夏は快適に!サンダル派サイクリスト急増中

気温が上がると、シューズの中が蒸れて不快になりがちですよね。そんな悩みを解決してくれるのが「サンダル」です。
実は、自転車に適したサンダルって意外と多くて、選び方さえ間違えなければ、快適にサイクリングが楽しめます。
筆者も、キャンプツーリングやゆるめのサイクリングでは、4月〜10月くらいのあいだはほぼサンダル一択。一度この解放感を味わってしまうと、ふつうの靴にはなかなか戻れなくなります。笑
サンダルで自転車に乗るメリット
- 圧倒的な解放感
とにかく涼しい。特に蒸し暑い夏場は、足まわりの快適さが段違い - 通気性がよく、足がムレにくい
汗をかいてもシューズのようにこもらず、長時間走っても不快感が少ない - 脱ぎ履きがラク
テントへの出入りや旅の途中で温泉に立ち寄る際など、サッと脱げてラク - 水辺などでもそのまま活動できる
川や海にそのまま入れる気軽さ
自転車にあうサンダルの選び方
サンダルは気軽に履けて便利ですが、どれを選んでも快適に走れるわけではありません。安全性や漕ぎやすさを確保するためには、いくつか押さえておきたいポイントがあります。
ここでは、筆者の経験もふまえつつ、自転車に適したサンダルを選ぶ際の重要なチェック項目を紹介します。
かかとのストラップはマスト

サンダルで自転車を漕ぐなら、かかとをしっかりと固定できる「ストラップ付き」のものでなければなりません。
ストラップがないと、ペダルを踏み込むたびに足とサンダルがズレてしまい、最悪の場合サンダルが脱げて転倒するおそれがあります。
そのため、ビーチサンダルやスライドサンダルのような「かかと無しタイプ」で自転車を漕ぐのはNGです。
選ぶときは、画像のような「かかとストラップ付き」のものにしましょう。
アウトソールの滑りにくさ・グリップ

サンダルで快適に走るには、アウトソールのグリップ力も重要なポイントです。
グリップが弱いと、ペダルを踏み込んだときに足が滑りやすく、うまく力を伝えられません。
その点、アウトドア用途のサンダルは登山や水辺での使用を想定しており、グリップ性能が高め。滑りにくく安心感があります。
フィット感を細かく調整できるか

出典:KEEN
モデルによっては、かかとのストラップや甲のベルトの締め具合を細かく調整できます。
こうした調整機能があると、自分の足にぴったりフィットさせやすくなります。
逆に、足との一体感が甘いと、踏み込むたびにサンダルの中で足がズレて、ペダルにうまく力が乗りません。
つまり、フィット感の高さはそのまま「漕ぎやすさ」につながる、というわけです。
自転車にあうサンダルのおすすめ5選
ここからは、自転車に適したサンダルのおすすめモデルを5つ紹介します。
筆者が長年愛用しているものから、SPD対応の本格派、コスパ重視の一足まで、本当におすすめできるものを厳選しました!
BEDROCK SANDALS Cairn 3D Pro II Adventure Sandals
かかとストラップ | ◯ |
---|---|
フィット感の調整 | ◯ |
カラー | ブラック、チャコール、モス、イエロー、バーガンディー ほか |
参考価格(税込) | 20,240円 |
筆者が春〜秋にかけて、5年近くほぼ毎日のように履いているのがこちら、BEDROCK SANDALS(ベッドロックサンダル)。いままでいろんなサンダルで自転車を漕いできたけれど、フィット感と漕ぎやすさはこれがダントツです。
その理由のひとつが、独自のストラップ構造。Y字ストラップに加え、かかとのストラップも細かく調整できるため、自分の足にビタッとフィットさせられます。
さらに、ソールにはグリップに優れたVibram(ビブラム)を採用。耐久性も申し分なく、5年履いてもガタつきは一切なし(さすがにソールはすり減ってきましたが)。
少々値は張るものの、サンダルで自転車を漕ぎたい人には「これを買っておけば間違いない」と自信をもっておすすめできる一足です。
おすすめポイント
- Y字ストラップに加え、かかとのストラップも細かくフィット感を調整できる
- 足にぴったりフィットするため、ペダリングしやすい
- ソールにはグリップに優れたVibram(ビブラム)を採用
KEEN ニューポート エイチツー
かかとストラップ | ◯ |
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フィット感の調整 | ◯ |
カラー | Triple Black、Winter Moss/Chevron、Monochrome/Plaza Taupe、Monochrome/Navy ほか |
参考価格(税込) | 15,400円 |
アウトドアサンダルの定番として知られるKEEN。その代表的なモデルがニューポート エイチツーです。足の甲にはバンジーシューレースを搭載し、フィット感を細かく調整可能。甲まわりをしっかり覆う構造のおかげで、転倒時や枝との接触でも足を守りやすく、安心感があります。
加えて、水や汚れに強いポリエステル素材を採用しているため、お手入れも簡単。筆者もKEENの同タイプのサンダルで、累計数千kmほどキャンプライドをしてきましたが、着用感・ペダリングともに快適そのものでした!
おすすめポイント
- バンジーシューレースでフィット感を調整できる
- 水や汚れに強いポリエステル素材
- ふだん着にも合わせやすいデザイン
TEVA Hurricane XLT2
かかとストラップ | ◯ |
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フィット感の調整 | ◯ |
カラー | ブラック、ベイパー ブルー、ラークスパー、ラム レーズンほか |
参考価格(税込) | 10,780円 |
KEENと並ぶアウトドアサンダルの代表格、Teva(テバ)の定番モデル。街で見かける機会も多く、馴染みのある一足かもしれません。
足の甲・足首・かかとの3点で調整できるつくりで、自分の足にしっかりフィットさせやすいです。本格的なアウトドア仕様でありながら、Amazonなどでは1万円以下で販売されていることも多く、価格面でも手が届きやすいのが魅力。
機能・デザイン・価格のバランスに優れたサンダルです。
おすすめポイント
- 足の甲・足首・かかとの3点でフィット感を調整できる
- 価格が比較的お手頃
- ふだん着にも合わせやすいデザイン
SHIMANO SD501
かかとストラップ | ◯ |
---|---|
フィット感の調整 | ◯ |
カラー | ブラック |
参考価格(税込) | 19,800円 |
世界的な自転車パーツメーカー、「SHIMANO(シマノ)」が手がけるSPD対応のサイクリング用サンダルです。
SPDとは、シューズの底に取り付けられた金具と、ペダルを固定するシステムのこと。ペダルを「引き上げる力」も推進力にできるため、より効率的なペダリングが可能となります。
普段からビンディングペダルを運用している方にとっては、数少ない選択肢となる一足です。
おすすめポイント
- ビンディングペダルのまま、サンダルで走行できる
- 2本のベルトで、フィット感の細かな調整が可能
- 自転車での使用を前提に作られている
ATIKA Rocky2
かかとストラップ | ◯ |
---|---|
フィット感の調整 | ◯ |
カラー | ブラック、ストーングレー、オリーブ、ネイビー ほか |
参考価格(税込) | 4,690円 |
アンダー5,000円で購入できる、お手頃なアウトドアサンダルです。フィット感を調整できるバンジーシューレースやかかとストラップに加え、グリップ力の高いソールも備えており、スペック面も十分。
ECサイトでの口コミ評価も高く、「サンダルスタイルでのサイクリングを試してみたい」方には、手に取りやすい一足です。
おすすめポイント
- アンダー5,000円で購入できるお手頃価格
- バンジーシューレースとかかとストラップで、フィット感を調整できる
- ECサイトでの口コミ評価も高い
サンダルで自転車を漕ぐときの注意点
サンダルは開放的で快適な反面、素足で走るがゆえの注意点もいくつかあります。詳しく見ていきましょう。
枝や小石でケガをするリスク

サンダルは足の甲や指がむき出しなので、走行中に飛んできた小石や枝などでケガをするリスクがあります。
正直、これに関しては決定的な対策はなく、走る場所とスピードに気をつけるしかありません。
ダートや枝の多い路面では減速したり、そもそも避けて通るなど、シーンに応じて臨機応変に対応しましょう。
紐やトング(鼻緒)タイプは、モデルによっては痛みが出やすい

指の間に鼻緒があるタイプや、足の甲を締める紐が細いサンダルは、長時間のペダリングで足が擦れて痛くなることがあります。
とくにペダルを強く踏み込むようなライドでは、靴擦れや違和感につながることも。
ただし、すべての鼻緒タイプがNGというわけではありません。
実際、筆者が愛用している「ベッドロックサンダル」は鼻緒付きながらも快適で、長時間履いてもほとんど痛みを感じません。
つまり、「痛くなるかどうか」はモデルの構造や素材次第。とはいえ、こればかりは実際に長時間履いて走ってみないと分からないというのが正直なところです。
気になるモデルがあれば、実際に使っている人のレビューを参考にしてみるのも一つの手です。
日焼けや擦れが気になるときは、靴下で対策

夏場にサンダルで走ると、足の甲が日焼けしてヒリヒリすることがあります。
とくに長時間のライドでは、日焼け止めを塗るか、薄手の靴下を履くのも対策として有効です。
また、素足だとサンダルとの摩擦で擦れてしまうこともあるので、足あたりをやわらげたい人にも靴下はおすすめです(素足の爽快感はやや薄れますが)。
自転車向けサンダルに関するよくある質問
最後に、よくある質問とそれに対する回答を見ていきましょう。
サンダルで自転車に乗るのは違法?
サンダルで自転車に乗ること自体は、道路交通法で明確に禁止されているわけではありません。
つまり、「サンダルを履いていたから即アウト」というルールは基本的にはないです。
とはいえ、ビーチサンダルやスリッパのような「脱げやすいもの」は、事故につながる可能性があるため避けるべきです。
安全に走るためにも、足に固定できるサンダルを選ぶようにしましょう。
ビーチサンダルやクロックスは?
すでに触れた通り、ビーチサンダルのように脱げやすいサンダルは基本NG。
クロックスも同様に、サイクリングには不向きです。
たとえストラップ付きのモデルであっても、ソールが柔らかすぎて力がペダルに伝わりにくく、フィット感も弱いため足がズレやすいからです。
繰り返しにはなりますが、自転車を漕ぐなら、足にしっかり固定できるサンダルを選んでください。
サンダルで快適に、自転車を楽しもう!

夏場の蒸れや暑さを少しでも軽減したいなら、サンダルでのサイクリングという選択肢は十分アリです。
ただし、なんでもいいわけではなく、自転車との相性を考えたモデルを選ぶことが重要です。
今回紹介したように、かかとストラップの有無やフィット感の調整、ソールのグリップ力など、いくつかのポイントを押さえれば、サンダルでも快適・安全にサイクリングを楽しめます。
まずは一足、お気に入りのモデルを見つけて、「サンダルで自転車を漕ぐ」気持ちよさを体感してみてはいかがでしょうか。
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