【ワークマン】3,000円台のレインコートはリュックも濡れない?雨の中で検証してみた

【ワークマン】3,000円台のレインコートはリュックも濡れない?雨の中で検証してみた

雨の日の自転車通勤でやっかいなのが、リュックの存在です。レインコートの下に入れれば背中や肩が引っ張られて運転しづらく、上から背負えばリュックがずぶ濡れになってしまいます。

そこで今回試したのが、リュックを背負ったまま上から羽織れる、ワークマンの「バッグイン透湿レインコートライト」です。通勤・通学を想定したサイズのリュックを背負い、クロスバイクで雨の中を実際に走ってきました。

結論からいえば、リュックはもちろん、中に着ていたTシャツまで濡れていませんでした。とはいえ、弱点がないわけでもありません。良かった点も気になった点も、正直にレビューします。

目次

ワークマンのリュックごと羽織れるレインコートが通勤・通学に良さそう

ワークマンの外観
撮影:編集部

雨に強くて、価格も手ごろなレインウェアを探すとき、ワークマンを候補に挙げる方も多いのではないでしょうか。

ワークマンは作業服の専門店として知られていますが、アウトドアやスポーツ向けのウェアにも力を入れており、自転車やバイク向けの製品も多いです。中でも防水ウェアのラインナップが豊富で、比較的リーズナブルな価格で手に入るため、筆者もよくワークマンのアイテムを使っています。

というわけで、雨の日の自転車通勤に使えるものはないかと、実際に店舗へ足を運んでみました。

ワークマンの売り場
撮影:編集部

レインウェア売り場を眺めていて目に留まったのが、この「バッグイン透湿レインコートライト」です。商品名のとおり、バッグを背負ったまま上から着られるレインコートで、自転車での使用を想定してつくられています。

リュックの上からサッと羽織れるなら、自転車での通勤・通学や、近所の買い物などの用途に便利そうだなと思い、購入して試してみることにしました。

バッグイン透湿レインコートライト
撮影:編集部
項目内容
価格(税込)3,900円 ※2026年9月時点
品番W7610A
素材ポリエステル100%
耐水圧10,000mm
透湿度5,000g/㎡・24h
サイズM(160〜170cm)
L(170〜180cm)
LL(175〜185cm)
カラーブラック/ライムグリーン/ブルーグリーン
付属収納袋
公式サイトワークマンオンラインストア

スペックの中でも注目したいのが、耐水圧と透湿度の数値です。

耐水圧10,000mmは、一般的に大雨でも水を通さないとされる目安。透湿度5,000g/㎡・24hは、1㎡の生地が24時間で5,000g分の水蒸気を外に逃がせるという意味で、蒸れにくさの指標になります。

どちらも突出して高い数値ではありませんが、3,900円という価格で防水性と透湿性の2つがきちんと確保されているのは、ワークマンらしいコストパフォーマンスの高さだと感じました。雨をしのぐだけの簡易的なヤッケやポンチョとは明らかに別物で、自転車での使い勝手まで考えてつくられている印象です。

通勤・通学に使いやすい工夫ポイント

まずは開封して、雨の日の自転車で使う想定で、どんな工夫があるのかを見ていきましょう。

背中のマチでリュックをすっぽり包み込む構造

ワークマンバッグイン透湿レインコートライトを着て立っている筆者
撮影:編集部

リュックを背負っても余裕ができるように、背中に大きなマチが設けられているのがこのレインコートの特徴です。リュックを背負ったままでも、肩や胸まわりが引っ張られないように工夫されています。

ワークマンバッグイン透湿レインコートライトの背中のマチ
撮影:編集部

ファスナーの開閉などが不要で、リュックを背負ったまま上から羽織るだけで、マチが自然に広がって荷物の膨らみに沿ってくれるのも使いやすいポイントです。

実際にどのくらいのサイズのリュックまで対応できるのかは、後ほど実走テストで検証します。

収納サイズがコンパクトでバッグにしまいやすい

バッグイン透湿レインコートライトの収納袋
撮影:編集部

付属の収納袋に畳んで入れると、高さ約22cm×幅約17cm×厚み約13cmのサイズになります。

ワークマンのバッグイン透湿レインコートライトをリュックに入れたところ
撮影:編集部

500mlのペットボトル2本程度のサイズなので、なるべく荷物を減らしたい自転車移動でも無理なくリュックに入れて持ち運びやすいですね。

天気が悪くなりそうな日はリュックに入れておいて、雨が降ってきたら着るという使い方もできます。

上下2分割のファスナーで、防水と漕ぎやすさを両立

ワークマンバッグイン透湿レインコートライトの二重ファスナー
撮影:編集部

前面は胸側と裾側でファスナーが2分割されていて、さらにボタン留めのフラップをかぶせる二段構えで、雨が染み込むのを防ぐ構造です。

自転車で走ると雨が前から吹きつけてくるため、しっかり雨を防げるようになっているのはありがたいですね。

裾側にはファスナーで開閉できる三角のマチがあり、ボタンを外すと開いて足の可動域が広がります。つまり、前面のファスナーは締めたままボタンだけを開けば、雨の侵入を防ぎながらペダリングしやすい状態をつくれるわけです。自転車を漕ぐ動作をきちんと想定したつくりですね。

布のような質感で落ち着いた雰囲気

布のような質感のワークマンのバッグイン透湿レインコートライト
撮影:編集部

生地の見た目は普通の布のような質感で安っぽさがありません。それでいて、水はしっかり弾いてくれます。


フードは長いツバで視界を確保

ワークマンバッグイン透湿レインコートライトのフードのつば
撮影:編集部

フードには、芯材が入っていて、型崩れしにくい長めのツバが付いています。

フードが前方にしっかり張り出すので、雨を防ぎ視界も確保できるつくりです。自転車走行時は顔にかかる雨で視界が遮られることが多いので、ここもうれしいポイントです。

ただしヘルメットとの相性については、少し気になる点がありました。こちらも後半で詳しくお伝えします。

ロールアップしたフード
撮影:編集部

フードはロールアップして収納できるので、使わないときにバタつくのも防げます。

自転車通勤・通学を想定して使ってみた

ここからは、雨の中で実際にレインコートを着て走りながら、使い勝手や防水性を細かくチェックしていきます。クロスバイクを使い、自宅から駅までを想定した15分程度の距離を走りました。

なお、着心地やフィット感は小雨のときに撮影し、防水性については別の日に雨の中で走って検証しています。

リュックを背負っていてもサッと羽織れる

ワークマンのバッグイン透湿レインコートライトを着ているところ
撮影:編集部

まずは、急に雨が降ってきた場面を想定して、リュックからレインコートを取り出してすぐに羽織れるかどうかチェックしてみました。

結論からいえば、普通のレインコートを着るのとほとんど変わらないスピード感で羽織れます。

ワークマンバッグインレインコートを着ているところ
撮影:編集部

背中のマチが自然に広がってくれるので、リュックを背負った状態でもすんなり腕が通りました。

ワークマンバッグインレインコートのファスナーを閉める
撮影:編集部

ひとつだけ、前面のファスナーが上下2分割になっているぶん、最初は少し戸惑いました。フラップのボタンもあるので、慣れるまでは手間取るかもしれません。

とはいえ慣れれば普通のレインコートと手間はそれほど変わらず、実用上の問題はありませんでした。

20Lサイズのリュックもすっぽり入る

リュックと中身
撮影:編集部

今回は通勤を想定して、20L程度のリュックを背負った状態でレインコートを羽織れるか検証しました。

  • 衣類(着替え用のTシャツ・長ズボン)
  • 14インチノートパソコン
  • モバイルバッテリー
  • 水筒
  • A4ファイル
  • 財布

中身は上記の通りで、リュックの中にはまだ余裕がある状態です。

ワークマンのバッグイン透湿レインコートライトのリュックの膨らみ
撮影:編集部

リュックの上からレインコートを羽織ってみても、肩まわりが張ったり前のファスナーが閉めにくくなったりすることはなく、着心地は良好です。

背中のマチがしっかり開いて、リュックの膨らみにうまく沿ってくれています。

この容量でまだ少し余裕があるため、一般的な通勤・通学で使う大きさのリュックと荷物はカバーできそうです。

乗車姿勢でのフィット感も良く動きやすい

ワークマンのバッグイン透湿レインコートライトの乗車姿勢
撮影:編集部

自転車に乗って少し前傾姿勢になっても、全体のフィット感はよく動きやすい印象です。

撮影:編集部

ハンドルが遠い自転車を想定して少し前傾姿勢を強めてみても、肩が突っ張ることなくハンドル操作も問題ありません。

筆者は腕が長めなのですが、ハンドルに手をかけた状態でも、袖がめくり上がることはなく、手首が露出することはありませんでした。

袖口はボタンで絞りを調節でき、走行風でバタつくのも抑えられます。

ワークマンバッグインレインコートを着てサドルに座った状態
撮影:編集部

背中の生地は、お尻を巻き込むようにサドルの下まで回り込みます。前傾で服がずり上がって腰が出ることもなく、背中もお尻も濡れませんでした。

ワークマンバッグインレインコートの背中側
撮影:編集部

背中のマチでリュックを包み込みつつ、胴体部分は必要以上に広がらないため、実際に走行してもバタつきは少ないです。

ペダリングのしやすさと裾の巻き込みも問題なし

ワークマンのバッグイン透湿レインコートライトの裾
撮影:編集部

自転車で使うときに気になる裾まわりについては、2分割のファスナー構造が使いやすい印象でした。身長180cmの筆者がLサイズを着用した場合、裾は膝下の位置で、チェーンガードや泥除けのないクロスバイクでも裾がタイヤやギアに巻き込まれませんでした。

身長180cmはLとLLどちらの対応範囲にも入りますが、丈が長くなるほど裾が巻き込まれるリスクが上がると考え、Lサイズを選んでいます。ただし、サイズが小さくなると身幅が狭くなるので、できれば店舗で実際に着て確かめるのがおすすめです。

ワークマンバッグインレインコートの裾
撮影:編集部

ペダリングは、前面のファスナーを締めて裾のボタンだけを開けた状態で試しました。

膝が突っ張ったり引っ張られたりすることはなく、スムーズにペダルを漕げました。

強いて言えば、乗り降りのたびに裾を直して雨がかからない状態にするのが少しだけ手間です。ただ、これは慣れれば気にならないレベルでした。

透湿性はあるが暑い日は蒸れを感じる

ワークマンのバッグイン透湿レインコートライトの裏側
撮影:編集部

透湿性によるレインコート内の蒸れについては、テストした日の気温によってかなり印象が変わりました。

まず、気温25℃で小雨の日は、撮影場所まで15分ほど走っただけで、軽く蒸れを感じました。前面のファスナーとフラップで雨をしっかり防げる反面、全部閉めると密閉されてかなり暑くなります。

雨の日にワークマンバッグインレインコートを着て自転車で走る筆者
撮影:編集部

一方、別の雨の日に気温20℃程度の状況で走ったときは、それほど蒸れや暑さは感じませんでした。

ビニールのカッパと比べれば透湿性はあると感じますが、過信はしないほうがよさそうです。本製品には脇や背中のベンチレーションがないため、ある程度気温があると蒸れるのは避けにくい部分です。

長いツバで視界は良好、ただしヘルメットとは相性が悪い

ワークマンのバッグイン透湿レインコートライトのフード
撮影:編集部

ヘルメットなしでフードをかぶると、ツバがかなり前方に張り出して雨から顔を守ってくれます。視界を邪魔することがなく、後方確認もしやすいです。

ヘルメットの上からフードをかぶった状態

一方、ヘルメットを装着した場合、上からフードをかぶるとややきゅうくつで、ツバも本来の位置に来ないため機能しなくなります。

ヘルメットは入るものの、かぶる前提ではつくられていない印象です。この点は後半の「気になる点」でも詳しく触れます。

体とリュックはしっかり雨から守れた

ワークマンバッグインレインコートで雨の日に防水性を検証
撮影:編集部

防水性については、土砂降りではないものの、徒歩の人なら確実に傘をさす程度の雨量の日に検証しました。通勤・通学を想定して、15分ほどゆっくり走っています。

雨でも濡れなかったグレーのTシャツ
撮影:編集部

結果は、リュックはもちろん、中に着ていたTシャツも濡れていませんでした。あえて濡れた状態が分かりやすいようにグレーのTシャツを着ていきましたが、この程度の雨量ならしっかり防水してくれたようです。また、腰やお尻なども濡れていません。

濡れていない足元
撮影:編集部

露出していた膝から下の足元も、軽く湿った程度で不快なほどは濡れませんでした。スピードを出さなければ裾が傘のような役割を果たしてくれるようで、想像以上に守られていました。

使ってみて気になる点

バッグイン透湿レインコートライトは全体的に使い勝手のいい商品でしたが、気になる点もありました。購入前に知っておきたいポイントとして、正直に書いておきます。

ヘルメットをかぶるとフードはギリギリ

フードから飛び出したヘルメット
撮影:編集部

前述したように、フードとヘルメットとの相性は特に気になったポイントです。

筆者が使っているのはロードバイク向けのコンパクトなヘルメットですが、それでもフードはギリギリ。かぶれないことはないものの、ヘルメットのぶんフードが引っ張られるため、ファスナーを一番上まで上げることができません。ツバも本来の位置に来ないので、雨よけとして機能しなくなります。

深さのあるヘルメットや大きめのサイズだと、かぶるだけできゅうくつに感じるかもしれません。フードは使わずにヘルメット側でレインカバーを用意する、と割り切るのも1つのアイデアです。

雨が強いときはレインパンツも必要

ワークマンのバッグイン透湿レインコートライトから足が出ているところ
撮影:編集部

コートタイプである以上、当然ですが膝から下は露出します。小雨であれば裾が傘のような役割を果たしてくれますが、雨脚が強い日や、スピードを出して走る日は足元が濡れる可能性が高いです。

長靴を履く、レインシューズカバーを使う、防水のパンツを合わせるなど、下半身は別途対策が必要だと考えておいたほうがいいでしょう。

ワークマンバッグイン透湿レインスーツライト
出典:ワークマンオンラインストア

リュックの上から着られて足元までカバーできるものがよければ、同じワークマンの上下セット「バッグイン透湿レインスーツライト」を選ぶのがおすすめです。価格は同じ3,900円でレインパンツがセットになっていて、耐水圧と透湿度のスペックも変わりません。レインパンツと長靴や防水シューズを履けば、足元までしっかりカバーできます。

足元の防水を優先するなら上下セットのレインスーツ、逆に、羽織るだけで着られる手軽さや、街でも浮かない見た目を取るならコートタイプ、という住み分けで選ぶのがいいでしょう。

反射プリントは控えめ。目立ちにくい

ワークマンのバッグイン透湿レインコートライトの反射プリント
撮影:編集部

反射プリントは右腕に1か所のみで、夜間の被視認性という点では、正直もう少し欲しいところです。前方と後方から見えづらい場所にあるので、ほかの場所に反射プリントがあっても良いかなと感じました。

ただし、反射プリントが最小限だからこそ、街でも浮かないシンプルなデザインが成立しているのも事実です。反射プリントが多すぎると、通勤・通学で着づらいデザインになる可能性もあります。

暗い時間帯も走ることがある方は、自転車側のライトやリフレクターなどで被視認性をしっかり補うのがおすすめです。また、目立ちにくいブラックではなく、今回購入したブルーグリーンや、ライムグリーンなど明るめのカラーにするのもいいですね。

収納袋が防水ではない

ワークマンバッグインレインコートの収納袋
撮影:編集部

コンパクトに畳めて持ち運びやすい収納袋ですが、防水素材ではないため濡れたレインコートを入れると水分が染み出してしまうのも気になりました。

雨の中を走ったあと、職場や学校に着いてレインコートを脱ぐと、当然ながら表面はびしょ濡れの状態。撥水が効いているのである程度水分は落とせますが、畳んで収納袋にしまうと中から水が染みてきます。そのままリュックに入れれば、中の荷物まで濡れてしまいます。

掛ける場所があれば干しておけばいいのですが、通勤・通学だとそうもいかない場面は多いはず。袋も防水素材だったら、気にせずリュックにしまえて便利だなと感じました。

ただし、ビニール袋やジップ付きの袋を1枚リュックに入れておけば解決できるので、大きなデメリットではありません。

ファスナーの噛み込みが発生しやすい

撮影:編集部

ファスナーを開けるときに、裏側の止水フラップを何度か噛み込んでしまったのも気になるポイントです。

ゆっくり操作すれば起きにくいものの、急いでいるときに勢いよくファスナーを開けると噛みやすい印象です。雨の中で着脱するときこそ急ぎたい場面なので、少し気を使います。

生地を傷めてしまう可能性もあるので、面倒でもフラップを軽く押さえながら開ける癖をつけたほうがよさそうです。

リュックの上から羽織れるレインコートは、近距離の自転車通勤で便利

ワークマンバッグインレインコートを着て自転車で走る筆者
撮影:編集部

ワークマンの「バッグイン透湿レインコートライト」は、リュックの上からサッと羽織れて、近距離の自転車通勤・通学で使いやすいアイテムでした。傘が必要な雨の中を15分走ってもリュックと体が濡れず、気温20℃前後なら蒸れも気になりませんでした。気になる部分もありましたが、3,900円という価格を考えればコストパフォーマンスは高いです。

雨の日にリュックを背負って自転車に乗ることが多い方は、ぜひ試してみてください。