チェーンの状態をチェック!「チェーンチェッカー」
日頃、チェーン洗浄や注油をきちんと行っていても、消耗品であるチェーンは時期がきたら交換しなければなりません。
チェーンの交換は、およそ3,000~5,000Kmと、言われていますが、少し大雑把で、わかりづらいですよね。では、いつチェーンを交換したらいいのでしょう?
チェーンの状態が確認でき、交換が必要か、一目でわかるアイテムが「チェーンチェッカー」です。
【改めて】チェーンは消耗品です
自転車のチェーンは、常に強い力がかかりながら動いているパーツです。
それだけに、走り続けていると、チェーンが劣化し、「チェーン伸び」という状態になってしまいます。
「チェーン伸び」をした状態で使い続けると、クランクやスプロケットなど他のパーツも摩耗してしまい、場合によっては、ドライブトレインを丸ごと交換!なんてことにもなることも。
ですので、適切なタイミングで「チェーンチェッカー」を使って、チェーンの状態を確認しましょう。
超簡単!チェーンチェッカーの使い方
チェーンチェッカーを使ったチェックは、わずか3秒! 使い方を確認しましょう。
①チェーンの上段で測る
チェーンチェッカーは、上側のチェーンを使います。下側のチェーンは、ディレーラーのテンションが安定しないので、上側で、測りましょう。
②数字が書かれていない端を、コマに引っ掛ける
チェーンの任意の位置で、チェーンチェッカーの端をセットしましょう。
③数字が書かれている側の端を、直下のコマに下ろす
末端部分が入らなければ正常、0.75が入ったら交換時期が近いです。1.0が入ってしまったら1%チェーンが伸びているので、今すぐ交換しましょう。
チェーンチェッカーのおすすめ5選
超簡単に使えるチェーンチェッカー5モデルをご紹介します!
SHIMANO TL-CN42
正確にチェーン伸びを測るため、片側を二股構造にして確実な測定を行います。
BBB BTL-125
アーチ状の測定部の差し込み具合で測れる構造で、ワンアクションで0.75と1.0を測定できます。
KMC EASY CHAIN CHECKER
工具箱に入れても邪魔にならない小型でシンプルな作り、レーザー刻印で使用法も明記されている、手軽に使えるチェッカーです。
BIKE HAND YC-503
伸び率0.75%と1.0%を測れる、使い方もシンプルなコストパフォーマンスに優れたチェーンチェッカーです。
TOPEAK チェーンフック&ウェアインジケーター
チェーン交換時のチェーンを保持するフックとしても使える、マルチなチェーンチェッカーです。
目盛り付きのゲージタイプもありますよ
0.75と1.0だけじゃなく、もっと詳しくチェーンの状態を知りたいという場合、0.25%から測れるケージ付きのチェーンチェッカーもあります。
細かく状態を知ることができれば、チェーン交換時期の想定や、自分のライディング状態の判断もできますね。
Park Tool CC-2C
本体についたピンをかけるようにチェーンにセットし、レバーを押すと0.25刻みでチェーン伸び率を測定できます。
チェーンチェッカーでの確認作業、いつする?
チェーンのチェックのタイミングは、自分で「チェックするタイミングのルール」を決めるのがおすすめ。チェーン伸びも早期発見できますよ。
例えば、以下のようなタイミングです。
●メンテナンスや洗車に合わせて
●ギアチェンジ・ペダリングに違和感を感じたら
●たぶん3000Km以上、走っている
●1年以上チェーンを交換していない
●もちろん週1など定期的に決めてもOKです
チェーンチェックをうっかり忘れないように、自分なりに決めておくと良いでしょう。
チェーンチェッカーを使わないチェック法
チェーンチェッカーを使わなくても、チェーンの状態を知ることができます。
チェーンチェッカーが手元にないけど、チェーンに違和感があるといった場合、他の方法も覚えておくと便利ですよ。
指で引っ張ってみる
クランクにかかっているチェーンを指でつまんで、引っ張ってみましょう。新品の状態では、わずかに隙間ができる程度ですが、伸びている状態だと、クランクの歯が見えるようになります。
工具を必要としないので、出先でチェーンが気になったときは軽くつまんでみましょう。
ノギスを使って測る
ノギスであらかじめ、決まったコマ数の内幅を測っておき、定期的にチェックする方法もあります。
ノギスは他の用途にも使えるので、1本あると便利なのでチェーンチェッカーと併用してもいいですね。
チェーンの交換方法もマスターしておこう
チェックをしてチェーン伸びを見つけたら、チェーンを交換しなければなりません。チェーンの交換方法もマスターしましょう。
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スプロケットも、使い続けたらチェック
伸びたチェーンを使っていたりすると、スプロケットは摩耗してしまいます。チェーンを交換しても、スプロケットやチェーンリングが摩耗してしまっていると、それぞれの劣化が早まります。
スプロケットの寿命は10,000~15,000Kmくらいと言われています。それを目安にスプロケットやチェーンリングもチェックしましょう。
チェーンチェッカーは1つ持っておいて損ナシ!
チェーン伸びは、なかなか気づきづらく、伸びてしまうと、クランクやスプロケットを摩耗させてしまいます。
自転車を乗り続ければ、いつかはチェーンは伸びるもの。いち早くチェーン伸びに気づくためにも、チェーンチェッカーは必需品ですよ。