子供乗せママチャリは電動なしで大丈夫?
ママチャリは、近所の買い物やお子さんのお迎えに、便利な乗り物です。
でも、毎日子供のお迎えに自転車を使うなら、電動アシスト付きにするか、それとも電動なしにするか、迷うポイントですよね。
電動アシストを購入したいけれど、高額なところが悩みの種。「電動なしママチャリ」と、「電動ありママチャリ」のどちらにするかを決めるポイントは、よく走る道の状況や移動距離、そしてどのぐらいの頻度乗るかなど生活習慣などです。
電動ありと電動なしが、どういう人に向いているのか、比較してみましょう。
「電動なし自転車」が向いている人
●よく走る道は、坂がなく、平坦な道が多い
●使うのは、近い場所が多い
●載せる荷物は軽いもの(自転車での買い物が少ない)
●価格をおさえたい(電動ありは、10万〜15万円)
「買い物には車を使って、お迎えや近場なら自転車」など、車と併用するなら、電動なし自転車でも困ることは少ないでしょう。
電動あり自転車が向いている人
●坂道がある、または多い
●少し遠くまで自転車で行く
●子供が複数いる
●なるべくラクに漕ぎたい
坂道が多い地域に住んでいたり、たまには遠くに行くこともあるなら、電動あり自転車がおすすめ。
電動タイプは漕ぎ出しも軽く、お子さんを乗せてもラクラク漕げます。「子供を送ってから仕事」のような場合でも、疲れず出勤できますね。
子供乗せママチャリといっても、電動つきと電動なしでは、価格も大きく違いますので、次の「選び方のポイント」「おすすめ自転車」も参考にしてみてくださいね。
子供乗せ自転車の選び方のポイントは4つ
子供乗せ自転車の選び方のポイントを、ご紹介します。
子供を乗せるチャイルドシートは、「前乗せ」か「後ろ乗せ」の2種類あります。
チャイルドシートは、「前乗せ」と「後ろ乗せ」があり、年齢や体重によって、乗せられる位置が変わってきます。
年齢 | 体重 | 身長 | |
前乗せタイプ | 1〜4歳未満 | 15kg以下 | 100cm以下 |
後ろ乗せタイプ | 2歳〜6歳未満 | 22kg以下 | 115cm以下 |
前乗せは、お子さんが視界に入るので安心ですし、後ろと合わせて3人乗りができます。
後ろ乗せは、バランスが取りやすい反面、子供の状態が見えないので、ある程度、意思疎通ができるようになってからがいいでしょう。
対象年齢や体重などは、メーカーやモデルによっても多少違っていますので、購入前に必ず確認しましょう。
チャイルドシートを選ぶ時のポイント
チャイルドシートを選ぶなら、安全性や快適性など、下記のポイントをチェックしましょう。
●ヘッドレストやステップが調整ができるタイプか
●シートベルトは、子供をしっかりホールドできるか
●シートベルトの長さは調整が可能か
●SGマークついているものがおすすめ
安定感が高いタイプを選ぼう
子供乗せ自転車は、定番の26インチの他、タイヤが少し小さい24、22、20インチなどもあります。子供乗せ自転車は、重心が低く安定感が高いタイプが多く、底床タイプを選べば、お子さんの乗せ降ろしがしやすくなります。
ただ、背が高い人の場合、タイヤが小さいと漕ぎにくい場合もあるので、選ぶ時は、その辺りも考慮しましょう。
前後に乗せるならBAA適合車がおすすめ
子供を乗せるなら、耐久性などがしっかりとしたBAAつきがおすすめです。BAAというのは、自転車協会が定める安全基準のこと。
子供2人を乗せる場合は、十分な強度があり安全に子供を乗せる機能を持っている「幼児2人同乗適合車」に限られています。そのため、自転車を選ぶ時も、「幼児2人同乗適合車」かどうか確認してからが、安心です。
より安全に扱える機能があるか
自転車には、より安全に乗るために便利な機能がついているものがあります。
ハンドルロック…自転車を停めた時に、ハンドルを固定できる機能
幅広スタンド…通常のスタンドより幅広く倒れにくく安定感があるスタンド
巻き込み防止ガード…子供の足やスカートが車輪に巻き込まれるのを防ぐガード
【前乗せタイプ】おすすめママチャリ5選
まずは、電動なしの前乗せチャイルドシートが装備されたモデルをご紹介します。フロントタイプは、8ヶ月ぐらい対象年齢になっている商品もありますが、首など負担がかかることもあるので、1歳を過ぎたあたりからがおすすめです。
マルイシ ふらっかーずスティーナ
マルイシは、自転車および部分品などの製造や、輸出入なども行う会社。幼児車から、電動アシスト付き自転車まで、幅広いラインナップがあります。
スティーナは、3人乗り基準に対応する強度と、低重心に設計された自転車。幅広スタンドや、ハンドルロックなどの機能も充実装備。チャイルドシートは、頭部を守るハイバックの高さは調整可能で、万が一の転倒時に、転がり落ちにくい5点式ベルトを採用です。
カラー | 3色 |
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タイヤ | 前22インチ、後ろ26インチ |
変速 | 内装3段 |
BBA | ◯ |
アサヒサイクル ママフレロック
アサヒサイクルは、シティサイクル、子供車、折りたたみなど一般サイクルを中心として製造販売しているメーカー。特にノーパンクタイヤを採用した自転車を得意としています。
ママフレロックは、20インチの底床フレームを採用した自転車。ハンドルロック、ノンスリップペダル、中太タイヤを採用して、乗りやすさにこだわった作り。6段変速付きですから、路面の状況に合わせて変えれば、快適に走れます。
カラー | 2色 |
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タイヤ | 20インチ |
変速 | 6段 |
BBA | ◯ |
Pro-Vocatio(プロ−ウォカティオ) Sedeo
プロ-ウォカティオは、大正3年創業のヱビス自転車株式会社の自転車オリジナルブランド。子供乗せ自転車も、豊富に作っています。
セデオは、シンプルなデザインで、20インチタイヤを採用した自転車。フロントチャイルドシートは、ハンドルの上でなく手前側についているタイプ。小柄な人でも、前がしっかりと見えるところがポイント。
カラー | 3色 |
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タイヤ | 20インチ |
変速 | 内装3段 |
BBA | ◯ |
Pro-Vocatio(プロ−ウォカティオ) FidesDX
フィデスは、22インチタイヤを採用して、つや消しカラーがおしゃれなママチャリ。
巻き込みを防ぐドレスガードや、シマノ製外装6段変速を装備。チャイルドシートも標準装備のモデルから、ハイスペックモデルまで幅広い選択肢があります。
カラー | 4色 |
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タイヤ | 22インチ |
変速 | 6段 |
BBA | ◯ |
Marukin(マルキン)/Delicia duo
マルキンは、自転車の開発、輸入、販売をするホダカ株式会社のオリジナルサイクルブランド。高い品質と価格のバランスが良く、ライフスタイルに合わせたモデルをたくさん作っています。
デリシアデュオは、前20インチ、後ろ22インチタイヤを採用した、幼児二人同乗基準適合車。前輪軸と後輪軸までの距離が、通常のものよりも10cm短いコンパクト設計なので、ふらつきにくく、無理のない姿勢で駐輪もできます。
カラー | 2色 |
タイヤ | 前20インチ、後22インチ |
変速 | 内装3段 |
BAA | ◯ |
参考価格(税込み) | 67,100円 |
【後ろ乗せタイプ】おすすめママチャリ5選
続いて、電動なしのリアタイプのチャイルドシートがセットになっているママチャリをご紹介します。
Pro-Vocatio(プロ−ウォカティオ) ポニーテール
タイヤサイズは、24と26インチのタイプがあり、操作しやすいシリンダー式ロックや、6段変速付きのモデル。
標準装備チャイルドシートのほか、無料もしくは差額を払えば、ハイスペックモデルなどに変更もできるので、チャイルドシートを選びたい人や、こだわりがある人におすすめ。
カラー | 4色 |
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タイヤ | 24インチ/26インチ |
変速 | 6段 |
BBA | ◯ |
Lupinus(ルピナス) LP-266WSD-KNRJ
ルピナスは、アイデア商品の開発や制作、輸入卸販売の株式会社ツーワンのオリジナルサイクルブランド。シティサイクルから、幼児車まで、豊富なラインナップとコスパの良さが特徴。
ロゴや装飾を省いたシンプルなデザインで、 買い物やお迎えなどに便利な定番の1台。チャイルドシートは、3段階調節ヘッドレスト付きで、ニーズを考えて、簡単に取り外しができるので、お買い物の時は、シートを取り外して、荷台として使えます。
カラー | 6色 |
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タイヤ | 26インチ |
変速 | 6段 |
BBA | - |
Cyma(サイマ) Limini+
サイマは、ネット専門の自転車総合通販サイト。人気のメーカーから、欲しかった機能を詰め込んだオリジナルブランドまで、取り扱っています。
太めのタイヤの20インチで、ハンドルロック、両立スタンド、リング状など、必要な機能がそろった自転車。足つきのよい底床設計で、高品質のヘルメットや自転車用品でも有名なOGK製のチャイルドシート搭載で、成長に合わせてヘッドレストやステップも調節可能です。
カラー | 3色 |
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タイヤ | 20インチ |
変速 | 内装3段 |
BBA | ◯ |
サカモトテクノ ロングモンタナ
サカモトテクノは、自転車フレームを製造をして50年ほどメーカー。平成17年からは、フレームだけでなく、完成車製造もしています。
ロングモンタナは、後ろチャイルドシートが取り付けやすいロングフレーム設計。標準装備されているシートは、衝撃吸収率90%のワイドヘッドレストや、調整可能なアジャスタブルステップ、ずり落ち防止5点式シートベルトつき。シートはグレードアップも可能です。
カラー | 5色 |
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タイヤ | 20インチ |
変速 | 6段 |
BBA | - |
サントラスト Dixhuit
サントラストは、不動産と自転車製造販売を専門とする会社。自社サイトのゴーゴーサイクリングにて販売することで、中間マージンを抑えてコスパのいい商品が多いところが魅力。
ディズウィットは、26インチ自転車に、OGK社チャイルドシート搭載モデル。可動式ヘッドレストや5点式シートベルトなど機能性はもちろん、グリップとサドルの色を統一しておしゃれなデザインの1台。
カラー | 2色 |
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タイヤ | 26インチ |
変速 | 6段 |
BAA | - |
【電動アシストつき】ママチャリ5選
電動アシストつきのママチャリをご紹介しましょう。3人乗りなら、前もしくは後ろチャイルドシートを加えるか、両方がセットになっているタイプを選んでもいいかもしれませんね。
ブリヂストン アシスタC STD
ブリヂストンサイクルといえば、シティサイクルから電動アシスト車まで豊富なラインナップの、日本を誇るサイクルメーカー。
アシスタCは、20インチタイヤを採用した足つきのいい電動ママチャチャリ。初めての人も、わかりやすいコントロールスイッチや、ハンドルロックを装備。後ろタイプだけでなく、前後チャイルドシートつきもあります。
カラー | 5色 |
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タイヤ | 20インチ |
変速 | 内装3段 |
BAA | ◯ |
パナソニック ギュット・アニーズDX
パナソニックは、家電だけでなく、電動アシスト車も種類が豊富。子乗せタイプから、通学、スポーツなど生活にあったラインナップがあります。
ギュット・アニーズでも、長身の人も乗りやすい26インチモデル。パイプワイドバスケットやプレミアムリヤチャイルドシートを採用で、液晶画面は残り走行時間やバッテリー残量なども見やすいです。
カラー | 3色 |
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タイヤ | 26インチ |
変速 | 内装3段 |
BBA | ◯ |
ヤマハ PAS Crew Pa24C
ヤマハは、世界で初めての電動アシスト自転車を作ったパイオニア。使いやすさでは、定評があります。
パスクルーは、パパとママで共用しやすい24インチのアシスト自転車。15,4Ahバッテリー搭載で、4時間でフル充電でき、エコモードなら78km走ります。アクセサリーのオプションも豊富で、前シートも取付可能です。
カラー | 3色 |
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タイヤ | 24インチ |
変速 | 内装3段 |
BBA | ◯ |
マルイシ ふらっかーずシュシュアシスト
効きのいいローラーブレーキを採用した電動自転車3人乗りモデル。
1回の充電で、55km(標準モード)走行できます。ピッキングに強いディンプルキーや盗難対策もされています。停まったままで変速できる内装変速つきで。アシストなしでもラクに走れます。
カラー | 3色 |
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タイヤ | 20インチ |
変速 | 内装3段 |
BAA | ◯ |
PELTECH(ペルテック) TDN-207L-C1
ペルテックは、10万円以下のコスパのよい電動アシストつき自転車を作っています。知名度は他に比べて低めですが、ヨーカードーやイオンなどにも卸ているメーカー。
20インチタイヤを採用した電動自転車。OGKのチャイルドシートはヘッドレストやステップが調節可能で、お子さんを乗せない時は、後ろカゴにワンタッチで変身、お買い物にも便利です。
カラー | 2色 |
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タイヤ | 20インチ |
変速 | 内装3段 |
BAA | - |
【3人乗りタイプ】おすすめママチャリ2選
前後のチャイルドシートを装備したママチャリをご紹介します。
サカモトテクノ バイオレットミニⅡ
バイオレットミニⅡは、乗り降りしやすい幼児2人同乗適合車。
ハンドルロック、暗くなったら自動点灯のオートライトなどが標準装備。後チャイルドシートは、ヘッドレストやステップの調節ができ、シートベルトは安心の5点式です。
カラー | 2色 |
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タイヤ | 20インチ |
変速 | 内装3段 |
BAA | ◯ |
Pro-Vocatio(プロ−ウォカティオ) マンマ
前20インチ、後ろ22インチのお子さんを乗せ降ろししやすい底床設計の自転車。
強度のあるWフレーム、ラクに立ち上がるスタンドなどの他、滑りにくいゴムつきペダルや、手元で簡単に操作できるグリップシフト、6段変速と、便利な機能が満載です。
カラー | 3色 |
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タイヤ | 前20インチ、後ろ22インチ |
変速 | 6段 |
BAA | ◯ |
おすすめのチャイルドシート
チャイルドシートに対応した自転車はすでにもうあるという人は、後付けできるチャイルドシートをご紹介します。
Yepp スーリー・イエップ・ミニ
イエップは、1930年からチャイルドシートの製造をしているオランダ発の会社。人間工学を取り入れたデザインと、キュートでポップなカラーも人気。
ブルーやオレンジなど、ポップなカラーが多いチャイルドシート。シンプルな作りで、5点固定式のベルトや、いたずらしても外れにくいセーフティバックルなど安全性もしっかりと考えて作られています。
タイプ | フロント用 |
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対象年齢 | 9ヶ月〜3歳 |
積載可能重量 | 15kg |
OGK RBC-015DX
バイク用、自転車用のヘルメットやギアで有名なOGK。チャイルドシートやレインカバーなどのアイテムでも、定評があります。
ヘッドレストの衝撃吸収率約90%という後ろ乗せチャイルドシート。安心の5点式シートベルトに、足乗せも調節可能、そして落下防止ベルト付きで安全性バツグン。取っ手付きなど、お子さんがしっかりと握って乗ることができます。
タイプ | 後ろ用 |
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対象年齢 | 1歳〜6歳未満(乗車は、2歳以上を推奨) |
対象体重 | 身長:22kg以下、115cm以下 |
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子供を自転車に乗せるならここに注意しよう
子供を自転車に乗せる時、注意したい点をあげてみました。
子供にはヘルメット着用義務
道路交通法で、13歳未満の子供には、ヘルメットをかぶらせるようにする努力義務があります。(参考:道路交通法第六十三条の十一)
親が運転する自転車のチャイルドシートに乗る場合でも、当てはまります。努力義務なので、していなかったら罰金といったことはありません。しかし、万が一の時のことを考えて、かぶらせるようにしたほうがいいですね。
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荷物や傘を持つのは危険ですよ
子供を自転車に乗せながら、荷物や傘を持ったりして運転したことがあるという人も、いるかもしれません。
しかし、これは大変危険です。1人で乗っている時に比べて、子供を乗せていると、どうしてもバランスが取れません。物を手に持ったり、ハンドルにかけたりはしないようにしましょう。
毎日使うならこんなアイテムもおすすめ
毎日、子供を乗せてママチャリに乗るなら、あれば、より便利で快適に使えるアイテムがありますので、ご紹介します。
MICO 自転車チャイルドシート用レインカバー前後セット
チャイルドシート&カゴ用レインカバー
毎日お子さんの送迎に自転車を使うなら、お子さんや荷物が濡れないように、レインカバーなどを用意しておくといいですよ。
お子さんが傘をさすと、前が見にくかったり、風がふいたりすると、危ないです。レインカバーなら、雨だけでなく、風よけや、寒い季節なら防寒にも使えます。
カラー | 2色 |
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タイプ | フロント用、リア用 |
Solo Tourist BCマルチホルダー
ドリンクホルダー
夏は、水分補給が大切。でも、自転車だと、すぐにドリンクが取り出せないことも。
そんな時に便利なのが、ドリンクホルダー。ハンドル、ポストシート、フレームなど、取り付けられる場所も、いろいろとありますよ。
カラー | 3色 |
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取り付け方 | ベルクロ |
容量 | 500ml |
子供乗せママチャリは便利な移動手段!
子供乗せ用ママチャリは、使い方や頻度などで「電動つき」「電動なし」を決めたいものです。電動つきは、値段がちょっと高めなので、どのぐらいの期間使うかということや、お迎えの疲労度なども考えるといいですよ。