悲報!自転車のバッテリーが切れる

そんな矢先、ここまで快適なサイクリングをサポートしてくれた相棒のペダルが急に重くなりました。そう、バッテリー切れです。
さっきまで急坂でもパワフルに背中を押してくれていた相棒が、突然ただの「重い自転車」に変わる瞬間。朝、バッテリーが2メモリの相棒を選んだことを激しく後悔しました。

場所は西武園駅に差し掛かったところで、ここから次の多摩湖まではずっと上り区間が続きます。「まあ、それほどの距離でもないし、何とかなるか」。
そう言い聞かせて、ペダルを踏みますが、バッテリー切れの電動アシスト自転車は、やはり重い。

「これはもう、ヒルクライムの練習だ」と自分に言い聞かせながらペダルを漕ぎ続けます。
電動アシストのありがたさ、そしてサイクリングに使うなら絶対にバッテリー満タンの自転車を借りる大切さを学ぶことができました。

息を切らしながら、なんとか多摩湖に到着。天気が良く多くの観光客やサイクリストでにぎわっていましたが、バッテリー切れの筆者は息をととのえるのに必死です。

しかし、つらさを乗り越えて見る景色は、なかなかのものです。遠くにはゴールであるベルーナドームも見えます。それなりの距離がありますが。周囲を確認しましたが、近くにハローサイクリングのポートはありません。つまり、選択肢はひとつ。このバッテリー切れの自転車で、ベルーナドームまで行くしかない。
「……行くか。」静かに決意し、再びペダルを踏み出しました。
何とかベルーナドームに到着、ついでに周辺観光

多摩湖から先はサイクリングロードが整備されていて気持ち良く走れる区間です。ただし、ベルーナドームまではなかなかのアップダウンが続きます。

バッテリー切れの自転車で、ひたすらペダルを漕ぎ続ける。もはや修行です。それでも「ゴールが見えている」という事実だけを支えに、ラストスパート。

またも息を切らしながらなんとかベルーナドームに到着。
平日の昼間にもかかわらず、ドーム前はかなりの人出です。西武ライオンズのホーム戦ということもあり、ユニフォームを着たファンがそこかしこに。

この後13時から数時間野球観戦をするため、球場前にあるハローサイクリングのステーションにいったん返却しようと思いましたが、残念ながら自転車がいっぱいで返却できませんでした。
これはシェアサイクルの盲点というか、利用者が多いエリアならではのデメリットです。

仕方なく、自転車はベルーナドームのすぐ近くにある専用駐輪場へ。かなり広めのスペースで停めやすく、自転車とバイクが共有で利用できます。

試合開始まで1時間ほどあったので、それまで徒歩で周辺を散策することに。駐輪場から歩いてすぐのところに、狭山山不動寺があります。

実はここ、西武ライオンズの選手たちが必勝祈願に訪れるスポットなのだそうです。
試合前にしっかりと手を合わせてきました。ライオンズファンでなくても、なんだかご利益がありそうな気がしてきます。

さらに少し歩いたところにある山口観音もお参りしていきましょう。

山口観音も立派な建物と広い境内で見ごたえがあり、良い雰囲気です。サイクリングの疲れがすうっと抜けていくような、静かで落ち着いた空間でした。ここでちょうど良い時間になったので、いよいよメインのベルーナドームへ向かいます。
いざ、プロ野球観戦へ!

ベルーナドームに入ると、かなりの人出で、試合前の熱気を感じます。熱心な野球ファンではなく観戦が初めての筆者も、この雰囲気にすっかり飲み込まれてワクワクしてきました。

席はホーム側の三塁側で、西武ライオンズのホーム戦ということもありかなり埋まっています。テレビの野球中継で何度も見てきたあの風景が、目の前に広がっている。それだけで、なんだかちょっと感動してしまいます。
今日は西武ライオンズ対日本ハムファイターズの試合で、筆者はどちらのファンでもありませんが、埼玉県民としてライオンズを応援します。

試合前にはスタジアムグルメも堪能しました。せっかくなのでと手に取ったのが、西武ライオンズの源田選手のお弁当。
正直、それほど詳しいわけではありませんが、買った以上は自然と応援する気持ちが生まれます。源田選手、頑張れ。

いよいよプレイボール。席は決して前列ではありませんでしたが、上から見下ろす形で試合全体の流れが把握しやすく、意外と選手との距離も近く感じます。観客席の一体感、応援の迫力、選手の動きなど、テレビ観戦とは違うライブ感が「現場でしか味わえない体験」でした。

そして試合終了。結果は2対1で、残念ながら西武ライオンズの敗戦。序盤にホームランでライオンズが先制したものの、最終的に逆転されてしまいました。お弁当を買って密かに応援していた源田選手も、この日はヒットが出ませんでした。

それでも、初めての野球観戦として十分すぎるほど楽しめました。ルールをすべて知らなくても、球場の雰囲気だけで十分です。むしろ「生の野球ってこういう感じなんだ」という新鮮な発見が、随所にありました。
サイクリングをおかわり。狭山湖へ

試合終了とともに、一気に帰宅する人が流れ込み、西武球場前駅は大混雑、駐車場を出る車も大渋滞。しかし自転車なら、電車の混雑も渋滞も避けてスムーズに帰れます。
これも自転車×野球観戦の大きなメリットだと感じました。

ただ、忘れてはいけないのが、筆者の相棒はバッテリー切れだということ。重たい電動アシスト自転車で自走してきた筆者の足は、もうとっくにライフがゼロです。
一度返却して新しい自転車を借り直す手も考えましたが、あいにくポートに空きがなく返却不可。

ということで、狭山湖観光はバッテリー残量がたっぷりあるYさんにお任せし、筆者はドーム周辺でひとりのんびりと時間をつぶすことにしました。

30分ほどして戻ってきたYさんによると、狭山湖はちょうど夕日が沈む前の時間帯でとてもきれいだったとのことです。
ベルーナドームから歩いて行ける距離なので、観戦後に立ち寄るサポーターの姿も多かったそうです。筆者も行きたかった、足さえ無事なら。

狭山湖沿いには通路も整備されていて、あざやかなつつじの花も楽しめたそうです。
ベルーナドームからぐるりと一周できるおさんぽコースがあるので、筆者も今度リベンジしたいと思います。

Yさんと合流したら、帰宅ラッシュも落ち着いていました。自転車で帰るという手もありましたが、十分遊び尽くしたし、ちょうどポートに空きも出たので返却して電車で帰ることに。
自分の自転車だと乗って帰るしかありませんが、「疲れたら返して電車で帰れる」のも、シェアサイクルならではのうれしいポイントです。

西武球場前駅の近くのステーションに、シェアサイクルを返却。
試合中は満車だったステーションも、試合後は1台もありません。どうやら私たちと同じ考えで、シェアサイクルで野球観戦に来ていた人が多かったようでした。

返却はステーションのラックに自転車を戻して施錠し、スマホで操作すればOK。今回は野球観戦中も含めて約7時間のレンタル、料金は1台2,500円でした。
朝から夕方までこれだけ走り回って、2,500円はかなりリーズナブルではないでしょうか。

試合終了直後は混雑していた駅前も、時間が経って人混みも引いていたおかげで、ガラガラの電車で快適に帰れました。本当に、シェアサイクルで良かった。これで今回のサイクリングは無事終了です。
【感想】シェアサイクル×野球観戦、大満足!

編集部Yさんの提案で始まった今回のサイクリング企画、とても充実した1日になりました。バッテリーは切れたし、将軍塚には入れなかったし、狭山湖にはYさんしか行けなかった。
そんなトラブルも全部、楽しむことができました。

行き先を細かく決めないことも、サイクリングの楽しみ方のひとつだと実感。分からない道で迷って引き返す、看板を探して行ったり来たりするのも楽しいですよね。
観光スポットとして紹介されていない素敵な小径や景色を見つけられたのも、行き当たりばったりだったからこそです。

また、シェアサイクルの使い勝手の良さも改めて実感しました。スマホひとつで借りられて、疲れたら返して電車で帰れる。自転車を持っていなくても、少ない準備で楽しめる。
クロスバイクやロードバイクを持っているけれど最近あまり乗れていない、という方にも、こういう気軽な使い方をぜひ試してみてほしいです。ただし、サイクリングに使う場合はバッテリーの残量に要注意です!(笑)

サイクリング×野球観戦、想像以上に相性が良かったです。ほかのスポーツやコンサートなど、いろいろなイベントにシェアサイクルで行ってみるのも楽しそうですね。
次回は、バッテリーフル充電のシェアサイクルで狭山湖まで行きます。筆者の足も、その頃には回復しているはずです。たぶん。