名古屋観光はレンタサイクルが便利!自転車で街を巡る魅力

名古屋は地下鉄も便利ですが、今回おすすめしたいのはレンタサイクル。
駅から駅へ移動するだけでは見つけにくい、街の風景や気になるお店にも出会えるのが自転車の魅力です。
電車とは違う楽しさ!自転車だからこそ出逢える「多彩な街の表情」

名古屋城、栄、大須など、名古屋を代表する観光スポットは、中心部に比較的まとまっています。
名古屋市内には地下鉄網が整備されているので、もちろん電車での移動も便利。でも、自転車なら駅から少し離れた場所にも気軽に立ち寄れるのがメリットです。
たとえば名古屋城を見学したあと、栄へ向かい、さらに大須へ。その先には覚王山や本山といった、また違った雰囲気の街が続いています。
「名古屋の観光地を一つずつ訪ねる」というより、街から街へと自転車で走りながら、名古屋のいろいろな顔を見つけていく。そんな楽しみ方ができるのです。
今回の旅で利用した「カリテコバイク」

名古屋で使いやすいレンタサイクルは、「カリテコバイク」。ドコモ・バイクシェアが提供するシステムやネットワークを利用したサービスです。ドコモ・バイクシェアのアプリをダウンロードしておくと便利です。
「HELLO CYCLING」、「チャリチャリ」もチェック

今回、名古屋で利用してみて、HELLO CYCLINGのポートと、チャリチャリ、カリテコバイクのポートが隣接していることが多い印象でした。また、栄、大須エリアではLUUPのポートも見かけました。複数のアプリを準備しておくとフレキシブルに対応できるので安心です。
それぞれの名古屋市における一般的な電動アシスト自転車の料金を簡単にまとめておきます。
※料金は2026年10月現在です。最新の料金は各サービスの公式サイト・アプリでご確認ください。
| サービス | 基本料金 | 時間料金 | 長時間利用 |
| カリテコバイク | 165円/30分 | 110円/30分 | 1,320円(8〜20時) |
| HELLO CYCLING | ー | 100円/15分 | 1,500円(12時間まで) |
| チャリチャリ | ー | 20.5円/1分 | ー |
| LUUP | 50円 | 15円/1分 | 1,680円(6時間パス) |
名古屋を自転車と徒歩で巡る、日帰りモデルコース
名古屋駅をスタートして、名古屋城、栄、大須、そして覚王山へ。
王道の観光スポットを訪れ、にぎやかな商店街で遊び、歴史と文化が息づく、ちょっとマニアックな名古屋まで、自転車でつないで巡ります。
自転車は「街から街への移動」に使い、観光はそれぞれのエリアを歩いて楽しむのが今回のスタイル。最後は覚王山から地下鉄で名古屋駅へ戻ります。
| 時間の目安 | エリア | この旅の楽しみ方 |
| 10:00〜12:30 | 名古屋城・栄 | 王道スポットを巡る |
| 13:00〜14:30 | 大須観音 | ごった煮の街を歩く |
| 15:00~17:30 | 覚王山 | 歴史とカルチャーに触れる |
| 18:00ごろ | 名古屋駅へ | 帰路へ(地下鉄東山線で約15分) |
時間は目安です。名古屋城・本丸御殿をじっくり見学する場合は、栄以降の時間をずらすなど、余裕を持って計画しましょう。大須で食べ歩きを楽しんだり、揚輝荘をじっくり見学したりすると、さらに時間が必要になります。
「名古屋といえばここ」という王道だけではなく、街を走るからこそ出会える風景も楽しみたい。そんな人におすすめしたい、名古屋の街を巡る日帰りコースです。
それでは、行ってみましょう!
まずは名古屋の王道!「名古屋城・栄」エリア
まずは名古屋を代表する観光スポットへ。
歴史を感じる名古屋城から、現代的な風景が広がる栄まで、自転車で街の表情の変化を楽しみます。
名古屋駅で自転車をレンタル

名古屋駅周辺には複数のポートがありますが、いずれも駅から少し歩きます。一番近そうだったカリテコバイクのポートでレンタル。
実際のバッテリー残量を確認してから借りる自転車を選びます。名古屋駅近くのレンタルポートから名古屋城は、Googleマップによると2.7km、自転車で14分とのこと。
それではスタート!
名古屋駅前の交通量の多い道路を行くのかとドキドキしましたが、ナビの案内は意外と裏道っぽいようで、少しホッとします。

自転車レーンもハッキリしていて、比較的走りやすい感じです。

順調に進んで、だんだんお城が近い感じがしてきました。開けた場所に何やら銅像が見えます。

調べてみると、加藤清正公のようです。像の向こうに、天守閣が!どうやら、行き過ぎたようです。回れ右して、天守閣の方向を目指して走っていくと、すぐに正門前に到着!良かった!

名古屋のシンボル「名古屋城」

名古屋城に到着すると、目の前にカリテコバイクのポートがありました。便利です。

Googleマップのナビだと14分で到着予定でしたが、実際の利用時間は30分ギリギリでした。レンタルしてからナビを設定したり、多少道に迷ったりしたので、意外と時間がかかりました。
自転車を返却し、入場料を支払って、正門をくぐります。
徳川家康の命によって築かれた名古屋城は、金のしゃちほこをいただく天守閣で知られる、日本を代表する城の一つ。巨大な石垣や櫓なども見どころで、城内を歩くだけでもそのスケールの大きさを感じられます。
現在は木造天守の復元に向けた整備が進められており、現天守閣の内部には入れません。それでも、広々とした城内を散策しながら、金のしゃちほこを間近に眺めたり、石垣や櫓を見学したりと、楽しみ方はいろいろ。
名古屋観光のスタート地点として、まずは「名古屋らしさ」を存分に感じておきたいスポットです。
見応えある本丸御殿を見学

名古屋城で、天守閣とあわせてぜひ見学したいのが本丸御殿です。
本丸御殿は1615年に完成した、尾張藩初代藩主・徳川義直の住居兼藩の政庁です。第二次世界大戦中の空襲によって焼失しましたが、2009年から復元工事が始まり、2018年に完成しました。

延べ面積は約3,100平方メートル、13棟からなる建物には、近世書院造の建築美が凝縮されています。特に見逃せないのが、各部屋を彩る豪華な障壁画や欄間、飾り金具など。
復元された建物とはいえ、当時の意匠を細部まで再現しており、部屋ごとに異なる趣があります。
天守閣の豪快なスケールとはまた違う、繊細で華やかな「尾張徳川家の美」をじっくり楽しめる場所です。
二つの「金シャチ横丁」で名古屋名物を楽しめる

名古屋城を訪れたら、城の正門側と東門側にある「金シャチ横丁」にも立ち寄ってみましょう。
金シャチ横丁は、名古屋城正門側の「義直ゾーン」と東門側の「宗春ゾーン」の2つのエリアに分かれています。
名古屋めしを味わえる義直ゾーン(正門側)。

宗春ゾーン(東門側)にはカフェやスイーツ、個性的な飲食店が集まっています。

昔ながらの風情が漂う義直ゾーン、モダンな印象の宗春ゾーンと雰囲気も異なり、それぞれ違った楽しみ方ができます。
そして、名古屋めしは種類が豊富なのが魅力ですが、一人旅では、あれもこれも食べるのはなかなか難しいもの。気になる一品を選んで味わい、次の目的地へ自転車を走らせる。そんな気軽な楽しみ方もおすすめです。
栄のランドマーク「中部電力 MIRAI TOWER」と「オアシス21」
名古屋城を楽しんだら、自転車で栄方面へ。
金シャチ横丁義直ゾーンのすぐ隣にあったカリテコバイクのポートで、再び自転車を借ります。

距離は2.4km、所要時間は12分となっています。
栄地区までの道のりでは、名古屋の歴史ある建物を見ることができます。
時計塔が印象的なのは名古屋市役所本庁舎。国の重要文化財に指定されています。昭和初期の建物で、名古屋城との景観的な調和を意識して設計されているそうです。

さらに進むと今度は現代的な名古屋の風景が広がります。歩行者と自転車もレーンが分かれているところが多く、比較的走りやすい印象です。

20分ほどで「オアシス21」に到着。目の前の歩道にカリテコバイクのポートがあり、またまたスムーズに自転車を返却できました。

さすが名古屋を代表する繁華街・栄。カリテコバイクだけでなく、チャリチャリ、ハローサイクリング、そしてLUUPのポートも隣接していました。

「オアシス21」は、ガラスの大屋根「水の宇宙船」が印象的な立体型公園です。
地上14mの高さにある「水の宇宙船」は、106m×36mのオーバル形をしたガラスの大屋根。その上を水が流れ、周囲の園路を歩きながら栄の街を眺めることができます。

地上の「緑の大地」ではイベントなども開催。第20回アジア競技大会(2026/愛知・名古屋)のマスコット「ホノホン」も設置されていました。

街歩きの途中に気軽に立ち寄れる、栄を代表するスポットです。
そして、「オアシス21」のすぐ隣、久屋大通公園の中心にそびえる「中部電力 MIRAI TOWER」。

1954年に「名古屋テレビ塔」として開業したタワーは、2011年にテレビ放送の電波塔としての役割を終え、2020年の大規模リニューアルを経て観光タワーとして生まれ変わりました。2021年にはネーミングライツによって「中部電力 MIRAI TOWER」に名称変更。現在も栄のランドマークとして親しまれています。
MIRAI TOWERとオアシス21が並ぶ風景は、名古屋城とはまったく異なる、現在の名古屋を象徴する景観。
一緒に撮影すると、名古屋らしい都会的な一枚になります。ライトアップされ、幻想的な風景となる夜はおすすめです。別のときに撮った夜景がこちら。

時間があれば、夜の栄もぜひ訪れてみてください。
活気あふれる大須でディープな名古屋を楽しむ
名古屋城や栄で、名古屋の「王道」を楽しんだら、次は少し雰囲気を変えて大須観音へ向かいます。
先ほど自転車を返却したポートで、またレンタサイクルを借ります。この移動も2kmちょっと、所要時間は13分となっています。
久屋大通を進みます。名古屋は道が広い!

この辺りは車道に自転車レーンが設置されているので、走りやすいのですが、停止車両が時々あります。注意して走行する必要を感じました。

赤い歩道橋が見えてきたら大須観音はもうすぐ。

その赤い歩道橋の下に、カリテコバイクのポートがあります。レンタサイクルはすべて出払っていたので、このポートに自転車を一台供給した形となりました。

しかし、やはりGoogleマップの所要時間をかなり超えてしまいます。今回も13分のところ、25分越え。やはり、かなり余裕を持った方が良いと実感します。
自転車を返却したら、大須観音を目指します。このポートからだと、5分もかかりません。
寺町から始まった「ごった煮」の街、大須

大須の中心にあるのが、名古屋の代表的な観音霊場のひとつ「大須観音」。その門前町として発展してきた大須には、現在も大須観音通、仁王門通、万松寺通など、8つの商店街が広がっています。

大須の魅力をひと言で表すなら、「ごった煮」という言葉がぴったり。
浅草のような寺町の雰囲気があり、上野のアメ横のような活気もある。古着や個性的な個人店には下北沢のような雰囲気があり、電気店やサブカル系のお店を眺めていると秋葉原を思わせるところもあります。
さらに、ブラジルや台湾、ベトナムなどの多国籍なグルメまで楽しめるのだから、かなりの「ごった煮」です。
そんなさまざまな文化がひとつの街に集まっているからこそ、目的を決めずに歩いてみるのも大須の楽しみ方のひとつです。
まずは大須観音にお参り。境内から大須散策をスタート

大須散策は、まず大須観音からスタート。境内は開放的で、地元の人から観光客まで、さまざまな人が訪れています。
境内にはたくさんのハトがいて、エサの販売所もあります。そんな光景も、大須観音で目にするちょっとした名物です。お参りだけでなく、そんなちょっとした光景も大須らしいところです。
毎月18日と28日には「大須観音骨董市(がらくた市)」も開催されるとのこと。古い道具や着物、器、おもちゃ、西洋アンティークなど、さまざまな品を扱う店が境内に並びます。この境内にずらっと並んだお店を想像すると、とてもワクワクします。開催日に訪れるなら、商店街だけでなく骨董市ものぞいてみると、大須のまた違った一面を楽しめそうです。
商店街を歩けば、食べる・買う・遊ぶが全部見つかる

大須の商店街は、いくつもの通りがつながっていて、歩いているうちに街の雰囲気が少しずつ変わっていきます。
特に大須観音通から万松寺通、仁王門通から東仁王門通あたりは、お店が多く、ぶらぶら歩くだけでも楽しめるエリア。
ここでは「何を見るか」を、あらかじめ決めすぎず、気になったお店に立ち寄りながら歩いてみるのがおすすめです。
名古屋めしだけじゃない!多国籍グルメを食べ歩き

大須で楽しみたいもののひとつが、食べ歩き。
味噌カツやきしめんなどの名古屋めしはもちろん、ブラジル、台湾、ベトナムなどの多国籍な料理や、昔ながらの団子、今どきのスイーツまで、実にバラエティ豊かです。
私も今回、仁王門通にある「新雀本店」で、みたらし団子ときなこ団子をいただきました。

どちらにしようか迷った末、両方を選択。タイミングよく、ほとんど並ばずに購入できました。

表面はこんがりと焼けて中は柔らかな団子に、甘いきなこ。そして、みたらしは、いわゆる甘辛味というより、甘さ控えめのすっきりした醤油味。交互に食べるとベストバランス。美味しくいただきました。
こういう昔ながらのお店で、気になったものをひとつ買って食べてみる。そんな気軽な楽しみ方ができるのも、大須の魅力です。
個性的な店をのぞいてみる ❶【ミステリー専門店】
大須には、古着店や雑貨店、専門店など、個性的なお店もたくさんあります。「何を買う」と決めていなくても、店先をのぞきながら歩いていると、思いがけないものに出会えるかもしれません。
私が惹きつけられたのは、仁王門通にあるミステリー専門の本屋さん、「謎解き生活」。

インパクト、かなり強めです。ミステリーにそれほど詳しくはないのですが、吸引力に抗えず、ふらふらと引き込まれます。
店内に入ると、順路が決められています。まるでテーマパークのように本棚を巡り、本を物色します。マニアックな人しかいないのでは?と思っていたら、小学生の子どもがお母さんのアドバイスで本を選んでいたり、中学生がお父さんと作品について語り合っていたり、幅広い年齢層に驚きました。
海外女性作家のコーナーに大好きなダフネ・デュ・モーリアの名前を発見。中学生の頃に読んだ「レベッカ」は、今も大切に本棚に並んでいます。こんなに彼女の作品が並んでいるのを書店で見るのは初めてかもしれません。短編集を購入しました!

ミステリーに限らず本が好きな人にはとてもおすすめのスポットでした。
ちなみに店名の「謎解き生活」がミステリーっぽくないな、健康食品の「わかさ生活」みたい、と思ったら、なんと、本当に「わかさ生活」が運営するお店でした!
個性的な店をのぞいてみる ❷【古着店】
そして古着屋さんにも特に関心があるわけではないのですが、こちらもなんとなく足を踏み入れてしまった女性向けの古着店「ZIPANG」。仁王門通に入ってすぐのお店です。

60年代以降のハイセンスなレディース古着やアンティーク雑貨を取り扱っています。また、アンティーク着物を使ったリメイクアイテムも揃っています。こちらでは母へのブラウスを購入。
自分のものだけでなく、「これ、母が着たら似合うかも」と思えるものまで見つかるのだから、何があるかわからないのが大須のおもしろいところです。
サイフォンコーヒーで、ちょっとひと休み

商店街を歩き回って少し疲れたところで、仁王門通にある「カフェかのん」に立ち寄りました。こちらでは、サイフォンで淹れたコーヒーを味わえます。
せっかくなので、店の方にサイフォンコーヒーの特徴を伺ってみると、高温・短時間で抽出することで香りが立ちやすく、雑味が出にくいのだそう。

実際にいただいたアイスコーヒーも、すっきりとした味わいで香りがよく、歩き疲れたところで飲むのにぴったりでした。

食べ歩きだけでなく、こうしてお気に入りのカフェを見つけてひと休みするのも、大須散策の楽しみ方です。
大須演芸場で、名古屋のお笑い文化に触れる

大須には、名古屋で長く親しまれてきた「大須演芸場」もあります。落語や漫才などを楽しめる、昔ながらの寄席の雰囲気を残した劇場です。
買い物や食べ歩きだけではなく、こうした大須ならではのエンターテインメントに触れてみるのも面白そう。時間に余裕があれば、商店街を歩くだけでなく、寄席を楽しむプランを組み込んでみるのも楽しそうです。
カルチャーと歴史が交差する「覚王山エリア」へ
大須を大いに楽しんだあとは、落ち着いた雰囲気のある覚王山へ。今回のレンタサイクルでの移動では最長となる6.6km。30分程度のまとまった自転車ライドを楽しみます。覚王山周辺は、坂が多いので、電動自転車の実力を発揮してもらいます。
大須を出発して覚王山へ向かう途中、今池を通り抜けます。飲み屋や飲食店、ライブハウスなどが集まる、名古屋らしいディープな繁華街です。

今池を抜け、池下へ。覚王山に近づくにつれて、街は少しずつ落ち着いた表情に。池下あたりからは上り坂も現れ、いよいよ覚王山へ向かって進んでいきます。

覚王山駅近くに到着し、レンタサイクルポートを探しましたが、今回利用したサービスでは、名古屋駅・栄・大須周辺と比べるとポートが少なく、駅から徒歩5分ほどの場所にあるポートに自転車を返却し、駅まで歩いて戻りました。

覚王山、洗練された「今」と「昔」が共存する街
覚王山周辺には、歴史ある寺社や近代建築が残る一方で、個性的なカフェや雑貨店、飲食店なども集まっています。昔から続く街の風景のなかに、今どきのおしゃれなお店が自然に溶け込んでいるのが、このエリアのおもしろいところ。名古屋の奥深さを感じられるエリアです。
名古屋城や栄のような王道観光地とはひと味違う、静かだけれど奥行きのある名古屋を、ここからブラブラ歩いて楽しんでみましょう。
異国情緒と歴史を味わう「日泰寺」

覚王山を代表するスポットが「日泰寺」です。日泰寺は、特定の仏教宗派に属さない日本で唯一の超宗派寺院。すべての仏教徒のための寺院として建立され、タイ王国から寄贈されたお釈迦様の御真骨が安置されています。「日泰寺」という名前も、日本とタイの友好を表したもの。
境内は広々としていて、中心部の賑やかさから少し離れた覚王山らしい、落ち着いた空気が感じられます。

本堂にはタイ王国より送られた「チェンマイ象のオブジェ」が飾られており、異国情緒を感じます。

毎月21日には縁日も開かれ、参道まで多くの人で賑わいます。タイミングが合えば、普段とは違った覚王山の雰囲気を楽しめそうです。
大正ロマンを訪ねて「揚輝荘」へ

日泰寺から歩いて5分ほど、もうひとつ歴史を感じられる場所が「揚輝荘」。
大正から昭和初期にかけて、松坂屋百貨店の初代社長・伊藤次郎左衛門祐民の別荘として造られた場所です。
約1万坪という広大な敷地には、庭園や茶室、迎賓館などが設けられ、皇族や政治家、実業家、文化人らを迎える場として使われていました。
また、アジアからの留学生が寄宿し、国際交流の場となった時代もあったそうです。
現在は北園と南園に分かれて公開されており、庭園を散策しながら、当時の名古屋の財界人の暮らしや文化に想いを馳せることができます。
日泰寺、揚輝荘と歴史的な建物を堪能したあとは、現代的な覚王山のスポットを歩きます。日泰寺参道に戻り、覚王山駅方面に向かいます。
古いものと新しいものが出会う、日泰寺参道
日泰寺から続く参道も、覚王山散策では外せません。昔ながらの団子屋や食堂、洋食店がある一方で、人気のケーキ店やカフェ、ドーナツ店、カレーやエスニック料理の店、紅茶や中国茶の専門店なども並んでいます。
「昔からあるもの」と「今の暮らし」が混ざり合っているのが、覚王山らしいところ。しかも、チェーン店ではなく、この街ならではの個性的なお店が多いので、ブラブラ歩くのがとても楽しい通りです。
最新グルメからスイーツまで、食べ歩きを楽しむ
今回は立ち寄る場所を決めず、ブラブラと歩いていたら、目をひくおしゃれな外観のカフェ「Side Lish」を発見。

家業でお惣菜屋さんを営んでいた店主さんが手掛ける「お惣菜屋」と「カフェ」を融合させた新しいお店だそうです。なんだか面白そう。ランチタイムは外れた時間なので、すんなり席に着くことが出来ました。先に支払いを済ませるカジュアルなスタイルです。
いただいたのは、豚角煮オムライス。角煮が2個のSサイズ、ご飯は小盛りで。この後の未知なるお店のデザートに備えます。
トロトロの卵の上に、どんと乗せられた豚の角煮はとても柔らかく、口の中でホロホロとほどけていきます。

オムライスというと洋食のイメージがありますが、こちらは醤油味の和風テイスト。あっさりとした味わいながら、角煮のおかげで満足感もしっかりあります。ときにはこんなオムライスも良いですね。
そして、歩き疲れた午後には、スイーツを。シェ・シバタの新店舗「テイスト・オブ・シバタ」がオープンしたと知り、立ち寄ってみることにしました。

スイーツだけでなく軽い食事も楽しめるお店で、昼下がりにラザニアやハムの盛り合わせをつまみながら、ワインを楽しむ人の姿も。
柴田シェフといえば、濃厚でコクのある塩キャラメルクリームを得意とされている、とのことなので、塩キャラメルのドーナツとコーヒーをいただき、ここでひと休み。

たっぷり入った塩キャラメルクリームが、噛むたびに溢れ出しそうで、食べるのが少し大変ですが、苦味の効いた塩キャラメルで、最後まで美味しくいただきました。コーヒーとの相性も抜群ですね。
歩いていると、欲しいものに出会える
日泰寺参道の楽しさは、食べることだけではありません。
エスニックテイストの洋服店や、ナチュラルな雰囲気の服・雑貨店など、個性的なショップも多く、ぶらぶら歩いているだけでも楽しめます。


今回のお買い物をしたのは、古民家のリユース着物店、「古民家サロン結び」というお店。

アンティーク着物の販売や着付け教室をやっているようですが、日替わり・不定期でさまざまなジャンルの作家や出店者が集まり、ワークショップや物販を行っているようです。
店先に並んでいたアウトレットのマグカップ。ちょうどカフェオレやスープを入れる器が欲しいと思っていたところだったので、これはいい!と即買いしました。いつも食器を売っているわけではなさそうなので、一期一会の出会いかもしれません。

さらに、歩いていると、手作りステンドグラスのお店「Angelic」を発見。

ステンドグラスの小物やアクセサリーが美しく、可愛く、いつまでも見ていられる気持ちになります。店内では店主と思われる女性が、まさにステンドグラスのパーツを組み立て中。やってみたくなってしまいました。とても素敵なお店に出会えたことに感謝、記念に小さな手鏡を購入。靴をイメージしているそうです。靴好きな娘にプレゼントしようかな。

「今日はこれを買う」と決めて出かけるのもいいけれど、街を歩きながら、思いがけず欲しいものに出会う。そんな偶然の買い物ができるのも、覚王山散策の楽しみです。
覚王山を満喫したら、旅もそろそろ終わり。名古屋駅までは地下鉄東山線で乗り換えなし、約15分です。もちろん、レンタサイクルで戻る手もありますが、距離は8.4km、所要時間40分。
ここはサクッと地下鉄で戻って、余裕があったら名古屋駅で最後の名古屋グルメを楽しむのはいかがでしょう。名古屋駅改札周辺には、名古屋めしを楽しめる飲食店が集まっています。
そして新幹線ホームで、いつも美味しそうな鰹だしの香りを漂わせている「住よし」の立ち食いきしめんもおすすめです。

名古屋を自転車で巡るなら、知っておきたい3つのポイント
名古屋の街を自転車で巡ってみると、電車や徒歩だけでは気づかなかった街の表情に出会えます。
一方で、レンタサイクルを使って観光するなら、ちょっとした準備も大切。実際に今回、自転車で名古屋を走ってみて感じた、快適に楽しむためのポイントを紹介します。
レンタサイクルは、借りる前に車体をチェック!

レンタサイクルを借りるときは、まず車体の状態を確認しましょう。
アプリ上でもバッテリー残量を確認できますが、今回利用した際には、アプリの表示と車体側のバッテリー残量表示が異なっていました。
借りたあとに「思ったよりバッテリーが少ない!」とならないよう、実際に電源を入れて、バッテリー残量を確認しておくと安心です。
あわせて、タイヤの空気が抜けていないか、ブレーキやライトに異常がないかもチェック。
観光中にトラブルが起きると予定が大きく変わってしまうので、出発前のひと手間を惜しまないようにしましょう。
ナビの所要時間は、観光なら「少し長め」に考えて

Googleマップなどのナビゲーションアプリでは、自転車で目的地までの所要時間を調べることができます。
ただし、実際の観光では、表示された時間どおりに到着するとは限りません。途中で道に迷うこともありますし、「あ、このお店ちょっと気になる!」と寄り道したくなることも。
信号待ちや写真撮影、休憩などを考えると、ナビに表示された時間よりも余裕を持って予定を組んでおくのがおすすめです。
「移動そのものも観光」くらいの気持ちで、時間には余裕を持っておきましょう。
自転車を返す場所は、出発前にチェック!

レンタサイクルを利用するときは、借りる場所だけでなく、どこで返却するかもあらかじめ確認しておきましょう。
今回利用した範囲では、中心部を離れると利用できるポートが限られるエリアもありました。
「目的地には着いたけれど、返せる場所がない!」となると、その先の予定にも影響してしまいます。借りるときに一緒に返却可能なポートの場所を複数チェックしておくと安心です。
自転車で巡れば、名古屋の街がもっと身近に

名古屋城や栄の王道観光から、大須の活気ある商店街、覚王山の歴史とカルチャーまで。自転車で巡ってみると、エリアごとに違った名古屋の魅力に出会えました。
移動には自転車、観光は徒歩。そんなふうに使い分ければ、効率よく移動しながら、気になるお店や街の風景にも立ち寄れます。名古屋観光の新しい楽しみ方として、自転車で街を巡ってみてはいかがでしょうか。