MTB向けパーツメーカーのWTB
WTB(Wilderness Trail Bikes)は、1982年にアメリカ・カルフォルニアで生まれたMTB向けのパーツメーカーです。1980年代、アメリカで起きたMTBブームによって、自転車の各パーツは耐久性や信頼性が高く求められました。
WTBはそこから約30年間、頑丈でタフな、タイヤ、リム、サドルを提供してきた実績あるメーカーです。
オフロードを走る「ロードプラス」を提唱するWTB
突然ですが「ロードプラス(ロード+)」という言葉を知っていますか?
「ロードプラス」は、ロードバイクで一般的な大きさの700Cのホイールを装着するフレームに、650b×47cの、小さいホイール&太いタイヤを装着した、自転車のスタイルを指す言葉です。このスタイルを提唱したのが「WTB」で、ロードバイクでもクッション性が高いタイヤで、ダートやグラベル(砂利道)を楽しもうという考え方です。
メーカーの域を超えて、走り方も提案するWTBは、オフロードスタイルの楽しみ方を考え抜いているブランドと言えるでしょう。
ロードレースなどの競技向けではなく、ちょっとしたオフロードをより快適に走りたい人やツーリング向けの発想のロードプラス。
ロードバイクやクロスバイクなど車種に関係なく、リラックスしたサイクリングで景色を楽しんだり、観光の足として快適に自転車を楽しむ人には、WTBのサドルはぴったりでしょう。
WTBのサドルの魅力と特徴をご紹介!
そんな「ロードプラス」の思想が反映されたWTBサドルの魅力を、筆者が愛用している「PURE V」で、ご紹介します!
「PURE V」は、乗り心地に定評がある通称「ソファーサドル」と呼ばれるサドルです。
前方が下に伸びたシルエットのフロントに、ボリューム感のあるリアで前後に大きくカーブしたフォルム。前後の高低差のおかげで登り・下りのポジションの変化もすっぽりと収まり、快適にライドできます。
まるで鯨が尾をひろげたような両サイドが盛り上がった独特のデザイン。
デリケートなゾーンに負担がかからない「コンフォートゾーン」という独自のクッションシステム。ダートなどの未舗装路の体への負担を減らしてくれます。実際、筆者も荒れた路面を通過する“怖さ”が軽減しました!
リアには、ABRコーナーというケブラー素材が使われていて、転倒時の破れを防ぎます。このあたりも、MTBにルーツを持つメーカーらしいポイントです。
愛車がアメリカンスタイルな雰囲気に
WTBのサドルのオススメモデル
それではMTB的な「アメリカン」な雰囲気を醸し出す、WTBのおすすめモデルをご紹介します!
WTB SL8 Pro
軽量な細身のボディはロードバイクにもぴったりでしょう。
レール素材 | クロモリ |
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サイズ | 127×255mm |
重量 | 203g |
WTB High Tail Pro
短めのテールでより、アグレッシブルなレーシングモデルです。
レール素材 | クロモリ |
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サイズ | 128×255mm |
重量 | 221g |
WTB Silverado Race
広めの座面に、細いノーズがスムーズなペダリングをアシストしてくれるでしょう。
レール素材 | クロモリ |
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サイズ | 133x274mm |
重量 | 249g |
WTB Volt Pro
MTBエンデューロやオールマウンテンに最適な1台。
レール素材 | クロモリ |
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サイズ | 135x260mm |
重量 | 217g |
MTBエンデューロやオールマウンテンに最適な1台。
気になる2020年最新ラインナップ
2020年モデルはデザインを一新。従来モデルより、タフなイメージは少し減り、スマートでスタイリッシュ外観になりました。特に従来はベースがブラックでもロゴなどに差し色が使用されていましたが、モデル名も含めてブラックで統一されており、どのような車種でもマッチするデザインがラインナップされました。
WTB SL8 Cromoly Medium
グラベルからエンデューロまで様々なシーンで心地よい乗り心地が期待できるでしょう。
重量 | 261g |
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WTB Silverado Cromoly Medium
ゆったりとしたグラベルやアドベンチャーロードでにおすすめのモデルです。
重量 | 270g |
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WTBのサドルでよりアクティブなスタイルに
グラベルロードやトレイルで、景色や自然の美しさを楽しむスタイルにWTBのサドルは良く似合います。
タフで無骨なアウトドアテイスト溢れるWTBのサドルは、自転車をより自然に近いアクティブな存在にしてくれるでしょう。
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