スポーツバイクの空気圧は、すごく大切です
ロードバイク、クロスバイクなど、スポーツバイクのメンテナンスとして欠かせない、空気入れ。とはいえ、シティサイクルのように、なんとなくで空気を入れていると、パンクしやすくなることもあります。
こちらでは、スポーツバイクの空気圧の見方や、空気圧による走りの違いについて紹介します。一度、適切な空気圧を知ってしまえば、あとは簡単に管理できるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
適正空気圧は、タイヤの側面でチェック!
どのスポーツバイクでも、適正空気圧はタイヤによって、異なります。タイヤの側面に適正空気圧の範囲が記されているので、自分のタイヤを見ながら、チェックしてみてください。
barとPSiの換算方法
まず空気圧の単位、「bar(バール)」「PSi(ピーエスアイ)」「kPa(キロパスカル)」の3種類を覚えておきましょう。各単位は「1.0bar=100kPa=0.7PSi」で計算できます。
タイヤに表記されている単位が、空気入れの目盛りに記載されていないなら、こちらの式で換算してみてくださいね。
bar | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
psi | 15 | 29 | 44 | 58 | 73 | 87 | 102 | 116 | 131 | 145 |
気圧 | 0.99 | 1.97 | 2.96 | 3.95 | 4.94 | 5.92 | 6.91 | 7.90 | 8.88 | 9.87 |
ここからは、筆者のタイヤで、適正空気圧の出し方を確かめます。
こちらは「MICHELIN DYNAMIC SPORTS」というタイヤ。700×23Cのロードバイク用です。
タイヤの側面を見てみると、次のように表記されていました。
INFLATE TO6 BARS(87P.S.I)min-8 BARS(116P.S.I.)MAX
これは、「87PSiから、116PSiの間で(もしくは6barから、8barの間で)、空気を入れてください」という意味。
それでは、次のクロスバイクのタイヤはどうでしょうか?
700×28Cのタイヤですが、以下のように表記されています。
MIN 50-MAX 85 P.S.I. 3.5-6.0 BAR 350-600 KPA
これは、「50PSiから、85PSiの間で(もしくは3.5barから、6.0barの間で)、空気を入れてください」という意味になりますね。
高め?低め?自分に合った空気圧を見つけよう
適正空気圧は、範囲で記載されていることも多いので、「それなら、どこに合わせれば良いの!」と悩んでしまうもの。適正空気圧の範囲内なら、基本は問題ありませんが、乗り心地が少し変わってきます。
好みになりますが、空気圧が高いか低いかで具体的にどのような違いがあるか、紹介しましょう。
空気圧高めは、平坦・まっすぐな道向け
適正範囲の上限いっぱいまで空気を入れると、まっすぐな道や、きれいに整備された舗装路を、よりスムーズに走れるでしょう。
一方で、タイヤが硬くて変形しにくいので、ちょっとした段差などで跳ねやすく、ロングライドなどには向いていないかもしれませんね。
空気圧低めは、乗り心地がアップ
空気圧を低めにすると、少し舗装が崩れた道を通っても、タイヤが跳ねにくくなるでしょう。また濡れた路面、曲がり道が多い道でも、より安全に快適に走れますよ。
ただし、長時間走っていると空気圧が適正値より低くなり、パンクのリスクが高まるので気をつけましょう。
体重によって、空気圧は変えるべき?
乗る人の体重によっても、乗り心地が多少変化します。
比較的軽い人は、タイヤが跳ねやすいので、空気圧は低めに。重い人は、タイヤが沈み込みやすいので、高めにしてみるといいかもしれません。
実際に走って、調整してみよう
適正空気圧に幅があるなら、実際に走って調整してみると良いですよ。走る場所によって、空気圧を変えてみるなどして、自分に合った空気圧を見つけましょう。
空気圧を細かく調整するフロアポンプ
ロードバイクやクロスバイクの空気圧を管理するフロアポンプ。次の3つを確認して、使いやすいポンプを探してみてください。
①メーターが付いているか
別名「エアゲージ」。空気がどれくらい入っているか、数値でチェックできるので、ロードバイクやクロスバイクなら、メーター付きを選びましょう。
②高圧に対応しているか
シティサイクルのタイヤよりも高圧になるので、「スポーツバイク向け」「高圧対応」といった表記があるポンプを選びましょう。
③仏式バルブに対応しているか
ロードバイクやクロスバイクのバルブは、シティサイクルに多い「英式」でなく、「仏式(フレンチバルブ)」が主流です。バルブの種類が対応しているか確かめましょう。
こちらのパナレーサーのフロアポンプのように、英式にも仏式にも対応した製品もあります。ゲージ付き、高圧対応で、筆者も愛用しています。
▼▼おすすめのフロアポンプ、こちらでもご紹介中▼▼
空気圧はこまめにチェックしよう
スポーツバイクのタイヤは、こまめに空気圧をチェックするのが大切。ロングライドのあとには、適正空気圧より低くなっていることも少なくありません。
パンクを防ぐためにも、気になったら空気圧を確かめて、空気を入れるようにしましょう。次の頻度も参考にしてみてくださいね。
ロードバイク | 1週間に1回 |
クロスバイク | 1週間に1回 |
マウンテンバイク | 2週間に1回 |
シティサイクル | 2週間に1回 |
▼▼空気の入れ方の詳細はこちら▼▼
空気圧をコントロールして、自転車を楽しもう
スポーツバイクに乗るなら、自分に合った空気圧を知っておくと、パンクなどのトラブルなく、快適に走ることができますよ。
愛車の空気圧をコントロールして、お出かけをもっと楽しみましょう。