チューブレスタイヤに必要な、チューブレスバルブ
タイヤとホイールで密閉して空気を保持するチューブレスタイヤは、空気を入れるための、専用のチューブレスバルブが必要です。
そのチューブレスバルブには、様々な形状があり、どれを選べば良いか、悩んでしまう人も多いでしょう。
今回は、チューブレスバルブの選び方やおすすめ製品をまとめました。
リム(ホイール)の形状によって、チューブレスバルブを選ぶ
チューブレスバルブには大きくわけて三つの形があり、それぞれに適したリム(ホイール)があります。
円錐型
比較的、リム形状を選ばずに使える、オールマイティなチューブレスバルブです。バルブホールの大きさと合えば、多くのホイールと合うメリットはありますが、後述の2種のチューブレスバルブと比べ、固定は面で保持しないため、劣化するのが速い場合もあります。
台形
リム底面がフラット形状のものにマッチします。リムとの接地面も大きいため、気密性も高くバルブがずれる恐れも少ないでしょう。
かまぼこ型
リム底面がラウンドしている形状のリムに使います。台形とかまぼこ型は逆に使ってしまうと、リム形状と合わず気密性が低くなる恐れがあるので注意しましょう。
バルブ長がチューブレスバルブ選びの肝
またチューブレスバルブを選ぶポイントとして、バルブ長があります。バルブ長は、リムから飛び出しているバルブの長さの事を言います。
では、どれくらいの長さが良いのでしょうか?
適切なバルブ長の製品を
空気を入れる時は、バルブ長にポンプヘッドを取付けますが、この部分が短いとポンプヘッドの取付けができなかったり、長すぎると、バルブに余計な力がかかってしまったりします。
市販のチューブレスバルブの長さは、40~100mmと様々ですが、空気入りのポンプヘッドが確実にセットできる、バルブ長の製品を選びましょう。
ポンプヘッドがセットできる長さは、20mm以上で、長すぎないくらいが目安です。
メーカーごとの表記の違いに注意
チューブレスバルブは、胴体となる筒部分と先端のバルブコア部分からなります。
メーカーによっては、バルブの長さをバルブコア先端までとするAと、筒部分をバルブ長として表記するBがあり、メーカーごとに、サイズ表記が違う場合があります。
実際に使用するリムと比べて、どれくらいのバルブが飛び出すか、シミュレーションしましょう。
おすすめのチューブレスバルブ5選
おすすめのチューブレスバルブ5モデルをご紹介します。使いたい形・長さを選んで購入しましょう。
Stan’s NoTubes VALVE STEM PAIR AL PRESTA
Stan's Notubes BSTテクノロジー採用のリムをはじめ、各社のリムで8mmまでのリムホールに適合、3サイズあり、MTB・ロード・ディープリムにも適合します。
バルブ長 | 35mm・44mm・55mm |
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IRC フォーミュラプロ チューブレスバルブ
ほとんどのチューブレスリム・チューブレスレディリムに適合し、カラーは精悍なブラックアルマイトでアルミキャップも付属します。バルブコアを外すためのリムーバーも付き、シーラントの注入も容易にできます。
バルブ長 | 50mm・70mm |
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BBB チューブレスバルブ BTI-159
真鍮製のボディに密閉性が高い台形のベースを採用、バルブコアの取外しも可能で、シーラント注入やバルブエクステンダーでの延長も可能です。
バルブ長 | 48mm・80mm |
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MAVIC USTバルブ
マヴィックUSTリムにおすすめのUSTバルブ、マヴィックリムとのマッチングが良く、高い気密性を保持します。使いやすい台形のベース形状は、他メーカーのリムにもマッチします。
バルブ長 | 35mm・57mm・80mm |
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KCNC チューブレスバルブ
削り出しの老舗KCNCは、チューブレスバルブも削り出しで作られており、重厚感がある製品です。65mmモデルはネジ部分が少なくデザイン性は高いですが、リムとの適合には注意しましょう。
バルブ長 | 38mm・50mm・65mm・80mm・100mm |
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取り付け後にバルブ長が足りない!そんな時は…
チューブレスバルブを取付けてみたけど、バルブ長が足りなかった。そんな時はバルブ長を延長させる「バルブエクステンダー」というパーツがあります。
バルブコアを外せるタイプのチューブドにも使用できますが、バルブコアを外して先端に追加し、筒部分の長さを延長させるスペーサーのようなパーツです。
ハイトの高いカーボンリムなどを使用して、バルブ長が足りないときなどは、バルブエクステンダーでの延長も検討してみましょう。
自分に合ったチューブレスバルブを見つけよう
チューブレスタイヤを使っていると、消耗品となるチューブレスバルブも買替え時期がきます。
付属していたものと同じものでもいいですが、カラーリングや使いやすい長さなど、自分の好みも出てくるでしょう。
自分のホイールに合った、適切なチューブレスバルブを見つけてくださいね。