ロードバイクを“いじる楽しみ”のカスタム
ロードバイクを買う際、いわゆる「完成車」で購入する人が多いのではないでしょうか。
完成車は、メーカーやショップがパーツを選び組み立てられたロードバイク。いわゆる“ノーマル”な状態です。
そのノーマルな状態から、各パーツを自分好みのパーツにカスタムし、自分だけの1台に仕上げるのも、ロードバイクの楽しみ方の1つでしょう。
「走りのカスタム」か「見た目のカスタム」かなど、目的を確認しよう
ではロードバイクをカスタムする目的は何でしょうか。それを整理すると、どのようにカスタムすべきか見えてきます。
「見た目をかっこよく!可愛く!」「速く走る!」「快適に走りたい!」など、どんな目的でロードバイクをカスタマイズするのか確認して、それに合ったパーツを選びましょう。
カスタムおすすめポイント7選
パーツ毎に「何が変わるか」「どんなパーツを選べばよいか」など、各ポイントをまとめました。
また、掲載している参考費用は、これより高価なアイテム、安価なアイテムもありますので、あくまで目安としていただければと思います。
それでは、早速、ご紹介していきましょう!
走りに大きく影響する『タイヤ』
ロードバイクの中で唯一、地面に接するタイヤ。スピード・乗り心地・見た目などを左右する重要なパーツです。タイヤは大きな費用をかけずとも効果が出やすいので、最初のカスタムにおすすめです。
タイヤは、太くするとクッション性が向上し、乗り心地が良くなります。逆に細いタイヤや転がり抵抗が少ないタイヤにすると路面抵抗が減り、速度のアップが期待できるでしょう。
また、車体の色に合わせて、カラータイヤやサイドウォール入りなどのタイヤを選ぶと、デザインカスタマイズも楽しめます。
目的 | スピードの向上、乗り心地、デザイン |
参考費用 | 3,000円~20,000円 |
●編集部おすすめのタイヤ
ロードバイクのタイヤの定番”コンチネンタル”。2018年モベストセラーモデルの「GRAND PRIX 4000」からフルモデルチェンジをした「GRAND PRIX 5000」は転がり性能も高くオールラウンドな性能で、多くのユーザーから支持を得ています。
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ロードバイクならでは!『ペダル』のカスタム
ペダルをビンディングペダルにするのも、大きな変化があるカスタムです。
ビンディングペダルと専用シューズで、ペダルとシューズを固定すると、足を引く時の力も自転車に伝わるようになります。
それにより、スピードを出しやすくなり、ロングライドも疲れにくくなるでしょう。
脱着には多少のコツが必要ですが、練習して慣れれば心配ありません。
また、ビンディングペダルは大きく分けて2種類あります。最大手のシマノ製のペダルの場合、ロードバイク向きのSPD-SLペダルと、マウンテンバイクやサイクリング向きのSPDペダルがあり、シューズもそれぞれに対応したモデルが販売されています。
SPD-SL対応のシューズはソールがカーボン製になっているなどスピード重視の仕様が多く、SPDペダル対応のシューズは、カジュアルなデザインのシューズが多いのも特徴です。目的に合わせて選びましょう。
目的 | ペダリングの安定・効率アップ |
参考費用(ペダル) | 3,000円~15,000円 |
参考費用(シューズ) | 6,000円~20,000円 |
●かわいいペダルで足元からお洒落に?
ビンディングペダルは、走りのためのカスタムと言えますが、一般的なフラットペダルも、多彩なカラーやデザインのものが販売されています。
多くのデザインのペダルから、お気に入りのペダルを探すのも面白いでしょう。
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強い走りを可能にする『ホイール』
カスタムで一番、走りの違いが実感できるパーツの1つがホイールです。完成車についているホイールはベーシックでオールラウンドなものが装備されていますが、重量などは比較的重めです。
軽量化された上位グレードのホイールに交換すると、踏み出しの軽さなど、違うロードバイクに感じるほど、インパクトがあるでしょう。
ホイールは廉価版から上位グレードまで、数十万の違いがあり、広い価格帯でラインナップされています。
●乗り心地、素材の違い
乗り心地によって選ぶなら、ディープリムと呼ばれるリム高のあるホイールは、硬めでライダーの挙動に反応しやすいハード志向です。一般的な24mmリムのホイールは軽くマイルドな乗り味で、軽量にしやすくロングライドやヒルクライムにも適しています。
リム素材には主にアルミとカーボンがあり、価格はカーボンの方が高め。また、フルカーボンのホイールは基本的にブレーキシューも専用のパーツに変更にする必要があります。
目的 | 軽量化によるスピードの向上 見た目のデザイン |
参考費用 | 15,000円~150,000円 |
●編集部おすすめのホイール
プロのロードレース選手が練習用としても使われるカンパニョーロの「ZONDA(ゾンダ)」。価格と性能のバランスが取れたホイールと言えるでしょう。初めてのホイール交換におすすめのモデルです。
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大きな力を伝える『チェーン』
チェーンは後輪に力を伝える大切なパーツ。常に大きな力がかかりながら回っているので、快適に乗り続けるという意味では、消耗品と考えていいでしょう。
交換時に、軽量な素材などのグレードの高いチェーンに変更すれば、今までと違う快適なペダリングが期待できます。
また、駆動系のパーツですが、カラーチェーンなど様々な色が販売されているので、車体に合わせたカラーにするなどデザインカスタマイズも楽しめます。
目的 | 快適なペダリング、消耗による交換 |
参考費用 | 3,000円~10,000円 |
ポジショニングの要『サドル』
体重の大半を預ける大切な「サドル」。乗り心地とビジュアルを決める重要なパーツです。
サドルは、中央に穴があるモデルや、様々な形状・素材・カラーがあるので、個性を出しやすいパーツと言えるでしょう。
ロードバイクなら、軽量モデルやカーボン、ピストバイクなら「セラサンマルコ」のロールスやリーガル、「セライタリア」のフライトなど、ややビンテージなデザインが人気です。クロモリのビンテージスタイルでしたら、「ブルックス」の本革サドルなど乗り手の味がでるモデルも良いでしょう。
●サドルをカスタムする前に
カスタムする前に重要な事は、しっかりとサドルポジションを確認すること。走行中の違和感などは、ポジションの変更で改善されることもあり、ポジションを決めずに交換すると、効果も出にくいでしょう。
目的 | 座り心地、痛みの緩和・ポジショニング |
費用目安 | 2,000円~30,000円 |
素材とカラーで主張『バーテープ』
バーテープは、ハンドルを握るときに直接、触れる部分です。その形状や素材によって衝撃をやわらげたり、ダイレクトな感触を得ることもできます。
また、色々なカラーや模様の入ったデザインなど、デザインカスタマイズの幅も広く、ロードバイク全体のイメージを変える事もできます。
●素材と選び方
乗るスタイルに合わせて素材を選びましょう。ロングライドなら厚めのジェル入りのタイプ、もしくはEVA素材が衝撃を吸収しやすくおすすめです。タイムを競うレースの場合などは、細めのポリウレタンやコルクなどが適していて、ハンドルが細身になり、強く握りやすくなります。
迷う場合はコルクやEVA素材が、中間的な性能と手頃な価格で購入できます。カラーは自分の好みとフレームやパーツとのマッチングを考えて選びましょう。
目的 | 乗り心地、デザインの変更 |
参考費用 | 1,000円~10,000円 |
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さりげないこだわり!『バルブキャップ』や『ワイヤーキャップ』
バルブキャップやワイヤーキャップ・アウターエンドキャップなど、小さな部分ですが、カラーバリエーション豊かなパーツが販売されています。
好みのカラーにして、こだわりのカスタマイズをしましょう。
また、それ以外にもワイヤー類とフレームの干渉を防ぐためのカバーや、フレームの保護カバーなどデザインカスタマイズと実用性を兼ねた製品も多くあるので、こだわりを演出するアイテムとして活用しましょう。
目的 | こだわりのお洒落 |
参考費用 | 500円~1,000円 |
↓↓↓初心者必見!ロードバイクの特徴や楽しみ方の記事です!