ロードバイクで、ヘルメットを被らなくても問題ない?
ヘルメットなしでロードバイクに乗車しても、法的には問題ありません。
罰則などもありませんが、ロードバイクはシティサイクルよりもスピードが出る分、被るに越したことはないでしょう。
2023年から、全年齢で努力義務へ
ところで2023年からは、ロードバイクを含むすべての自転車に対して、道路交通法でヘルメット着用の努力義務が課されるようになります。努力義務は義務であって、被らなくても罰則などはありません。
今までも13歳未満の子どもには、努力義務がありましたが、これからは全年齢が対象になります。背景には、自転車の交通事故が、年齢問わず多く発生していることがあるでしょう。
また各都道府県では、ヘルメット着用について独自の条例を出していることもあるので、お住まいの地域の警察HPなどをチェックしてみてください。
ヘルメットを被るのがベスト
法律的には問題ないものの、命を守るためにはヘルメットを着用するに越したことはありません。警視庁の統計によると、ヘルメット未着用者の致死率は、着用者に比べて約2.2倍高くなるとのデータもあります。また自転車事故による死亡者の約7割が、頭部へ致命傷を受けています。
ヘルメットを正しく着用することで、万が一事故に遭っても、命を落とす確率を下げらるでしょう。
ヘルメットを被る3つのメリット
ヘルメットを被ると、頭を守れるほか、いくつかメリットがあります。
周りに認知されやすい
カラフルなモデルや、反射材がついているモデルもあります。後続のクルマや自転車に認知されやすいので、夜間やトンネルを走るときも安心ですね。
中には後頭部にライトがついたヘルメットもあるので、通勤などで夜間もロードバイクに乗ることが多い人は、チェックしてみてください。
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熱中症を予防できる
日光が直接頭部に当たるのを防ぐため、熱中症の予防にもなるでしょう。ロードバイク向けのヘルメットには多くの通気孔があり、ムレの心配も少ないです。
夏場も走るなら、軽量で通気性の高いヘルメットを購入するのがおすすめです。
寒い時期には、防寒にも
反対に寒い時期は、頭部の防寒になります。キャップやバンダナを被ってからヘルメットを着用すれば、通気孔からの空気も防げるでしょう。
耳まですっぽり覆うキャップもあり、真冬でも耳が冷たくて痛くなるのを防げますよ。
ヘルメット着用のお悩み解決策
安全のため必要とはわかっていても、ヘルメットを被ると、見た目や使い勝手などさまざまなお悩みが出ますよね。
ここでは、それぞれの悩みに対応した解決策を紹介します。
「きのこ頭」になってダサい
ヘルメットを被った際、シルエットが「きのこ」のようになることを「きのこ頭」とも呼びます。きのこ頭はダサいと、思うこともあるでしょう。
きのこ頭の原因は、頭にフィットしていないこと。また、日本人は西洋人と頭の形が異なるため、海外メーカーの製品が合わないことも考えられます。
きのこ頭にならないためには、サイズはもちろん、日本人向けのモデルや、アジアンフィットのヘルメットを選ぶようにしましょう。フィット感が心配な場合は、ショップで試着すると、安心ですね。
ヘルメットがそもそも格好悪い?
きのこ頭になる・ならないに関係なく、ヘルメットを着用した姿が格好悪いと思っていませんか?
原因はサイズが合っていないことかもしれません。またスポーティーなデザインは、カジュアルな服装とミスマッチなことも。レーシーなデザイン以外にも、街乗りにぴったりなデザインがあるので、チェックしてみましょう。
持ち運びにくい
駐輪後、ヘルメットの収納に困っている人も、いるかもしれませんね。移動先に持ち込みたくない場合、リュックなどに入れるのは現実的ではありません。
そんな時はワイヤー錠を利用すると、自転車のサドルやハンドル部分に取り付けて安全に保管できます。ワイヤー錠はヘルメットのほか、サドルバッグなどもロックできるため、ひとつあると便利かもしれませんね。
ノグチ(noguchi) ポパイ ミニロック [PM-180]
使いやすいてのひらサイズのワイヤー錠
3桁ダイヤル式で、70gと軽量なので邪魔になりません。
サドル用のロックとして利用している方も多いモデル。
髪型が崩れる
セットした髪型を崩さないため、ヘルメットを被りたくないと思うこともあるでしょう。男女ともにふんわりした遊びがある髪型は、ヘルメットで潰れてしまう可能性が高いです。
ヘルメットを着用することを前提に、ショートヘア、女性であればまとめ髪にしておくと良いでしょう。スタイリング剤をつけすぎたり、つけた直後はヘルメットの形のまま固まってしまうので注意が必要です。
おすすめのロードバイク用ヘルメットを紹介
お悩みを解決できるアジアンフィットモデルや、おしゃれなデザインのヘルメットを紹介します。普段着に合うヘルメットを探している人も、参考にしてくださいね。
OGK KABUTO(オージーケーカブト) KOOFU BC-GLOSBE2
日本メーカーの製品
帽子感覚で、通勤・通学から休日サイクリングまで、幅広いシーンで被りやすいデザイン。
マットテイストなカラーリングのため、カジュアルな服装にもぴったり合うでしょう。
安全性・デザイン性とも高い上に、日本メーカーなのでフィット感も魅力です。
サイズ | S/M(55〜58cm)・L/XL(59〜62cm) |
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カラー | マットブラックイエロー、マットブラック、マットブラックカモ、マットネイビーピンク、マットネイビー |
重量 | 260g(S/M)・280g(L/XL) |
規格 | JCF |
参考価格(税込) | 15,400円 |
LAZER(レーザー) CENTURY AF
通気性と視認性が高い
フロントとサイドから入った空気を、通気口から排出するように設計されており、ムレにくいでしょう。ツイストキャップを付け替えれば、通気性を調整可能です。
LEDテールライトがついているため、夜間の走行でも視認性はバッチリ。アジアンフィットモデルなので、フィット感も心配ありません。丸みのあるデザインで、カジュアルに使えるでしょう。
サイズ | S(52〜56cm)、M(55〜59cm)、L(58〜61cm) |
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カラー | マットブラック、ホワイト/ブラック、フラッシュイエローブラック、レッドブラック、ブルーブラック |
重量 | 260g(M) |
規格 | JCF |
参考価格(税込) | 19,250円 |
GIRO(ジロ) CORMICK MIPS
後頭部までカバーできる
レースでも使われる、衝撃を緩和するMIPSシステムを搭載したヘルメット。後頭部を含めた頭部を、全体的にカバーできるデザインです。
ワンサイズですが、Roc Loc Sportフィットシステムを採用しているので、ダイアルを回して手軽にフィット感を調整可能。18個の大型ベンチレーションホールがあるため、通気性も優れています。
黒を中心としたマットテイストのカラーで、服装を選ばず被れるでしょう。
サイズ | フリー(54〜61cm) |
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カラー | MATTE_BLACK/DARK_BLUE、MATTE_GREY/MAROON |
重量 | 275g |
規格 | CE |
参考価格(税込) | 13,200円 |
KPLUS(ケープラス) NOVA
おしゃれ&カラーリングの豊富なモデル
定番のホワイトやブラックの他にも、ブルーやデザートローズなど個性的なカラーから選べるヘルメット。
独自開発のニューアジアンフィット仕様なので、日本人にぴったり。さらに3種類のインナーパッドから最適なパッドを選ぶことで、高いフィット感を味わえます。
表面のリフレクター塗装と、反射ストラップを組み合わせているため、夜間に走るときも安心です。
サイズ | S(53〜56cm)、M(56〜59cm)・L(59〜62cm) |
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カラー | オールホワイト、グレー、サンドベージュ、デザートローズ、ブラック、ブルー、ホワイト、ミッドナイトグリーン |
重量 | S(255g)、M(288g)・L(338g) |
規格 | JCF |
参考価格(税込) | 24,200円 |
ヘルメットを被って、安全にサイクリングを楽しもう
アジアンフィットなど、日本人の頭にフィットするデザインを選べば、見た目のお悩みも解決でき、安全性もグッとアップします。
ヘルメットは、自転車ショップはもちろん、オンラインでも販売されています。ただ、初めてヘルメットを購入する場合は、フィット感を確かめるためにも、一度ショップへ足を運んでみてもいいかもしれません。
ロードバイクを安全に楽しむために、距離に関わらず普段からヘルメットを着用しましょう。