LUUPで京都を観光してみる

ということで、「本当に京都観光にLUUPは向いているのか?」を検証してみたいと思います。
「そもそもLUUPって何?」という方のために簡単に説明しておくと、LUUPとは、スマホアプリを使って街じゅうの専用ポートで電動アシスト自転車や電動キックボードをレンタルし、好きなポートへ返却できるシェアリングサービスのこと。
実は京都、このポート数がかなり充実しており、なんと1,200ヶ所以上(※2026年5月時点)も設置されているんです。

そんな便利なLUUPを使って、今回は京都駅をスタートしてまた京都駅に戻ってくる、以下のルートを作ってみました(1から9の順番で回る予定です)。
| スポット | エリア | 世界遺産 |
|---|---|---|
| 1. 伏見稲荷大社 | 伏見 | – |
| 2. 三十三間堂 | 東山南 | – |
| 3. 八坂神社 | 祇園 | – |
| 4. 祇園散策(ランチ) | 祇園 | – |
| 5. 平安神宮 | 岡崎 | – |
| 6. 銀閣寺 | 東山 | ◎ |
| 7. 下鴨神社 | 左京 | ◎ |
| 8. 西本願寺 | 下京 | ◎ |
| 9. 東寺 | 南区 | ◎ |
世界遺産だけで4つ、合計9スポット。総走行距離は約25km!
誰がどう見ても詰め込みすぎな行程ですが、果たしてすべてのスポットを軽快に回り切ることができるのか!?
それでは、行ってみましょう!
7:00〜|京都駅を出発
朝の6時半過ぎ、やってきました京都駅。駅近くの駐車場に車を停めて、ポートへと自転車を借りにいきます。

さっそく発見! それにしても、LUUPのアプリで京都駅周辺のポートを見てみると、あるわあるわ……。スマホの地図がポートのマークでびっしり埋まっています。
ここで一点補足をしておくと、LUUPには「3時間パス」と「12時間パス」という、時間内なら何度でもライドし放題になる定額パスがあります。今回は1日かけて京都を回るので、12時間パス(2,480円)を利用してみることにしました。

現在、時刻はちょうど朝の7時! まずは1つ目の目的地、千本鳥居で有名な「伏見稲荷大社」へと向かいます。
7:15〜|圧巻の“千本鳥居”、伏見稲荷大社

マップに従って電動アシストでスイスイ〜っと南東方向に漕ぐことわずか10分ほど。あっという間に到着しました。

駐輪場あるの、めちゃくちゃありがたい!

伏見稲荷大社。全国に約3万社ある稲荷神社の総本宮です。まだ朝の7時過ぎなのに、たくさんの外国人観光客がいらっしゃいますね〜。

ささ、あまりのんびりもしていられないので、ずんずん歩を進めます。
ちなみに、伏見稲荷大社の境内は稲荷山全域に広がっていて、山を一周する参道は「お山めぐり」と呼ばれています。つまり、奥までしっかり参拝するとなると、それはもはや「ちょっとした登山」になるということ。笑

その参道沿いに、この朱色の鳥居が延々と続いている光景は、それはもうとんでもないスケール感です。「千本鳥居」なんて呼ばれていますが、実は稲荷山全体にある鳥居の数は約1万基にものぼるんだとか。

今回は律儀にいちばん上まで登って、しっかり参拝を済ませてきましたよ! 自分は関西人なのでここには何度か来たことがあるものの、やはり何度来ても素晴らしい。
朝の人がまだ少ない時間帯に、ピンと空気が張り詰めた参道を歩くの、めっちゃおすすめです。
9:10〜|1001体もの仏像が並ぶ、三十三間堂
続いて向かうは、伏見稲荷大社から北へ10分ほど登ったところにある「三十三間堂」。

それにしても自転車だと、道中にあるこういった主目的ではないスポットにも気付ける・立ち寄れるのがいいですよねえ。

それでは入り口でチケットを購入して中へと入ります(ここもちゃんと駐輪場がありました!)。

目の前に現れるのは、鎌倉時代に再建された全長約120mもの長〜いお堂!
中には1001体もの仏像が横並びに配置されているため、このような珍しい横長の形になったそうです。

なお、お堂の中は撮影NGなため写真は撮れていないのですが、いや〜……本当に、とても感動しました。
鎌倉時代に作られた巨大な本尊「千手観音坐像(せんじゅかんのんざぞう)」が中央に鎮座していて、その左右に等身大の観音様が500体ずつ、ズラーーーッと並んでいるんです。
いずれも平安時代から鎌倉・室町時代にかけて作られたもので、その場に立つだけで、とてつもないパワーとエネルギーを感じました。思わず、自然と手を合わせてしまうほどに。

正直、今回の旅で訪れたスポットの中で、個人的にはここがいちばん印象に残っています。気になる方はぜひ、訪れてみてください!
10:10〜|祇園でつけ麺ランチ
さて、現在の時刻は10時ちょっと過ぎ。ここからサクッと祇園エリアへ移動して、すこし早めのお昼ご飯にします!
というのも、どうしても食べたい「Gion Duck Noodles」が10時オープンなのですが、ここはとにかく大行列必至。待ち時間を最小限にするための、戦略的早めランチです。

お、誰も並んでない。ラッキー。このお店には駐輪場がないため、すぐ近くにあるポートに一旦自転車を停めてきました。

見てくださいこれ。こんなおしゃれなつけ麺、見たことあります?
肝心の味はというと……見た目のインパクトに負けず、めちゃくちゃ美味しかったです! 鴨の旨味が最高でした。
10:40〜|八坂神社、祇園散策、そして龍馬のお墓参り

続いてやってきたのは、八坂神社。四条通の商店街をひたすら東へ進んだ突き当たり、石段の上にドンと構えるあの神社です。

正直、何度も来てるからか「祇園エリアの神社」くらいの印象しかなかったんですが、改めて調べてみると……
全国2,300社ある八坂神社の総本社で、本殿は国宝。しかも創建は平安京遷都より前。あの祇園祭の本拠地でもあるという、京都屈指の大物神社でした。めっちゃすごい。

八坂神社をあとに、祇園の街をぷらぷら散策します。このあたりは”いかにも京都!”な趣があって良いですねえ。

と、なにも考えずに歩き回っていると、すぐ近くにあの坂本龍馬のお墓があるとのこと。どうせなら寄ってみることにしました。

京都に龍馬のお墓があるなんて全然知らなかったです。お参りには入場料300円が必要ではあるものの、観光客で賑わう祇園からほんの少し離れただけで、こんなに静かな時間が流れているなんて。

眺望もすばらしく、京都市内が一望できました。幕末や歴史が好きな方は、訪れてみるといいかもしれません!
ちなみにすぐそばにある清水寺にも足を伸ばそうかなと思ったのですが、二年坂エリアの人の多さを見て戦意喪失。やっぱりやめときました。笑
12:10〜|知恩院、平安神宮をスルーして哲学の道へ
停めてあったポートで自転車を回収し、再スタートです。時計を見るとまだ12時過ぎ。個人的には、もうここで帰ってもいいくらいけっこう満たされちゃってる。
とはいえ、目指す先はまだまだあります。次なる目的地は平安神宮、そして哲学の道。

途中で立派な門構えに圧倒されて思わず一枚。これは知恩院の三門で、なんと国宝らしいです。自転車を漕いでたらふとこのレベルの建築が目に入ってくるあたり、京都やはり恐るべし。

ほどなくして平安神宮にも到着。当初は中まで入る予定だったのですが、ここも観光客で大賑わいだったので、潔く大鳥居の前で記念撮影だけして退散です。

そしてやってきました、哲学の道。

ここは銀閣寺と南禅寺をつなぐ約2kmの小径で、小川のせせらぎと豊かな緑に癒される京都屈指の散歩道です。
京都大学の哲学者・西田幾多郎が思索にふけりながら歩いたことが名前の由来とのこと。「日本の道100選」にも選ばれていますよ。
13:10〜|銀閣寺、全然銀色じゃない件
気持ちいい哲学の道を走り抜けて、銀閣寺に到着。しかし、なんと駐輪場がないとのこと。

まじか〜と思いつつLUUPのポートが近くにないか確認したところ、無事発見。ありがてえ……!

拝観料は1,000円とすこしお高めですが、なんかそれっぽいお札みたいなのがもらえたのでヨシとします。

中へ進むと現れる銀閣寺。豪華絢爛な金閣寺とは対照的な「わび・さび(質素で落ち着いた美)」の佇まいが特徴的です。

確かに、なんか日本人の感性に訴えかけてくる美学があるような気がするなあ。個人的にはめっちゃ好きです、銀閣寺。
13:40〜|神武天皇ゆかりの下鴨神社

わび・さびの世界観を堪能したところで、再びLUUPに跨って次のスポットを目指します! 時計はちょうど14時前。向かう先はこの旅2つ目の世界遺産、下鴨神社です(1つ目は銀閣寺)。

下鴨神社の敷地に入ってすぐ、朱色の鮮やかな鳥居が目に入ります。こちらは、下鴨神社の境内にある「河合神社」。
すぐ近くにある駐輪場に自転車を停めて、せっかくなので河合神社から参拝しましょうか!

ところでこの河合神社、ご祭神は「玉依姫命(たまよりひめのみこと)」という女神様で、実は初代天皇である神武天皇の実母にあたります。
皇室のルーツを遡るとここに行き着くという、日本の起源に関わるとんでもなく格式高い神社なんです。

そんな玉依姫命は「玉のように美しい」と言われたことから、“美麗の神様”としても信仰されています。なるほど、どおりで女性の参拝客が多いわけだ。

さて、河合神社の参拝を終えたところで、駐輪場にLUUPを置いたまま、糺の森を歩いて下鴨神社の本殿へと向かいます!

下鴨神社の正式名称は「賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)」。創建は神武天皇の時代まで遡るとされる、京都最古級の神社のひとつです。

ご祭神の賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)は、神武天皇を導いた八咫烏(ヤタガラス)の化身。サッカー日本代表のマークになっている、あの3本足のカラスです。
それから、源氏物語や枕草子の舞台になっていたり、京都三大祭のひとつ「葵祭」の舞台もここ。もう書き始めるとキリがないくらい、とにかく由緒正しい神社ということです。笑
ただ、京都の中心地からはすこし離れているからか、いつ訪れてもそこまで混んでいない印象。せっかくLUUPで京都を回るなら、ぜひ訪れておきたいスポットですね!
さあ、この旅もいよいよラストスパートです。