ロードバイクには、どんなシューズを履く?
ロードバイクに乗る時、どんなシューズを履いていますか?
ビンディングシューズ、スニーカー、ランニングシューズなど様々だと思います。どんなシューズを履くかで走り方や使いやすさが、変わってきます。この記事では、ロードバイク用シューズの選び方と、おすすめのモデルをご紹介します。
走りを重視するなら、ビンディングシューズがおすすめ
ロードバイクで本格的に走りたいなら、ビンディングシューズがおすすめです。
ビンディングとは、靴底に取り付けたクリート(金具)と、専用ペダルで、ペダルに足を固定して乗る仕組みのことです。
ペダルの上で足が滑らず、足を上げる時も、推進力に変えられるので、効率の良いペダリングができます。
走りを楽しみたい人、スピードを出して走りたい人、長距離を疲れずに走りたい人におすすめです。
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普通のスニーカーでもOK
気軽にロードバイクに乗るなら、いつも履いているスニーカーで問題ありません。
スニーカーは気軽に履ける上に、自転車を降りた後も歩きやすいので、通勤通学や日常使いにぴったりです。
しかし、靴底が柔らかいと、漕ぎづらかったり、シューズのソールを痛めてしまう事もあります。長距離サイクリングを楽しみたいなら、スニーカーよりもサイクリング用シューズを選ぶのが良いでしょう。
ビンディングシューズの選び方
自転車専用のビンディングシューズの選び方を解説します。今回は2つのポイントに絞ってみました。
選び方①:クリートのタイプ
クリートのタイプで、大きく2つの種類があります。それぞれ特徴があるので、理解しましょう。
2穴タイプ
靴底の2つ穴に、クリートを取り付けて使用します。そもそも、MTB用に開発されたシステムで、ソールに厚みがあり、クリートがついた状態でも、歩きやすいのが特徴。そのため、バイクから降りて、周辺散策する時にぴったり。ロードバイクやクロスバイクに取り付けて乗っている人も多いです。
対応クリート:SHIMANO SPD
3穴タイプ
靴底に、3つ穴の、三角形のかたちをしたクリートを取り付けます。ロードバイク向けに開発されたシステムで、クリートの面積が広く、シューズとペダルの固定力が強いのが特徴です。競技など、本格的にロードバイクを楽しむ方は、こちらのタイプでしょう。クリートがシューズの底から出っ張るため、歩きには向いていません。
対応クリート:SHIMANO SPD-SL、Speed Play、TIMR、LOOK
選び方②:シューズの締め方
シューズを締める方法も、いくつかタイプがあります。
シューレース(くつ紐)タイプ
スニーカーや一般的な靴と同じ、シューレース(くつ紐)タイプのビンディングシューズ。
一見、一般的なシューズと変わらない見た目なので、カジュアルな服装にも合わせやすいことが特徴です。靴ひもタイプは、SPDタイプのシューズに多く見られます。
ベルクロベルトタイプ
2本か3本のベルクロで固定するタイプです。
簡単に着脱でき、自分の足に合わせて締められる一方で、数mm単位での細かな調整が難しいことがあります。比較的低価格なシューズが多く採用しているタイプです。
ダイヤルタイプ
固定力が最も高いタイプがダイヤル式です。締め具合をダイヤルで細かく調整できるので、フィット感の加減も思いのままでしょう。しかし、ダイヤル故障のリスク、シューズが高価である傾向もあります。
ダイヤルタイプは、「BOAダイヤル」が有名です。
ロードバイク用シューズの人気メーカー
クリートがついたロードバイク用シューズは、車体やパーツを扱う自転車メーカーが作っているものから、シューズ専門ブランドのものまで、とにかく種類が豊富。ここでは、初心者にもおすすめの、4ブランドをご紹介します。
SHIMANO(シマノ)
自転車パーツでは世界最大手の日本メーカー。ロードバイクにも使われるコンポーネントは、圧倒的なシェア率を誇っています。シマノ製=高品質という、ユーザーからの信頼も厚いです。
シマノのシューズは、アジア人の足にフィットするワイドサイズがあるので、初めてのビンディングでもチャレンジしやすいです。シマノ製ペダルとの相性もばっちり。
fi:zi:k(フィジーク)
イタリアのサドルメーカーSelle Royal社が手掛ける、ハイエンドモデルブランド。サドルに限らず、シューズも製造しています。どれもレースシーンで使用される本格派のモデルが多いです。
フィジークのシューズは、機能性に加え、洗練されたデザイン性の高さから、おしゃれでかっこいいシューズを履きたいライダーに人気です。
GIRO(ジロ)
サイクリング用ヘルメット、シューズ、スキー用ヘルメット、ゴーグルを取り扱うアメリカのメーカー。レースに出場するトップアスリート達から支持される、実力と信頼を兼ね備えた有名ブランドです。
ジロのシューズは、シンプルなデザインとカラーリングがウェアと組み合わせやすく、スニーカーのような、カジュアルなビンディングシューズもありますよ。
SPECIALIZED(スペシャライズド)
完成車からヘルメット、シューズ、アクサセリーパーツまで、総合的に取り扱うアメリカの自転車メーカー。プロチームに機材提供をしているほか、女性向けモデルの開発にも取り組んでおり、男女問わず人気のブランドです。
スペシャライズドのシューズは、エントリーモデルからハイエンドモデルまで、用途に合わせたランナップが充実。とくに、上級者向けモデルには「S-WORKS(エスワークス)」という表記が使われています。
【2穴タイプ】おすすめのビンディングシューズ5選
ペダルに足を固定する動作がしやすく、バイクから降りても歩きやすい、SPDタイプのシューズをご紹介します。
SHIMANO MT7GTX
本格的な見た目ながら、初心者でも付け外ししやすい、SPD対応シューズ。BOAダイヤルは、ダイヤルを回して締め付け感を調整。ダイヤルを解除すれば、簡単に脱ぐことができます。靴ひもを結ぶ手間がなく、片手で作業ができるので、スムーズにシューズを履きたい人におすすめです。
サイズ | 36~48 |
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カラー | ブラック |
アッパー素材 | GORE-TEX+TPU |
アウトソール素材 | ラバー+EVA |
SHIMANO CT5
スニーカータイプのビンディングシューズなら、カジュアルな服装に合わせやすく、気軽に履けるのが特徴。本格過ぎない見た目は、初心者にもおすすめです。クリートが飛び出さない高さのソールは、フラットで歩きやすいデザイン。
サイズ | 36~48 |
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カラー | グレー、ネイビー、ブラック |
アッパー素材 | メッシュ+合成皮革 |
アウトソール素材 | ラバー+EVA+ナイロン |
fi:zi:k TERRA ERGOLACE X2
ペダルと路面をしっかりグリップするビブラムソールは、滑りにくく、クッション性があるので、歩きやすさ抜群。サイドレースアップは、足を包み込んでくれるような履き心地。人とはちょっと違う、おしゃれなデザインがいい人にぴったりです。
サイズ | 36~45 |
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カラー | ANTHRACITE/GRAPE、TEAL BLUE/BLACK、DESERT/BLACK |
アッパー素材 | ウーブン リップストップ |
ソール素材 | X2アウトソール-ナイロンシャンク、EVAミッドソール、ビブラムトレッド-stiffness index 3(ソールの剛性感 3/10) |
GIRO REPUBLIC R KNIT
耐久性撥水処理を施したニット素材のSPDシューズ。履き心地よく、長時間使用しても疲れにくいのが特徴。つま先とかかと部分の強度がしっかりしているので、グッと踏み込んでも大丈夫。シンプルなデザインと落ち着いたカラーリングは、スーツと組み合わせても相性ばっちり。
サイズ | 37~46 |
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カラー | ブラック/チャコールヘザー |
アッパー素材 | Xnetic™ニットアッパー |
アウトソール | ナイロン、ゴム |
SPECIALIZED/2FO DH Clip Mountain Bike Shoes
マウンテンバイクのプロ選手との共同開発によって誕生したシューズ。人間工学に基づいたデザインは、足の痛みや疲れを軽減してくれます。SlipNot FGラバーソールは、グリップ力が高く、デコボコ道や荒れた路面の上を走行しても、安定感あるペダリングが可能です。レザー風の見た目がおしゃれ。
サイズ | 39~44 |
カラー | クールグレー |
アッパー素材 | 合成皮革 |
アウトソール素材 | SlipNot™ FGラバーソール |
【3穴タイプ】おすすめのビンディングシューズ5選
足をしっかり固定することで疲れにくく、効率のいいペダリングができる、SPD-SLシューズをご紹介します。
SHIMANO RC3
シマノの定番ビンディングシューズ。ワイドタイプなら、足幅が広い人や、甲が高い人も履きやすいデザイン。着脱しやすいBOAダイヤル式なので、フィット感の調節も簡単です。初めてSPD-SLシューズにチャレンジする人におすすめ。
サイズ | 36~48 |
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カラー | ブラック、ホワイト、レッド |
アッパー素材 | 合成皮革 |
アウトソール素材 | TPU |
SHIMANO RC1
RC3と同様にBOAのダイアルタイプです。シューズの硬さはRC3より柔らかく、慣れていなかったり、柔らかめが好みの方はこちらがいいでしょう。
サイズ | 36~48 |
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カラー | ブラック、イエロー、ネイビー |
アッパー素材 | 合成皮革 |
アウトソール素材 | グラスファイバーで補強されたナイロン |
fi:zi:k TEMPO OVERCURVE R5 METALLIC
メタリックなカラーリングと、スマートなデザインがかっこいいシューズ。カーボン強化ナイロンを使用したソールは、こいだ力を逃さず推進力に変えてくれます。本気で走りたい時は、ベルトをしっかり締めて、足がシューズの中でズレないよう、ホールドしてあげましょう。
サイズ | 36、37~44(ハーフあり)、45 |
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カラー | メタリックガンメタル |
アッパー素材 | マイクロテックス |
アウトソール素材 | カーボン強化ナイロン |
GIRO SAVIX
SPD、SPD-SLどちらにも対応できるタイプ。最初は、付け外ししやすいSPDでビンディングシューズに慣れ、スムーズにできるようになったら、SPD-SLにレベルアップするという人におすすめです。どんなウェアにも合わせやすいシンプルデザイン。
サイズ | 39~45 |
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カラー | ブラック、ブラック/ホワイト |
アッパー素材 | Syntheticアッパー / Boa® L6 (1mm + with macro release) |
アウトソール素材 | injected nylon / universal cleat mount |
SPECIALIZED/Torch 2.0 Road Shoes
ペダルに加えた力をダイレクトに伝えてくれる、軽量で剛性が高いカーボンソールを使用した本格派シューズ。
ソックスのように拘束の少ない履き心地は、長時間履いても疲れにくく、快適性ばっちりです。より効率のいいペダリングで、走りに集中したいライダーにおすすめ。
サイズ | 39~45 |
カラー | ・ブラック ・ホワイト ・クールグレー |
アッパー素材 | メッシュ、TPU |
アウトソール素材 | カーボン |
フラットペダル向け!おすすめシューズ3選
スニーカーよりもペダリングしやすい、フラットペダル用シューズをご紹介します。フラットペダルの場合、MTB向けのシューズを選んでみるのもいいですよ。
SHIMANO ET3
靴底のデコボコしたブロックパターンが、ペダルをしっかりグリップ。滑りにくいので、しっかり踏み込めます。普段着はもちろん、スポーツウェアと組み合わせてもかっこいいデザイン。
サイズ | 36~48 |
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カラー | カーキ、ネイビー、グレー |
アッパー素材 | メッシュ+合成皮革 |
アウトソール素材 | ラバー、EVA |
fizik GRAVITA VERSOR X6 FLAT
センターではなく、サイドのレースアップがおしゃれで、普段着にもあわせやすいデザイン。靴底がフラットなので歩きやすく、通勤通学で履くのにもおすすめです。
サイズ | 39~44 |
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カラー | グレー/マッド、ブラック/ブラック |
アッパー素材 | リップストップファブリック |
アウトソール素材 | X6アウトソール-EVAミッドソール、Vibram MEGAGRIPトレッド-stiffness index 2(ソールの剛性感 2/10) |
SPECIALIZED/2FO Roost Flat Mountain Bike Shoes
締め付け感のあるサイクリングシューズが多い中、こちらはゆったりフィットで歩きやすいデザイン。レザー調の見た目は、日常使いで履いても違和感なし。スポーティーすぎないシューズがいい人におすすめです。
サイズ | 38~44 |
カラー | オークグリーン/ブラック/キャストアンバー |
アッパー素材 | レザー/テキスタイル |
アウトソール素材 | SlipNot™ STラバーソール |
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こんなシューズは、避けよう
ロードバイクに限らず自転車に乗る時は、「ペダルが踏みにくい、脱げやすい靴」を選ばないようにしましょう。ペダルを踏み外してケガをする可能性があるので、以下にあるような靴は避けたほうがいいでしょう。
【自転車に不向きな靴】
●足のサイズにあわない、大きすぎる靴
●パンプスやサンダルなど、脱げやすくて滑りやすい靴
●ヒールが高い靴
●底が厚い靴
ロードバイクにぴったりのシューズを見つけよう
ロードバイクに乗る時は、必ずしも専用シューズを履く必要はありません。自分のスタイルにあったシューズを選びましょう。その際は、見た目だけでなく、安全に走行できるか、足が痛くならないかなど、チェックするのも忘れずに。
自分好みのシューズを履いて、ロードバイクを楽しみましょう!