カーゴバイクが活躍するシーンは?
カーゴバイクが役立つのはどんなときでしょうか?活躍するシーンをいくつか挙げてみます。
車を持っていなくて、買い物が不便
特に公共交通機関が発達した都会では、車を持たなくても生活できてしまいます。ただ、週末のお買い物の荷物を運ぶのが大変、そんな方にはカーゴバイクが大いに役立ちます!車の維持費や駐車場代を払い続けることを思えば、リーズナブルで合理的な選択ではないでしょうか!
子どもも荷物ものせたい
保育園、幼稚園の送り迎えは、自転車が便利です。車の場合、園での駐車もままならないし、帰りに買い物をする時には駐車場があるお店を選ぶ必要がありますね。カーゴバイクなら子どもを乗せた上に、お買い物の荷物も積むことができます。
週末に大量の買い物をしたい
週末に一週間分のお買い物をするときにも、カーゴバイクは頼りになります。お米、缶ビールなどの重たい荷物も運ぶことができます。そして、渋滞の心配をしなくて良いのもうれしいですね!駐車場渋滞を尻目に、スマートに帰路に着くことができます!
自転車でアウトドアを楽しみたい
カーゴバイクがあれば、キャンプツーリングにも利用できます。最初から大型の荷物を積む仕様になっているので、かさ張るテントやシュラフも含めて、安心・安全に運ぶことができます。
小さな子どもがいるご家庭なら、ディキャンプもいいですね。カーゴバイクなら、遊び道具を諦めることなく、どっさり持って行くことができるでしょう!
重たい荷物には、電動アシスト付きがおすすめ!
カーゴバイクには2輪、3輪、電動アシスト付きなど、さまざまなタイプがあります。重たい荷物をラクに運ぶには、電動アシスト付きのカーゴバイクがおすすめです。重くても坂道をラクラク登ってくれます!
おすすめのカーゴバイク5選
TERN(ターン) SHORT HAUL(ショートホール) ROJI BIKES
積載重量25kgのリアキャリアに、たっぷり荷物が積める20インチバイクです。e-bike用のフレームを使用しているので、剛性の高さもバッチリ。ゆったりと乗れる乗車ポジションで、対応している身長の幅も広いので、家族とシェアすることができるでしょう。
適応身長 | 160〜190cm |
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タイヤ | 20×2.15 |
重量 | 15.5kg |
変速 | 外装8段 |
サイクルベースあさひ LOG WAGON(ログ ワゴン)
サイクルベースあさひのアウトドアブランド、LOGシリーズのカーゴバイクです。前後キャリアが標準装備ですが、特にリアキャリアは開閉式で、開くとオプションの30Lトランクカーゴがぴったり収まります。ダボ穴もたくさん用意されているので、オプションのケージを使えばたくさんのアウトドア用品をバランス良く載せることができます。なお、リアキャリアはチャイルドシートには対応していません。
サイズ | 全長1,670mm×全幅600mm |
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適応身長 | 150〜180cm |
タイヤ | 20インチ |
重量 | 22kg |
変速 | 外装7段 |
サイクルベースあさひ 88 CYCLE(ハチハチサイクル)
”ママチャリ”があるなら”パパチャリ”も!というコンセプトで生まれました。横幅約100mmの極太の後輪で、重たい荷物を積んでも安定感抜群。エアボリュームがあるので、乗り心地も良いです。リアキャリアはチャイルドシートの取り付けもOK、純正のアルミコンテナもあります。趣味に、買い物にと、用途に合わせてカスタムできる、カッコいい自転車です。
サイズ | 全長1,900mm×全幅600mm |
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適応身長 | 160cm〜 |
タイヤ | フロント24×2.10 / リヤ20×4.0インチ |
重量 | 約23.4kg |
変速 | 外装8段 |
ブリヂストン TOTEBOX LARGE(トートボックス ラージ)
リアキャリアに設置されたBOXバスケットの容量は約37リットル、大量の荷物を積むことができます。またこのバスケットは、フロントに設置することも可能。(別途部品が必要)リアキャリアはチャイルドシートの取り付けも可能なので、さまざまなスタイルに対応します。
サイズ | 全長1,780mm×全幅580mm |
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適応身長 | 148cm〜 |
タイヤ | フロント/24×1.95 リア/22×2.125 |
重量 | 20.6kg |
変速 | 内装3段 |
LOUIS GARNEAU(ルイガノ) EASEL8.0(イーゼル8.0)
フレーム一体型のリアキャリアは、耐荷重27kgまで対応。ホイールベースが長めで、荷物を安定して運べます。フロントバスケットや前後のフェンダーも標準装備された、実用的なバイクです。ただし、リアキャリアにチャイルドシートの取り付けはできません。
適応身長 | 155〜180cm |
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タイヤ | 20×1.95 |
重量 | 16kg |
変速 | 外装7段 |
おすすめの電動カーゴバイク3選
たくさん荷物を積むなら、電動アシスト付きも魅力です。荷物が重くてもラクに走ることができます!
RITEWAY (ライトウェイ) /GLACIER E-CARGO(グレイシア イーカーゴ)
ジャパンブランド、ライトウェイが、海外のカーゴバイクを日本で使いやすいサイズ感に作り込んだ意欲作です。全長約2mなので「普通自転車」の枠から外れますが、その分圧倒的な荷物積載力を誇ります。広大な面積を持つリアキャリアには、チャイルドシートをつけて、さらにバスケットやパニアバッグを取り付けるスペースがあります。
適応身長 | 145〜175cm |
タイヤ | 20×2.25 |
重量 | 27.4kg |
変速 | 外装8段 |
※道路交通法上の「普通自転車」ではありません。交通ルールに注意が必要です。
RITEWAYの公式ホームページはこちら
BRUNO(ブルーノ) e-tool(イーツール)
電動アシスト付きでありながら、重さが18.6kgというママチャリ並みの軽さに驚きます!バッテリー性能が高く、最大航続距離もエコモードなら100km越えを実現。リアキャリアはチャイルドシートにも対応します。小さいながら、スーパーバイクです!
サイズ | 全長1,700mm |
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適応身長 | 150〜180cm |
タイヤ | 20×2.1 |
重量 | 18.6kg(スタンド無し) |
変速 | 外装8段 |
TERN(ターン)/HSD P9
コンパクトな見た目以上の積載能力があり、最大170kgの荷重に耐える強靭なフレームのバイク。HSDのリアラックは60kgまで耐えられる強固な仕様です。(日本の公道では積載重量に制限あり)ハンドルだけを折りたたむことができるセミフォールディングタイプです。ショートサイズなので街中でも取り回しがいいでしょう。なお、チャイルドシートを取り付ける場合は、両足スタンドに交換することをおすすめします。
適応身長 | 150〜195cm |
タイヤ | 20×2.15 |
重量 | 25.7kg |
変速 | 外装9段 |
番外編:海外で人気のカーゴバイク2選
海外のカーゴバイクはサイズが大きいため、日本では歩道を走ることができません。しかし、かなり大型・大量の荷物を積めるのが魅力です!「とにかく大容量のカーゴバイクが欲しい!」という方に向けて、日本に輸入代理店があるバイク2選を紹介します。
Larry vs Harry(ラリーvsハリー)/BULLITT(ブリッツ)
デンマーク・コペンハーゲンで誕生したLarry vs Harryは、世界で最も有名なカーゴバイクメーカーの一つです。ブリッツは前輪とハンドルポストの間に大きな積載スペースがあるのが特徴。「ロングジョン」と呼ばれるその形状は、ミルク缶を運ぶための運搬用自転車からきています。豊富なオプションが用意されているので、子どもを乗せる、キャンプ道具を積むなど、目的に合わせてカスタムできるでしょう。全長は2mを超えますが、2輪、低床で車幅が46cmと、日本でも使いやすそうなカーゴバイクです。
サイズ | 全長2,430mm 全幅460mm |
タイヤ | 前輪20インチ/後輪26インチ |
重量 | 23.8kg |
変速 | 内装8段 |
※道路交通法上の「普通自転車」ではありません。交通ルールに注意が必要です。
Cristiania Bikes(クリスティーナバイクス)/MODEL LIGHT(モデル ライト)
Cristiania Bikesはデンマークで1970年代からエコロジカルな自転車製作に取り組んできました。MODEL LIGHTは前輪2輪、後輪1輪の”トライク”(3輪自転車)です。自転車とリヤカーが合体したような形状が特徴的ですね。世界で初めて最大積載量100kgを達成し、デンマークやオランダでは郵便配達にも利用され、子どもを安全に乗せるトランスポーターとしても活躍しているそうです。
サイズ | 全長2,080mm 全幅870mm |
タイヤ | 24インチ |
重量 | 34kg |
変速 | 内装3段 |
※道路交通法上の「普通自転車」ではありません。交通ルールに注意が必要です。
カーゴバイクを選ぶ際の注意点
海外の大型カーゴバイクが日本で使いづらいのは、自転車に優しくない日本の道路状況もありますが、実は法律の制約があることも大きな要因です。そこで、自転車について定められている「道路交通法」、都道府県で定められている「道路交通規則」の中で、カーゴバイクが規制を受ける可能性のある項目を知っておきましょう。
車体サイズによっては歩道を走れない
自転車は「軽車両」に該当し、基本的には「車両」と同じ交通法規に従います。それでも歩道を走ることができる場合がありますが、それは特例が認められているから。この特例は、自転車の中でも、「普通自転車」のみ対象となります。
「普通自転車」の条件の一つに、「車体の大きさが全長190cm、幅60cmを超えない」という規定があります。この基準を超えるカーゴバイクは、歩道を走ることは禁止されることになります。
ちなみに、国内で販売されている一般的な電動アシスト自転車は、このサイズを超えないので普通自転車となります。
積載重量は30kg以内(東京都の場合)
道路交通法はもともとおおまかな法律で、それを実際運用するために各都道府県で「道路交通規則」を定めています。自転車の積載重量の制限も含まれており、「30kg以内」というケースが多いようです。自分が住む、あるいは走る予定がある都道府県の道路交通規則を確認することが必要です。最大積載量100kgを超えるカーゴバイクもありますが、公道ではその能力を発揮できない、ということになります。
子どもは一人しか乗せられない
海外メーカーのカーゴバイクには、チャイルドシートを2個設置可能なモデルがありますが、日本独自の安全基準を満たさないと、日本国内では子どもを2人乗せることはできません。基準を満たした自転車には、「BAAマーク」と、「幼児2人同乗基準適合車マーク」が貼られているので、確認してみましょう。
サイクルトレーラーという選択肢もあります!
自転車で荷物を運ぶ、ということであれば、サイクルトレーラーを使うという方法もあります。超小型2輪のリヤカーを引くイメージですね!
BURLEY(バーレー) TRAVOY V2 (トラヴォーイV2)
シートポストに取り付け金具をセットしておけば、ほんの数秒で自転車に取り付け、取り外しが出来ます。重たい荷物を安定して運べるでしょう。筆者も試乗したことがありますが、平地なら付けていることを忘れるほどでした。ただ、歩道を走ることはできないので注意が必要です。
キャリアとしても使用することができるので、折りたたみ自転車で利用すれば、たたんだ自転車も乗せて、バスや電車に乗り換えることも可能です。
重量 | 4.8kg |
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最大積載重量 | 27kg |
取付可能シートポスト径 | 25-35mm |
日本製、日本向けの電動カーゴバイク開発中です!
日本の道路事情を考えると、海外のような大型のカーゴバイクはなかなか使いにくいですよね。そんな不安を解消すべく、「普通自転車」枠に収まり、日本の街乗りに適した電動三輪カーゴバイク、”STREEK Cargo Trike”の開発が進んでいます。
車体中央に十分なカーゴスペースを設け、積載性と安定性を実現しています。目を引くラウンドしたフレームはデザイン性だけでなく、「吊るす」という新たな積載方法を可能にしました。
2022年春の販売予定でしたが、諸事情により遅れているようです。販売開始が楽しみですね!
サイズ | 全長1,890mm 全幅590mm |
タイヤ | フロント18×2.0 / リア20×2.0 |
重量 | 32kg |
変速 | 内装5段 |
カーゴバイクでオンもオフも楽しもう!
カーゴバイクは、さまざまな使い方が出来るので、荷物を持ち運ぶシーンで大きな変化をもたらす存在になりそうです。特に子育て世代のファミリーにとっては、日常の足としてだけでなく、休日を家族で楽しむための相棒としてもカーゴバイクは大活躍してくれるでしょう。自分の使い方にあったカーゴバイクを選んで、オンもオフも楽しみましょう!
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