そもそも、バーテープってどんな目的のパーツ?
バーテープは手でロードバイクを直接、握る部分のパーツ。ライディングへの影響がとても大きいパーツと言えるでしょう。
バーテープには、操作性を意識した薄めの素材や、衝撃吸収性が高い、厚めの素材など、目的に合わせて様々なタイプがあります。また多彩なカラーリングやデザインがあるので、ロードバイクを好みのビジュアルに変えることもできるパーツです。
バーテープの平均的な価格帯は1,000円~3,000円程度。手頃な費用で乗り心地と見た目を変えられるので、バーテープ交換はカスタマイズの初めの一歩におすすめの作業です。
バーテープの選び方
新しいバーテープを準備しましょう。バーテープは素材によって、様々な特徴があります。自分にあったバーテープを選びましょう。
コルク
80年代に登場し、現在まで定番の素材のひとつです。ややハンドルが太くなりますが、握り心地がよく衝撃吸収性、吸湿性に優れています。
EVA素材
EVAは軽量で柔らかく弾力があり、紫外線にも強いのでロードバイクに適した素材です。サンダル底やマット・パソコンカバーなどショックを、やわらげる用途にも使われています。
GIZA VLT-001 EVA カラー バーテープ
素材 | EVA |
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サイズ | 幅30mmx長さ2000mm |
ポリウレタン
靴底やスポーツウェア、自動車部品のバンパーやサスペンションやエンジンマウントにも使われる素材です。表面は柔らかくしっとりとした手触りが特徴です。
GIZA PRODUCTS エラスティック バーテープ
素材 | PU+シリコン ゲル |
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サイズ | 幅30mmx長さ2000mm |
ポリエチレン
素材は薄く、硬めの握り心地と高耐久性・低伸縮性が特徴の素材。路面の状況をダイレクトに感じることができるため、レース志向のモデルとして扱われます。
ジェル
ロングライドモデルに多く、ジェル層を作ることで路面からの衝撃を大きく緩和するが、素材は厚くなるため巻いた状態は太めになります。
レザー
バーテープとしてはもっとも高価な部類となり、本革を使用するためメンテナンスも非常に大切です。実用性よりも、ロードバイクのビジュアルに合わせ選ばれるユーザーが多くいるのではないでしょうか。
準備するもの
交換作業に入る前に、準備するものを確認!
新しいバーテープ
バーテープには、バーテープ本体の他にエンドキャップ、フィニッシュテープ、ブラケット部の隠しテープが付属しています。
テープ(ビニールテープ・自己融着テープなど)
アウターケーブルをハンドルに留めるとき、バーテープの末端を留めるときに使います。自己融着テープが糊を使われていないので、気温が高くなっても糊が流れ出ず、ベタつきません。
はさみ
バーテープ、フィニッシュテープを切るときに使います。普段使っているハサミで大丈夫です。
いざ、バーテープを交換!
古いテープを剥がす準備
まずは、ブラケットカバーをまくりましょう。
エンドキャップを外します。エンドキャップが固いときは、マイナスドライバーなどを差しこんで外しましょう。
古いバーテープを剥がす
ハンドル中央から、古いバーテープを剥がしていきます。止めてあるビニールテープが剥がしづらいときは、ハサミなどを使いましょう。
残った糊をとりましょう
もし糊が残ってしまった時は、ディグリーザーや市販のシール剥がし材で除去することができます。
新しいバーテープを巻く準備
アウターケーブルを留めるテープも取り替えるときは、ビニールテープなどで留めなおします。
製品によっては、ブラケット部の隠しテープ用に10~12cmほどの短いテープが付属している製品もありますが、無い場合は最初に切って用意しましょう。
ハンドル末端から巻き始める
握ったときに力が入る方向に合わせ、外側から内側にむかって巻きはじめます。エンドキャップをつけるため、バーテープ幅の1/2~1/3をエンドからはみ出させ、巻くときには常に一定のテンションをかけましょう。
外側から内側に向けて、巻いていきましょう
バーテープの1/3を重ねながら均等に巻いていきます。下ハンドル部分はカーブにあわせて、外側は薄く重ね、内側は厚く重ねます。
ブラケットまわりの巻きかた
ブラケットまわりは、たすきがけなどの巻き方もありますが、今回は難易度の低い隠しテープを使った巻き方をします。事前に用意した隠しテープをブラケットのバンドに貼り、ブラケット周りを巻いていきます。
トップ部の巻き方
ドロップハンドルの肩の部分はカーブがきついので、内側は2/3ほど重ね外側は1/4ほど重ね、幅が均等になるように巻きましょう。
バーテープ末端の処理
バーテープの末端の位置を決め、ハンドルと直角になるようにバーテープを斜めに切ります。
切ったバーテープの末端の位置をビニールテープで留めましょう。末端まで巻いたら、上からビニールテープまたは自己融着テープで留めますが、その時はバーテープの端面が隠れるようにテープを巻くと末端の保護になります。
ビニールテープの上に付属のフィニッシュテープを貼りましょう。
テープ類の末端は角を落とすと剥がれにくくなります。
隠しテープのカットとエンドキャップの取りつけ
隠しテープをカットし、ブラケットカバーを戻します。
はみ出しているエンド部のバーテープを内側に押し込み、エンドキャップを入れます。きついときはプラスチック製などのハンマーなどで入れ、ゆるいときはエンドキャップの太さをビニールテープなどで調整しましょう。
最後に全体に緩みがないか確認をして、完成です!
新しいバーテープでモチベーションアップ!
新しいバーテープで、カラーリングやデザインを楽しめたり、乗り心地が改善するなど、ロードバイクに乗るモチベーションアップにつながることでしょう。バーテープの交換作業は、比較的に安価で短時間、自分で手軽に行えるメンテナンスなので、巻き方を覚えてチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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