2022の桜前線とともにサイクリング!
春夏秋冬との出会いはサイクリングの醍醐味のひとつです。3月から4月といえば桜が美しい季節。今回は全国各地からサイクリングも桜並木も楽しめるエリアやスポットを集めてみました。
2022年3月10日情報によりますと、今年は早いところで3月18日頃からが開花すると予想されています。全国的な開花時期はおおよそ平年並みか平年よりも早いそうです。
- 福岡:3/18
- 東京:3/21
- 名古屋:3/23
- 大阪:3/26
- 仙台:4/9
- 札幌:4/30
桜前線の北上に合わせて、九州地方から順に紹介していきます。走ってみたい場所、見てみたい桜並木を探してみてくださいね。
秋月杉の馬場 桜並木【福岡県】
福岡県朝倉市にある「秋月杉の馬場」は筑前の小京都とも呼ばれる町並みが美しいスポットです。秋月城跡へ続く道の沿道には約200本の桜が植えられており、満開になると桜のトンネルが出現します。
桜並木は一般道で車両の通行も可能ですが、桜の時期には多くの歩行者が通行するため走行には注意しましょう。押し歩きをしてゆっくり桜のトンネルをくぐり抜けるのも乙ですね。
大分川沿いの桜並木【大分県】
大分川は大分川由布市に位置する標高1583mの由布岳を源流に、幹川流路延長55㎞を経て別府湾に注ぎ込む一級河川です。由布市や大分市の河川敷には桜並木が続く遊歩道があり、うららかな景色を楽しめます。
上流・由布院エリア
由布市の河川敷では雄大な由布岳をバックに菜の花と桜が咲き誇ります。由布院といえば日本百名道にも選ばれたやまなみハイウェイの起点としても有名です。
やまなみハイウェイや由布岳・鶴見岳の双璧がなす風景など、由布院周辺には見所がたくさん。ルート取りを考案するのも楽しいエリアです。
下流・大分市 市街地エリア
桜スポットは下流となる大分市舞鶴町の河川敷にも。弁天大橋付近の右岸は地元の人々から愛される名所で、満開のソメイヨシノの下を通行できます。
近くには大分城址公園もあり、こちらも花見スポットとして有名です。大分市内で完結するコンパクトな花見ポタリングも魅力的ですね。
八幡木津自転車道線 背割堤【京都府】
宇治川と木津川を隔てる堤防「背割堤」には、約1.4㎞に渡る桜並木が続きます。開花時期に合わせてさくらまつりも開催されます。
混雑が予想されるため、走行ルート上に背割堤を設定するのではなく、目的地として向かうのがベターでしょう。
千曲川ふれあい公園(千曲川河川公園)【長野県】
日本最長河川・信濃川の長野県区間にあたる千曲川。小布施町にある千曲川ふれあい公園は花々の名所として有名なスポットです。ソメイヨシノの開花後も菜の花や八重桜、桃の花などが咲き誇ります。
JR長野駅から16㎞ほどの場所に位置するため、首都圏から新幹線を利用して輪行で向かうのもよし。春の週末ライドに訪れてみたい公園です。
鳥羽川サイクリングロード【岐阜県】
岐阜市を流れる鳥羽川にも美しい桜並木が。両岸におおよそ570本、約3㎞に渡って桜並木が続いています。サイクリングロードも整備されているため、桜のトンネルの下を駆け抜けることも。
近隣にある「四国山香りの森公園」にはレンタサイクルもあるため、手ぶらでサイクリングを楽しめます。
多摩川サイクリングロード【東京都・神奈川県】
首都圏サイクリストにお馴染みの「多摩川サイクリングロード」沿いにも桜並木が点在します。下流から、大師橋右岸堤防桜並木や等々力土手桜並木、 六郷橋緑地堤防桜並木、稲城北緑地公園など……挙げきれないほどの名所が多数。
サイクリングロードから一歩足を伸ばせば、桜が美しい自然公園や寺院も豊富にありスタート地点や脚力に合わせて柔軟にコースを組むことも可能です。
入間川サイクリングロード【埼玉県】
埼玉県にある入間川サイクリングロードでもお花見ライドを楽しめます。特に柏原河川敷公園や石原公園周辺は桜の名所として地元の人々から愛される憩いのスポットです。
豊水橋周辺ではソメイヨシノと芝桜の共演を見ることができ、愛車との写真映えも期待できますよ。
つくば霞ヶ浦りんりんロード【茨城県】
つくば霞ヶ浦りんりんロードは霞ヶ浦1周と筑波山周辺を結ぶ総距離180㎞の自転車道です。中でも特に桜並木が美しいのが、旧筑波鉄道の廃線跡を利用した区間。のどかな田園風景を眺めながら桜のトンネルを駆け抜けられます。
スタート地点として設定しやすいJR土浦駅には、サイクリング拠点「りんりんスクエア土浦」が併設されているのもポイントです。レンタサイクルや更衣室、シャワー室、自転車を持ち込める飲食店などがあり、ライド後も快適に過ごせます。
利根川自転車線【群馬県】
利根川自転車線は、埼玉県行田市から群馬県渋川市までを結ぶ67.7㎞のサイクリングロードです。特に群馬県吉岡町にある「道の駅 よしおか温泉」そばのには、しだれ桜の並木道が延びています。
しだれ桜の後ろに広がる赤城山のパノラマは、ライドをしながら眺めるもよし、道の駅で足湯に浸かりながら眺めるのもよし。ライドの経由地として走行したい区間です。
日中線記念自転車歩行者道【福島県】
かつて喜多方駅と熱塩駅を結んでいた日中線の廃線跡を活用した自転車道です。春になると約3㎞に渡って、1000本ものしだれ桜が咲き乱れます。ルート上にはSLが展示されていたり、趣深い道が続いているのも魅力です。
JR喜多方駅から1.5㎞の場所に起点がありアクセスも良好ですが、サイクリングロードとしては全長が短いので注意。10㎞北上した位置に旧熱塩駅の「日中線記念館」があるため、廃線跡に思いを巡らせる旧日中線ライドを楽しむのも手です。
日中線記念自転車歩行者道(サイクリングロード)|喜多方観光物産協会
最上川堤防千本桜【山形県】
山形県を代表する一級河川・最上川の千本桜は、東北を代表する桜の名所のひとつです。大正4年に大正天皇の御即位を記念して、さくら大橋から長井橋の約2㎞に300本の桜が植樹されました。
今日では樹齢100年を超える桜並木として、地元を代表する春の景色に。
最上川堤防千本桜と合わせて行ってみたい桜スポットがもうひとつ。
さくら大橋より県道166号を東に進むと「伊佐沢の久保ザクラ」があります。こちらは樹齢約1200年と呼ばれるエドヒガンの古木です。
本木は寿命に近い樹齢ですが、専門家の協力のもと大切に保護されています。桜の季節にはぜひ立ち寄りたいスポットです。
二十間道路桜並木【北海道】
新ひだか町に伸びる7㎞の桜並木です。約2,200本の桜が植えられています。1916年から3年をかけて、近隣の山々からエゾヤマザクラなどを移植し完成しました。
現在では、日本の道100選やさくら名所100選などにも選ばれ、日本屈指の桜の名所としても親しまれています。自転車での走行を考えても、7㎞続く桜の道は贅の極みです。北海道らしいダイナミックなストレート道を楽しみましょう!
歌志内サイクリングロードの桜並木【北海道】
歌志内市を縦断する「歌志内サイクリングロード」は、旧歌志内線の廃線跡を再利用した自転車道です。特に神威神楽岡地区付近では、5月になるとヤマエゾサクラのトンネルが完成します。
歌志内サイクリングロードは悲別ロマン座を起点に、隣の砂川市焼山までを結んだ約11㎞のコースです。途中には日帰り温泉施設を併設した道の駅もあり、のんびりサイクリングするにもぴったりなロケーションです。
桜色の風景を探しに、今年も走ろう
以上、全国の桜スポットを集めてみました……が、日本全国には数え切れないほどの名所があり、紹介しきれないのが歯痒いところです。あなたのおすすめの桜サイクリングスポットがあれば、ぜひ編集部まで教えてくださいね。
近所の桜から、旅先の桜まで、今年もつぼみが開きはじめました。年に一度のサイクリングへ出かけましょう。