イタリアの老舗ブランド「PINARELLO」
PINARELLO(ピナレロ)は、DE ROSA(デ・ローザ)、COLNAGO(コルナゴ)、Bianchi(ビアンキ)などと並ぶイタリアの老舗ロードバイクメーカーです。1952年、自転車レースで活躍したジョバンニ・ピナレロが工房を立ち上げたのが始まりで、そこから約70年、プロレースでの数々の実績と、その独特のデザインのロードバイクに多くのファンが魅了されています。
ルイ・ヴィトンと同じ「LVMH」の傘下ブランド
PINARELLOは、あのルイ・ヴィトンを傘下に持つ「LVMH」傘下ブランドです。LVMH傘下には、ルイ・ヴィトンの他に、Dior、FENDI、タグ・ホイヤーなど、ラグジュアリーなブランドが名を連ねており、まさにPINARELLOは“お洒落なロードバイク”の代名詞と言えるでしょう。
PINARELLOのロードバイクの特徴は??
それでは、歴史と実績を兼ね備えるPINARELLOのロードバイクの特徴を見ていきましょう。
高性能なカーボン素材を使ったロードバイク
PINARELLOの多くのロードバイクはフルカーボン製のモデルです。そのカーボン素材は日本の東レ(株)から、供給されている高品質な素材。一口にカーボンと言っても様々な品質がありますので、厳選されたカーボン素材を使用したPINARELLOのロードバイクは、高い走行性能が期待出来るでしょう。
他メーカーには見られない、左右非対称のフレーム
そして他メーカーにはないPINARELLOのロードバイクの車体の特徴と言えば、アシンメトリック(左右非対称)のフレームです。
なぜ左右非対称なのか。それは奇抜なデザインなどが目的ではなく、左右のペダリングの力が均等になるよう設計されている為です。そもそも自転車は、チェーンの位置が左右中央ではなく右側に設置されている為、左右のペダルの踏む力が同じでも、チェーンを回す力(後輪を回す力)が左右で同じになりません。その問題に着目したPINARELLOは、そのパワー伝達の問題を解決するため、アシンメトリックのフレームを生み出しました。
アシンメトリックなフレームのロードバイクで、ペダルを回すサイクリストが、「真のシンメトリック(左右対称)」を生み出すように設計されているのが、PINARELLOのロードバイクです。
PINARELLOのラインナップを解説!
それでは、PINARELLOのロードバイクのラインナップをご紹介して行きましょう。
大きく分けて、PINARELLOのロードバイクは「RACING」「GRANDFOND」「GRAVEL ROAD」「Cyclocross」「Time Trial / Triathlon」の5つのカテゴリがあり、トラック競技向けの「Track」と言う完全受注型のカテゴリもあります。
「RACING」:メインのロードレース向けカテゴリ
「GRANDFOND」:ロングライド特化のカテゴリ
「GRAVEL ROAD」:未舗装路など走るグラベル向け
「Cyclocross」:シクロクロス競技向け
「Time Trial / Triathlon」:タイムトライアル、トライアスロン競技向け
メインの「RACING」カテゴリが最も充実したラインナップになっています。
5種のモデル名が連なる「RACING」カテゴリ
そのメインラインナップの「RACING」カテゴリ。約20モデル弱のラインナップがありますが、以下の5つのモデル名を基本に覚えましょう。
●DOGMA(ドグマ)
●PRINCE(プリンス)
●RAZHA(ラザ)
●GAN(ガン)
●PRIMA(プリマ)
上から順にハイエンド&高性能なモデルで、一番下のPRIMAが最もベーシックなエントリーモデルとなっています。完成車モデルの価格で「PRIMA」は14万円(税込み)、「DOGMA F12 DISK」は143万円(税込み)と、幅広い価格帯でラインナップされています。
2020モデルは、ディスクブレーキ仕様が更に充実
PINARELLOの2020モデルの特徴は、「PRINCE FX」「RAZHA」にも、ディスクブレーキモデルが登場するなど、ディスクブレーキ仕様のモデルが、以前のラインナップから更に増えました。スポーツバイク業界全体でディスクブレーキモデルが増えている中、ディスクブレーキ仕様のニーズにも応えたラインナップになっています。
それではタイプ別におすすめモデルをご紹介していきましょう!
PINARELLOのロードバイクタイプ別おすすめ5選
下は10万円台から、上は100万超えと、多くのモデルがあるPINARELLOのロードバイク。その中からおすすめモデルをタイプ別に5選ご紹介します。
何と言ってもフラッグシップモデル!「DOGMA F12」
PINARELLOの最高峰であるDOGMA F12は、グランツールを制覇するべく開発されたバイク。ハンドルもケーブル類が完全内装されたTALON ULTRAを採用。価格も、完成車で100万を超えてくるまさにフラッグシップな1台です。
ディスクブレーキとリムブレーキの2タイプあり、ディスク版はディスク専用のフレーム設計、リムブレーキ版は、強い制動力のダイレクトマウント規格を導入と、両タイプとも本気の1台と言えるでしょう。カラーはギャラクシーブルーなど9色。他にもレース優勝を記念したスペシャルカラーモデルもあります。
●参考価格:完成車、1,430,000円(税込み)
リーズナブルな価格で高性能なら「RAZHA」

DOGMA65.1の直径と言えるアシンメトリックデザインのバイクの「RAZHA」。タイヤクリアランスを広げて、今人気の28Cタイヤも装着可能です。PINARELLOの中ではリーズナブルな価格で、ディスクブレーキタイプがあるところもポイント。
●参考価格:完成車、267,300円(税込み)
ミドルグレードを狙うなら「GAN」

ハイエンドモデルDOGMA F8 の特性を継承していて、空力特性、軽量、剛性、振動吸収性などの優れたトータルバランスを備えたバイク。フレームはT600カーボン、サドルはMOSTのショートサドルLYNXを採用していて、マットメタルなロゴなど全体的にスタイリッシュなモデルになっています。
●参考価格:完成車、327,800円(税込み)
ロードバイクの最初の1台なら、もっとも安価な「PRIMA」
PINARELLOでなるべく、安いロードバイクを!と考える人なら、ベーシックなロードバイク「PRIMA」がおすすめ。アルミフレームながら、T600カーボンのONDAフロントフォークと、コンポーネントはSHIMANO SORAを搭載。ビギナーサイクリストや通勤、通学など、多用途に使える1台です。
●参考価格:完成車、140,800円(税込み)
PINARELLOの王道オールラウンドモデル「PRINCE」
PINARELLOロードバイクのミドルグレードの代表的モデルの「PRINCE」。T700のカーボン仕様で、オールラウンドにライドを楽しめ、扱いやすく高いパフォーマンスが期待できます。カラーは、レッドブラック、271ボブなど3色。
●参考価格:完成車、478,500円(税込み)
ピナレロのロードバイク、オーナーの1台をご紹介!
ここではピナレロのロードバイクを愛用されているオーナーの方の、素敵なショットをご紹介します。
ショップで、実車に触れてみよう
憧れのPINARELLOのロードバイクは、その素晴らしさを言葉で言い表すのは至難の業。やはり実際にショップに行って、直接見てみるのが得策。自分の目で見れば、PINARELLOのろロードバイクの良さを肌で感じられるはずです!近くの取り扱いショップを探してみましょう。