3Tってどんなメーカー?
3Tは1961年にイタリアで設立された歴史あるメーカーです。
ハンドルやステムなどが主力製品で、プロチームにもパーツを供給し、ホイールやアクセサリーも豊富にラインナップしています。2016年からはフレーム生産に着手。現在はロードやグラベルのフレームも取り揃えている総合的なサイクルパーツメーカーとして活躍しています。
3Tのハンドルのラインナップ
3Tのハンドルは、
●スーパーエルゴ
●スパーレジェラ
●エアロフラックス
●ギアイア
というラインナップになっています。
エルゴ、レジェラシリーズは、それぞれカーボン素材の「LTD」「TEAM」、アルミ素材の「PRO」がラインナップされています。LTD、TEAMはインターナルケーブル対応、PROは従来の外側溝です。
その他のシリーズは軽量カーボンモデルのみでの展開です。
使っている車体やコンポーネント、ライディングスタイルによって最適なハンドルが選べますよ。
コンフォートグレードの「SUPERERGO(スーパーエルゴ)」
「LTD」「TEAM」「PRO」と、3つのシリーズがあり、「LTD」はUDカーボンウルトラライト、「TEAM」はUDカーボン、「PRO」はアルミが素材になっています。
アナトミックシャローと呼ばれる形に近くショートリーチ、トップ部分断面は卵型になっていて、ロングライドでも手の疲労や痛みを軽減する工夫がされています。
レースグレードの「SUPERLEGGERA(スーパーレジェラ)」
エルゴ同様の「LTD」、「TEAM」、「PRO」の3種があり、LTDはSTEALTHのみのラインナップになっています。
伝統的な深曲がりのラウンド形状で軽量・剛性が高く、ハンドル位置は遠く深いレーシングポジションです。しっかりと握りたいスプリンターや軽量のラウンドハンドルを探しているクライマーなど、レース志向の強いシリーズです。
エアロコンフォートモデルの「AEROFLUX(エアロフラックス)」
快適なポジションを取りやすく、ロングライドに適したシャロー形状。トップ部分は投影面積の小さいエアロ形状の、エアロコンフォートとなるモデルです。
内装ケーブルに対応しており、エアロフレームにも最適です。
グラベルモデルのAEROGHIAIA(エアロギアイア)・SUPERGHIAIA(スーパーギアイア)
エアロ・スーパー共にグラベルに適したフレア形状。ダートで不安定になる車体を押さえつけ安定させる効果があります。
エアロはトップ部分が空気抵抗を低減させる形状、スーパーはオーソドックスなグラベルハンドル形状です。
3Tのハンドル、どれを選ぶ?
3Tのハンドルの選ぶポイントを確認していきましょう。各シリーズごとの特徴とともに、それぞれに合うライディングスタイルをご紹介します。
ロングライドなら快適な「スーパーエルゴ」か「エアロフラックス」
下ハンは握りやすいシャロー形状の両シリーズ。トップが卵型の「スーパーエルゴ」かエアロ形状の「エアロフラックス」の、2つから選びましょう。
あらゆるポジションが取りやすく、サイクリングやロングライドを楽しむ方はもちろん、サイクリング後に手や腕が痛む方も快適にライディングが出来るでしょう。
レースなら軽量のラウンドハンドル「スーパーレジェラ」
クラシックな深いラウンド形状は見た目もレーシーで、ロードバイクのビジュアルが引き締まります。
深曲がりはシャローと比べて、下ハンの握る位置が遠く低いので、空気抵抗を軽減させる低いポジションを取りやすく、レースに最適なモデルとなります。
また、ラウンドハンドルは下ハンをしっかりと握ると横滑りをしにくいため、大きく車体を振ったりバランスを取るため、愛用者も多い形状です。
ダートも走るグラベルロードには「エアロギアイア」「スーパーギアイア」
エアロギアイア・スーパーギアイアの大きな特徴は、バーエンドが広がったフレア形状です。
ダートを走るグラベルでは、路面から衝撃が大きくても、フレアした部分を押さえこむことで車体を安定させることができます。ギャップの多い市街地での街乗りや未舗装路のあるサイクリングにも最適です。
エアロギアイアはトップ部がエアロ効果のあるフラット形状、スーパーギアイアは握りやすいラウンド形状になり、ライディングのスタイルで、どちらのモデルか選びましょう。
快適さ重視・ロングライドにおすすめハンドル
街乗りからロングライドまで、快適なライドをしたいなら、「スーパーエルゴ」か「エアロフラックス」シリーズから選びましょう。
3T SUPERERGO LTD STEALTH
コンフォートタイプ、軽量カーボンを使用し、Di2にも対応したスーパーエルゴフラッグシップモデル。赤白の3Tロゴが入ったモデルと、マットブラック&ブラックロゴのステルスがラインナップされています。
重量 | 175g(420mm) |
---|---|
素材 | カーボン |
クランプ径 | 31.8mm |
サイズ | 380・400・420・440mm |
3T SUPERERGO TEAM
UDカーボンを使用、セカンドグレードですがハンドル形状は同様で重量もほぼ同じです。LTDと同じく通常ロゴモデルとステルスがラインナップされています。
重量 | 200g(420mm) |
---|---|
素材 | カーボン |
クランプ径 | 31.8mm |
サイズ | 380・400・420・440mm |
3T SUPERERGO PRO
上位2モデルと同じくコンフォート形状で、ワイヤーケーブル用の溝が入っています。Di2には対応していませんが、従来のシフティングシステムとマッチします。
重量 | 260g(420mm) |
---|---|
素材 | アルミ |
クランプ径 | 31.8mm |
サイズ | 380・400・420・440mm |
3T AEROFLUX LTD
握りやすいコンフォートながらエアロダイナミクスが考えられたデザイン、ロングライドで最大の効果を発揮します。エアロフラックスはシリーズ内1モデルになります。
重量 | 218g(400mm) |
---|---|
素材 | カーボン |
クランプ径 | 31.8mm |
サイズ | 380・400・420mm |
レースや競技におすすめハンドル
誰よりも速く走りたい、そんなレース&競技志向の方は、スーパーレジェラシリーズが良いでしょう。
3T SUPERLEGGERA LTD STEALTH
現行の3Tハンドルでは最軽量、スプリンターの好む深いラウンド形状のレーシングハンドル、太く設計されたトップ部分は剛性が高く、力強いライディングを受け止めます。
重量 | 166g(420mm) |
---|---|
素材 | カーボン |
クランプ径 | 31.8mm |
サイズ | 400・420・440mm |
3T SUPERLEGGERA TEAM STEALTH
レジェラのセカンドグレードといえど200gを切る軽量モデル、形状は同じ深いラウンドなっています。現行ラインナップではLTDがステルスのみでTEAMには通常モデルとステルスがラインナップされています。
重量 | 186g(420mm) |
---|---|
素材 | カーボン |
クランプ径 | 31.8mm |
サイズ | 400・420・440mm |
3T SUPERLEGGERA PRO
深曲がりのラウンド形状は同様ですが素材をアルミ、トップ形状はテーパーになっています。ステルスは無く、メーカーロゴは白文字になります。
重量 | 250g(420mm) |
---|---|
素材 | アルミ |
クランプ径 | 31.8mm |
サイズ | 400・420・440mm |
グラベルロードバイクにおすすめのハンドル
グラベルロードバイクに合わせるなら、ギアイアシリーズです。
3T AEROGHIAIA LTD
ギアイアシリーズのエアロモデル、高速化するグラベルレースに対応し、トップ部分にエアロ効果を持たせたモデルです。エアロ効果はグラベルだけではなく、オンロードでのサイクリングにも最適です。
重量 | 232g(420mm) |
---|---|
素材 | カーボン |
クランプ径 | 31.8mm |
サイズ | 400・420・440mm |
3T SUPERGHIAIA LTD
トップ部がラウンド形状の通常グラベルモデル、フレア形状は荒れたダートも下ハンを握って最適なハンドリングができる、グラベルやオフロード、街乗りにもおすすめのモデルです。
重量 | 202g(420mm) |
---|---|
素材 | カーボン |
クランプ径 | 31.8mm |
サイズ | 400・420・440mm |
こだわりの3Tのハンドル、使ってみませんか?
プロチームにもハンドルを供給する3T。レースに向いたモデルはもちろん、コンフォートモデルにも力を入れていて、競技からロングライド、街乗りまで、幅広いラインナップがあります。
クールな黒基調で存在感のあるカラーリングは、どんなフレームとのマッチングしますよ。3Tのハンドルやパーツでコーディネート、そして3Tの技術を感じてみましょう。