ロードバイクとは

ロードバイクの楽しみ方を徹底紹介!スピードが魅力のスポーツバイク

「クロスバイクと何が違うの?ロードバイクの楽しみ方は?」など、ロードバイクに興味が出てきた時は、多くの疑問が出てくるもの。ショップの店員さんに聞くとしても、何から聞いたらわからないし、周りに詳しい人がいないと、わからない事も多いのではないでしょうか。今さら聞きづらい、ロードバイクの楽しみ方を紹介します!

目次

アイキャッチ画像出典:Flickr/Glory Cycles

“ロードバイク”とは

"ロードバイク"とは

出典:Flickr/2017 Canada Summer Games

数ある自転車の種類の中の1つ、”ロードバイク”。ロードバイクは、ロードレースなどの自転車競技用に開発された自転車です。

速く走り、レースに勝つ。そんな目的で作られたロードバイクと一般的なシティサイクルは、全く作りが違います。自動車で例えるならば、シティサイクルは普通自動車で、ロードバイクはF1マシン。

ロードバイクは「走る魅力」がつまった自転車と言えるでしょう

ロードバイクの特徴

それでは、ロードバイクの特徴を見ていきましょう。

速い!!

ロードバイクに乗れば、30kmぐらいの速度を出すのは、そんなに難しいことではありません。自分の足で生み出したそのスピードを、体全体で感じる体験は、ロードバイクならではでしょう。「速く走る気持ちよさ」を存分に味わえる自転車がロードバイクです。

そして軽い!

ロードバイクは速く走る為に、軽量化されたパーツで車体が構成されています。シティサイクルだと、20kg前後の重さですが、ロードバイクのほとんどは10kg以内と約半分の重さ。初めての人はその軽さに驚くでしょう。

ギアの変速数が多く、どんな道にも対応

ギアの変速数が多く、どんな道にも対応

シティサイクル等だと、変速が無い、もしくは3段変速などですが、ロードバイクは20段前後のギア変速が可能です。

登り坂は軽いギアで足に負担をかけずに走り、長い平坦な道は重いギアで速く走ったりと、道路状況に応じて、最適な走りができます。

特徴的なドロップハンドル

特徴的なドロップハンドル

出典:Flickr/Glory Cycles

ロードバイクと言ったら「ドロップハンドル」。ハンドルの下部分を握れば、深い前傾姿勢で速く走れ、上部を握ればリラックスして運転できます。ドロップハンドルは、色々な用途の握り方ができる万能なハンドルです。

ブレーキとギア変速ができるレバー

ブレーキとギア変速ができるレバー

出典:Flickr/Glory Cycles

ドロップハンドルについているこのレバーで、ブレーキとギアチェンジが出来ます。

メーカーによって操作方法が変わりますが、日本メーカー「シマノ」製の場合、レバー全体を手前に引くとブレーキ、内側に押すとシフトダウン、手前の小さなレバーを内側に押すと、シフトアップができます。

ロードバイクのレバーは、ハンドルの握り方を変えずに、ブレーキもギア変速もできる万能なレバーと言えるでしょう。

風の抵抗をおさえる前傾姿勢

シティサイクルと比べ、乗車姿勢が前傾になって走るのがロードバイク。向かい風の時でも、空気抵抗を抑えて、スピードを落とさずに走れるでしょう。

細いタイヤ

細いタイヤ

出典:Flickr/Glory Cycles

数ある種類の自転車の中でも、もっとも細いタイヤをつけているのがロードバイク。

タイヤが細いと、路面との抵抗が少なくなるため、速く走るのにとても有利です。加速はもちろん、その後の高速巡航も、速度を維持しやすいでしょう。

ですが、細いタイヤはデメリットもあります。地面との接地面が少ないタイヤは、特に低スピードの場合、ふらつきやすくなります。

また”リム打ち”と呼ばれるパンクが起きやすいのも細いタイヤの特徴の一つです。

専用のシューズとペダル

ロードバイク専用ペダルとシューズ

専用のビンディングペダルとシューズは、ペダルとシューズが連結され、スムーズなペダリングが可能になります。ペダルを踏む時だけでなく、引く時もペダルに力が伝わるので、速く、より効率的に走る事が可能になるでしょう。

もちろん、シティサイクルと同様のペダル(フラットペダル)も使えるので、好みによって使い分けることができます。

組み立てや”バラす”ことも簡単

バラすのも簡単

タイヤの脱着、パーツの取外しなどが、容易に行えるのも特徴の一つです。輪行袋を使い、電車や飛行機などで移動する「輪行」を楽しんだり、バラして車に乗せて運んだりも簡単です。また、バラせる事でメンテナンスの自由度も高いでしょう。

どんな使い方・楽しみ方がある?

街乗り

街乗り

ショッピングや遊びに街中をロードバイクで軽快に走れば、いつもの街並みも違って見えるでしょう。普段のファッションで気軽に楽しみましょう。

毎日の通勤や通学

毎日、電車やバスで通う通学・通勤を、ロードバイクに変更してみてはいかがでしょうか。

サイクリング

サイクリング

自転車用に整備された河川敷のサイクリングロードなど、長い距離を走るサイクリング。

ロードバイクであれば、気持ちよいスピードで長い距離を走れるようになるでしょう。慣れてくると、1日で100kmの走行もできてしまうのが、ロードバイクです。

峠を走るヒルクライム

ヒルクライム

数々の山がある日本は、峠の宝庫です。峠のコースの変化や景色を楽しんだり、ヒルクライムのイベントに参加したり、色々と楽しめるでしょう。ヒルクライムは日本ならではの楽しみ方の一つとも言えます。

輪行

輪行

撮影:編集部

電車や飛行機でロードバイクを輪行袋に入れて移動するのが『輪行』です。交通機関を自由に使いこなすと、ロードバイクで楽しめる行動範囲は飛躍的に広がります。

輪行の楽しみ方も、自宅と目的地の往復の輪行から、行きはロードバイク、帰りは輪行で帰ってくるなど、奥の深い楽しみ方がたくさんあります。ロードバイクは、そのままでは交通機関に載せる事はできないので、専用の輪行袋を用意しましょう。

バイクパッキング

アウトドアレジャーの盛り上がりとともに注目が集まるバイクパッキング。

バイクパッキングとは、キャンプや旅行を楽しむ為に、自転車に簡易的に取り付けられるバッグを装備して走る事です。

ソロキャンプや釣りなど、楽しみ方は自由自在。速く走るのとはまた違う、楽しみ方の一つと言えるでしょう。

こんな楽しみ方も…

自分だけの1台にカスタマイズ

カスタム

出典:楽天市場

ロードバイクはフレームやホイール、ペダルからハンドルまで、ありとあらゆるパーツのカスタマイズが可能です。

様々なパーツを組み合わせて、世界で一つだけの1台に仕上げていくのも、ロードバイクの楽しみ方の1つではないでしょうか。

ダイエットにも??

ダイエット効果

自転車は、ランニングより足腰への負担が少なく、カロリー消費できる有酸素運動と言われています。ロードバイクで長い距離を無理なくサイクリングすれば、ダイエット効果も期待できるでしょう。

ロードバイクの選び方

エントリーモデルは10万円から

エントリーモデルは10万円台から

出典:TREK

ロードバイクの価格は、”ピンきり”です。実績があるメジャーなメーカーのエントリーモデルは、約10万円前後からラインナップされています。プロのレース機材として使われるような、高性能なロードバイクは100万円近くするものもあり、予算と検討してモデルを選びましょう。

フレーム素材の違いで選ぶ

フレームの素材で選ぶ

出典:Flickr/Glory Cycles

ロードバイクのメインの骨格となる「フレーム」。このフレームがどんな素材かで、価格が変わってきます。

主な素材は「クロモリ」「アルミ」「カーボン」です。

【クロモリ】

いわゆる鉄の合金の「クロモリ」。カーボンやアルミに比べ重い素材ですが剛性が高く頑丈な為、フレームが細くできるのも特徴の一つ。細いフレームのシルエットの美しいロードバイクを好むユーザーも多いのではないでしょうか。

【アルミ】

カーボンほどではないが軽い素材のアルミ。エントリーモデルから幅広いモデルで使われているのがアルミ素材です。

【カーボン】

軽くて振動を吸収する高機能なカーボン。高価格のモデルはカーボン素材が使われている事が多いでしょう。

コンポーネントの違い

コンポーネント

出典:Flickr/Glory Cycles

ブレーキやギア、クランクなど駆動系と制御系のパーツをまとめて『コンポーネント』と呼びます。同じフレームでも、このコンポーネントのグレードによって、価格が変わってくるのも特徴です。

コンポーネントのメーカーは、日本の「シマノ」、イタリアの「カンパニョーロ」、アメリカの「SRAM」などのブランドがあり、日本のショップで販売されている、多くのロードバイクはシマノのコンポーネントで構成されています。

主なメーカー

様々な国の、多くのメーカーがロードバイクを製造しています。以下は代表的なメーカーの一覧です。

【アメリカ】

・TREK(トレック)・SPECIALIZED(スペシャライズド)・Cannondale(キャノンデール)・FUJI(フジ)・FELT(フェルト)

【イタリア】

・Bianchi(ビアンキ)・GIOS(ジオス)・PINARELLO(ピナレロ)・COLNAGO(コルナゴ)・CINELLI(チネリ)・DE ROSA(デローザ)

【フランス】

・LOOK(ルック)・TIME(タイム)

【スイス】

・SCOTT(スコット)

【ベルギー】

・RIDLEY(リドレー)

【イギリス】

・RALEIGH(ラレー)

【カナダ】

・CERVÈLO(サーヴェロ)

【台湾】

・GIANT(ジャイアント)・MERIDA(メリダ)

【日本】

・ANCHOR(アンカー)・KhodaaBloom(コーダーブルーム)・NESTO(ネスト)

最後に、購入時のワンポイントです!

購入時のワンポイント

自分の体型に合ったサイズを

購入時の大事なポイントの1つが、自分の体型にあったロードバイクを選ぶこと。自分の体型にあったサイズでないと、乗車時に体が痛くなるなど、ロードバイクを楽しむ事ができなくなってしまいます。

適正なサイズ選びや、サドルの高さ、位置調整などを、みてもらえるショップでの購入がおすすめです。

お店によっては、専門的な「フィッティング」と呼ばれる体に合わせたバイク調整をサービスとして提供していたりするので、確認しても良いかもしれません。

車体を購入したら、必要なものを揃えよう

ロードバイクの完成車は、公道を走る上では、足りないアイテムがいくつかあります。それら必要アイテムを、車体と同時に購入できると、すぐ乗り出すことができるので、まとめて揃えましょう。

・夜間走行に必要な「ライト」

夜間走行時には、ライトを付けましょう。400ルーメンぐらいの明るさは欲しいところです。

CATEYE HL-EL461RC VOLT400

重量120g
明るさ約400ルーメン
充電方式USB充電
充電時間約6時間

・盗難対策の「鍵」

高価なロードバイクは、一般的な自転車よりも盗難のリスクが高いと言えます。しっかりとした鍵で盗難対策をしましょう。

Panasonic U型ロック SAJ080B

サイズ内径 約76mm×128mm
質量約355g(本体のみ)
付属ダブルディンプルキー3本

・仏式バルブ対応の空気入れ

ロードバイクはシティサイクル等と違い、タイヤのバルブが仏式です。対応した空気入れを準備しましょう。

Panaracer

楽々ポンプ エアゲージ付

対応バブル 米式/英式/仏式

・自分の存在を知らせる「ベル」

忘れがちなのがベル。道路交通法で装備が定められているので、必ず準備しましょう。

・大事な頭部を守る「ヘルメット」

特にサイクリングなどスピードを出す走行時には、転倒の危険から身を守る為に、ヘルメットの着用を必ず行いましょう。

ロードバイクで快適な自転車ライフを

新しい自転車の体験ができるロードバイク。生活手段の自転車としてだけでなく、速く走る爽快感や、長い距離を走る達成感、そして街や自然を楽しむなど、ロードバイクはあなたのレジャーの幅をきっと拡げてくれるでしょう。

編集部おすすめ記事