雨の日の自転車に、ポンチョも“あり”です。
雨の日の自転車にレインウェアは、マストアイテム。その中でも、ポンチョは、急な雨でもすぐ着やすいデザイン。自転車だけでなく、イベントやアウトドアと、1つあればいろんな場面で活躍しますよ。
丈の長さに種類があるほか、ベンチレーション、透湿性、はっ水性など、いろいろな機能性を持つ製品も多くあります。自転車用にレインウェアを探しているなら、ポンチョはいかがでしょうか?こちらのサイトを参考に、ピッタリのポンチョを探してみてください。
ポンチョって、どんなレインウェア?
ポンチョというと、頭からすっぽりかぶるウェアです。レインウェアとしてのポンチョは、どんなウェアなのかを見てみましょう。
ポンチョの特徴
ポンチョの最大の特徴と言えば、着脱が簡単な点でしょう。ボタンなどを留める必要もなく、頭からかぶったら、準備OK!突然の雨でも、すばやく着ることができます。
また、背負っているリュックごと、丸ごとすっぽりカバーできる製品もあります。基本的には、ワキと裾の両方が大きく開いているので、ポンチョ内が蒸れることも少ないでしょう。
セパレートタイプやレインコートと、どう違う?
ポンチョ以外のレインウェアの種類に、セパレートタイプと、レインコートがあります。セパレートタイプは、ジャケットとパンツの、上下2パーツに分かれているタイプのレインウェアを指します。
レインコートタイプは、ポンチョに似ていますが、丈が長めで、羽織るタイプのウェア。ポンチョと比べて、下の画像のように裾が若干すぼまっています。
それぞれの、ウェアのメリットとデメリットを、まとめてみました。
メリット | デメリット | |
ポンチョ | ・コンパクト ・着脱が簡単 ・リュックを背負ったまま着られる | ・長さによっては下半身がカバーできない ・風で裾がバタつきやすい |
レインコート | ・防水性が高い ・着脱が比較的簡単 | ・デザインによっては自転車が漕ぎにくい ・リュックを背負ったままでは着られないタイプもある |
セパレートタイプ | ・防水性が高い ・下半身が濡れにくい | ・蒸れやすい ・ズボンの着脱が必要 ・リュックを背負ったままでは着られないタイプもある |
セパレートタイプやコートタイプは、防水性が高い点がポイント。手軽さや、リュックを背負ったまま着られる点は、ポンチョに軍配があがります。軽量でコンパクトな点も、ポンチョのメリットと言えますね。
自転車のレインコートについてはこちら。
ポンチョの選び方のポイント4つ
ポンチョを選ぶ時のポイントをご紹介しましょう。
ポイント①用途に合わせた長さにする
ポンチョの丈には、おしりぐらいまでの短めのタイプや、膝までカバーするようなロングタイプなどがあります。ポイントは、用途に合わせて、長さを選ぶこと。
どんな場合に、長い、または短いタイプが良いのかをあげてみましょう。
足までカバーできる長いタイプ
- ・スーツや制服など、足元も濡れたくない時
- ・強風、ザアザア降りの雨の日
動きやすい短めのタイプ
- ・自転車に乗る時間が短い時
- ・乗り降りする機会が多い時
またミニベロやクロスバイクなどのスポーツバイクの場合、スピードがでるので、ポンチョが風に煽られてバタつきがち。雨天の日には、裾がしぼってある短めのポンチョがおすすめです。
ポイント②はっ水など防水機能
レインポンチョは、水をはじく「はっ水加工」や、水の侵入を防ぐ「防水加工」が施されていることが多いです。雨をしっかり防ぐなら、防水加工で選びましょう。
防水性は、「耐水圧」の数値で確認できます。値が大きいほど、生地に水が染み込みにくいでしょう。小雨なら、はっ水加工でも十分ですが、心配な人は、耐水圧200mm程度のポンチョを選んでみてください。ザアザア降りの雨なら1,000〜2,000mm程度、大雨なら10,000mm以上がおすすめです。
【耐水圧のめやす】
耐水圧の目安 | |
嵐 | 20,000mm |
大雨 | 10,000mm |
ザアザア降りの雨 | 2,000mm |
小雨 | 200mm |
耐水圧を見る時は、いっしょに「透湿性」も確認しておくといいでしょう。透湿性とは、生地内側の蒸れや水蒸気を、外側に逃がす性質のこと。ポンチョは蒸れにくいとはいえ、長時間着ていると多少は蒸れるので、透湿性の高い製品なら、より快適に過ごせますよ。
透湿性の指標となるのが、透湿度。透湿度(g/㎡-24h)とは、生地1㎡あたり、24時間で何グラムの水分を外に出したかを表す数値です。数字が大きいほど、水蒸気を排出してくれます。ポンチョは、レインコートに比べると「耐水圧」と「透湿性」の両方を兼ね備えた製品が、あまり多くありません。そのため、数値をしっかりと確認して選ぶようにしましょう。
【透湿度のめやす】
透湿性の目安 | |
大人の安静時 | 1,200g/㎡-24h |
軽い運動 | 12,000g/㎡-24h |
ランニングなどの激しい運動 | 24,000g/㎡-24h |
ポイント③自転車に乗るのに便利な機能面
ほかにも、ポンチョにあれば便利な機能性がありますので、簡単に説明しましょう。
- ・反射板…光を反射して、自転車の存在を後続車などに知らせるアイテム。雨の日は視界が悪くなるので、反射板があると安全ですよ。
- ・フードの調整…頭にフィットするよう、フード上部や後頭部などに調整用のゴムがついていることも。調整できると、頭部が濡れにくくなります。
- ・ポケットの有無…ポケットがあると、スマホやハンカチをすぐに取り出せますね。
- ・ベンチレーション…ポンチョのサイドや背中などに作られた、通気を良くするためのシステム。ファスナー仕様になっていることが多く、開けるとメッシュなどの生地が、内部にこもった熱気を外に逃しやすい作りになっています。状況によって、ファスナーを下げたり上げたりすることで、蒸れの軽減や、体温調節にも使えます。
ポイント④収納袋付きなら、持ち運びにも◎
収納袋がついているポンチョもあります。収納袋に入れておけば、コンパクトで、持ち運びにも便利ですね。また、使った後の濡れたポンチョは、持ち運びにくいですが、収納袋にしまっておけば、他の荷物を濡らしにくいでしょう。
【通勤通学向け】おすすめのレインポンチョ5選
通勤や通学、近くまで自転車で行く時など、普段使い向けにおすすめのポンチョをご紹介しましょう。
KiU(キウ) レインポンチョマイティ
おしゃれなのに、防水も登山用レインウェア並み◎
国内野外フェスに出店もしている”KiU”のおしゃれポンチョ。防水性・通気性・耐久性に優れた三層構造の生地で、止水ファスナーを採用。縫い目にはシームテープを施してあり、耐水性20,000mm、透湿性10,000g/mと大雨での快適性も高くなっています。また、首元はツバ付きでハイネック仕様のフードがついており、調節可能なドローコード付で、首から雨の侵入を防ぎ、顔周りもしっかりガード。 デザインがいいのに抜群な防水性があるので、フェスやちょっとしたハイキングで本格カメラを持ち出すのにも重宝するでしょう。
カラー | ペイズリー、レオパードパターン、ブラー、スプラッシュOF、ラインBK、マルチボーダーPK、マルチボーダーOR、サイケデリックフラワー、カモフラスター、リゾートBK、ブラック |
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サイズ | フリーサイズ |
耐水圧 | 20,000mm |
参考価格(税込) | 7,920円 |
カジメイク サイクルモードハイポンチョ
ロング丈+前開きだから着脱簡単
レインウェア・ワークウェア国産メーカー「カジメイク」の機能的でかつおしゃれなポンチョ。リュックを背負ったままでもすっぽりとかぶれ、ロング丈でも前ボタンでとめるので着脱が簡単。手甲カバーも付いていて、手の甲の濡れも防いでくれます。
カラー | ベージュ、オリーブ、ギンガム |
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サイズ | フリーサイズ |
耐水圧 | 5,000mm |
参考価格(税込) | 4,480円 |
namelessage(ネームレスエイジ) レインポンチョ
耐水圧20,000mmで強い雨の日も頼もしい
「namelessage」のレインポンチョ。スノーボード・アウトドアウェアを製造販売しているメーカーなので、高い防水性、伸縮性には定評があり、高スペックのウェアとなっています。ドライ素材なので、さらっとした肌触り。
カラー | イエロー、スカイブルー、タータンオレンジ、ダークカーキ、ダークグレー、チェックグレー、テラコッタ、ネイビー、レッド、ブラック |
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サイズ | フリーサイズ |
耐水圧 | 20,000mm |
参考価格(税込) | 5,500円 |
Aetonyx(アエトニクス) 回転フードレインポンチョ
回転フードだから周りが見やすいポンチョ
自転車に乗っていると、左右に加え、後方確認もしなければなりません。雨天時視界がせまいという危険性を問題とし、開発された”回転フード”付きポンチョ(特許取得済)。フードの後側には可動式のレールがついていて、首の動きに合わせて動くから、周りが見やすい作りになっています。ゆったりサイズだから、バッグを背負ったまま着ても、窮屈になりませんよ!
カラー | プリントブラック、プリントグレー、プリントパープル、デニムネイビー、ネイビーxスター、ブラックxスター、チャコール |
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サイズ | フリーサイズ/L/LL |
耐水圧 | 5,000mm |
参考価格(税込) | 3,980円 |
ワークマン/レディース高撥水フーデットレイン
カラー | ベージュ、カーキ×ネイビー、ネイビー |
サイズ | M/L |
耐水圧 | 5,000mm |
参考価格(税込) | 2,900円 |
【買い物向け】カゴまでカバーできるポンチョおすすめ3選
続いては、カゴの部分まで、しっかりカバーしてくれるタイプのポンチョをご紹介します。
前カゴをカバーできるくらい、裾が長い製品を集めました。手元まですっぽり覆うので、手先が濡れるのが気になる人にも、おすすめですよ。
GORIX(ゴリックス) カゴまですっぽりレインポンチョ
長いツバつきで顔を雨からガード
ご紹介する中で唯一のバイザー付き。付いていても別売りが多い中、定価3,000円台で付属なので、コスパがいいと言えますね。完全裏表防水となっている生地は、ぶ厚めで、けっして安っぽくありません!カゴには、バタつき防止のクリップが付いているので、風でポンチョの裾がバタつくことも防いでくれるでしょう。
カラー | グリーン |
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サイズ | フリーサイズ |
耐水圧 | - |
参考価格(税込) | 2,700円 |
MARUTO(マルト) ポンチョ ノーブル
手元が透明だから操作しやすい
自転車用品の老舗メーカー・大久保製作所の手元窓付きポンチョ。大久保製作所からはポンチョが6種類も発売されており、自転車タイプ・状況別にかなり細かい需要に答えてくれています。このモデルの特徴は、バイザーなしでも実質バイザーとなってくれるほど、ツバがかなり長めな点。耳をふさがず、音がよく聞こえる設計となっています。また、手元部分は透明素材になっているので、ハンドル操作がしやすいでしょう。
カラー | ベージュ、カーキ、ネイビー |
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サイズ | フリーサイズ |
耐水圧 | - |
参考価格(税込) | 5,514円 |
あさひ 自転車専用設計サイクルポンチョ
クリップ付きで強風でもめくれにくい
自転車ショップ「サイクルベースあさひ」のポンチョ。素材のポリエステルにPCVラミネートがかけられ、防水加工もバッチリ。カラーはブルーとベージュの2種類。ご紹介した中では比較的安価なので、ポンチョってどんなものなのか?とりあえず欲しいという方にもおすすめ。
カラー | ブルー、ベージュ |
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サイズ | フリーサイズ |
耐水圧 | - |
参考価格(税込) | 2,640円 |
【スポーツバイク向け】ポンチョのおすすめ5選
雨の日のスポーツバイク走行が快適になる、より機能重視のポンチョをご紹介します。
Pearl Izumi(パールイズミ) サイクルポンチョ
バタつきにくい自転車専用設計が魅力
自転車ウェアの大手メーカー・パールイズミのポンチョ。スピードが出る前提なので、色は視認性の良い蛍光イエロー!ちょっと派手ではありますが、ボトルゲージに収められるサイズ(長さ24cm×直径8cm)でコンパクトになることや、クリップ式バックライト装着用の引っ掛ける場所があるなど、スポーツバイクに乗る人にも嬉しい機能を備えています。もちろん防水性もしっかりしています。
カラー | ネオンイエロー |
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サイズ | フリーサイズ |
耐水圧 | - |
参考価格(税込) | 6,600円 |
モンベル/トレッキングレインポンチョ
カラー | ライトグリーン、ブルー、ホワイト、タン |
サイズ | S/M/L |
耐水圧 | 5,000mm |
参考価格(税込) | 7,370円 |
MARUTO(マルト) スタイリッシュスポーツサイクルポンチョ2 SCP-02
飽きのこないシンプルなデザインが魅力
自転車関連用品で定評のある大久保製作所・マルトのポンチョ。重さ350gで軽量ながら、耐水圧は10,000mm!リュックを背負ったままでも着用できます。襟元は、雨や風が入りにくい二重ラップ構造。胸元と背中には反射ラインがついているので、夜間でも安心です。
カラー | ベージュ、ネイビー、カーキ |
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サイズ | フリーサイズ |
耐水圧 | 10,000mm |
参考価格(税込) | 6,530円 |
rin project(リン プロジェクト) サイクルレインポンチョ
完全防水生地で、強い雨もへっちゃら
耐水圧25,000mm以上の、完全防水生地のポンチョ。生地にやや重さがありますが、その重みで風の影響を受けにくくなっています。短めの丈で、裾が車輪に巻き込まれにくいでしょう。ベンチレーションが背中にあるので、蒸れも軽減してくれます。
カラー | カーキ、オレンジ |
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サイズ | フリーサイズ |
耐水圧 | 25,000mm以上 |
参考価格(税込) | 11,000円 |
WPC レインバイシクルポンチョ
サスペンダーやサムベルトで、めくり上がり防止対策バッチリ
ツバ付きフードがあるので、前方からの雨を防ぎながらも、視界を確保。ズボンに固定するサスペンダーや、手にサムベルトを通すことで、めくり上がりを防止します。また、背中のファスナーを開けることで、バッグを背負ったままの着用もOK。前後5箇所の反射材プリントが、夜間走行時の視認性を高めてくれます。間口が広くて、出し入れしやすい収納袋つき。
カラー | ダブルカラーバイアス、スプラッシュオフ、ジオメトリー、カーキ、ベージュ |
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サイズ | フリーサイズ |
耐水圧 | 10,000mm |
参考価格(税込) | 5,940円 |
足元や荷物も雨から守る、便利なアイテム
ポンチョだけでは、足元や荷物が心配かもしれません。そんな時には、「シューズ・レッグカバー」や「レインブーツ」、「カバン用カバー」が便利です。それぞれ紹介しましょう。
シューズカバー
シューズカバーは、靴の上からすっぽりかぶせることで、雨や風から足元を守ってくれるアイテム。丈は、膝までおおえる長いものや、足首までの短いタイプもあるので、好みで選んでみましょう。
MARUTO(マルト) 自転車屋さんのシューズカバー D-3SC2
雨の日もこれで足元快適
耐水圧10,000mmの素材でできた、シューズカバー。全開できる面ファスナー仕様なので、着脱が簡単です。膝までの長さで、雨から足全体をしっかりと守ってくれます。
カラー | ネイビー |
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サイズ | フリーサイズ |
参考価格(税込) | 1,880円 |
自転車用シューズカバーについてはこちら。
レッグカバー
レッグカバーは、膝から足首までを、雨から守ってくれるカバーです。雨はもちろん、後輪からの水の跳ね上がりもカバーできますし、足元の防寒にも使えます。
ロックブロス ウィンドブレーカーレッグカバー
裏地にメッシュ生地を使って蒸れにくいカバー
はっ水加工を施したポリエステル生地。雨や雪はもちろん、ウィンドブレーカー効果もあるので、風よけとしても使えます。ファスナー部分には、フラップがついているので、隙間から雨や風が入りにくいでしょう。
カラー | ブラック |
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サイズ | S/M、L/XL、 2XL/3XL |
参考価格(税抜) | 3,328円 |
レインブーツ(長靴)
レインブーツは、靴自体がウォータープルーフになっているので、足が濡れることもなく、快適。ただ、厚手や硬い素材だと、自転車が漕ぎづらくなることもあります。
日本野鳥の会 長靴
軽量で動きやすさバツグン
日本野鳥の会の長靴は、元々はバードウォッチング用ですが、くるくる巻くとコンパクトになり、軽量。そして、足首が曲げやすいということで、自転車乗りやトレッキング用としても人気。サイズも豊富で、収納袋もついています。
カラー | レッド、ブラウン、グリーン、メジロ、グレー、ネイビー、カモフラ |
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サイズ | SS/S/M/L/LL/3L/4L |
参考価格(税込) | 5,830円 |
カバン用レインカバー
リュックや、横長のカバンなど、前カゴの幅に入りきらない大きさのバッグがあるなら、ポンチョでカバーするより、カバン専用のカバーを使う方が濡れにくいでしょう。
川住製作所 リュック用レインカバー
大きめのカバンもすっぽり入る
簡単に取り外しができるカバー。学生カバンやスポーツバッグの大きさにも対応しています。雨の日の通学通勤、買い物にもピッタリ。
カラー | ブラック |
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サイズ | 幅29x長さ49x高さ39cm |
参考価格(税込) | 1,790円 |
バスケットカバー
バスケットカバーは、前カゴを覆うカバーのこと。ひったくり対策としても、1つあると便利なカバーです。
キアーロ 安全バスケットカバー(前用)
カゴの上からかぶせるだけ!装着簡単
大きな荷物もすっぽりと入るカバー。雨濡れ防止はもちろん、ひったくりや、ほこり防止にも使えます。
カラー | ブラック |
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サイズ | 幅64cmx長さ64cm |
バスケット(前カゴ)カバーについてはこちら。
ポンチョで、雨の日の自転車も快適に!
ポンチョは、突然の雨でも、すぐに着られますし、何よりもコンパクトなので、「もしかしたら雨が降るかも?」なんて時にも、持ち歩くことができますね。ポンチョを使って、雨の日も快適に自転車に乗りましょう。
手元の雨対策に!自転車用ハンドルカバーについてはこちら。
自転車チャイルドシート用レインカバーについてはこちら。