老舗のスポーツバイクブランド「アラヤ」
1世紀以上、自転車リムを製造しつづける、老舗の自転車ブランド「アラヤ(ARAYA)」。1940年代から自転車も手掛けるようになり、現在はロードバイクなどスポーツバイクを中心に扱っています。
日本製スポーツバイクのパイオニア
アラヤは、日本でいち早くMTB(マウンテンバイク)を取り入れたブランドでもあります。また、ラインナップは、通勤通学、買い物など、日常で気軽に乗れる「おしゃれなスポーツバイク」が多く、スポーツバイク初心者にもおすすめのブランドですよ。
アラヤの自転車って、どんな自転車?
アラヤの各自転車の注目したいポイントをまとめました。
買い物からサイクリングまで。楽しめる幅が広い
日本で生まれたアラヤの自転車は、日本人の日常生活を意識して作られています。
実は海外の自転車事情は、さまざま。筆者が住むイタリアの場合、「自転車大国」と呼ばれるものの、買い物など日常生活ではほとんど乗りません。というのも、駐輪場が少なく、盗難も多いから。日本のように日常的に自転車に乗る国ばかりではないのです。
アラヤの自転車は、買い物からサイクリングまで、1台で幅広い使い方に対応できるモデルが多いです。見た目はスポーツバイクでも、泥よけやキャリアをつけられるなど、普段使いを想定したデザインになっていますよ。
価格は6〜12万円ほど
ラインナップの価格帯は、6〜12万円ほど。スポーツバイクとしては、手に届きやすい価格帯と言えるでしょう。
しかし走行性能を左右する「コンポーネント(コンポ)」は、安心のシマノ製。ケーブル類も内装されたモデルも多く、雨天でもブレーキがよく利く「ディスクブレーキ」など、ついているスペックは、価格以上に感じるかもしれませんね。
シンプルなデザイン、落ち着いたカラー
街乗りも想定したアラヤの自転車は、全体的にシンプルで細身。カラーも落ち着いたアースカラー、シックな赤など、カジュアルなコーディネートにも合うようなデザインが多いのも特徴。
日常使いに向いていて、比較的お手頃価格。アラヤの自転車は、毎日乗れるスポーツバイクを探している人にぴったりでしょう。
アラヤの自転車は、全部で9つラインナップがあります。自分に合う自転車を見つけ方を確認していきましょう。
①用途に合わせて選ぼう
アラヤには、ロードバイク、MTB、クロスバイク、ミニベロの4種の自転車があります。目的に合わせて、まずは車種を決めましょう。
通勤通学や買い物なら、クロスバイク・ミニベロ
通勤通学には、クロスバイクがおすすめ。スピードもでやすく、快適に走れるでしょう。アラヤのクロスバイクは、ディスクブレーキ仕様なので、雨の日も安心ですね。
また買い物やカフェなど、ちょっとしたお出かけにはミニベロもいいですよ。かわいらしい見た目で、漕ぎ出しも軽く、軽快に街なかを走れるでしょう。
サイクリングを楽しむなら、ロードバイク

日常使いはもちろん、サイクリングで活躍するのはロードバイク。ARAYAのロードバイクは、速さよりも長い距離を走るためのロードバイク、泥よけがついたモデルなどもありますよ。
山道などオフロードなら、MTB
タイヤが太く、頑丈なフレームのMTB。地面からの衝撃を和らげる「サスペンション」は、山道はもちろん、街なかの段差なども、ものともせず走れちゃうでしょう。
②フレーム素材やパーツをチェック
同じ車種でも、素材やパーツに違いがあります。それぞれ簡単にまとめました。
フレーム素材は2種類
ARAYAの自転車のラインナップは、アルミかクロモリのフレームが使われています。アルミは軽量なのが特徴、クロモリは細身のシルエットが特徴的です。アラヤでは、クロモリの方がモデル数が多いので、クロモリの方が多くモデルを選べるでしょう。
コンポとブレーキは見ておくべき
とくに確認したいパーツは「コンポ」と「ブレーキ」。
走行性能を重視するなら、グレードの高いコンポのモデルを選びましょう。アラヤでは「シマノ」のコンポが使われていますが、グレードが高い(予算も高くなる)ほど、変速数も多い傾向にあります。
濡れた路面も走るなら、「ディスクブレーキ」モデルが、安定したブレーキができるでしょう。
街乗りに!ミニベロ・クロスバイクのおすすめモデル3選
ここからは、アラヤのおすすめモデルを紹介します。まずは通勤通学、ちょっとしたお出かけにおすすめの、ミニベロやクロスバイクから。
MFC(Muddy Fox CX Gravel Mini)
ディスクブレーキ仕様で、ちょっと太めのタイヤがついたミニベロ。コンポは、ロードバイクで使われるシマノの「CLARIS」。走行性能も十分でしょう。買い物だけでなく、休日サイクリングの相棒にもなりますよ。カラーはシックな「ミスルトーカーキ」。
カラー | 1色 |
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素材 | クロモリ |
タイヤサイズ | 20インチ |
変速 | 16段 |
コンポ | シマノ クラリス |
MFX(Muddy Fox Xrosst)
アルミフレームの、軽量なクロスバイク。ディスクブレーキ仕様で、通勤通学にもおすすめです。変速は24段。坂道でもスイスイ進みますよ。ケーブル類はフレームに内蔵しているので、すっきりとした印象ですね。カラーは「マットカーキ」など、全3色。
カラー | 3色 |
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素材 | アルミ |
タイヤサイズ | 700C |
変速 | 24段 |
コンポ | シマノ アルタス |
【ミニベロ】MFM(Muddy Fox Mini)
ブラックでまとまった、クールなMFM。ミニベロが苦手な小さい段差も、太いタイヤが衝撃を和らげてくれるでしょう。ディスクブレーキつきで、雨上がりに走るときも安心。フォークはサスペンションつきに交換できるので、MTBのような遊び方もできますよ。
サイクリングも!ロードバイクのおすすめモデル3選
ロードバイクなら、休日サイクリングも楽しめますよ。こちらでは3つのモデルを紹介します。
Federal(フェデラル)
ツーリングにも行ける仕様のロードバイク。太めのタイヤに泥よけがついていて、多少の凸凹な道もへっちゃら。オプションのキャリアをつければ、大型の荷物も積めますよ。ブレーキは、メンテナンスしやすい「カンチブレーキ」。
カラー | 2色 |
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素材 | クロモリ |
タイヤサイズ | 650B |
変速 | 8段 |
コンポ | シマノ アルタス |
Diagonale(ディアゴナール)
長距離向けに作られたモデル。コンポはシマノの「CLARIS」で、快適に変速できるでしょう。FEDのように、泥よけも標準装備。車や電車で持ち運ぶ「輪行」のために、チェーンフックがシートステー、チェーンステーの2箇所についていますよ。
カラー | 2色 |
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素材 | クロモリ |
タイヤサイズ | 700C |
変速 | 16段 |
コンポ | シマノ クラリス |
CXG(Muddy Fox Gravel)
河川敷や砂利道も快走できる、「グラベルロード」のようなモデル。M字に曲がったフレアドロップハンドルバーは、振動が激しい下りでも握りやすいでしょう。シフトワイヤーが内装されているので、ハンドルにも荷物がつけやすくなっています。フレームにもパッキングして、ツーリングも楽しめますね。
カラー | 2色 |
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素材 | クロモリ |
タイヤサイズ | 700C |
変速 | 16段 |
コンポ | シマノ クラリス |
おすすめのMTBは、これ!
山道や林道などを楽しむなら、MTB。こちらでは2色展開の「MFD」を紹介します。
Muddy Fox Dirt
フロントサスペンションの、ハードテイルモデル。サスペンションをロックできる機能もあるので、舗装路もスピーディーに走れるでしょう。ブレーキは、軽いタッチで、しっかりときく「油圧式ディスクブレーキ」。サドルには、角度調整が細かくできる「Twin-Boltシートポスト」がついています。
カラー | 2色 |
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素材 | アルミ |
タイヤサイズ | 27.5 |
変速 | 24段 |
コンポ | シマノ ターニー |
アクセサリも揃っていますよ
キャリアやフェンダーなど、アラヤはアクセサリの取り扱いも豊富です。自転車とアクセサリをアラヤで揃えれば、統一感も出ますね。
チェーンロックやサドルバッグも作っているので、合わせてチェックしよう。
アラヤの取り扱い店へ行ってみよう
気になるモデルを見つけたら、ショップで実物を見てみたいですよね。アラヤの自転車を扱うショップは全国にあります。
乗り心地を試したいなら、事前に試乗できるか、ショップに確認しましょう。適切なサイズ感などは、ショップの人に聞いてみてもいいですね。
アラヤの自転車で、街乗りから楽しもう
アラヤといえば、普段使いからサイクリングまでこなせる、オールマイティな自転車。上品で落ち着いたデザインが多いので、カジュアルな服でも似合うはずです。
まずは買い物など、街乗りから気軽に始めてみませんか?