ダイチャリって?
ダイチャリとは、おもに東京、神奈川、千葉、埼玉の首都圏と大阪で展開する自転車シェアサービスです。サービス開始が2017年、わずか5年でステーション数2,600カ所以上、自転車台数約10,000台と、国内最大級のシェアサービスに成長。街中でも見かけるようになりました。
どんなサービス?
自転車のシェアサービスは、好きなステーションで自転車を借り、好きなステーションに返却。利用時間に応じて料金を支払います。カーシェアリングの場合は、借りたステーションに戻す必要があるので、より自由度が高いですね。
利用方法も、スマホにアプリを入れるだけ。予約から返却、支払いまで、すべてスマホで完結できます。24時間いつでも借りることができ(24時間対応していないステーションもあり)、1アカウントで同時に最大4台まで予約できるので、友人と一緒に使うときにも便利です。
ハローサイクリングとの関係は?
ダイチャリを利用しようと、アプリをダウンロードすると、”HELLO CYCLING”に会員登録する流れになります。HELLO CYCLINGとはソフトバンクグループである、Open Street株式会社が運営している自転車シェアサービスのブランド。
そのプラットフォームを利用する会社が全国に存在し、ダイチャリもその一つ、という訳です。そのため、HELLO CYCLINGのステーションであれば、どこでもダイチャリを返却することが可能です。
ダイチャリ 、どこで利用できるの?
HELLO CYCLINGのステーションにあるダイチャリを利用できます。セブンイレブン、ローソン、ファミリーマートなどコンビニに、ステーションが多いのがダイチャリの強みです。
また商業施設とも提携が多く、イトーヨーカドーやカインズの店舗にもステーションが設置されています。
ダイチャリの使い方
ダイチャリの利用は、すべてハローサイクリングのアプリを使って行います。普段使っているスマホで完結することができます。
会員登録して、アプリをダウンロード
新規登録はPCでもスマホでもOK。登録完了後、実際に予約するときは、スマホにアプリをダウンロードして使用します。タブレットでもOKですが、PCは利用できません。
決済方法は、クレジットカード、キャリア決済、ペイペイ、Yahoo!ウォレット等から選ぶことができます。登録が完了すると、すぐに利用開始できます。
⚫️ 会員登録はこちらから。ハローサイクル公式HPはこちら
⚫️ アプリのダウンロードはこちらから。APP Store からダウンロード
自転車の借り方
⚫️ アプリで借りる自転車を予約
アプリを開くと、現在地周辺のステーションマップが表示されます。地名で検索することも可能。希望のステーションを選んで、予約をします。
⚫️ ステーションに行って、予約した自転車を借りる
アプリで予約後、30分以内にステーションに行って、予約した自転車を借ります。予約は30分有効で、それを過ぎると自動的にキャンセルになります。キャンセル料金はかかりません。
ICカード登録しておけば予約不要
スイカやパスモなどの交通系ICカードをアプリから登録しておくと、アプリから予約しなくても利用することができます。自転車にICカードをタッチするだけで開錠。タッチ&ゴーで借りることが出来ます。
台数の多いステーションであれば利用したいサービスです。台数の少ないステーションだと、行ってみたら自転車がなかった!ということがあるので、そんな場合はあらかじめ予約したほうが良いでしょう。ケースによって使い分けると良いですよ。
自転車の返し方
⚫️ アプリで返却予約する
借りるときと同様、アプリのマップで、返却したいステーションを探します。レンタル中は、返却できるステーションだけ表示されるので、その中から希望のステーションを選んで返却予約すればOK。ただし、返却予約も30分のみ有効なので、返却の目処が立ってから操作しましょう。
返却したいステーションが空いていないと返すことができないので、返却予約は重要です。返したいステーションに到着したら満車だった、ということは十分あり得ます。そんな場合は、近くで別のステーションを探さなくてはならず、手間も時間も料金も余計にかかってしまいます。
⚫️ 返却予約したステーションに自転車を返却
必ず返却予約したステーションの駐輪ラックに返却しましょう。返却が完了すると、アプリに完了の通知が届きます。何らかの操作ミスで、返却が完了できていないと、料金が余分にかかってしまうので、必ず「返却完了」の通知をアプリで確認しましょう。
リーズナブルな料金設定
気になる利用料金ですが、ダイチャリの料金設定はとてもシンプルです。
登録費や年会費は無し
登録時の入会費や年会費などは一切かかりません。使用した時間に応じて利用料金が決まるシステムです。
使った分だけの料金
料金は、地域によって設定が異なります。東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪の場合をまとめると下表になります。
利用時間 | 利用料金 |
当初30分 | 130円 |
延長15分毎 | 100円 |
最長12時間まで | 1,800円 |
12時間経過後の15分毎 | 100円 |
30分以内なら130円、45分なら230円、1時間で330円。最大でも1,800円を超えることはありません。ただし、12時間を超えてしまうと、15分100円の追加料金が再開されます。
なお、地域によっては、公的に自転車シェアリングの独自の取り組みを行っている場合があり、よりお得な料金プランで利用することができます。詳しくは、ハローサイクリングのホームページに掲載されています。
クーポンを利用しよう
アプリをインストールすると30分の無料クーポンがもらえます。また、お友達紹介で、アプリに記載された紹介コードを送った相手が会員登録をすると、両方に30分無料クーポン(130円分)がプレゼントされます。まずはこのクーポンを利用して、使い勝手を確認してみましょう。
ダイチャリはどんな自転車?
主に使われているのが、ヤマハの電動アシスト自転車、PAS ナチュラ。26インチでフレーム形状は女性でもまたぎやすく、大きな前かご付きなので、お買い物にも便利です。
また、江ノ島〜湘南エリアでは、シェアサイクル初のスポーツe-bike、KUROAD(クロード)の予約・乗車が可能です。エリアや利用料金等、詳細はHELLO CYCLINGのホームページで。
ダイチャリ、実際に借りてみた
今回、通勤に利用してみることにしました。筆者の通勤ルートは、公共交通機関を使うと、地下鉄に15分、その後バスに乗り換えて15分。最寄駅から職場まで、37分ほどかかっています。2つのパターンで、ダイチャリの使い心地を試してみました。
<筆者通勤ルート> 地下鉄(15分)→ バス(15分) トータル所要時間:37分
⚫️ A. バスをダイチャリに置き換え
⚫️ B. 全行程をダイチャリに置き換え
自転車を借りる手順
まずアプリで予約、それからステーションに行って、予約した自転車を借りる流れとなります。白いロックと黒いロックの自転車があります。操作方法が異なるので、自分が借りた自転車がどちらか、しっかり覚えておきましょう。それぞれの操作方法は、以下の手順の中で詳しく説明しますね。
⑴アプリで予約する
アプリのマップで借りたい場所付近のステーションを検索します。自転車マークが黒色のステーションは借入れ可能ですが、薄い灰色になっているステーションは、出払っていることを示します。
自転車マークをタップすると、そのステーションの現在の貸出可能台数、駐輪可能台数などの詳細情報が確認できます。その下に、予約可能な自転車の一覧が表示されます。充電レベルも確認できるので、その中から一台を選んで予約します。
白いロックの自転車を予約すると、開錠用の暗証番号が発行されます。車体番号と暗証番号は、アプリの「予約・利用履歴」でも確認することができます。
黒いロックの自転車はアプリ内の開錠ボタンを使うので、暗証番号は発行されません。
予約完了すると、次の画面になります。30分以内にステーションに取りに行きます。
⑵ステーションに行き、予約した自転車を借りる
まず、車両番号で、自分が予約した自転車を探すことからスタート。その次、後輪についているロックの色が白か黒かで、開錠の方法が異なります。
⚫️白いロック
予約時に発行された4桁数字の暗証番号を、ハンドルに設置されている「操作パネル」を起動して、入力すると開錠します。
⚫️黒いロック
暗証番号は発行されていません。そして、自転車に「操作パネル」がありません。自転車にスマホを近づけ、アプリ上に表示されている「開錠」ボタンをタップして開錠します。
借りる際の注意点
筆者は、黒いロックの自転車を借りたのに、ずっと白いロックの説明を読んでいたので、「暗証番号がない!」、「操作パネルがない!」とパニックに。とりあえず、ロック部分についているQRコードを読み込んで、アプリ画面に出てきた「開錠」ボタンをタップし、開錠しました。
後からゆっくり「利用ガイド」を読んだところ、黒いロックの画像をタップして、説明を切り替える必要があったことに気がつきました。思い込みは怖いです!初めて借りるときは、現場で焦らないよう、事前にアプリの「利用ガイド」を読んでおくことをおすすめします!
返却する方法
返却するときは、事前に必ず「返却予約」が必要です。空きがあるステーションにしか返却できない仕組みになっています。
⑴返却予約をする
アプリで返却予約をします。レンタル中は、アプリのマップ上に、返却できるステーションだけが表示されます。その中からステーションを選んで、返却予約をします。
⑵自転車を返却する
予約したステーションの空いている駐輪ラックに自転車を止めて、手動でロックを施錠します。その次の操作手順は、白いロックと黒いロックで異なります。
⚫️ 白いロック
・操作パネルを電源オン、「RETURN」ボタンを押す。
・返却する「1」を押す。
・「返却完了」と表示され、アプリ内に返却完了の通知が届く。
⚫️ 黒いロック
・2通りの返却方法があります。どちらか一方の操作をします。
① ロック本体の「RETURN」ボタンを長押し。「ピッ」とブザー音がしたら返却完了。
② アプリを開き、ステータスパネル内の返却ボタンをタップする。
・いずれの場合も返却が完了すると、ロックについているLEDランプが緑色に代わり、アプリ内に返却完了の通知が届きます。
返却する際の注意点
最初に借りたとき、到着まで返却予約をしませんでした。いざ、返却予約しようとしたら、そのステーションは満車!近くの空いているステーションをあわてて探すことになりました。その近くに土地勘がない、方向音痴な筆者には、なかなか高いハードルでしたが、たまたま近くのコンビニに空きステーションがあって、助かりました。
と言うことで、ステーションに空きがないと返却できません。希望のステーションに返却できるかどうかを確認するためにも、到着前に返却予約をすることをおすすめします。ただ、返却予約も30分間のみ有効なので、タイミングの見極めが重要です。返却ステーションの予備も調べておくと良いでしょう。
また、バッテリーの充電が残っていないと、返却操作ができません。充電の残りが少ない自転車を借りた場合は注意が必要です。
公共交通機関と比較して、どうだった?
通勤を電車・バスからダイチャリに置き換えた結果、時間、費用はどうだったか、発表致します!
A.バス区間のみダイチャリ利用
時間 | 料金 | |
ダイチャリ | 20分 | 130円 |
バス | 15分 | 220円 |
B.全行程ダイチャリ 利用
時間 | 料金 | |
ダイチャリ | 48分 | 330円 |
地下鉄とバス | 37分 | 492円 |
いずれも、料金は安くなりましたが、所要時間は増える、という結果になりました。ただ、今回A.の区間には、一部自転車が走ることが出来ない橋の区間があるため、迂回しています。また、B.は、川沿いの道を走っており、幹線道路を使うより少し距離が長くなっています。
そういう部分を差し引くと、ダイチャリ利用の際の所要時間も、公共交通機関利用時と接戦になっていたかもしれません。
実際、使ってみた感想は?
アプリの使い勝手
アプリは、直感的に使えて、使いやすかったです。予約するとき、返却するとき、それぞれのステータスに合った情報が見られるので、迷うことはありませんでした。使いたいステーションの情報も見やすく、写真があるので、初めての場所でも安心感がありました。
なお、利用ガイドで白いロック、黒いロックの開錠説明を読む際、ロックの絵をタップして切り替えることに気がつかなかったのは、冷静に見て筆者のうっかりでした!
ステーションや自転車の様子
ステーションは、白いフレームの自転車、白の駐輪ラック、白縁の立て看板と白で統一されており、すぐに見つけることができました。アプリに写真が載せられているので、あらかじめ雰囲気が分かるのもとても助かります。
予約時に、表示されていたバッテリー残量と実際の残量は、利用した3回中、2回は一致、1回は実際の残量が1メモリ少なかったです。やはり、ズレは多少あるようです。
バッテリー残量に不安がある場合、他に予約の入っていない自転車があれば、その場で予約し直すこともできます。元の予約はキャンセルも出来るし、そのまま30分経てば自動的にキャンセルになります。
自転車の乗り心地
26インチのママチャリ型電動自転車なので、女性でも安心です。男性だと、サドルを上げても少々窮屈かもしれません。アシストのパワーを3段階、変えることができるので、乗り始めるときは、真ん中のオートマチックモードにしておくと良いです。今回、パワーモードになっていたので、ペダルを踏み込んだ瞬間、予想以上にブワッと加速して、少し驚きました。
合計、3台に乗りましたが、2台目はブレーキをかけるとキュッと音がして、気になりました。やはり個体差はあり、使い込まれた車体は、音や振動を感じる傾向があるように思いました。電動アシストの性能や、空気圧などには問題はなく、安全性に不安を感じることはありませんでした。
乗り出す前に、バッテリー残量、タイヤの空気量、ブレーキの効きは確認しましょう。サドルの高さを合わせることも忘れずに。
駐輪時に鍵はかけられる?
使用中に駐輪する際は、もちろん施錠しましょう。白いロックも、黒いロックも、サークル錠のつまみを押し込みながら下へ止まるまで回し、施錠します。施錠は手動です。
白いロックを開錠するときは、操作パネルに暗証番号を入力します。黒いロックの場合は、スマホを近づけて、アプリ内の「開錠」ボタンをタップします。
なお、ステーションの駐輪場所に置いてしまうと、自動的に返却となってしまうケースがあるようです。また、返却予約した人が返却できなくなる可能性もあるので、ステーションでの一時駐輪は控えましょう。
ICカードの登録方法
交通系ICカードを登録しておけば、予約なしで、ICカードを自転車のカードマークの所にかざすだけで借りることができるので便利ですね。登録は、レンタル中のみ可能です。なお、今のところ、黒いロックでは登録できないようです。順次対応予定とのことです。
⑴操作パネルを電源ON、開錠か返却か選択する画面になったら、操作パネルの「CARD」と記載のある部分にICカードをかざす。
⑵「未登録 ICカード」と表示されたら、案内に従って、登録を進めます。
⑶予約時に発行された暗証番号を入力すると、登録完了。
ダイチャリ、良かった点、今ひとつだった点
実際に使ってみた感想を良かった点、今ひとつだった点、それぞれまとめてみます。
良かった点
・アプリで完結するので、手間がかからない。
・坂が多い、重たい荷物があるなど、シティーサイクルでは走りたくない状況でも、電動アシストがついているから、楽しく走ることができた。
・充電などのメンテナンスを気にすることなく、電動アシスト自転車を使える。
・通勤でバスの代わりに利用したら、時間は少し余分にかかったが、待ち時間も必要なく、混雑もなく、自由度が高い。
・公共交通機関よりダイチャリの方が安かった!
バスだけダイチャリに乗り換え → バス代220円、ダイチャリ130円
全行程ダイチャリに変更 → 交通費(電車・バス)452円、ダイチャリ 330円
今ひとつだった点
・借りるのも返却も、30分前しか予約できないので、ハラハラした。
・返却しようと思ったステーションが満車だったので、近くのステーションを探すのに手間取ってしまった。
・場所によっては、まだステーションが少ない。筆者の自宅のそばだと、15分程度歩かないと、ステーションがない。
・所要時間について。ダイチャリの方が早いのでは?と期待していたが、そこまでは早くはなかった。ちなみに、ロード通勤だと電車・バス利用とほぼ同じか、場合によっては早いです。
ダイチャリを使う際の注意点をまとめます
白いロック、黒いロック操作方法が違う
今までは白いロックだけだったところに、最近黒いロックが加わったようです。確かに、黒いロックは暗証番号を入力する手間がないので、よりスピーディーに操作できます。2つの方式の過渡期にあたるのかも知れません。しばらくは共存するでしょうから、それぞれ操作方法のガイドの場所を覚えておきましょう。
時間帯によっては希望のステーションが使えない
ステーションの立地によっては、通勤時間に自転車が出払って、借りることができない。あるいは、帰宅時間にはいっぱいで返却することができない、そんなケースもあります。そこで、借りたい場所や返却したい場所の状況は早めに把握して、場合によっては2番手のステーションも探しておきましょう。
土地勘がない場合、時間に余裕を
初めて行くステーションや、急遽、返却できるステーションを探して予約した場合など、思ったより時間がかかることもあります。土地勘がない場合は、特に時間に余裕を持って行動するようにしましょう。
ドコモ・バイクシェアとの比較
自転車シェアリングと言えば、ドコモ・バイクシェアリング。赤い小径車で、特に東京の都心部でよく見かけます。ドコモとダイチャリ 、使い勝手を比較してみましょう。
利用料金
ダイチャリは最初の30分130円で、そのあとは15分単位で100円、ドコモはずっと30分単位で165円ずつ加算されます。使用時間と利用料金を比較して見ましょう。両方とも東京での利用料金です。
ドコモ | ダイチャリ | |
30分 | 165円 | 130円 |
45分 | 330円 | 230円 |
60分 | 330円 | 330円 |
75分 | 495円 | 430円 |
90分 | 495円 | 530円 |
105分 | 660円 | 630円 |
120分 | 660円 | 730円 |
135分 | 825円 | 830円 |
150分 | 825円 | 930円 |
165分 | 990円 | 1,030円 |
45分以内の利用ならダイチャリが安く、45〜60分なら同額。60分〜120分は、タイミングで両者入れ替わりますが、120分を超えるとドコモが安くなります。短い時間、借りるならダイチャリ 、長時間借りるならドコモが良さそうです。
ちなみに、今回、自宅から職場までダイチャリで通勤しましたが、距離は13km、かかった時間は48分。どちらで借りても330円ですね。そういう場合は、ステーション(ドコモの場合はサイクルポート)の便利さで選ぶことになります。
月額料金
ダイチャリになくてドコモにあるのが、月額料金です。月額の基本料金2,200円で、一回の利用が30分以内なら、何度利用しても基本料金しかかかりません。ただし、一回の利用が30分を超える場合は、165円/30分の追加料金がかかります。
通勤で、ある区間だけシェアサイクルを利用する。そんな使い方には、ドコモの月額料金がとても便利です。
筆者は以前の職場で、最後に一駅だけ地下鉄を乗り換える区間を、ドコモの月額契約のシェアサイクルに切り替えたことがあります。月に20日、地下鉄に乗ると往復で7,120円。ドコモの月額契約なら2,200円。一回乗るのは、10分弱程度なので、追加料金も発生しません。
会社からは、ドコモのポートの方が最寄り駅より近かったのと、複数のポートが利用可能だったので、とてもスムーズでした。やはり、ステーション(ポート)の数、立地は重要です。
1日パス
もう1つ、ドコモにあって、ダイチャリに無いサービスに「1日パス」があります。あらかじめ申し込む必要がありますが、都内の場合、1日1,650円の定額でレンタルすることが出来ます。時間を気にせず、1日かけて都内の名所を巡る、そんな楽しみ方にぴったりです。
ダイチャリには1日パスは無いものの、12時間以内なら1,800円の上限があります。ドコモより少し割高にはなりますが、特に申し込む必要がないのがメリット。観光名所巡りにシェアサイクルを利用することも出来ますよ。
ステーションのエリア
ドコモは都心部に強く、23区内ではダイチャリよりも圧倒的にステーションが多い印象です。マップ上でサイクルポートを確認して見ましたが、東京と神奈川を隔てる多摩川を境に、神奈川県側にはほとんどポートが見当たりませんでした。
一方、ダイチャリは、都心よりもその周辺にステーションが多いようです。実際、横浜市の著者が済む地域周辺では、ダイチャリが借りられるハローステーションはかなり増えてきています。
使いたい場所にステーションがある程度豊富にあるか、両者を比較してみると良いでしょう。両方とも登録に費用はかからないので、登録しておいて便利な方を利用すると、かなりいろいろな場所で便利に使えそうです。
ダイチャリ、近距離で利用したい人におすすめ
今まで見てきた通り、ダイチャリを使うとメリットがあるのは、一時間以内の利用と言えそうです。距離にしてみると、10km以内程度の移動に使用するケースです。具体的に、シチュエーションを挙げてみましょう。
近場の移動、買い物
スーパー、ドラッグストア、銀行や郵便局。ご近所の買い物や用事で、数店舗回るようなケース、ありますよね。車だと駐車場に困るし、歩くには遠い。そんなときダイチャリがうってつけです。特に坂がある場合は、電動アシストが威力を発揮。荷物が重くても安心です。
この場合は用事を済ます時間を考慮する必要があるので、移動距離としてはぐっと短め、3km以内程度と考えた方が良いでしょう。家の近くにステーションがある方におすすめです。
通勤の一部区間にダイチャリを
乗り換えて一駅、二駅だけ乗るような場合。最後にバスに乗り換える場合。乗り換えの移動、電車やバスの時間待ち等を合わせると、意外と時間がかかるもの。特に通勤ラッシュの時間帯だと、遅延も頻繁に起こります。
そこで、ダイチャリの登場です。利用・返却できるステーションの場所が近ければ、ダイチャリの方が安いだけでなく、早く着く可能性も十分にあるでしょう。
手間なくサイクリングを楽しみたい
ダイチャリの最長利用時間は12時間ですが、それ以内であれば1,800円が上限の利用料金。4時間30分で1,770円、それ以降は12時間まで1,800円で利用できます。
行ってみたいと思っていた川沿いのサイクリングロードを走って、休憩はおしゃれなカフェでスイーツを。前かごと荷台に荷物を積んで、デイキャンプを楽しむのも良いですね!ダイチャリなら、その日の気分やお天気で遠出を決める、そんな自由な楽しみ方ができます。
街歩きを楽しむ
浅草、湘南、鎌倉などの観光スポットは、車で行くと渋滞や駐車に悩まされます。そんな場合もダイチャリを使えば効率良く名所を回ることができます。全国から都心を目指す皆さま、行きたい場所にダイチャリのステーションがあるかどうか、ぜひチェックしてみてください!
バスや電車よりも早くて安い場合も
今回、ダイチャリを通勤に利用してみた結果、費用はダイチャリの方が安くなりましたが、時間はバス・電車の方が早い、という結果になりました。けれども、条件によっては、早さもダイチャリの方が上回ることは十分にあると思います。その条件とは、
⚫️ 通勤時の渋滞や電車遅延が激しい
⚫️ 乗り換えの時間がかかる(乗り換え回数が多い、乗り換えの距離がある、乗換え時の待ち合わせ時間が長い、本数が少ないなど)
⚫️ 位置的には直線距離なのだけれど、電車に乗ると大回りになる
⚫️ ダイチャリを借りるステーション、返却するステーションがいずれも近い
公共交通機関に不便を感じている方は、一度ぜひ、ダイチャリのステーションの場所を調べてみてください。打開策が見つかるかもしれませんよ!
ダイチャリでスマートに移動しよう!
ダイチャリは、2022年度中に、新型車両の導入も決まっているそうです。航続距離も今までの2倍、100kmになるとのこと。ステーションも続々と増えているので、目が離せません。気軽に、自由に使える電動アシスト自転車のサイクルシェアリング、ぜひ一度、体験してください!