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自転車の輸送サービス7選!流れから運送会社、料金までご紹介します

自転車を輸送できたら便利なのになというシーンは、いろいろとあります。たとえば、自転車のイベントや旅行先など、自転車を送れれば、荷物を減らせるだけでなく、手間も大きく省けますね。ここでは、自転車輸送について、どんな時に使えるかという事から、流れ、料金、おすすめの運送会社についても説明します。

目次

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自転車を送りたい!自転車輸送サービスを検討してみませんか?

自転車 輪行

出典:flickr/Robert Thomson

自転車を輸送してくれるサービスがあったら、便利ですよね。

たとえば、イベントや旅行先に送りたい時、自転車を売った時や引っ越しなど、自転車専用の輸送サービスがあれば丁寧に運んでくれますし、手間や心配などが格段に減りますね。また自転車の輸送を、イベントで使ってみたい方や、今すぐでなくても機会があれば試してみたいという方も、多いのではないでしょうか?

まずは、「自転車って輸送できるの?」という素朴な疑問から確認していきましょう。

自転車の輸送は、どんな方法がある?

自転車 梱包

出典:photoAC/カメラ日和

自転車は、ロードバイクなどスポーツバイクはもちろん、ママチャリなども、サイズが大きく、通常の宅配便では送ることが出来なかったりします。

しかし、自転車の輸送を専門でしている会社や、引っ越し業者など、自転車を輸送できるサービスもあります。

持っている自転車のタイプで使うサービスが変わってきます

自転車の輸送は、「スポーツバイク」か「シティサイクル」かなどの自転車のタイプや、自転車の大きさや重さによって、輸送できる会社が変わってきます。

スポーツバイクは、タイヤなどを外して解体ができるので、自転車輸送を専門にした会社のサービスを使うことができます。

一方、ママチャリや電動自転車は解体が難しいため、自転車輸送専門のサービスだと、オーバーサイズ。ママチャリや電動自転車は、大型の荷物として引っ越しを専門としたサービス等で送ることができます。

自転車を輸送する時はいつ?

自転車 レース

出典:Pixabay/Jp26jp

では、どんな場合に自転車を輸送することが多いのかをあげてみましょう。

自転車輸送が便利なシーンとは
·輪行や旅行先でサイクリングを楽しむ(旅行先に送る) 
·トライアスロンなどのイベントの会場に送る 
·引っ越し 
·オークション・フリマアプリなどに自転車を売却する時など 

 

もし旅行の時に自分の自転車を輸送できたら、愛車で旅を楽しめますね。また、スポーツバイク専門のサービスなら、イベント会場や、空港など、特殊な場所に送ることに対応している場合も!

また、ネットオークションやフリマアプリなどで自転車を売却する時も、送り先が遠方であれば、輸送一択でしょう。

自転車を輸送する時のおおまかな流れをチェックしよう

トラック

出典:photoAC/時の記録者

自転車を輸送する時のおおまかな流れをご紹介しましょう。運送会社によって多少違う所もありますが、ある程度の流れを理解しておけば、依頼する時もスムーズに進められますよ。

①Webサイトや電話で申し込み&梱包用品などを依頼

まずは、Webサイトや電話にて、自転車輸送の申込みをします。運送会社やサービスによっては、自転車の梱包に必要な箱などのキットも販売している所もありますので、箱がない場合は、梱包用品も一緒に申し込みしましょう。

②自転車を梱包

②自転車を梱包

出典:flickr/Michael

自転車の梱包をします。運送会社によっては、梱包も依頼できる会社もありますが、スポーツバイクの場合は別。デリケートで高価なものなので、自分で解体・梱包する場合がほとんど。タイヤのほか、ハンドルなどかなり細かく外しますし、ペダル外しは専用工具が必要。輸送後の組み立てのことも考えながら、自分で梱包しましょう。

③運送会社が集荷にくる

自転車輸送サービスは、あらかじめ日時を決めておけば、集荷に来てくれますので、その時間までに梱包を済ませておくようにしましょう。運送会社の営業所まで持ち込むこともできますが、自転車は重量があるので、集荷してもらうのが便利です。

④指定した場所で自転車をピックアップ

自転車 梱包

出典:flickr/Lisa Risager

イベント会場、ホテル、引越し先など指定した場所で、自転車を受け取ります。

ギリギリに送付してしまったり、天候不良で船が遅延した情報がある、など心配な場合は、前日までにホテルに電話して着荷確認をしておくのも良いでしょう。

トライアスロンなどの大会の場合、当日確認ではあわててしまいます。ペダルを外した場合など、組み立てが必要な場合は前日のうちまでに取り付け、さらには試走まで済ませておくこととし、この日のうちに”今すぐにスタートしても良い状態”まで持っていくことをおすすめします。

とはいえ、大会公式のサービスを使った場合に限っては、前日受付のついでに、自転車受け取りの流れをとっているイベントも多かったりします。

自転車を輸送する時に注意するポイント!

自転車の輸送は、普通の荷物と違うので、とくに注意するポイントをあげてみましょう。

大きさの制限をチェック

段ボール

出典:unsplash/Kadarius Seegars

自転車を輸送する時に、1番重要なのが大きさです。運送会社によって大きさが違いますが縦、横、高さの3辺合計が、205cm以内や260cm以内のダンボールで、重量が30kg以下など、明記されていますので、必ず確認しましょう。

「片道」か「往復」か

自転車の輸送は、「片道」と「往復」の両方のタイプがあります。旅行や、イベントなどの場合は、往復で頼むことができますし、引っ越しや自転車を売る場合などは、片道だけで依頼ができますよ。

送り先はホテルや会場なども可能

マリオットホテル

出典:unsplash/Jonathan Kemper

運送会社によって多少違いますが、個人宅から、ホテル、イベント会場、空港などを送り先にすることができます。ホテルや空港の場合は、事前に自転車を発送できるか、どこで受け取ることができるかを確認しておくと、未着や行方不明といったトラブルを避けることができます。

輸送には衝撃に耐えられる専用のケースを用意

自転車の輸送中は、衝撃などを受けないようにダンボール、プラスチック製やハードケースなどボックス型のケースに入れなければなりません。安全性を確保するため、輪行袋など布、ナイロン製のケースでは、輸送できない場合が多いので、注意しましょう。

イベントなどの場合、混み合うので、1〜2週間前には送付したい

トライアスロンなどサイクルイベントの会場に自転車を輸送する場合は、混み合うことが予想されるので、1,2週間前には、発送するようにしましょう。長距離輸送となる多くは船便メインで会場に送られるため、時間がかかるからです。

また、イベントの場合は、往復輸送にするのかを事前に決めておきたいところ。復路を付けるメリットとしては、ゴール後使わない場合、イベントが用意したテントブースなどですぐに預けてしまうことができるという点。復路はあとでと思っても、予約がない場合は、当日受付はできない場合も多いので、気をつけましょう。

スポーツバイクの輸送におすすめの運送会社4選

自転車 配送

出典:flickr/Gavin Anderson

ロードバイクやマウンテンバイクといったスポーツバイクの輸送におすすめの運送会社をご紹介します。スポーツバイクに特化したサービスなので、タイヤやサドルなどを外して分解して、輪行箱に入れます。

シクロエクスプレス

シクロエクスプレスは、自転車専用の宅配システム。自宅からホテル、ホテルから自宅へなど、自転車を運んでくれるだけでなく、手荷物(20kg以内・離島除く)も、1つ1,540円で取り扱ってくれるので、手ぶらで旅行や、イベントなどにも参加できます。また、最短の場合、申し込みの翌日に配送キットを発送可、集荷の翌日に配達可能という、早さも魅力。

シクロエクスプレスの特徴
·申し込み:Webにて
·対象サイズ:3辺合計260cm以下、30kg以内
·有料輪行箱:あり 3,850円(税込、箱、緩衝剤込み)
·料金例:東京→北海道 6,600円、東京→鹿児島 6,930円(それぞれ片道) 離島料金あり 

シクロエクスプレスの公式サイトはこちら

西濃運輸「カンガルー自転車イベント便/輸送便」

西濃運輸は、赤いカンガルーのマークで有名な運輸会社。カンガルー自転車イベント便/輸送便は、西濃運輸のネットワークを使って、全国に自転車を輸送するサービスです。輪行箱がない場合は、3種類あるケースから購入またはレンタルが可能。クレジットカード決済なので、すべてスマホやPCの中で完結します。ただ、現金・着払いには対応していない点だけは注意。

注意したい点は、大会やイベント会場など一部を除いて、取扱できないエリアもあるので、不明な点は、直接電話などで確認しましょう。

カンガルー自転車イベント便/輸送便の特徴
·申込み:Webにて
·対象サイズ:3辺の合計が280cm未満、30kg以内
·有料輪行箱:あり 輪行箱3,300円〜(税込)、レンタル輪行箱3,400円(税込、ただし利用地域限定)
·料金例:東京→北海道 9,890円 東京→南九州 11,170円(それぞれ片道)離島は一部を除いて取扱なし

西濃運輸公式サイトはこちら

佐川急便「飛脚ラージサイズ宅配便」

飛脚ラージサイズ宅配便は、3辺合計が160cm以上で、50kgまでの大きいサイズの荷物を飛脚宅配便と同じスピードで全国に配送してくれるサービス。取扱は、ハードケースまたは、段ボールケースに収納された自転車のみで、ヘルメットやシューズ、ボトルなども同封できます。ただし、パンク修理用のCO2カートリッジは、同封できませんので注意しましょう。

佐川急便「飛脚ラージサイズ宅配便」の特徴
·申し込み:Webにて
·対象サイズ:3辺の合計が160cm以上260cm以下、50kg以内
·有料輪行箱:- 
·料金例:東京→北海道 10,945円、東京→鹿児島 10,835円(それぞれ片道)、一部離島は別料金 

佐川急便公式サイトはこちら

ヤマトホームコンビニエンス「らくらく家財宅急便」

ヤマトホームコンビニエンスは、ヤマト運輸の引っ越しを専門としている子会社。「らくらく家財宅急便」は、冷蔵庫やベッドといった大型の家具や家電を1点から、自宅までスタッフが引き取りに行って梱包して、輸送してもらえるサービス。引っ越しサービスの1つのため、3辺の合計によってAからGランクまであり、それぞれ料金も異なっています。

対象サイズは、3辺の合計が450cmですから、分解しなくても輸送してもらえますが、分解しないとその分高額になるので、スポーツバイクなら、分解して送ったほうがお得です。さらに、梱包もしてもらえますが、料金はサービス利用時のスタッフが査定して見積もりしたものを適用するので、なるべく安く輸送したい場合は、自分で梱包までしたほうがいいかもしれません。

しかし、「らくらく家財宅急便」は”50万円を超える商品をは運べない”という規定があるので、該当するスポーツバイクは他サービスを検討しましょう

「らくらく家財宅急便」の特徴
·申し込み:Webにて 
·対象サイズ:3辺の合計が450cm以下
·有料輪行箱:- 
·料金例:Cランク250cmまで東京→北海道 11,935円、東京→鹿児島 13,035円

ヤマトホームコンビニエンス公式サイトはこちら

ママチャリ&電動自転車の輸送におすすめの運送会社3選

ママチャリ・電動自転車は、タイヤなどを外したり分解が難しく、3辺の合計が350cm前後・重量も重くなるため、輸送するには運送会社の引っ越し向けのサービスが主になります。そのため料金は、スポーツバイクの輸送に比べて高めで、相場は1万円以上となっています。

ジェットリンク「自転車・バイクの専門輸送サービス」

ジェットリンクは、自転車、バイクの専門輸送サービス。シティサイクルや、電動アシストつき自転車も、バッテリーを車体に装着したまま、分解や梱包不要で、輸送することができます。ただ、自転車の後部にチャイルドシートやカゴなどが付いている場合は、別途見積もりが必要になります。

また他の輸送サービスと違い、梱包されている自転車や競技車などの取扱ができないので注意しましょう。お支払いは、銀行振込または現金払いで、集配が少ないエリアや対応不可エリアもありますので、事前に確認が必要です。

「自転車・バイクの専門輸送サービス」の特徴
·申し込み:Webにて
·対応サイズ:自転車全般
·料金例:東京→鹿児島 21,000円(税込)

ジェットリンク公式サイトはこちら

ヤマトホームコンビニエンス「らくらく家財宅急便」

らくらく家財宅急便は、大型の家具や家電を、輸送してもらえるサービス。分解できないママチャリや、電動アシスト自転車などもバッテリーを外さずに、輸送できますし、梱包もしてもらえるので、手間がかからず便利。配達日も、搬入後わずらわしい梱包を解いて、梱包の廃材を回収して作業が終了になります。

ただ、3辺合計が350cmを超える商品は通常よりも、配送に日数を要することもあるので、到着後すぐに使う予定がある場合、少し早めに発送するといいでしょう。

こちらも「スポーツバイク輸送」でご紹介したのと同様、50万円以下の自転車にしか利用できませんので注意が必要です。

「らくらく家財宅急便」の特徴
·申し込み:Webにて
·対象サイズ:3辺の合計が450cm以下
·料金例:Eランク、350cmまで東京→北海道 26,235円、東京→鹿児島 30,085円(税込)

ヤマトホームコンビニエンス公式サイトはこちら

佐川急便「飛脚大型家具・家電設置便」

「飛脚大型家具・家電設置便」は、3辺合計が160cmを超える大きな家具や家電をドライバーと専用スタッフで配送するサービス。このサービスは法人企業向けのサービスですが、届け先は法人企業、個人の両方に対応しています。よって、佐川急便がサイクリングイベントなどと提携している場合のみ、利用できるという条件付きとなります。

料金は、輸送料金+配送料金+付加作業料金(開梱設置、梱包材の持ち帰りサービス料金)で計算されます。電動自転車の開梱もしてもらえるので、料金は高めですが、駐輪したいポイントに、その場で移動させたい場合などに便利。設置、段ボールなどの梱包資材の持ち帰り作業(付加作業料金)は、15分単位1,650円からです。

佐川急便「大型家具、家電設置便」の特徴
·申し込み:Webにて
·対象サイズ:3辺合計が160cm以上600cm以内、80kg以内
·料金例:300サイズの適用場合:東京→北海道16,192円(内訳:輸送料金10,472円、配送料金5,720円)、東京→鹿児島18,810円(内訳:輸送料金13,090円、配送料金5,720円) 

佐川急便公式サイトはこちら

頻繁に自転車を輸送する方は、専用ケースが便利◎

自転車 専用ケース

出典:楽天市場

輸送会社の自転車用梱包キットは、送料込み3,000〜9,000円ほど。頻繁に輸送するのであれば、専用ハードケースがお得。ハードケースは、クッション性が高いため、揺れの大きい機内では安心です。多少重いですが、大切な自転車を安全に運ぶには、このタイプがおすすめです。ハードケースは、15,000円ぐらいから50,000円ぐらいでありますので、チェックしてみてください。

自転車の輸送にはこんな梱包用品もあれば便利

梱包材

出典:photoAC/yslab

梱包セットを有料で用意してくれる輸送業者もありますが、その分割高になります。自転車の輸送の梱包に必要なアイテムをあげてみましょう。

100円ショップなどでそろえられるものも多いので、余裕があるのであれば事前に準備しておきたいところ。

梱包に必要なアイテム
·ダンボール(または輪行箱)
·緩衝剤(プチプチなど) 
·梱包用クッションシート 
·ガムテープ
·マジックテープ、結束バンド
·輪ゴム

自転車輸送を使えば、手荷物が多い外出や引っ越しの際もより快適です

旅行やイベントなどに、輪行袋を使って、自転車を持参したことがある人も多いでしょう。でも自転車輸送サービスを使うと、そういった手間と時間が省けて便利です。目的地まで身軽にむかえたり、オークションの取引などにもとっても有効。ぜひ用途に応じて、適切な自転車輸送を選び、利用してみてくださいね。