体に合った自転車のインチを知ろう!

シティサイクルなどの一般的な自転車では、サイズを選ぶ際「インチ」という値でサイズ表記されているのが一般的。
インチとは、「タイヤの直径の長さ」の値です。
タイヤの大きさが変わると、自転車の大きさが変わるので、乗る人の適応身長も変わりますよ。まずは、子供向けのサイズを確認していきましょう。
子供向けの目安サイズ
| インチサイズ | 適応身長 |
| 14インチ | 95〜105cm |
| 16インチ | 100〜120cm |
| 18インチ | 105〜125cm |
| 20インチ | 110〜135cm |
| 22インチ | 115〜145cm |
| 24インチ | 120〜150cm |
成長していく子供の自転車のサイズは悩みますよね。すぐに買い替えとならないよう、「大きめのサイズの自転車を」と、考える親御さんもいらっしゃるでしょう。ですが、サイズが合わないと、乗りづらいのはもちろん、ケガにつながってしまうなんてことも。
成長するからと、無理なサイズを選ぶのではなく、体に合わせて買い替えていくことをおすすめします。
大人向けの目安サイズ
| インチサイズ | 適応身長 |
| 20インチ | 140cm以上 |
| 26インチ | 140cm〜170cm |
| 27インチ | 150cm〜180cm |
| 700C(スポーツ車) | 150cm以上 |
シティサイクルでは、ほとんどの車体が、26インチまたは27インチです。
26インチのタイヤは直径約66cm、27インチは直径約68.5cmと、その差は2.5cm程と、大きな違いはありません。大人ならどちらのインチでもOKです。身長150cm以下なら26インチ、160cm以上なら27インチを、目安としても良いでしょう。
大人向けの自転車は、インチを基準で選ばずとも、使用目的や機能性を重視して選んでも良いですね。
試乗してみるのがベスト

店頭で購入する場合、可能であれば、試乗をしてみましょう。
身長は同じでも、人によって体格に違いがあります。試乗の時は、サドルに座って、ハンドルを握る姿勢に無理がないかなど、店員さんに確認してもらうのも良いでしょう。実際に乗って走れない時は、車体にまたがってみるだけでも良いですよ。
また、試乗の時の確認ポイントを、2つご紹介します。
つま先は地面につく?

1つ目は、「サドルに座った状態でつま先が地面につくかどうか」です。
つま先がプラプラしたままでは、停止時に車体を支えられず、転びやすくなってしまいます。サドルを低くしても、つま先が地面につかないなら、ワンサイズ小さいものを選びましょう。
ブレーキはしっかり握れる?

2つ目は、「ブレーキはしっかり握れるかどうか」。
ブレーキは、自転車を安全に乗るうえで、とても重要です。とっさのタイミングでもしっかりとブレーキができるよう、しっかり握れるポジションかを、確認しましょう。
よくあるのは、子供の成長を見越して、ワンサイズ大きな車体を選んだ時です。サドルを下げればつま先は地面につくものの、ブレーキには腕を伸ばしてやっと手が届く状態。このままだと、レバーがしっかり握ることができません。ブレーキレバーを調節して握れるなら問題ありませんが、そうでない場合は、車体サイズを見直しましょう。
フレームの形も大切なポイント
自転車はインチが同じでも、フレーム形状によって、「乗りやすさ&降りやすさ」が変わってきます。フレームの形で、何が違うかを知っておくと、自分に合った車体を探しやすいですよ。
またぎやすい「U型フレーム」

車体の中央がU字のようにくぼんでいる「U型フレーム」。足を高く上げなくてもフレームをまたぐことができるので、スカートを履いた女性や、小柄な人におすすめです。
通勤通学なら「スタッガードフレーム」

「スタッガードフレーム」は、2本のまっすぐなフレームで、強度が高く、前傾姿勢もとりやすい形状です。通勤通学など、日常の移動手段として乗る人におすすめです。
子供や荷物をのせるなら「Wループ型フレーム」

U型より振動吸収性に優れており、乗り心地がいいのが特徴の「Wループ型フレーム」。2本のフレームで支えているので、強度もしっかりしています。毎日、自転車に乗る人や、子供を乗せて走る人におすすめです。
タイヤが小さい自転車は、どう変わる?

大人向けの車体でも、20インチ前後の小さいタイヤの車種があります。上記画像のような「ミニベロ」や「小径車」と呼ばれるジャンルの自転車です。
タイヤが小さい自転車と大きい自転車の違いを、以下まとめました。
大きいタイヤのメリット
| ・安定感がある |
| ・段差に強い |
| ・スピードが維持しやすい |
| ・ひとこぎでよく進む |
大きいタイヤのデメリット
| ・こぎだしにくい |
| ・場所をとる |
| ・重たい |
| ・身長が低いと乗れない |
小さいタイヤのメリット
| ・発進・停止がしやすい |
| ・小回りが利く |
| ・場所を取らない |
| ・身長が低くても乗れる |
小さいタイヤのデメリット
| ・ガタガタしやすく、乗り心地良くない |
| ・段差に弱い |
| ・スピード維持には体力がいる |
| ・ハンドル操作でふらつきやすい |
小さなタイヤだから速く走れないと思われがちですが、速く走れるかどうかは、搭載しているギアによって変わってきますよ。
スポーツバイクはフレームサイズを確認しよう

スポーツバイクはインチ(タイヤのサイズ)で選ぶのではなく、フレームサイズで選ぶのが一般的です。
スポーツバイクは走ることに特化した自転車です。フレームの形、パーツなど、緻密に設計された性能を発揮するために、自分の体にぴったりのサイズを見つけましょう。
| フレームサイズ | 適応身長 |
| 470mm | 150cm~160cm |
| 480mm | 150cm~165cm |
| 500mm | 155cm~170cm |
| 520mm | 160cm~175cm |
| 540mm | 165cm~180cm |
| 560mm | 175cm~190cm |
| 580mm | 180cm~195cm |
| 600mm | 185cm~200cm |
※あくまで目安の数字です。メーカーにより異なります。
メーカーによってサイズ感はまったく異なるため、ショップでよく相談しながら選びましょう。
ちなみに、クロスバイクとロードバイクは一般的に「700C」という規格のタイヤが装備されています。大きさをインチで例えるなら、だいたい27インチと同じになります。
安全のためにも、適切なインチの自転車を選ぼう

自転車を安全に乗るうえで、サイズ選びは非常に重要です。わからない事は、どんどん店員さんに相談してみましょう。もちろん、実際に試乗するのがおすすめです。
自転車のインチと適応身長を知り、安全&安心な自転車ライフを楽しみましょう!