グラベルキング タイヤ

人気タイヤ『グラベルキング』を種類ごとに比較!乗り方別のおススメは?

ロードバイクやグラベルロードに高い人気を誇るタイヤ『グラベルキング』。舗装路が得意なものから未舗装路に強いものまで、用途に応じて選べる沢山のラインナップがあります。この記事では、各モデルの特徴を比較しつつ、用途に合わせたおススメの種類をご紹介していきます。

目次

アイキャッチ画像撮影:筆者

グラベルキングって?

グラベルキング タイヤ

撮影:筆者

グラベルキングは、日本のメーカー『パナレーサー』が製造しているタイヤ。舗装路・未舗装路を選ばず走りを楽しめるタイヤとして、高い人気を集めています。

パナレーサーについて

パナレーサー

パナレーサーは1952年の創業以来、自転車用タイヤ・チューブの専門ブランドとして成長してきた会社。ロードバイクからMTB、軽快車など様々な車種のタイヤやチューブを生産し、携帯ポンプ等のアクセサリーも手掛けています。それらの製品で、どれも高い評価を得ている信頼のブランドです。

日本の工場で製造する「Made In Japan」を続けている会社でもあり、この記事でご紹介しているグラベルキングも国産。タイヤは自転車の性能に大きく影響するだけでなく命を預けるパーツだからこそ、とても安心できますね。

パナレーサー公式HP はこちら

万能な優等生タイヤとして人気!

グラベルキングは最近流行りの「グラベル=砂利道」用のタイヤとして開発され、海外プロのグラベルレースでも活躍している実力のあるタイヤ。グラベルバイクの性能を十分に引き出してくれます。

グラベルキング タイヤ パナレーサー

撮影:筆者

グラベルキングが人気の理由は、未舗装路の走行性能だけではありません。実はこのグラベルキングは、舗装路での性能もかなり高いのです。パンクに強く良く転がるので、数100kmを走り抜くブルべライダー御用達のタイヤでもあります。

舗装路・未舗装路を通して高い性能を発揮するグラベルキングは、万能な優等生タイヤとして人気を誇っているのです。

多くのラインナップがある、グラベルキング

多くのラインナップがある、グラベルキング

撮影:筆者

グラベルキングには用途に応じた多様な種類が存在します。初代のグラベルキングが大人気となり、「グラベルキングシリーズ」として様々な特徴をもつタイヤが登場したのです。

大きく分けると、タイヤ表面の凹凸(トレッドと言います)の違いで3種類のラインナップがあり、更に耐パンク性を高めたモデルも存在しています。

まずは、トレッドの違いによる3種類から見ていきましょう。

舗装路が得意な「グラベルキング(無印)」

グラベルキング タイヤ パナレーサー

1つ目が、「グラベルキング」という名前のモデル。こちらが初代から続く最もシンプルなタイヤです。

トレッドは細かな溝があるだけで、スリックタイヤ(凹凸のない滑らかなもの)の部類とも言えます。滑らかなトレッドは転がりが良くスムーズな走行が可能で、重量も他のグラベルキングシリーズよりも軽量なためロードバイクにもマッチするモデルです。

通勤通学からロングライドに、心強い相棒となってくれるでしょう。

未舗装路向けの「グラベルキングSK」

グラベルキングSK タイヤ 

2つ目は、トレッドに細かなブロックが並ぶ「グラベルキング SK」。SKというのはセミノブ(Semi-Knobs)の略で、トレッドに一般的なMTB用タイヤよりも小さなノブが沢山あるのが特徴です。これにより、転がりや軽量性といったグラベルキングの基本性能を失わず、オフロードでのグリップ力を高め走破性を向上させています。

砂利が浮いていたり泥になっていたりと足元が不安な状況では、このノブが効いてくれるので安心ですよ。

いいとこ取りの「グラベルキングSS」

グラベルキングSS タイヤ パナレーサー

3つ目のラインナップが「グラベルキングSS」。SSとはセミスリック(Semi-Slick)の略で、先ほどご紹介した無印のグラベルキングとグラベルキングSKを組み合わせたようなトレッドをしています。トレッドの中央はスリック系、左右はノブのあるブロック系といった具合です。

この組み合わせにより、直進するときはスリック部分が地面に接し高い転がり性能を発揮、コーナーではノブが効いてグリップ力を向上させることが出来るのです。無印のグラベルキングの転がりと、グラベルキングSKの未舗装路でのグリップの良さ…その2つの「いいとこ取り」をしたタイヤと言えるでしょう。

パンクに強い「PLUS」もある

ここまでトレッドの種類による3つのグラベルキングシリーズをご紹介してきましたが、もう1つ派生したシリーズがあります。耐パンク性を強化した「Plus」です。

グラベルキング タイヤ PLUS

撮影:筆者

例えば「グラベルキング Plus」の様に、最後にPlusと付くモデルが該当します。Plusではないグラベルキングシリーズも高い耐パンク性を持っていますが、それを更に強化した言わば「最強バージョン」。通勤用でとにかくパンクをしたくない方や、林道でのトラブルを可能な限り減らしたい方はこちらを選ぶと更に安心ですね。

ただし、重量は50g前後重くなってしまうため、走りの軽快さを重視するか判断の分かれるところでしょう。また、ラインナップは「グラベルキング(無印)」と「グラベルキングSK」の2つのみなのに注意です。

グラベルキングの選び方

ここまで、トレッドの種類3つと耐パンク性を高い「Plus」があることをご説明しました。

実際にタイヤを選ぶ際には、ここから更に「ホイール径」と「タイヤ幅」によって細分化されます。モデルごとにそのラインナップも異なるため、まずはこちらの表をご覧ください。

 ホイール径700c650b26’
 タイヤ幅2326283235384350384248542.1
 チューブレス可否不可
 グラベルキング
 グラベルキング Plus
 グラベルキング SK
 グラベルキング SK Plus
 グラベルキング SS

上の表で「〇」が付いているものが、現在販売されているモデルです。例えば、グラベルキングの700×35cは展開がありますが、700×43cは展開が無いことを示しています。

また、殆どのモデルはタイヤサイドが「黒」と「茶」の2色展開されているので、お好みの見た目を選ぶことが出来ます。

これだけの種類を展開しているタイヤは稀で、普通はもっと少ない選択肢から選ばなければなりません。自分にピッタリ合ったタイヤを選べるのは、とても嬉しいことですね。

グラベルキング タイヤ パナレーサー

撮影:筆者

しかし、これだけ展開があると逆に選びにくくなってしまう方もいらっしゃると思います。そこで、トレッドパターンの他に、候補を絞っていく手順をご紹介しましょう。

ホイール径は700c?650b?26インチ?

まずはホイール径についてです。バイクによって使われているホイールの直径が異なるので、ご自身のホイール直径に合うサイズのタイヤを選ぶ必要があります。

殆ど全てのロードバイクは700c、グラベルロードは700c又は650bが用いられています。ご自身のホイールの表記やスペック表を確認して、適合するサイズのタイヤを選択しましょう。

グラベルキング タイヤ パナレーサー

撮影:筆者

タイヤ幅はどのくらいを選べばいいの?

タイヤの幅はトレッドと同じくらい重要な要素で、幅次第でタイヤの特性も変わってきます。

大まかに説明すると、タイヤの幅は太いほど荒れた路面でも安定して楽に走ることができ、細いほど軽く機敏な走りをするようになります。目安としては

・ロードバイク:26c/28c

・グラベルロード:35c/38c

を選ぶのが一般的です。

グラベルキング タイヤ パナレーサー

撮影:筆者

注意点は、バイクによって使用できるタイヤ幅の上限が決まっていることです。

一般的にロードバイクは28c前後まで、グラベルロードは40c前後までですので、ギリギリの幅になりそうな場合はバイクのスペック表やショップ等で確認しましょう。

チューブレス対応かどうか

もし「28c/32c」で迷っているなら、チューブレスへの対応可否で選ぶのも良いでしょう。32c以上のタイヤ幅から、チューブレスに対応しています。

チューブを使用するクリンチャーに比べ、チューブレスの方が軽く滑らかな走行感になったり、低圧での運用が可能になったりというメリットがあります。未舗装路を重視するなら特に、チューブレス化のメリットを大きく受けることが出来るのでおすすめです。

グラベルキング タイヤ パナレーサー

撮影:筆者

ただし、チューブレスで使用するためにはチューブレス対応のホイールが必要ですし、タイヤ交換やメンテナンスの難易度が上がります。

ちなみに、チューブレス対応のホイールやタイヤでも、チューブを入れてクリンチャーとして使用することは可能です。将来的にチューブレス化も視野に入れチューブレス対応のモデルを買っておくのも手です。

シーン別おススメモデル3選を、紹介!

最後に、シーン別におススメなタイヤをご紹介します。細かなシチュエーションによって最適なタイヤは異なりますが、1つの参考として頂ければ幸いです。

ロードバイクでロングライドに行くなら…「無印」の28c

グラベルキング タイヤ 選び方

撮影:筆者

ロードバイクでのロングライド。出先でのパンクトラブルはなるべく避けたい…という方におススメなのは、無印のグラベルキング。舗装路の走行性能を損なうことなく、グラベルでも耐えられる頑丈なタイヤがトラブルを防いでくれるはずです。

ロードバイクに合うサイズは26cと28cで、どちらにも良さがあり悩ましい選択です。ここでは、より安定感が高く乗り心地の良い28cに、軽量チューブを組み合わせる方法をお勧めします。

パナレーサー グラベルキング

重量270g(700×28c)

林道にチャレンジしてみたいなら…「SK」の太いものを

グラベルキング タイヤ 選び方

撮影:筆者

未舗装路の走行を第一に考える方、これから林道ライドにチャレンジしたいという方には、最も走破性が高いグラベルキングSK。

無印のグラベルキングではスリップしてしまう路面でもグラベルキングSKなら楽しく走ることが出来るので、未舗装路を楽しみたい方はこちらを選ぶと良いでしょう。

タイヤ幅は、不安な初心者の方ほど「なるべく太いもの」を選ぶのが無難です。タイヤが太い方が未舗装路での衝撃を吸収してくれますし、走りも安定するので恐怖心が湧かずに楽しみやすいはずです。

パナレーサー グラベルキングSK

重量380g(700×38c)

グラベルロードで通勤&休日の林道ライドなら…「SS」の35c

グラベルキング タイヤ 選び方

撮影:筆者

「舗装路と未舗装路を両方楽しみたい!」という方には、バランスの良いグラベルキングSSを。

普段は通勤で使い休日にグラベルに向かう…といった方をはじめ、自走で林道に向かう方にもお勧めできます。3種類のトレッドの中では、「舗装路と未舗装路を両方楽しめる」というグラベルロードの特性に、最もマッチするタイヤかも知れません。

タイヤ幅も、舗装・未舗装路ともに使いやすい35cがおススメ。舗装路をより重視したい場合は32cに、未舗装路を重視するなら38cにするのも良いでしょう。

パナレーサー グラベルキングSS

重量380g(700×35c)

Panaracer公式サイトはこちら