今回のルートのおさらい
改めて、今回のルートについて触れておきます。

今回走っているのは、琵琶湖をぐるっと一周するのではなく、琵琶湖大橋より北だけを回る、いわゆる”北湖コース”。
ほぼ中間地点にあるホテルに一泊し、約160kmを2日に分けて走るという行程です。
▼1日目の記事はこちら
静かな朝、湖畔の宿を出発
おはようございます。
琵琶湖を眺めながら、宿でいただいた紅茶でひと息。控えめに言って、最高の朝です。

さて、今日もたくさん寄り道をする予定なので、6時半に出発します。
早朝の田舎道を自転車で漕ぐのって、なんでこんなに気持ちいいんでしょう。このために泊まりのライドをしていると言っても過言ではありません。


それにしても、滋賀県って……めちゃくちゃ良いところじゃないですか? 自然は豊かだし、歴史的なスポットもたくさんあるし。

気になって調べてみたら、滋賀県は国宝・重要文化財の数が全国4位らしいです(1位 東京、2位 京都、3位 奈良、5位 大阪、6位 兵庫、7位 和歌山)。※参考:文化庁
ちなみに1位の東京が多いのは、全国から博物館に集められたものまでカウントされているから。その土地発祥で現地に残っているもので並べ直すと、上位は関西勢が独占するんですよ。

奈良に京都と、日本の都がずっと関西に置かれていた歴史はやはり伊達ではありませんね。
奥琵琶湖の隠れ里、菅浦へ
宿を出発して1時間ほどで、最初の目的地・菅浦エリアに到着。
……と思いきや、集落の入り口でいきなり猿の群れに遭遇し、めっちゃ威嚇されました。こわ!

なんとか突破して集落へ。地図を見る限りかなりコンパクトなので、せっかくだから端まで歩いてみることに。

この「菅浦の湖岸集落」、国の重要文化的景観にも選ばれている場所なんだとか。たしかに、水辺と昔ながらの日本家屋がマッチした風景は、思わず足を止めたくなる趣があります。


しかもここは琵琶湖の最北端。意図的に立ち寄らないと絶対に来れない立地のおかげか、変に観光地化されておらず、とにかく静か。このひそやかさがたまりません。
そんな雰囲気を味わいながら歩いていたら、あっという間に集落の端っこに到着。

訪れたのは4月中旬。ちょうど牡丹桜が見頃でした。聞けばふつうの桜の時期もこのあたりは絶景みたいです。

あまりにも静かで居心地が良すぎて、水辺で30分ほどぼーっとしてしまいました。
湖岸の快走路と、海津のまち並み
気を取り直して再出発。今日は昨日とは打って変わって、ちょっと曇り気味。とはいえ風はないので、かなり走りやすい。


しばらくは、湖岸沿いの快走路をスイスイと走り抜けます。ビワイチルートも北まで来ると、車の往来はかなり少なめで超快適。

またしても、趣のある街並みが現れました。ここは「海津(かいづ)」というエリアで、こちらも国の「重要文化的景観」に登録されているそうです。
滋賀県、いたるところで重要文化的景観が出てきますね(ちなみに登録数は全国で3番目の多さ ※参考:文化庁)。

商店のご婦人と何気なく談笑していたら、なんと琵琶湖でとれた魚の佃煮をお裾分けしていただきました。これが、めちゃくちゃウマい。

旅先でのこういう不意打ちの人情、ほんと最高です。ごちそうさまでした!
圧巻のスケール感、メタセコイア並木
海津の街並みを抜けたあとは、「メタセコイア並木」を目指して少しルートを外れ、内陸へ。

関西に住んでいる方なら、一度は耳にしたことがあるはず、滋賀県の「メタセコイア並木」。それくらい有名なスポットなんですが、実は今まで行ったことがなくて。
せっかくビワイチルートのすぐ近くまで来たので、寄ってみることにしました。

ということで、あっという間に到着!

……いや、これはすごい。
有名なのも納得のスケール感です。一本一本の木がぶっとく大きく、それがかなりの距離にわたってズラリと続いている。写真で見るより、実物のほうが圧倒的に迫力があります。

ちなみに、この並木が植えられ始めたのは1981年。元は栗園の防風林だったそうで、成長の早いメタセコイアの特性を活かし、わずか45年ほどでここまでのスケール感に育ったんですって。
ヴォーリズ建築と、まさかの鯉の刺身
湖沿いに戻って少し走ると、またしても雰囲気のある街に遭遇。
目の前に現れたのは、レトロな和洋折衷の建物、旧今津郵便局です。この建物が面するエリアは「ヴォーリズ通り」と呼ばれています。

名前の由来となったのは、大正〜昭和にかけて近江八幡を拠点に活動した建築家、ウィリアム・メレル・ヴォーリズ。滋賀県内には、彼が手がけた建築物がゴロゴロ残っているんです。
せっかくなので、目の前にあるその旧今津郵便局の中にもお邪魔してみました。

そろそろ小腹が空いてきたので、近くの川魚屋さん「西友」に立ち寄ります。ここは淡水魚ばかりが並ぶ、ちょっと珍しいお店。

購入したのは、まさかの……鯉のお刺身! 近くの公園で琵琶湖を眺めながら、ありがたくいただきます。

……うん、めちゃくちゃ美味しい。
タコスと白鬚神社、そしてゴール
鯉のお刺身でパワーチャージしたあとは、再び湖沿いの走りやすい道へ。(まあ、ずっと走りやすいんですけどね)

とはいえ、さすがに鯉の刺身だけではお腹が持たないので、ちゃんとしたごはんを求めて「Blue.taco」というタコス屋さんに寄り道。

人生で初めて? ちゃんとしたタコスを食べた気がするんですが……あまりの美味しさにびっくり。
ビワイチを走るなら、ぜひ立ち寄ってほしい一軒です。

タコスの余韻に浸りながらペダルを回していると、突如、湖面に浮かぶ鳥居が見えてきたではありませんか。

どうやらこれ、「白鬚(しらひげ)神社」という滋賀県最古の神社(の鳥居)だそう。創建は約2000年前と伝わっており、水中に佇むその美しい絶景から「近江の厳島神社」とも呼ばれているみたいです。
参拝を済ませ、いよいよラストスパート。ゴールはもう、すぐそこです。

……そしてついに、一泊二日のビワイチも無事ゴール! 出発地点だった堅田駅へ、ぐるっと一周して帰ってきました〜!

Day2 立ち寄りスポットまとめ
菅浦の湖岸集落:琵琶湖最北端にある「隠れ里」
海津の街並み:湖岸沿いに残る趣ある石積みの街並み。
メタセコイア並木:約2.4kmにわたって続く圧巻の並木道。
ヴォーリズ通り:ヴォーリズが手がけた洋風建築が残る、レトロなエリア。
川魚専門店 西友:琵琶湖ならではの「鯉のお刺身」は必食です。
Blue.taco:サイクリストにおすすめのタコス専門店。
白鬚神社:湖中に浮かぶ朱塗りの大鳥居が幻想的な、滋賀県最古の神社。
今回のビワイチでかかった費用(目安)
1泊2日の旅で、トータル約1.5万円くらいでした。
- 宿泊費(1泊朝食):6,790円
- 飲食費:約5,000円
(ラーメン、とり野菜鍋、鯉の刺身、タコス、その他おやつ・飲みもの等) - 駐車場代:1,000円
(堅田駅周辺・2日間) - 交通費:約3,500円
(有料道路 往路のみ + ガソリン代)
さらにコストを抑えるなら?
電車(輪行)なら高速代と駐車場代がかからないので、まずはそこでコストカットが図れます(もちろん、電車賃にもよりますけど)。
また、今回は「宿と食」もしっかり楽しむスタイルを選びましたが、ここをキャンプ場やゲストハウスに変えたり、食事を節約するなどすれば、一泊二日でも予算1万円以下に抑えることは十分に可能だと思います!
今回のビワイチに持って行ったもの
ホテル泊(アメニティ完備)だったこともあり、荷物はほぼ着替えのみでした。あとは財布やスマホ、充電器、パンク修理キット、それにカメラくらいですね。

着替えなどのメイン荷物はサドルバッグに入れ、道中でサッと取り出したいカメラだけはフロントバスケットのバッグに入れるスタイルで走りました。
正直、ホテル泊のビワイチならそんなに荷物はいりません。大きめのサドルバッグかパニアバッグが1つあれば十分でしょう!
一泊二日のビワイチ旅を終えての所感
結論から言うと、めちゃくちゃ楽しかったです。なぜもっと早く来なかったのか……!
まずさすがは「サイクリストの聖地」と呼ばれているだけあって、自転車用の道が幅広でかなり走りやすい(もちろん市街地に入ると狭くなりますが、それは仕方なし)。本気でサイクリストのことを考えてくれているのが、走っていてビシビシ伝わってきます。
そして記事中でも何度も触れましたが、歴史的なスポットや見どころがとにかく豊富。正直、滋賀県がこんなに見どころだらけの場所だったとは……完全に舐めていました、ごめんなさい。

そして、こういったスポットを余すことなく拾い切れるのも、自由気ままに寄り道したり、細い道へスッと突っ込んでいける、自転車だからこそだなと。車だと駐車場問題で諦めそうな場所でも、自転車ならふらっと立ち寄れてしまいます。
上り坂もほとんどないので、最近自転車を始めたばかりの方も、ぜひ挑戦してみてください。逆にベテランライダーの方なら、1日で一気に走破するのもアリかもしれません。
総じて、大満足の旅となりました! それではまた!