自転車のドリンクホルダーで、手軽に水分補給を
自転車用ドリンクホルダーは、自転車に取り付けて、ボトルなどの飲み物を入れておくためのアイテムで、ボトルケージと呼ばれることもあります。
自転車に乗っていると、場所によっては、すぐにドリンクを買えないことも。そんな時にも、ドリンクホルダーに飲み物があれば、気軽に水分補給ができますね。
ドリンクホルダーは主に4種類
ドリンクホルダーといっても、様々な種類があります。それぞれ、説明しましょう。
ペットボトル用
ペットボトル用のドリンクホルダーは、市販されているペットボトルを入れられるホルダー。自動販売機やコンビニなどで飲み物を買うなら、このタイプが最適。
サイクルボトル用
サイクルボトルは、片手で簡単に水分補給ができる、自転車専用のボトルです。
サイクルボトル用ボトルケージには、ペットボトルも使えるものもありますが、合わないと走行中に落下することもあるので、ペットボトルとサイクルボトルを使う場合は、後述する”可変タイプ”など両方に対応したタイプを選びましょう。
可変タイプ(サイズ調整可能)
可変タイプは、ペットボトルやサイクルボトル、ツール缶など大きさによって、サイズ調節できる機能がついたホルダーです。ドリンクの容器に合わせることができるので、いろいろなタイプのボトルを使うことが多いなら、このタイプがおすすめ。
どうしても少しの遊びができてしまう前提の構造なので、ゴムやシリコンで、留められるボトルホルダーが多いですね。
チルドカップ用
チルドカップとは、コンビニなどのコーヒーに使われているプラスチックカップのこと。こういったチルドカップ用のホルダーを使えば、水分補給だけでなく、外出先で淹れたてのコーヒーを楽しむこともOK!いっぽう、ボトルには対応していないことが多いので、注意しましょう。
ひとつ注意したいのは、段差等による揺れに「カップ」が弱い点。その理由は、完全にふたが閉まっているペットボトルやサイクルボトルと比較すると、ふたとカップの固定が少しだけ弱いからです。
ドリンクホルダーを選ぶ時はここをチェック
ドリンクホルダーを選ぶ時の、チェックポイントを確認していきましょう。
自転車への取り付け方法
自転車への取り付けは、主にネジタイプ、マウントタイプ、マジックテープタイプの3種類です。
ネジタイプは、ロードバイクなどスポーツサイクルに多く、専用の取り付け穴(ダボ穴)がないと、自転車に取り付けることができませんので注意しましょう。工具は、六角レンチが必要です。
マウントタイプは、自転車のハンドルやシートポストなどにマウントアダプターを取り付けて使います。マウントアダプターは、プラスチック製が多く、クイックレバー、マジックテープなどで固定するタイプが主流で気軽に使えます。
マジックテープタイプは、ホルダーに2ヶ所または3ヶ所をマジックテープで固定するホルダー。工具もいらず、着脱が簡単なので、必要に応じて取り外して、持ち運ぶことができます。
数は少ないですが、結束バンドを使って自転車にとめるドリンクホルダーもあります。ただ、結束バンドタイプは、自転車の振動が伝わりやすく、ボトルが落下しやすいので、あまりおすすめできませんので、注意しましょう。
取り付け位置
取り付け位置は、主にフレーム(ダウンチューブ)、ハンドル、サドル(シートチューブ)の3つがあります。
フレームは、専用の取り付け穴がないと取り付けられないので、スポーツバイクに多いです。ハンドルやサドルは、マウントやマジックテープで取り付けるタイプが多いです。
ただ、サドルは、後方にあり目視できないため、慣れていないと取り出すのが難しいので、取り出しやすさで選ぶならハンドルかフレームがよいでしょう。
ドリンクホルダーの素材
素材としては、プラスチック、金属(アルミ、スチール、ステンレスなど)、カーボンなどがあります。
プラスチックは、色やデザインも豊富で、価格もリーズナブル。金属は、特に耐久性が高いです。カーボンは、軽量で耐久性もありますが、他の2つの素材に比べると、少し高価です。
シティサイクル向けおすすめのドリンクホルダー
シティサイクルに取り付けられる、マウントを使用したタイプのドリンクホルダーをご紹介しましょう。
Kaedear(カエディア) ドリンクホルダー KDR-M21
ペットボトルからタンブラーまで幅広く使えます
カエディアは、横浜のバイク&自転車アクセサリーメーカー。KDR-M21は、超硬質プラスチック採用のドリンクホルダー。ホルダー部分は、直径50〜70mmまで対応しているので、ペットボトルだけでなく、コーヒー缶やタンブラーにも使えます。基本的には、マウントでハンドルで取り付けるタイプですが、22〜32mmの幅までフィットするのでサイズさえ合えば他の箇所にも取付可能で、角度調整もできます!超硬質プラスチックは滑り止め性能が高いと、工事現場などでも活躍する素材で、お気に入りのタンブラーに傷がつかないのも◎。
カラー | ブラック |
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素材 | GF+PA66 |
参考価格(税込) | 2,200円 |
サギサカ ドリンクホルダー
缶やペットボトルに対応で取付簡単
サギサカはホームセンター等の身近なショップでも取り扱いのある自転車用品メーカー。当商品はその中でも入門向けで使いやすい、350〜500mlのペットボトルと350mlの缶に対応した自転車専用ドリンクホルダーです。ハンドルに簡単に取り付けができ、立てておけるので、ボトルが取りにくいといったストレスがありません。また色も黒なので、どの自転車に取り付けても合いますし、運転の邪魔になりません。
カラー | ブラック |
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素材 | - |
参考価格(税込) | 786円 |
SAHOO(サフー) ドリンクホルダー ROSWHEEL Sahoo 112050
巾着式だからドリンク以外の小物収納も可能
2つのベルクロとひもを使った3点固定式のドリンクホルダー。ベルクロ式ですから、シティサイクルだけでなく、スポーツバイクにも取り付け可能。ボトルホルダーの内側は、断熱ホイルライナーで設計されているので、保冷保温効果も抜群です。ホルダー上部は、巾着カバー式になっているので、ドリンクだけでなく、キャンディーやティッシュといった小物の収納もでき、ベルクロを外せば、持ち運びにも便利。
カラー | ブラック |
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素材 | 600Dポリエステルワックスコーティングクロス(外側)、断熱ホイルライナー(内側) |
参考価格(税込) | 1,780円 |
ユニコ バイクガイサイズ調節式カップホルダー
サイズ調節式だから、いろいろなお店のカップが使えます
シンプルなデザインで、直径22〜26mmの大きさまで簡単にサイズ調整ができるカップホルダー。丈夫な強化ナイロンを使っていて、ファストフードやコンビニなど各種のチルドカップに対応しているので、いろいろなお店のカップを使用できます。ホルダー部のみの取り外しができるので、熱い飲み物でやけどしないように、カップを包むカップスリーブとしても利用できます。
カラー | ブラック、グレー |
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素材 | 強化ナイロン、ABS樹脂 |
参考価格(税込) | 1,485円 |
【サイクルボトル】スポーツバイクにおすすめのドリンクホルダー
ロードバイクやクロスバイクなどの、スポーツバイクにおすすめのサイクルボトル用のドリンクホルダーをご紹介します。
スポーツバイクには、専用の取り付け穴(ダボ穴)がありますが、メーカーやモデルによって、付けたい部分に取り付け穴がないということもあるので、選ぶ前には、どこにあるかを確認してから購入しましょう。
エリート プリズムケージ右あきタイプ
フレームが小さい人におすすめの横方向に取り出すタイプ
エリートは、イタリア発のサイクルアクセサリーブランド。プリズムケージは、横方向にボトルを取り出すタイプのケージ。横や斜めに抜き取れるので、フレームが小さいなど上向きに取り出すのが難しい場合には、このタイプがおすすめ。右モデルと左モデルがありますので、どちらか使い勝手が良い方の側を選ぶと良いでしょう。黒ベースに挿し色が入っているシンプルなデザインで、挿し色は4色あります。
カラー | ソフトタッチブラック、グロッシーホワイト、グロッシーレッド、チタンメタル |
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素材 | グラスファイバー |
参考価格(税込) | 2,500円 |
Zefal(ゼファール) ボトルケージ パルスA2
強力なホールド力があるのでMTBやグラベルにもOK!
ゼファールは1880年創業のフランスの自転車パーツメーカー。パルスA2は、振動を吸収するテクノポリマー樹脂を採用してホールド力を高めたケージです。ボトルが取り出しやすいことは元より、26gと軽量で、7種類のカラーバリエーションがあるところも魅力。ホールド力が強いので、ロードバイクだけでなく、マウンテンバイクやグラベルといったオフロードにも最適です。
カラー | グレー&シアンブルー、グレー&ブラック、ダークブルー&オレンジ、ブラック、ブラック&グリーン、ブラック&ピンク、ブラック&レッド |
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素材 | テクノポリマー樹脂 |
参考価格(税込) | 1,320円 |
【ペットボトル】スポーツバイクにおすすめのドリンクホルダー
ここからは、ペットボトルを入れることができるドリンクホルダーのおすすめをご紹介します。
MINOURA(ミノウラ) PC-500ボトルケージ
カラーバリエーションが豊富だから最適な1つを見つけやすい
ミノウラは、世界初の自転車パーツメーカー。PC-500ボトルケージは、500mlのペットボトル専用ケージ。ボトルが落ちやすい横ゆれの時も、丸い形のバーがしっかりとホールドして、落下を防止。カラーは、落ち着いたアルマイト系5色とパステル系7色の全12色あるので、自転車に合わせて選ぶことができます。一部の角形断面のボトル・コカコーラのように中央部がくびれた形状のボトルでは安定保持できませんので注意が必要。
カラー | パウダーレッド、パウダーグリーン、パウダーブルー、パウダーホワイト、パウダーイエロー、パウダーオレンジ、パウダーピンク、シルバー、チタン、レッド、ブルー、ブラック |
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素材 | アルミ |
参考価格(税込) | 1,045円 |
Hordlend (ホールドレンド) ボトルケージSBJ-389
滑らかなエッジでケージの傷の心配なし
SBJ-389は、ペットボトルやサイクルボトルなどいろいろな種類に対応するケージ。一体成形で滑らかなエッジデザインになっているので、自転車やボトルなどに傷がつきにくい仕様になっています。また、取り付けに必要な六角レンチやネジがついている所も、うれしいポイント。
カラー | ブラック、ブルー、ホワイト |
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素材 | プラスチック |
参考価格(税込) | 999円 |
ギアトル ボトルケージ2個セット
2個セットだからサイクルボトルとタンブラー用など使い分けもOK
ギアトルはアウトドアに便利なアイテムを作っている日本のメーカー。こちらの商品は、ボトルの2本差しや、ボトルとツール缶などの組み合わせもできる、お得なケージ2個セット。直径8cm前後のボトルまで対応なので、ペットボトルやサイクルボトルだけでなく、魔法瓶やタンブラーにも使えます。高弾性の素材を採用していて、3ヶ所でボトルをしっかりとホールドするので、走行中に脱落するのを防いでくれますよ。
カラー | 黒 |
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素材 | ABS樹脂 |
参考価格(税込) | 2,916円 |
【可変式】スポーツバイクにおすすめのドリンクホルダー
ペットボトルやサイクルボトルといった、いろいろなタイプのドリンクの容器に合わせて、サイズを調整できる可変式のドリンクホルダーをご紹介します。
TOPEAK(トピーク) モジュラーケージEX
サイズ調整はダイヤルを指に回すだけで簡単
トピークは、台湾発のサイクルアクセサリーブランドで、ラインナップの多さでは定評があります。モジュラーケージEXは、ダイヤルを指で回して51〜73mmのボトルまで対応OK。小さいアルミ缶やボトルケージなど、その日の気分に合わせて飲み物を選んでも、しっかりフィット!工業用の過酷な条件下でも使用できる高耐熱性や強度を向上させた合成樹脂をつかっているので、ハードな環境で使用しても寿命が長めなのがうれしい。
カラー | ブラック、ホワイト |
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素材 | エンジニアリング プラスチック |
参考価格(税込) | 968円 |
IBERA(イベラ) アジャスタブルボトルケージ
スリムボトルにも対応したホルダー
耐久性のあるポリカーボネート素材を採用したボトルケージ。背面にあるダイヤルを回すだけで、ボトルサイズの調整ができるアジャスタブルで、ダイヤルが大きめだから回しやすいです。60〜73mmまで対応だから、スリムタイプのペットボトルでも、力強いしなりでしっかりキープしてくれますよ。
カラー | ホワイト、レッド、ピンク、ブラック、グリーン |
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素材 | ポリカーボネート |
参考価格(税込) | 1,870円 |
プチプラのドリンクホルダーもありますよ
100均などでも、プチプラのドリンクホルダーが販売されています。100均のドリンクホルダーの大きなメリットは、やはりその安さでしょう。100円なら、万が一サイズや色が合わないという場合でも、取り付けられる自転車を持つ友達にあげたりもできますね。
取り付けが簡単で、意外と便利に使えるという口コミもあり、初めてのドリンクホルダーを購入するなら、プチプラのドリンクホルダーを試してみるのもいいのではないでしょうか。
ただ、プチプラのドリンクホルダーは、耐久性・強度などが自転車メーカーのアイテムに比べて、劣っていることもありますので、長く使いたいという場合は、しっかりとしたメーカーの物を選ぶと良いでしょう。
ドリンクホルダーを使う際の注意点
自転車用のドリンクホルダーを、安全に使うための注意点をあげてみましょう。
●ドリンクは停車時に飲む。
●カーボン素材のフレームは割れるリスクがあるので注意。
ドリンクを飲みながら、自転車に乗るというのは、道路交通法(道路交通法70条)においてNG行為となります。そのため、飲み物を飲む時は、停車している時や信号待ちの時にしましょう。
また、カーボンは軽量で、ある程度剛性もあるのですが、一点に集中して力がかかると割れやすいという特徴があります。そのため、フレーム取付時などで締めすぎると、ヒビが入る可能性があるので、注意しましょう。
ドリンクホルダーを買うならネットそれとも実店舗?
ドリンクホルダーを買うなら、ネットと実店舗のどっちが良いのか、迷ってしまう点ですね。それぞれの、メリットデメリットをまとめてみました。
ネットならいろいろ選べます
ネット購入の大きなメリットは、じっくりと時間をかけて調べられるところでしょう。ドリンクホルダーは、種類も多いので、自分の自転車に合うデザインやカラー、価格など、比べて、1番好きなものを選ぶことができます。また、仕事など忙しい人の場合、好きな時間にネットで購入できるという所も、大きなメリットといえるでしょう。
ただ注意点は、ネットで購入した場合、取り付けは自分ですることになるので、別途部品や工具を購入しないといけない可能性もあります。
不安や質問があるなら実店舗がおすすめ
自転車のメンテナンスなど、自分で行ったことがなく、取り付けが不安という場合や、購入前に質問があるという場合は、実店舗が良いでしょう。実店舗なら、質問などに答えてくれる他、取り付けもおまかせできるので安心ですね。
自分でネットなどで購入し、持ち込んだアイテムを取り付けてくれるサービスがある自転車ショップもあります。その際は取り付け料のほかに、持込料がかかる場合が多いですが、もし取り付けが不安な場合は、確認してみてもよいですね。
ドリンクホルダーで快適に自転車に乗ろう
自転車にドリンクホルダーを取り付けると、必要な時にすぐに水分補給ができるので、とても便利!
これならサイクリングでどこに行くにもドリンクを持参できるので、”あたりを見回しても自動販売機すらなく、困った”という状況も避けられるでしょう。
種類もいろいろとあるので、シーンや好みに合わせて選べば、自転車がより快適になりますよ。