自転車界をリードするアパレル・ブランド
現在も世界中で人気のあるカステリですが、その歴史をたどると、なんと1876年にまで遡ります。当時、ミラノの紳士服の仕立て屋だった「Vittore Gianni」が、名門サッカーチームやバレエ団へウェア提供をしていたことが、カステリの起源です。
サイクリング界に進出したのは、1910年のこと。世界選手権を5度制した「Alfredo Binda」にウェアを提供したことから始まったんだとか。
それ以来、革新的な技術と魅力的なデザインでプロ選手達から支持を集め、サイクリング・アパレルをリードしてきました。100年を超える歴史のなかで、名だたるレースの勝利回数はもはや数えきれないほどです。
現在のカステリは、プロチーム「クイックステップ-アルファヴィニル」と契約をしており、その実力と人気が健在であることも伺えます。
カステリのジャージの特徴は?
では、カステリのサイクルジャージの特徴を見ていきましょう。
高性能で快適なウェア
まずは何といっても、高性能であることが挙げられます。
あらゆるスタイルや天候で快適にサイクリングを楽しめるよう、選び抜かれた素材や縫製技術が使われています。
カステリの拘りは、革新的で高性能な素材を開発してしまうほど。例えば、通常のジャージ生地の質感ながら撥水加工が施されている「Nano Flex」や、防水・防風・透湿に加え、ストレッチ性まで兼ね備えた「Gore-Tex Infinium 205 Warm/203 STRECH」は、その代表例です。
「プロ選手がロゴを消して使っていた」という逸話があることからも、カステリのウェアの高性能ぶりがうかがえます。
サイクリング中は、汗をかいたり小雨に打たれたり…と、不快感の増すシチュエーションに遭遇しますよね。そんなとき、高性能なウェアがあれば、快適さを保ったままサイクリングが出来るのです。
ハイパフォーマンスを求めるライダーにはもちろん、ゆったりとしたライドを楽しみたい方にこそ、注目していただきたいポイントです。
お洒落で機能的なデザイン
カステリが人気の理由の1つに、お洒落で機能的なデザインをしていることがあります。
トレードマークのスコーピオンロゴと、シンプルなデザイン。イタリアン・ブランドらしく、「モダンで引き立つ1着」を生み出しています。
もちろん、安全性を考慮した反射素材や、バックポケットに荷物を入れても垂れない設計など、機能面でも抜かりがありません。
ロードバイクのレース用ウェアはもちろん、ツーリングなどカジュアルなライドや、MTB・グラベル系のオフロード用のウェアなど、幅広い展開を見せています。
ジャージの柄や色のバリエーションも豊富ですので、きっと好みの1着が見つかるはずです。
価格帯はやや高め
製品ごとに異なるため一概には言えませんが、カステリのジャージは1着で15,000~20,000円ほど。サイクルジャージのブランドの中では、やや高価な価格帯です。
「初めてサイクルジャージを買う」という方には、高すぎると感じるかも知れません。
しかし、これは自社での製品開発やテストを繰り返したり、高品質なモノづくりをしている裏返しでもあります。カステリというブランドだからこそ、安心してウェアを選べるのです。
サイズ感はやや大きめ?
海外のブランドとなると、気になるのはサイズ感。
筆者の個人的な感想では、日本のブランドと比較すると1サイズほど大きいです。ウェアによりますが、国内ブランドよりも1サイズ下げるとちょうど良いでしょう。
参考までに、筆者は身長177㎝/体重68㎏/ウエスト74㎝/チェスト90㎝で、Sサイズがジャストフィット、Mサイズがややゆとりあるフィット感です。レーシーに着るならSサイズ、ツーリング用ならMサイズを選びます。
また、シルエットはタイトなウェア多く、手足も長めを想定して作られている印象があります。
カステリのウェアは適度に身体にフィットし、シルエットが自転車向きで綺麗ですので、フィッティングは筆者のお気に入りポイントでもあります。
詳しくは下記のサイズチャートと、ウェアごとの設計(レース用のタイトな「エアロフィット」や、カジュアル用のルーズな「レギュラーフィット」など)をご覧ください。
メンズサイズチャート
メンズのサイズチャートはこの通り。上の表で1は「チェスト」、2は「ウエスト」を示しています。
サイクルジャージはフィット感を重視して選ばれることが多いため、多くのブランドが身長等ではなく身幅を基準に展開しています。カステリは袖丈が長めのシルエットですので、寸足らずになる心配はあまり無いでしょう。
数値の測定には、サイクルジャージを着用するときと同じ格好をすることが推奨されています。例えば夏用なら薄手のインナー、冬用なら厚手のインナーを着用したうえで測定すると、より正確なフィッティングとなる様です。
ウィメンズサイズチャート
ウィメンズのサイズチャートです。上の表で1は「バスト(出典先のガイドによると、胸のやや上あたり)」、2は「ウエスト」を示しています。
こちらもメンズ同様、サイクルジャージを着用するときと同じインナーを着用した状態での測定が推奨されています。
最新サイクルジャージをご紹介!
では、カステリの最新サイクルジャージを抜粋してご紹介しましょう。
Castelli ENTRATA VI JERSEY
「エントリー」を意味する「エントラータ(Entrata)」の名を持つ初心者向けジャージ。
初心者向けとはいえ性能に妥協はなく、快適なサイクリングを支える1着です。カステリの独自開発素材「ProSecco」を使用したり、上位グレードの様なカットオフスリーブやYKKジッパーを採用したりと、その拘りぶりが伺えます。
タイプ | エントリーユーザー向けのジャージ |
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重量 | 161g |
気温 | 16~38℃ |
フィット | レギュラーフィット |
カラー | 5色 |
Castelli CLASSIFICA JERSEY
高性能かつシンプルなデザインで人気の、ベーシックなモデル。「Cross-dyeing」という特殊な染色により、深みのある生地に仕上げるなど、シンプルさの中にも高級感を演出しています。カラー展開も豊富で、さりげない個性を出しやすい1着でしょう。
タイプ | 高性能かつシンプルなデザインのジャージ |
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重量 | 155g |
気温 | 16~35℃ |
フィット | レギュラーフィット |
カラー | 6色 |
Castelli Aero Race 6.0 Jersey
「カステリ史上最速のジャージ」と銘打っている、空力特性に優れたジャージ。このAero Race 6.0 Jerseyは、前作から空力・快適性ともに進化した6世代目です。レース志向の方や速さを追求したい方には、見逃せない1着でしょう。
タイプ | 空力に優れるレーサー向けジャージ |
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重量 | 104g |
気温 | 18~35℃ |
フィット | エアロフィット |
カラー | 4色 |
Castelli FONDO 2 JERSEY FZ
春秋のサイクリングを快適にする、裏起毛タイプの薄手長袖ジャージです。真冬には、ジャケットの下に重ね着する使い方もでき、使用シーンの広い1着でしょう。
スタイリッシュな見た目ながら、両袖や背中にアクセントとなる反射素材が用いられているのも、日が暮れるのが早い時期には特に嬉しい設計です。
タイプ | 春秋にぴったりな裏起毛長袖ジャージ |
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重量 | 281g12~18℃ |
気温フィット | レギュラーフィット |
カラー | 5色 |
Castelli Prologo 7 Long Sleeve Jersey
カステリ人気の「プロロゴ」シリーズの長袖バージョン。伸縮性のある生地でレギュラーフィットながらに風でバタつかず、ポタリングからトレーニングまで対応します。
薄手生地ですので、長袖ながらに対応温度が高いことにも注目。UPF50(紫外線97%カット)と他のジャージよりも紫外線カットに優れており、日焼けを気にするライダーにも嬉しい1着です。
タイプ | 人気ロングセラーの長袖バージョン |
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重量 | 200g |
気温 | 14~32℃ |
フィット | レギュラーフィット |
カラー | 3色 |
Castelli Perfetto ROS Long Sleeve
高い防風性・防水性・透湿性を実現した「Gore-Tex Infinium Windstopper」を使用した、全天候型の万能ジャージ。「ROS:Rain Or Shine」の名の通り、雨から晴天まで、1着で快適にライド出来ます。
筆者も同タイプのジャージを所有していますが、その汎用性と快適性には驚きです。同じ素材で、半そでタイプやジレタイプ、袖の着脱が可能なタイプなど数多くの展開があることからも、その人気と高性能ぶりが伺えます。
タイプ | 雨天から晴天まで1着で快適に保つ万能ウェア |
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重量 | 337g |
気温 | 4~14℃ |
フィット | タイトフィット |
カラー | 6色 |
Castelli Unlimited Allroad Jersey
グラベルライドやポタリング向けに開発された、ゆとりあるシルエットのジャージ。クリーンなデザインで、ハーフパンツ等と合わせても違和感なくスタイルを出せます。
「速さだけを犠牲にしたパフォーマンスジャージ」というコンセプト通り、快適性や機能性には妥協が無い仕上がりです。
タイプ | グラベルライドやポタリング向けのゆとりあるジャージ |
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重量 | 214g |
気温 | 16~35℃ |
フィット | レギュラーフィット |
カラー | 4色 |
グローブやビブショーツも展開
カステリのラインナップは、サイクルジャージだけはありません。ビブショーツやグローブ、インナー、ソックスなど、様々な小物も展開しています。
Castelli ARENBERG GEL 2 GLOVE
石畳のコースで有名なパリ~ルーベの難所に耐えられるよう開発された、パッドの分厚いグローブ。
手のひらの神経を保護する設計なので、手の痛みを抱える方や、ロングライドを楽しむ方に良いでしょう。
タイプ | 手の痛みを抱えるサイクリスト向けの分厚いパッド入り |
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重量 | 88g |
気温 | 15~30℃ |
カラー | 7色 |
Castelli COMPETIZIONE BIBSHORT
サイクリングからトレーニングまで、幅広いライディングに対応した入門ビブショーツです。
「コストパフォーマンスと機能性のバランスにおいてはカステリで随一」という謳い文句通り、快適なパッドにしなやかなライクラ素材、裾のグリッパーなど、機能性満載です。
タイプ | 低価格ながらに機能性を高めた入門ビブショーツ |
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重量 | 206g |
気温 | 15~35℃ |
カラー | 4色 |
カステリのウェアで快適なサイクリングを!
カステリは、名実ともに一流のサイクリングアパレルのブランドです。高い機能を兼ね備え、多様なラインナップが揃っていますので、きっとお気に入りの1着を見つけられるはず。
ぜひカステリのサイクルジャージで、快適なサイクリングをお楽しみください。