台湾発のビンテージ風アクセサリーメーカー「KiLEY(キーレイ)」
ライト類は自転車に欠かせないアクセサリーのひとつです。暗いときに安全な走行をサポートするのはもちろん、自転車のデザイン性を高めるのにもひと役買います。
「クロモリロードに合うビンテージ風のライトがほしい!」という願望を叶えるライトを発見しました。台湾生まれの自転車アクセサリーメーカー・KiLEY(キーレイ)のライトは、オールドルックながら高機能性を併せ持つアイテムです。
KiLEY(キーレイ)は、台湾発のオリジナルサイクルアクセサリーブランドです。
ブランド名の由来は、日本語の”綺麗”。
時代を超えて愛されるこだわりを追求しています。
そして、ブランドコンセプトは、「KiLEY dress up your cycle life.」
自転車もライフスタイルを構成する一部であり、愛車を着飾りたい というサイクリストのためのブランドを目指しています。
今回はKiLEYからフロントライト2種をピックアップしご紹介。さらにメーカーさんにメーカーの誕生秘話からライトの開発秘話までインタビュー。そこには日本と台湾を繋ぐストーリーがありました。
アンティークな見た目&高機能なライト達
ビンテージライトを作り続けるキーレイ。ホイールのクイックリリースに取り付けられるフロントライトや、ハブ穴などさまざまな箇所に取り付けられるアイライトのほか、泥よけに設置できるクラシックリアライトまで展開されています。
そのうち、今回はフロント用の砲弾ライトとビンテージライトの2種に注目します!
雰囲気ばっちり「砲弾ライト」
大砲に装填される弾丸のような形が印象的なライトです。本物のスチールを採用し、耐久性も高いのが特徴。クロモリロードやランドナー、スポルティーフといったクラシックなバイクのみならず、クロスバイクなどのカジュアルなシティサイクルとも相性がばっちりです。
<スペック>
カラー | 機能 | 最大ルーメン | バッテリー方式 | 付属品 | 最大使用時間 |
・シルバー ・ブラック | 点灯強→点灯弱→点滅 | 105lm | 単四電池×4本 | 取付ステイ | ・点灯連続 8時間 ・点滅連続 16時間 |
コンパクトでかわいい「ビンテージライト」
KiLEYならではのデザイン性と機能性を併せ持ったライトです。最大300ルーメンで、連続10時間以上使用可能の高スペック。USB充電式なので、日常的に使用する際にも便利です。
砲弾ライトよりもコンパクトなサイズ感。オールドルックなバイクにはもちろん、小径車とも相性バツグンです。革サドルや革小物と併せても可愛いですね。
<スペック>
カラー | 機能 | 最大ルーメン | バッテリー方式 | 付属品 | 最大使用時間 | 充電時間 |
シルバー | 点灯強→点灯中→点灯弱→点滅 | 300lm | USB充電式 (リチウムイオン電池) | 取付ステイ | ・点灯連続 11時間 ・点滅連続 22時間 | 11時間 |
取付方法について
上記2点のライトに純正で付属する専用ステーは、キャリパーブレーキ設置部での固定を前提としたパーツです。
そのためキャリパーブレーキ(リムブレーキ)のバイクには問題なく設置できますが、ディスクブレーキを採用したバイクには工夫が必要です。
別途、自身でハンドル固定用のステーやフロントキャリアのダボ穴を利用して設置することになります。事前に自身のバイクとの相性を確認してみてくださいね。
砲弾ライトとビンテージライト明るさを比較!
105ルーメンと300ルーメンの光量は、実際にはどのくらい異なるのでしょうか。夜間での明るさを、それぞれの【強モード】で比較してみました。
砲弾ライトの明るさは?
本体の上部にある砲弾ライト。光の色はほのかに黄みがかっており温かみを感じます。
壁を照らしてみるとこの通り。
街灯がある夜道では十分な光量。河川敷や山の中など、街灯がないエリアを走る際には、ヘッドライトなど補助ライトがあった方が安心です……が、街乗り用バイクに取り付けるライトとしては十分のスペックです。
ビンテージライトの明るさは?
一方こちらがビンテージライト。ライトの光源部分の面がボタンとなっており、オン・オフや光量調整ができます。光の色は砲弾ライトと比べて青白く、より澄み切ったイメージです。
砲弾ライトと同位置から壁を照らしてみました。
砲弾ライトと比較してより強く壁を照らしていることが分かります。多少のタフなツーリングや夜間走行でも活用できそうです。
KiLEYに聞いてみた、愛車の着飾り方
唯一無二のデザイン性、そしてサイクリストにとっての使いやすさ機能性を追求したKiLEY。一体どんなメーカーなのでしょう? 素敵なライトが生まれたきっかけから、愛車を着飾るコツまで、メーカー担当者さんに聞いてみましたよ。
Q1,KiLEYが生まれたきっかけとは?
KiLEYは、2013年に台湾の台中で設立されました。
KiLEYの創業者であるLouisは、もともとインテリアデザイナーとして働いていましたが、いずれは独立して、自分のデザインを世界に広めたいという思いを秘めていました。
そんな思いを抱いていた彼は、訪れたヨーロッパの街でヴィンテージの自転車用ライトに出会いました。そこから、レトロなデザインの弾丸型ライトを製作することとなりました。
Q2,KiLEY(キーレイ)の由来が日本語の「綺麗」なのはなぜ?
KiLEYの現地法人名は品質が良く、外観が美しいという意味で「良美」と言います。
一方で、創業者のLouisには、日本語の”綺麗”というワードに聞き覚えがありました。Louisの祖母は日本統治時代の台湾に生まれ、祖母から好意的な日本の話を聞いていたからです。そこで、Louisは良美と綺麗の意味を掛け合わせて、”KiLEY”というブランド名を名付けました。
Q3,KiLEYのライトで、自転車を飾るコツを教えてください!
クロモリフレームやミニベロ、ヴィンテージやクラシックな雰囲気のものとの相性が良いので、その層でユーザーさんは多いですね。特に多いの「BROMPTON」と「tokyobikes」です。BROMPTONに関しては、東南アジア諸国での人気が高いので、海外からも頻繁に連絡が来ますよ。
パーツブランドでは、KiLEYのライトはシルバーカラーが多いので、同じくシルバーパーツが多い「MKS」や「NITTO」との相性は抜群です。また、KiLEYのユーザーには、ヴィンテージデザインの「BROOKS」のサドルを使っている方が多いですね。
Q4,近い将来にはどんなアイテムが生まれるのでしょう?
ペダルやバッグ、チェーン、サドルなど、自転車のパーツを選ぶときには、「このパーツはこのメーカー!」といったように、まず思い浮かぶブランドがあるのではないでしょうか。私たちは、「デザインならKiLEY」と言われるブランドを目指しています。この目標を達成するために、今後も製品ラインアップを拡充していきます。
実は現在、いくつかの新製品の開発を進めています。2022年前半に1商品、後半に1商品のリリースを目指しています。楽しみにお待ち頂ければと思います。
キーレイのライトで、サイクリングがもっと好きになる
夕暮れや夜に、前を照らしてくれたり、後続車に存在をアピールしてくれたりするライト類は、安全な走行に欠かせないアイテムです。同時に必ず自転車に取り付けることから、見た目の素敵さも選ぶ際の大切なポイントになります。
レトロ風のバイクは、KiLEYのライトを取り付けた瞬間により”綺麗”に見えるのが不思議です。温故知新を体現した台湾発のアクセサリーメーカーからこれからも目が離せません。