チェーンステープロテクターは、どんなとき役立つ?
チェーンによってチェーンステーに傷がついてしまう場面は、実は色々あります。
チェーンの脱落・「あばれ」
チェーンに近い分、変速時にチェーンが落ちたり、路面の振動でチェーンがあばれたりすると、たちまちステーに接触してしまいます。特にフロントギアがインナーで、リアがトップに近い状態だと、チェーンラインがステーに近づき、当たりやすくなります。
後輪の取り付け・取り外し時
パンク修理や輪行などで、後輪を外したり、取り付けたりする際、チェーンが擦れてチェーンステーの内側に傷がついてしまうことがあります。傷付くのは、外側だけではないのですね!車輪の付け外しが多い方は、チェーンステー内側の保護も考えた方が良さそうです。
駐輪・転倒時の接触
駐輪するとき、なるべく柵や柱に近づけて施錠しようとして、うっかりチェーンステーを対象物にぶつけてしまうことはありませんか?あるいは落車など、自転車が倒れてしまったときにも傷ついてしまうことがあります。そんな思いがけない衝撃からも、チェーンステープロテクターはフレームを守ってくれます。
装着の仕方によって、種類があります
シールタイプ
薄くて目立ちにくく、フレームに溶け込みやすいので、シンプルなデザインが好きな人におすすめ。逆にデザイン性の高いシールを選べば、ワンポイントにもなりますね。ロードバイクやクロスバイクなど、オンロードの自転車に向いています。
カバータイプ
ネオプレーンなどのソフトな素材で、チェーンステーをぐるっとカバーします。シールタイプより、しっかりチェーンステーをガードできるでしょう。また厚みもあるので、MTBやグラベルロードなど、振動の激しいオフロードを走るバイク用にも、安心ですね。
おすすめチェーンステープロテクター5選
シールタイプ、カバータイプから、オススメの5つの製品をご紹介します。
シマノPRO チェーンステープロテクター K
シールタイプのフレームプロテクターセットです。チェーンステー用のシール1枚の他、シフト&ブレーキアウター用×4枚、インナーケーブル用×3枚と、エンドキャップが付属しています。
タイプ | シールタイプ |
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カラー | クリアー&ブラック |
BBB CLEARSKIN(クリアスキン)
完成車によく付属する透明シールタイプは、薄くて小さいことが多いですが、「クリアスキン」は圧倒的に厚みがあるので、丈夫です。その上、柔軟性があるので貼りやすいでしょう。チェーンステー用の他に、ワイヤーガード8枚、切り取ってフリーに使えるシール(80×152mmサイズ)も付いています。
タイプ | シールタイプ |
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カラー | 透明 |
OGK チェーンステープロテクター
こちらは遊び心がある、デザイン性の高いシールタイプのプロテクター。シール部分の粘着力がほど良いので、はがしやすく、あとが残りにくいでしょう。チェーンステー用シールの他、楕円形シールが5枚付属しているので、リヤエンド、ダウンチューブのケーブル露出部分のフレーム保護に使えます。柄はカラフルな「ペンキ」と、シャープなOGKの「ロゴ」の2種類。
タイプ | シールタイプ |
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柄 | ペンキ、ロゴ |
シマノ PRO(プロ) チェーンステープロテクター
マジックテープで簡単に取り付けできます。裏面に滑り止めのグリップがあり、ズレにくい仕様。幅は240mmありますが、ネオプレーン素材なので、ハサミでカットできます。カバータイプなので、後輪の付け外しによるキズがつくのでは?というストレスからも解放されるでしょう。ノーマルタイプとロング&ワイドタイプがあるので、チェーンステーの形状に合わせて選びましょう。
素材 | ネオプレーン |
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カラー | ブラックカーボン |
LIZARD SKINS(リザードスキンズ) ネオプレーン バイクプロテクション M
バーテープでおなじみのリザードスキンズのカバー型プロテクターです。グリップ力に定評のあるリザードスキンズらしく、裏地は滑り止め効果抜群のグリップ素材になっています。また、生地に伸縮性があるので、隙間なく装着できます。サイズはS、M、カラーは黒と赤の2種類。
素材 | ネオプレーン |
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カラー | ブラック、レッド |
取り付け時の注意点
取り付けるときにちょっと注意すると、仕上がりに差が出ます!
取り付ける前にキレイにしよう!
取り付ける前に、フレームの汚れを落としましょう。チェーンの油などで、結構汚くなっていると思います。また、キレイにした際の洗剤やクリーナなどの油脂分を、残さないよう拭き取ってください。シールタイプの場合は、ドライヤーで軟化させると貼りやすくなりますよ。
自作もできます!
チェーンステープロテクターは消耗品であり、走る距離にもよりますが、年に一回程度は貼り替えたいもの。値段はそう高くはありませんが、もっと安くならないか?そんな気持ちにもなります。そこで、チェーンステープロテクターの代用となる商品で、自作するのもおすすめです。
3M(スリーエム) ダイノックフィルム カッティングシート カーボンシート
建物や自動車などに、装飾を施すカッティングシート。当然、劣化に強く、水拭きや中性洗剤の使用もOKと、自転車用にも向いています。カット売りで購入できるので、10cm、20cmほど買えば、何度も買わなくて良いかもしれませんね!柄も豊富ですが、中でもカーボン柄は、自転車と相性が良さそうです。
サイズ | 幅1,220mm、20cmカット売り |
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柄 | カーボン |
ESI Grips(ESIグリップ) Silicone Tape (シリコンテープ)
ESIグリップは、カリフォルニアのシリコングリップ&バーテープ専門メーカー。伸縮性と耐久性、耐候性に優れた固定用シリコンテープも扱っています。テープ同士を重ね合わせるだけで、まるで接着したかのように固定できるでしょう。バーテープ方式の新しいチェーンステープロテクターとして、使用することができます。接着剤を使わないので、巻き直しも簡単。
長さ | 3m |
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チェーンステープロテクターで、愛車を傷や汚れから守ろう!
フレームの傷は、できるだけ避けたいですよね。特にカーボンフレームの場合、チェーンがチェーンステーに当たる音にドキッとさせられます。
そして傷つきやすいチェーンステーを保護するチェーンステープロテクターは、傷だけでなく、油汚れからもフレームを守ってくれる必需品です。定期的に交換して、愛車を美しく保ちましょう!