ロードバイクに乗るなら、大切なヘルメット
ロードバイクは、時速20~30km以上出ることもあります。走行中に転倒すれば、大きなケガになりかねません。
楽しく安全にサイクリングできるよう、頭を守るヘルメットは必ず用意しましょう。
ヘルメットを選ぶ時の、4つのポイント
それでは、ヘルメットを購入する時におさえておきたいポイントを4つにまとめました。順番に確認していきましょう。
①スポーティなタイプか、カジュアルなタイプか
性能に特化したヘルメットは、穴がたくさんあります。穴が多いほど、走行中に空気が通りやすく、ムレにくいでしょう。
空気抵抗を減らす流線型のフォルムも、性能重視のヘルメットの特徴。重量が軽く、長距離サイクリングやイベント、レースにもおすすめです。
通勤通学、買い物など、街中メインで走るなら、普段のファッションに合わせやすい、カジュアルなヘルメットがいいですね。
帽子感覚でかぶれるヘルメットもあるので、おしゃれのひとつとして楽しんでみましょう。
②自分の頭に合う「サイズ」や「フィット感」
とくに気をつけたいのが、かぶったときのフィット感。多くのモデルはS・M・Lなど、複数のサイズ展開があるので、実際にショップで試着してフィット感を確かめられると、安心ですね。
またヘルメットの形状は、前後に長い「欧米型」、横に広がった「アジア型(アジアンフィット)」などがあります。日本人の頭の形状には、「アジアンフィット」のヘルメットが、合わせやすいでしょう。
内側に、頭にフィットさせるためのフレーム(ライナー)がついたモデルも多く、後頭部などにあるダイヤルで、ライナーを調節できます。
③軽さや快適性
ヘルメットの重量は、200~300gが主流。200g以下は軽量とされます。頭への負担が少ない、なるべく軽いモデルを選びましょう。
また、内側にあるインナーパッドの機能もチェック。ムレやすい部分なので、通気性の良いタイプを選ぶと、夏場や長距離サイクリングも快適ですよ。
④安全性能
安全性を確かめるなら、「JCFマーク」や「MIPSマーク」も参考にしましょう。
JCFマークは、日本自転車競技連盟が定めた基準をクリアしたヘルメットに、つけられるマーク。このマークがついたヘルメットしか使用できないレースもあります。
MIPS(ミップス)とは、「Multi-directional Impact Protection System」の略で、頭部に受ける衝撃を少なくするデザインのこと。見た目は他のヘルメットと変わりませんが、内側に、黄色やMIPSのロゴが入ったライナーがついてます。
より安全性を重視するなら、JCFやMIPSマークのあるモデルを選びましょう。
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迷ったら、定番メーカーから
ヘルメットのメーカーはたくさんありますが、とくに有名な3メーカーを紹介しましょう!性能・品質ともに間違いなしですよ。
LAZER(レイザー)
100年以上の歴史がある、ベルギーのLAZER。多くのプロが愛用する、老舗ヘルメットメーカーです。
レースに挑戦したい人向けのモデルから、おしゃれなデザインまで、ラインナップも豊富。しかも、日本で展開するモデルの多くが、アジアンフィット仕様。筆者も使用していますが、頭をすっぽり覆ってくれるような、安定感がありますよ。
▼▼LAZERのおすすめのヘルメット、紹介します▼▼
GIRO(ジロ)
スキー、スノボ、サイクリングなどの、ヘルメットやゴーグルを取り扱う、アメリカのメーカー。
多くのGIROのヘルメットは、MIPSと共同開発した「スフェリカルテクノロジー」により、さまざまな衝撃を吸収する構造になっています。アジアンフィットモデルのラインナップも、豊富ですよ。
▼▼GIROのおすすめのヘルメット、紹介します▼▼
OGK Kabuto(オージーケーカブト)
大阪に本社を置く、OGK Kabuto。自転車ショップでは必ず取り扱っていると言ってもいい、定番のヘルメットメーカーです。
日本のメーカーだからこそ、日本人の頭によくフィットしますよ。レディース向けのヘルメットも展開しています。
▼▼OGK Kabutoのおすすめのヘルメット、紹介します▼▼
ほかにも、60年以上の歴史をもつアメリカの老舗メーカー「BELL」や、スタイリッシュなヘルメットが多いイタリアの「MET」、スウェーデンの新鋭メーカー「POC」など、多くのメーカーがあります。一部の自転車メーカーもヘルメットを作っているので、愛車とメーカーを揃えてもいいですね。
最新!おすすめのロードバイク用ヘルメット15選
ここからは、ロードバイクにぴったりなヘルメットをピックアップして紹介します。
LAZER Genesis AF
Sサイズで195gという、ブランド最軽量クラスのヘルメット。頭頂部のダイヤルで、頭部全体のフィット感を調整できる、「アドバンスドロールシス」を採用しています。
カラー | 7色 |
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サイズ | S(52-56cm)、M(55-59cm)、L(58-61cm) |
重量 | 190g(Sサイズ) |
規格 | CE、JCF |
LAZER Century AF
空気の取り込み量を変える可変エアインテークで、オールシーズンに対応したモデル。LEDテールランプつきで、後方の車に視認されやすいでしょう。通勤通学などで夜間に走るときも、安心ですね。
カラー | 5色 |
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サイズ | S(52-56cm)、M(55-59cm)、L(58-61cm) |
重量 | 277g(Mサイズ) |
規格 | CE、JCF |
GIRO AGILIS MIPS
マットな質感がおしゃれなヘルメット。MIPS搭載モデルとしては、比較的お手頃価格です。デザイン・価格・安全性の3拍子が揃ったモデル、と言ってもいいでしょう。
カラー | 5色 |
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サイズ | M(55-59cm)、L(59-63cm) |
重量 | 290g |
仕様 | Mips搭載 |
GIRO ASPECT
内部に空気が行き渡る設計「Roc Loc Airフィットシステム」で、蒸し暑い季節も通気性がいいヘルメット。直射日光や雨をさける、布製バイザーがついていて、街中をカジュアルな服装で走るときにも似合うデザインです。
カラー | 4色 |
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サイズ | M(55-59cm)、L(59-63cm) |
重量 | 257g(Mサイズ) |
規格 | CPSC安全規格取得 |
GIRO SUTTON MIPS
ベンチレーションが少ないデザイン、シックなカラーラインナップで、アーバンスタイルに合った定番モデル。MIPS搭載なので、安全性も期待できるでしょう。
カラー | 3色 |
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サイズ | M(55-59cm)、L(59-63cm) |
重量 | 370g(Mサイズ) |
仕様 | Mips搭載 |
規格 | CPSC安全規格取得 |
OGK Kabuto IZANAGI
ブランド最高峰とされる冷感性能をもつ、フラグシップモデル。Boa®️フィットシステムで、サイズの微調整も簡単におこなえます。サイズのほか、カラーラインナップも豊富で、お気に入りのカラーが見つかるでしょう。
カラー | 12色 |
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サイズ | XS/S(54-56cm)、S/M(55-58cm)、L(59-60cm)、XL/XXL(61-64cm) |
重量 | 225g(S/Mサイズ) |
規格 | JCF |
OGK Kabuto REZZA-2
流線形のフォルムがスポーティーなモデル。オプションのアタッチメントをつけると、日除けになるシールドを取り付けできます。虫が侵入しにくい仕様なので、夏場や山道も安心。取り外しできるバイザーがついています。
カラー | 9色 |
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サイズ | M/L(57-60cm)、XL/XXL(61-64cm) |
重量 | 215g(M/Lサイズ) |
規格 | JCF |
OGK Kabuto STEAIR LADIES
頭周り55~58cmの女性用モデル。ヘルメットをかぶっても、顔周りがすっきり見える「美細シルエット」なのが嬉しいですね。
カラー | 2色 |
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サイズ | S/M SLIM(55-58cm) |
重量 | 225g |
規格 | JCF |
BELL AVENUE
自転車のほか、オートバイやレーシングカーなどのヘルメットを作るブランド。お手頃価格ならがも、上位グレードと同様の安全システムを持った、オールラウンドで使用できるスポーツモデルです。カジュアルな服装にも合わせやすいデザイン。
カラー | 3色 |
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サイズ | UA(54-61cm) |
重量 | 300g |
規格 | CE |
BELL TRAVERSE AF
BELLのヘルメットでも、こちらはレーシーすぎず、カジュアルにも使えるモデル。ダイヤルは回しやすい「エルゴフィットダイヤル」で、サイズ調整がしやすいでしょう。
カラー | 3色 |
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サイズ | UA(54-61cm) |
重量 | 287g |
規格 | CE |
MET TRENTA 3K Carbon
イタリアのヘルメット専門ブランド。業界でも、とくに軽いヘルメットを開発しています。こちらは、カーボン素材を使ったハイエンドモデル。空力性能にも優れていて、レースを目指す人にもおすすめです。
カラー | 6色 |
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サイズ | S(52-56cm)、M(56-58cm)、L(58-61cm) |
重量 | 215g(Mサイズ) |
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POC Omne Air SPIN
2005年生まれの、スウェーデンのブランド。北欧のセンスあるデザインでも知られます。Omne Air SPINは、カジュアルなスタイルに似合うシルエット。独自開発の衝撃緩和システム搭載で、頭部への衝撃を最小限に抑えてくれます。
カラー | 8色 |
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サイズ | S(50-56cm)、M(54-59cm)、L(56-61cm) |
重量 | 305g |
規格 | JCF |
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SMITH Persist
スキーや自転車用のゴーグル、ヘルメットを扱うアメリカのブランド。Persistは、MIPS搭載で安全性に期待できるヘルメットです。SMITHらしいスタイリッシュなデザインで、街乗りにもピッタリ。
カラー | 3色 |
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サイズ | S(51-55cm)、M(55-59cm)、L(59-62cm) |
重量 | 300g(Mサイズ) |
仕様 | Mips搭載 |
BBB グリッド エコ
BBBは、オランダの自転車パーツブランド。グローブなどのアパレルも取り扱っています。グリッド エコは、全体の40%にリサイクル素材、自然素材を使った、まさにサステナブルなヘルメット。テールライト付きなので、夜間走るときも安心です。
カラー | 1色 |
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サイズ | M(54-58cm)、L(58-62cm) |
仕様 | LEDライト、反射デカール付き |
GIANT(ジャイアント)/REV ASIA MIPS
世界最大級のスポーツバイクブランド、GIANTのMIPS搭載ヘルメット。
流線形のスポーティーなデザインで、GIANTのバイクとの相性もいいでしょう。カラーも多いので、フレームの色に合わせて選びたくなりますね。
カラー | 6色 |
サイズ | M(55-61cm)/L(59-65cm) |
重量 | 275g(Mサイズ) |
仕様 | Mips搭載 |
規格 | JCF |
よりカジュアルなヘルメット「カスク」
街中メインで走るなら、よりカジュアルな簡易ヘルメット「カスク」もチェックしてみましょう。
通常のヘルメットと比べると、衝撃吸収性は低くなります。そのため、速く走るときには向いていませんが、コンパクトになって持ち運びしやすいメリットもありますよ。レザー製もあり、おしゃれなデザインも少なくありません。
ただし、レースやイベントでは、使用できない場合があるので、規約を確認してみてください。
ヘルメットを購入したら!チェックしたいこと
ヘルメットを購入したら、お手入れ方法を確認しましょう。そのほかにも知っておきたいことを、まとめました。
定期的にクリーニングを
多くのヘルメットには、インナーパッドが付いています。インナーパッドが外せる場合は、定期的に外し、薄めた中性洗剤などで洗いましょう。
ストラップは、中性洗剤を入れたぬるま湯につけて、もみ洗いをして汚れを落とせますよ。
交換は2〜3年を目安に
ヘルメットの素材は、スチロールが主流ですが、スチロールは経年劣化をします。そのため、2〜3年したら交換することをおすすめします。
また、落とすなどしてヘルメットに強い衝撃を与えたときも、本体が割れている可能性があるので、交換しましょう。
寒い時期は、防寒対策しよう
冬場のサイクリングは、顔周りが冷えますよね。そんなときは、ヘルメットの下から防寒対策をするといいですよ。
PEARL IZUMI イアーウォーマ 82
ヘルメットをかぶる前に取り付ける、耳当て。そのままヘルメットをかぶるとキツいこともあるので、ヘルメットのアジャスターでサイズを調整しましょう。
対応頭周り | 54-61cm |
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CRAFT ACTIVE EXTREME X WIND HAT
ヘルメットの下にかぶることで、耳と頭全体の防寒対策になります。ヘルメットの空気穴から入る冷たい風も、防げますね。
カラー | 2色 |
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サイズ | S/M(54-56cm)、L/XL(58-60cm) |
想定気温 | 0℃~10℃ |
それぞれのシーンに合うヘルメットを
ロードバイクを手に入れたら、一緒に準備したいヘルメット。通勤通学、休日サイクリングなど、乗るシーンに合わせたヘルメットを選ぶと、もっと快適に走れるかもしれませんよ。
自分に合ったヘルメットでロードバイクを楽しみましょう。
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