの補修作業を行いましたよ。
雨でコースがぬかるんでしまった箇所に、大きめの石を敷きつめました。コースが荒れたり、マウンテンバイクが沈み込まないようにするための補修作業です。
安全かつ自然と共存しながらマウンテンバイクを楽しむための「環境づくり」も、会員自らの手で、積極的に行っています。
MTBはもちろん、初心者にもおすすめなキャンプ場!
「山梨MTBベースオートキャンプ場」は、マウンバイク好きはもちろん、その便利な立地でキャンプ場初心者にもおすすめしたいキャンプ場でした。キャンプ場の周りに、峠道など、景色がよい道もたくさんあるので、ロードバイクなどを楽しみたい人もきっと楽しめるでしょう。
もちろん、自転車遊びだけでなく、ご家族・カップルの旅行やレジャーの拠点としての活用もおすすめですよ!