チェーンステープロテクター、有能ですよ!役割と選び方を詳しくご紹介

チェーンステープロテクター、有能ですよ!役割と選び方を詳しくご紹介

多くのロードバイク、クロスバイクなどのスポーツバイクには、チェーンステーに透明なシールが貼られています。透明シール以外にも、ブラックカーボン調のシールも見かけますね。チェーンの脱落や「あばれ」によって、チェーンステーが傷付くのを防ぐ役割を果たしており、「チェーンステーガード」とも呼ばれます。

特に山道やダートを走るMTBは、チェーンのあばれが大きいので、チェーンステーをグルっとカバーする、チェーンステープロテクターが使われることも多いです。

目次

アイキャッチ画像:Flickr/Glory Cycles

チェーンステープロテクターは、どんなとき役立つ?

チェーンによってチェーンステーに傷がついてしまう場面は、実は色々あります。

チェーンの脱落・「あばれ」

山道を走るマウンテンバイク

チェーンに近い分、変速時にチェーンが落ちたり、路面の振動でチェーンがあばれたりすると、たちまちステーに接触してしまいます。特にフロントギアがインナーで、リアがトップに近い状態だと、チェーンラインがステーに近づき、当たりやすくなります。

後輪の取り付け・取り外し時

自転車の後輪

画像:Flickr/Nicolás Boullosa

パンク修理や輪行などで、後輪を外したり、取り付けたりする際、チェーンが擦れてチェーンステーの内側に傷がついてしまうことがあります。傷付くのは、外側だけではないのですね!車輪の付け外しが多い方は、チェーンステー内側の保護も考えた方が良さそうです。

駐輪・転倒時の接触

街中に駐輪した自転車

駐輪するとき、なるべく柵や柱に近づけて施錠しようとして、うっかりチェーンステーを対象物にぶつけてしまうことはありませんか?あるいは落車など、自転車が倒れてしまったときにも傷ついてしまうことがあります。そんな思いがけない衝撃からも、チェーンステープロテクターはフレームを守ってくれます。

装着の仕方によって、種類があります

シールタイプ

シールタイプのチェーンステープロテクター

出典:楽天市場

薄くて目立ちにくく、フレームに溶け込みやすいので、シンプルなデザインが好きな人におすすめ。逆にデザイン性の高いシールを選べば、ワンポイントにもなりますね。ロードバイクやクロスバイクなど、オンロードの自転車に向いています。

カバータイプ

カバータイプのチェーンステープロテクター

出典:楽天市場

ネオプレーンなどのソフトな素材で、チェーンステーをぐるっとカバーします。シールタイプより、しっかりチェーンステーをガードできるでしょう。また厚みもあるので、MTBやグラベルロードなど、振動の激しいオフロードを走るバイク用にも、安心ですね。

おすすめチェーンステープロテクター5選

シールタイプ、カバータイプから、オススメの5つの製品をご紹介します。

シマノPRO チェーンステープロテクター K

シールタイプのフレームプロテクターセットです。チェーンステー用のシール1枚の他、シフト&ブレーキアウター用×4枚、インナーケーブル用×3枚と、エンドキャップが付属しています。

タイプシールタイプ
カラークリアー&ブラック

BBB CLEARSKIN(クリアスキン)

完成車によく付属する透明シールタイプは、薄くて小さいことが多いですが、「クリアスキン」は圧倒的に厚みがあるので、丈夫です。その上、柔軟性があるので貼りやすいでしょう。チェーンステー用の他に、ワイヤーガード8枚、切り取ってフリーに使えるシール(80×152mmサイズ)も付いています。

タイプシールタイプ
カラー透明

OGK チェーンステープロテクター

こちらは遊び心がある、デザイン性の高いシールタイプのプロテクター。シール部分の粘着力がほど良いので、はがしやすく、あとが残りにくいでしょう。チェーンステー用シールの他、楕円形シールが5枚付属しているので、リヤエンド、ダウンチューブのケーブル露出部分のフレーム保護に使えます。柄はカラフルな「ペンキ」と、シャープなOGKの「ロゴ」の2種類。

タイプシールタイプ
ペンキ、ロゴ

シマノ PRO(プロ) チェーンステープロテクター

マジックテープで簡単に取り付けできます。裏面に滑り止めのグリップがあり、ズレにくい仕様。幅は240mmありますが、ネオプレーン素材なので、ハサミでカットできます。カバータイプなので、後輪の付け外しによるキズがつくのでは?というストレスからも解放されるでしょう。ノーマルタイプとロング&ワイドタイプがあるので、チェーンステーの形状に合わせて選びましょう。

素材ネオプレーン
カラーブラックカーボン

LIZARD SKINS(リザードスキンズ) ネオプレーン バイクプロテクション M

バーテープでおなじみのリザードスキンズのカバー型プロテクターです。グリップ力に定評のあるリザードスキンズらしく、裏地は滑り止め効果抜群のグリップ素材になっています。また、生地に伸縮性があるので、隙間なく装着できます。サイズはS、M、カラーは黒と赤の2種類。

素材ネオプレーン
カラーブラック、レッド

取り付け時の注意点

取り付けるときにちょっと注意すると、仕上がりに差が出ます!

取り付ける前にキレイにしよう!

取り付ける前に、フレームの汚れを落としましょう。チェーンの油などで、結構汚くなっていると思います。また、キレイにした際の洗剤やクリーナなどの油脂分を、残さないよう拭き取ってください。シールタイプの場合は、ドライヤーで軟化させると貼りやすくなりますよ。

自作もできます!

チェーンステープロテクターがついた自転車

出典:Flickr/Seth Vidal

チェーンステープロテクターは消耗品であり、走る距離にもよりますが、年に一回程度は貼り替えたいもの。値段はそう高くはありませんが、もっと安くならないか?そんな気持ちにもなります。そこで、チェーンステープロテクターの代用となる商品で、自作するのもおすすめです。

3M(スリーエム) ダイノックフィルム カッティングシート カーボンシート

建物や自動車などに、装飾を施すカッティングシート。当然、劣化に強く、水拭きや中性洗剤の使用もOKと、自転車用にも向いています。カット売りで購入できるので、10cm、20cmほど買えば、何度も買わなくて良いかもしれませんね!柄も豊富ですが、中でもカーボン柄は、自転車と相性が良さそうです。

サイズ幅1,220mm、20cmカット売り
カーボン

ESI Grips(ESIグリップ) Silicone Tape (シリコンテープ)

ESIグリップは、カリフォルニアのシリコングリップ&バーテープ専門メーカー。伸縮性と耐久性、耐候性に優れた固定用シリコンテープも扱っています。テープ同士を重ね合わせるだけで、まるで接着したかのように固定できるでしょう。バーテープ方式の新しいチェーンステープロテクターとして、使用することができます。接着剤を使わないので、巻き直しも簡単。

長さ3m

チェーンステープロテクターで、愛車を傷や汚れから守ろう!

マウンテンバイクの後輪

出典:Flickr/Glory Cycles

フレームの傷は、できるだけ避けたいですよね。特にカーボンフレームの場合、チェーンがチェーンステーに当たる音にドキッとさせられます。

そして傷つきやすいチェーンステーを保護するチェーンステープロテクターは、傷だけでなく、油汚れからもフレームを守ってくれる必需品です。定期的に交換して、愛車を美しく保ちましょう!