ライザーバーってなに?
「ライザーバー」のハンドルは、一直線のハンドル「バーハンドル」の一種で、MTBやクロスバイクに良く使われるハンドルです。
ほぼ真っ直ぐなフラットハンドルに対し、ライザーバーは曲がりがあり、前傾がきつくないポジションで自転車に乗ることができます。
フラットバーと、どう違う?
フラットバーとライザーバー、どちらもMTBやクロスバイクなどに、良くセットされるハンドルですが、何が違うのでしょう?
フラットバーは文字通りフラットで、ハンドルバー中心と握り部分がほぼ同じ高さ、乗ると前傾が深めの姿勢になります。対してライザーバーは、握り部分がハンドル中心より高く、手前に曲がっているのが特徴で、自然と上体の起きた余裕のある姿勢になります。
力強くペダリングをするならフラットバーが適していますが、余裕のあるポジションや操作性などでは、幅が広くグリップ部が高く近いライザーバーは、ゆったりした街乗りや操作性の高さが要求されるトレイル、どちらにも使うことができます。
ライザーバーを選ぶ時の注意点
ライザーバーを選ぶ時のポイントを、まとめました!
どのくらいの“曲がり角度”か
ライザーバーは、
アップスイープ:ハンドルの上方向への曲がり角度
バックスイープ:ハンドルの後ろ方向への曲がり角度
ライズ:ハンドルの上がりの寸法
という3つの数値でハンドルの性格が決まります。数値が大きいほど曲がりや上がりも大きくなり、ポジションがアップライトになります。一方、数値が小さければ低めのポジションになります。
ライザーバーのハンドルが高く、近くなると状態が起きて快適性・視認性が上がり街乗りでは楽なポジション、オフロードではライディングに余裕のあるポジションになります。
ハンドル幅もチェック
ハンドルは幅が広すぎると、逆にハンドリングがシビアになったり乗りにくくなってしまうこともあり、幅が広すぎたら乗りやすい幅にカットすることも可能です。
パイプカッターという工具や、カーボンハンドルでは専用のノコギリを使いますが、工具が無い場合や、作業に不安があるときはショップに相談しましょう。
また、ハンドル幅は、法律上、普通自転車として認められているのは、ハンドル幅600mm以下の車体です。自転車レーンなど普通自転車通行可とされている区間の走行は違法になる可能性があるので注意しましょう。
クランプ径をチェック
ハンドルバーを取付ける時に大切なのはクランプ径、現在は25.4・31.8・35mmがあります。
シムというスペーサーを使ってサイズ違いでもセットすることは可能ですが、できるだけコラムとハンドルのクランプ径は合わせましょう。
おすすめライザーバー10選
それでは、各メーカーのおすすめライザーバーをご紹介します!
EASTON HAVEN35 アルミライザーバー
高いカーボン成形の技術を持ち、幅広くサイクルパーツを展開するイーストン、クランプ径に35mmを採用し、より強く軽いライザーバーを実現しました。カラー展開も豊富で、ライズ20・40mmともに4色揃っています。
素材 | アルミ |
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クランプ径 | 35mm |
サイズ | アップ/5°・バック/9°・ライズ/LO20mmHI40mm |
幅 | 750mm |
重量 | LO270g・HI280g |
DMR WINGBAR MK4
1995年、イギリスの小さなオフィスから始まり、BMXをはじめMTBでトレイルを楽しむためのパーツを送り出してきました。軽量・高剛性のウイングバーは熱処理されたアルミを成形し作られています。
素材 | アルミ |
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クランプ径 | 31.8mm・35mm |
サイズ | アップ/5°・バック/8°・ライズ/20mm35mm |
幅 | 31.8/780mm・35/800mm |
重量 | 326g |
RACE FACE ATLAS RISER BAR
クロスカントリー・トレイル・ダウンヒルなど多くのMTBパーツを手掛けているレースフェイス、軽量で高い強度を持ち、ダウンヒルバーとしても使用できます。
素材 | アルミ |
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クランプ径 | 31.8mm |
サイズ | アップ/4°・バック/8°・ライズ/15~30mm |
幅 | 785mm |
重量 | 340g |
THOMSON ELITE 35mm ALUMINUM RISERBAR
高い金属加工技術を持ち、アルミ・カーボンの他にチタン成形したモデルも作るトムソン、強度の高い35mmのクランプ径を採用し、曲がり部分とテーパー部分のバランスを取り、ハンドリング性能も向上させたモデルです。
素材 | アルミ |
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クランプ径 | 35mm |
サイズ | アップ/5°・バック/9°・ライズ/10・20・35mm |
幅 | 800mm |
TIOGA ロングホーン カーボン 20 ライザーバー
幅広くサイクルパーツを展開し、コストパフォーマンスの高い製品のタイオガ、ロングホーンライザーバーもコスパが高く、ワイド780とライズ20の使いやすいサイズは、トレイルにもサイクリングにもマッチします。
素材 | カーボン |
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クランプ径 | 31.8mm |
サイズ | バック/9°・ライズ/20mm |
幅 | 780mm |
重量 | 265g |
NITTO B220AAF
トラック競技、競輪でも使用されるニットーのハンドル、B220AAFは狭めの480mm幅で、街乗りでも接触の不安なくサイクリングを楽しめます。ピストやクロスバイクのハンドルが広いと感じている方に良いでしょう。
素材 | アルミ |
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クランプ径 | 25.4mm |
サイズ | ライズ/38mm |
幅 | 480mm |
重量 | 265g |
grunge マスターフィット アロイライザー
MTBやアクティブなフィールドをイメージしたパーツメーカーのグランジ。控えめなライズやハンドル幅は、日本人のサイズ感やフィールドを意識し、快適なライディングが出来るよう作られています。
素材 | アルミ |
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クランプ径 | 31.8mm |
サイズ | バック/7°・ライズ/10mm |
幅 | 707mm |
重量 | 258g |
BBB ASCENSION
オランダの総合パーツメーカー、現在はプロチームにも供給しているBBB、精悍なステルスブラックのボディは軽量で剛性の高いアルミで成形され、トレイルやロングライドでも使いやすいサイズ感です。
素材 | アルミ |
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クランプ径 | 31.8mm |
サイズ | アップ/5°・バック/9°・ライズ/15mm |
幅 | 760mm |
重量 | 335g |
KCNC RAMPANT RISER
軽量でカラー展開の多いパーツで有名なKCNC。軽いだけではなく高い金属加工技術を持ち、軽量で高性能なパーツを作り出している。ラインナップで唯一のライザーバーであるランパントは、1インチと2インチのライズが展開され、フィールドに合わせて選べます。
素材 | カーボン |
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クランプ径 | 31.8mm・25.4mm |
サイズ | バック/8°・ライズ/15~50.8mm |
幅 | 710mm |
重量 | 310g |
BAZOOKA FUN RIDE
幅広いパーツのラインナップがあり、コストパフォーマンスも高いバズーカ。ファンライドはネーミングの通り、サイクリングや街乗りを楽しく快適にするライザーバーです。カラー展開が多く、ハンドル幅も600mmで快適なポタリングが楽しめます。
素材 | アルミ |
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クランプ径 | 25.4mm |
幅 | 600mm |
重量 | 230g |
ライザーバーは、どんな自転車に合う?
基本的には、クランプ径が合えば、どんな自転車にも取り付けが可能です。ただ、ドロップハンドル車はコンポーネントが違うため、コンポ交換もあわせて行う必要があります。
クロスバイクなら
クロスバイクのポジションが低すぎる場合、ストレートハンドルからライザーバーに替えることでポジションが楽になり、快適性・視認性が向上します。
また、ハンドル幅がワイドになることで、車体の安定性・操作性も上がるでしょう。
MTBなら
MTBでは、クロスカントリーではストレートハンドルや曲がりの浅いライザーバーが好まれていますが、トレイルやアドベンチャー、ダウンヒルではライザーバーが選ばれています。
スピード競技のクロスカントリーは、ストレートハンドルなど低め・狭めの方がメリットが多くなりますが、トレイルやアドベンチャー、ダウンヒルは操作性・安定性を重視し、ハンドリングに余裕のあるワイドなライザーバーが選ばれます。
ピストバイクなら
狭く低いハンドルのイメージが強いストリートピストですが、近年は安定性・操作性が高くなるメリットが認められ、ロングライザーというトレンドも起こっています。
BMXなら
BMXは、カテゴリーによって違いはありますが、20インチという小径タイヤのため、ハンドルにはライザーバーが使われています。
一般的には大きくライズしたハンドル、ただBMXはどのカテゴリーもハードな使用になるため、補強のためにハンドルを支えるクロスバーという部分があります。
BMXは独特の規格が多くハンドルのクランプ径も、スポーツバイクは25.4mmや31.8mm、最近では35mmなどがありますが、BMXでは22.2mmを採用していて、基本的には互換性はありません。
ライザーバーハンドルのカスタムしませんか。
ハンドリングやポジションに余裕が生まれるライザーバー。トレイルやアドベンチャーなど、シビアな操作性が求められる場面でも、ライザーバーの操作性は大きなメリットです。
ライザーバーで、余裕のあるライディングをして、より自転車を楽しみましょう!