雨の日の自転車、レインコートは必須!
通勤通学や子どもの送り迎えで、雨の日でも自転車を使うなら、レインコートが必須です。なぜなら、傘さし運転は、交通ルール違反だからです。ハンドルに傘の持ち手を固定するアイテムもグレーゾーン。道路交通法では禁止されていないのですが、各都道府県の規則によってはアウトになる場合も。
雨の日は視界も悪く、スリップで転倒する危険もあります。傘さし運転はさらにリスクを高めることになります。レインコートで雨に備えましょう。
レインコートの種類を知っておこう!
レインコートは形状から主に3つのタイプがあります。それぞれの特徴、メリットデメリットを知っておきましょう。
コートタイプ
定番の形のコートタイプ。多少の雨なら下半身が濡れることはありませんが、激しい雨だとカバーしきれないでしょう。また、デザインがスマート過ぎると、ペダルを漕ぎにくいと言うデメリットもあります。
ポンチョタイプ
上からスッポリと被るので、脱ぎ着しやすいでしょう。また、背負ったリュックごとカバーできて、前カゴまで覆うことができるタイプもあります。大きく開いているスソから空気が入るので、蒸れにくいですが、その反面、激しい雨だと下半身が濡れてしまいます。また、あまり軽い素材だと風でバタバタするので注意が必要です。
セパレートタイプ
上着とスボンがセットになったセパレートタイプなら、強い雨でも万全。自転車の運転もしやすいでしょう。全身がレインウェアに覆われた状態で運動するので、透湿性が高い素材でも蒸れを完全に防ぐのは難しいかもしれません。また、ズボンの脱ぎ着に手間がかかるのも弱点です。
レインコートを選ぶときはココをチェック!
レインコートのタイプは分かったから、好みのデザインで選んじゃおう!…そう思ったあなた、ちょっと待って!デザインだけでなく、次のような「性能」を見極めれば、間違いのないレインコート選びができるでしょう!
防水性能
「防水」と言っても、さまざまなレベルがあります。判断する数値は「耐水圧」。普通の雨なら、5,000mm、大雨なら10,000mmが目安となります。どの程度の雨で自転車に乗るのか、そのレベルにあった防水性能があるレインコートを選びましょう。
「撥水」と言う言葉も見かけますが、こちらは防水とは違って、表面で水を弾く加工です。少々の小雨なら初めのうちは弾いてくれますが、やがて中に染み込んでしまいます。撥水性能のみでは雨を防ぐことはできません。
また、「透湿」もよく目にします。こちらは蒸れを防ぐ機能です。非常に透湿性が高い「ゴアテックス」が代表格。雨粒は通さないけれど、体から出る水蒸気は通してくれるので、蒸れにくく、快適に過ごせるわけです。雨の中を長時間、自転車で走る可能性がある方は、透湿性能の高さにも注目しましょう。蒸れにくいことを重視する場合は、透湿性10,000g/㎡以上、できれば20,000g/㎡以上のウェアを選ぶと良いでしょう。
フードの性能
フードの形状・仕様にもぜひ、注目してください。「顔や髪を濡らさない」、「視界を妨げず、見やすい」と言う相反する2つの要素をクリアすることが絶対条件となるので、できれば実際に着用するのがおすすめです。チェックポイントとしては、フードの深さ(風で脱げない)、レインバイザーがついているか。レインバイザーが物足りない場合は、別途、レインバイザーを用意するのも、選択肢の一つです。
安全性
レインウェアのスソがめくれて車輪に巻き込まれると、とても危険です。雨を防ぎつつも、ペダルを漕ぐ邪魔にならないかどうか、スソの長さやデザインに注意しましょう。また、車のドライバーに認識してもらいやすい明るい色を選ぶと良いですよ。
使い勝手が良いか
脱ぎ着しやすいか、持ち運びしやすいか、などの使い勝手も大切な要素です。重さ、畳んだ時の大きさ、収納袋の有無など、自分の使い方に合っているかどうか、チェックしてください。
価格
安いと1,000円台から、高ければ2〜3万円と、かなり幅があります。値段の違いは、素材によるところが大きいです。高い防水性能や透湿性能を求めると、当然値段は高くなります。けれども、5分、10分しのぐだけで良いなら、そこまでの性能は必要ないでしょう。雨で使う頻度や乗る時間を考えて、どの程度の性能が必要なのか判断すれば、ターゲットの価格帯が絞れるでしょう。
【コートタイプ】おすすめのレインコート3選
ここからは、雨の日の自転車におすすめのレインコートを、形状別に紹介します。
L.L.Bean (エルエルビーン) トレイル モデル レイン コート
軽くて通気性に優れたレインコート。本体ポケットに収納可能なポケッタブルタイプなので、持ち運びしやすいでしょう。また、フードは3ヶ所でフィット調整ができるので、風でフードが落ちる心配も少ないですね。
サイズ | XS、S、M、L、XL(ジャパンフィット) |
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カラー | ストームブルー、ネイビー |
Afternoon Tea(アフタヌーンティー) ドルマンレインコート
フードはサイズ調整ができる上に、透明つばが付いた高機能です。背中に大きなプリーツがあるので、リュックを背負ったままでの着用も可能。防水ではなく撥水なので、強い雨や長時間の使用には向きませんが、雨が入りにくい仕様のポケットや、指ぬきが付いた二重袖など、細部のつくり込みがしっかりしています。収納ポーチもついているので、ちょっと使いには便利でしょう。
サイズ | ワンサイズ |
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カラー | 3色 |
Kajimeiku(カジメイク) 7440サイクルモードレインコート
カジメイクは創業100年を超えるレインウェア、防水バッグなどのメーカーなので、雨対策は万全です。ペダルを漕ぐとスソが割れて中が濡れてしまいますが、アンダーガード(スソをカバーする共布)を装備しているので、その心配はありません。フードのフィット感もドローコードで微調整が可能。また、スナップボタンで、別売りのレインバイザーをフードに簡単に取り付けることができます。
サイズ | M、L |
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カラー | ギンガム、オリーブ、ベージュ |
【ポンチョタイプ】おすすめのレインコート4選
ここからは、頭から被るだけで雨を防ぐことができる、ポンチョタイプのおすすめ製品を紹介します。
THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス) アクセスポンチョ
サッと羽織ることができる防水ポンチョ。透湿性にも優れているので、ムレを効果的に放出してくれます。裏地には、細かな凹凸があるので、肌離れが良く、ベタベタ感を防いでくれます。オシャレなデザインなので、キャンプやフェスでも活躍してくれますよ。
サイズ | WM、M、L(ユニセックス) |
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カラー | ブラック、ニュートープ、ユーティリティーブラウン |
AIGLE(エーグル) 透湿防水 オビゥ ポンチョ
シンプルで美しいデザインは、AIGLEならでは。機能美だけでなく、防水・透湿性も備え、快適に着用することができます。フロントはハーフジップに前立てもあり、雨が入りにくいでしょう。ラウンドタイプのスソには、バタつきやまとわりを防ぐボタンが付いています。¥
サイズ | フリーサイズ |
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カラー | 4色 |
rin project(リンプロジェクト) サイクルレインポンチョ
rin projectは、浅草にある自転車用ウェア・グッズのメーカーです。いわば、自転車ウェアのプロが作ったレインポンチョは、使い勝手抜群。防水圧は安心の25,000mm。PVC加工ナイロン素材で、透湿性はありませんが、雨傘のように大きく開いたスソから、空気が自由に入ってくるので、湿気を含んだ不快な空気がこもることがありません。適度な重さでバタつきにくく、体にまとわりつきにくいでしょう。
サイズ | ワンサイズ |
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カラー | オレンジ、カーキ |
kiu(キウ) ウォータープルーフ バイシクルポンチョ タイプA
レイングッズ専業メーカーのレインウェアメーカー、KIU。雨の日の自転車を快適にする工夫が詰め込まれています。総柄リフレクターで、ライトを明るく反射する生地を使っている点も、そのひとつ。ポンチョの弱点である風によるバタつきを防ぐため、クリップが用意されています。収納袋も付いています。
サイズ | フリーサイズ |
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カラー | 8色 |
【セパレートタイプ】おすすめのレインコート3選
足元の雨対策には、セパレートタイプがおすすめです。
mont-bell(モンベル)/ストームクルーザー
Columbia(コロンビア) シンプソンサンクチュアリーII ウィメンズレインスーツ
コロンビア独自に開発した、防水・透湿素材「オムニテック」のレインスーツ。ムレを抑えて、快適な着心地を保ってくれます。立体裁断のため、ペダルを漕いでも膝の動きを妨げません。パンツのスソ部分には、長めのファスナーが付いているので、靴を履いたままでも着用できます。持ち運びやすいスタッフバッグが付属。
サイズ | S、M、L、XL |
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カラー | 3色 |
ワークマン レインスーツ STRETCH
ワークマンならお手頃価格で、防水性と透湿性を兼ね備えた上下セットが手に入ります。背面の丈が長めで、スポーツバイクなど前傾姿勢で乗る時も、雨で背中が濡れにくいサイクルカット、めくりあがり防止に滑り止めも付き、細部にも配慮が行き届いています。ストレッチ素材で、動きやすく快適に走れるでしょう。
サイズ | S、M、L、LL、3L |
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カラー | ダークチャコール、バーガンディーレッド、ライム、イエロー |
レインコートと一緒に揃えたい!おすすめグッズ3選
レインコートと共に揃えておくと便利なグッズも紹介します。
リーベン はっ水レッグカバー
丈の短いポンチョなど、足が濡れてしまう場合は、雨よけのレッグカバーを組み合わせると、改善できるでしょう。レッグカバーなら、マジックテープやファスナーで着脱できるので、レインパンツを履くより手軽に着用できますよ。
カジメイク レインバイザー
フードだけでは顔に雨が当たってしまう、という場合は、レインバイザーを併用すると良いでしょう。お化粧が取れてしまう心配とも、さよならです!
日本野鳥の会 バードウォッチング長靴
雨の日には長靴を履きたいところですが、足首が固定されるとペダルがこぎづらくなることも。そんなときにおすすめなのが、日本野鳥の会の長靴。しっかり長さはありますが、ソフトタイプなので、一般的な長靴より動きやすくできています。くるくる丸めてコンパクトに収納することもできます。
お気に入りのレインコートで、雨の日も楽しく!
雨の日にも自転車に乗るなら、いかに快適に、安全に走行するかが、とても大きな問題です。自分にとって必要十分な性能を持った、好みのレインコートがあれば、憂鬱な雨を少しは楽しめるかもしれません。お気に入りのレインコートを、ぜひ見つけてください!
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