記事内写真撮影:筆者
「鎌倉×電動アシスト自転車」、相性良さそう
筆者は普段から各地を自転車で旅しています。折りたたみ自転車を輪行袋に入れて新幹線や在来線に乗り、現地を走ることも少なくありません。
これまで各地でサイクリングを楽しんできましたが、今回訪れたのは人気観光地・鎌倉です。
鎌倉は紫陽花シーズンともなれば、明月院や長谷寺には多くの観光客が訪れ、江ノ電や道路も大混雑します。そんな鎌倉を、快適に巡る方法はないだろうか。そう考えて思いついたのが、レンタサイクルでした。

鎌倉は比較的狭いエリアに多くの名所旧跡が点在しています。しかし三方を山に取り囲まれ、斜面や谷、高台など、起伏に富んだ地形で、歩くのが大変。車だと渋滞や駐車場探しで時間を取られ、江ノ電もハイシーズンには大混雑。
それらの問題を一挙に解決出来そうなのが、電動アシスト自転車のレンタル。なぜなら、
★ 坂が多くてもラクラク登れる
★ 渋滞に巻き込まれない
★ 駐車場待ちの時間を節約できる
★ 公共交通機関の時間待ちや混雑から解放される
駅前にレンタルサイクルのお店があり、シェアサイクルのステーションも利用できそうです。
早朝で、さらにゆったり

観光客で賑わう前の静かな鎌倉を体験できる早朝の時間。
鎌倉には朝ごはんを楽しめるお店がたくさんあるので、地元民になった気分でそんなゆったりとした朝を楽しむのも、一味違った鎌倉の楽しみ方かも。
そこで今回は、電動アシスト自転車で巡る早朝スタートの鎌倉観光に行ってみることにしました。
まずは江ノ電で稲村ヶ崎へ。朝の鎌倉を味わう

早朝、6時半に鎌倉駅に到着。
駅前のレンタルサイクル店は8時オープン。ハローサイクリングのシェアサイクルなら、アプリを使って24時間借りられますが、この時間なら混雑しない江ノ電に乗ることが出来ます。
自転車に乗る前に江ノ電に乗りたい!ということで、稲村ヶ崎の朝定食屋さんを目指して、江ノ電に乗り込みます。
朝の江ノ電は旅気分を盛り上げてくれる

朝の江ノ電は、快適そのもの。懐かしさを感じながら、家々の軒先スレスレを進む電車に揺られます。
風景に、流れる空気に、海が感じられると一気に気分が高まります。

開店前から行列!人気朝食店で感じた鎌倉の熱量

稲村ヶ崎の駅を降りて、お店までは3分。
まだ15分ほどあったので、まずは海を見に行きます。サーファーが気持ちよさそうに海と戯れています。やはり海を目の前にすると、開放感に包まれます。

駅に戻って、いよいよお店へ。
「よりどころ」は線路沿いを歩くとすぐに見つかりました。が、なんと、すでに10人以上が並んでいました!

同じ電車で来た人もいたのでしょうか。平日の朝にもかかわらず、多くの人が開店を待っています。改めて、鎌倉という観光地の人気を実感しました。
幸い、外のテラス席を確保することができました。線路が目の前にあり、江ノ電がすぐそこを通り過ぎていきます。

あじの開きの定食を頂きます。卵は白身を泡立ててメレンゲにするのが「よりどころ」流。今まで味わったことのないたまごご飯です。

隣の席に座った方と自然に会話が生まれたのも、旅先ならではの楽しさでした。
「平日の朝なら空いているだろう」そんな予想は、ここで早くも覆されることになりました。
シェアサイクルのバッテリー残量不足で計画変更!
朝食を終え、稲村ヶ崎の駅近くのシェアサイクルステーションへ向かいました。
ここで電動アシスト自転車を借り、北鎌倉方面へ向かう予定だったのです。ところが、アプリで確認すると、使用可能な自転車のすべてがバッテリー残量30%前後。

この日の予定では、明月院、建長寺、銭洗弁天、大仏、長谷寺などを巡るつもりでした。途中で借り換えを考えなければならないのも心の負担になります。
少し悩んだ末、計画を変更。江ノ電で鎌倉駅方面へ戻り、駅前のレンタサイクル店で1日レンタルすることにしました。
レンタサイクルを借りて北鎌倉へ。まずは紫陽花の名所を巡る
鎌倉駅近くのレンタサイクル店へ向かいます。
小町通りを歩くと、まだ開店前でガラガラ。新鮮です。

「レンタサイクル鎌倉駅前店」は鎌倉駅東口から5分とかからない立地。便利です。
電動アシスト自転車を借ります。安心のバッテリー残量100%。店員さんから駐輪場の情報などを教えてもらい、まずは北鎌倉エリアを目指します。

鎌倉というと海のイメージがありますが、実際に走ってみると意外と坂が多く、自転車での移動には電動アシストのありがたさを感じる場面が少なくありません。

まず向かったのは、この季節なら外せない明月院です。
明月院は朝でも大人気。紫陽花シーズンの賑わいを体感
鎌倉駅から明月院は2kmほど。自転車なら10分程度の距離です。
途中迷って、住宅地から行き止まりの山道に入ってしまったので、30分ほどかかってしまい、到着したのは9時20分頃でした。

「紫陽花寺」の愛称で知られる明月院。
すでに多くの参拝客で賑わっていました。平日の朝でもこの人出です。紫陽花シーズンの人気ぶりを改めて実感しました。
入口脇には駐輪スペースがあり、自転車で訪れても困ることはありません。無料です。

ところで、駐輪場には興味深い注意書きがありました。ネット接続ができない場合は施錠しないよう呼びかける内容で、シェアサイクル利用者向けのものでした。

シェアサイクルの場合、自転車の施錠は自分の手で行いますが、解錠はスマホのアプリを使います。
そのためネットにつながらないと、カギを外すことができず、立ち往生してしまうのです。シェアサイクルを利用する場合は、通信環境のチェックも重要なのですね。
境内へ入ると、参道沿いに咲く紫陽花が出迎えてくれます。まだ満開までは少し時間がありそうでしたが、それでも十分な見応え。


青や紫の花々が境内を彩り、訪れた人たちが思い思いに写真を撮っていました。
静けさに心洗われる建長寺

明月院から建長寺までは自転車ならすぐです。迷うことなく順調に到着です。駐輪場もあります。建長寺には明月院とはまた違う空気が流れていました。
建長寺は、日本で最初の禅の専門道場として、鎌倉時代からの歴史を積み重ねています。建物には中国から伝わった禅宗様式が取り入れられており、国の重要文化財となっています。
堂々たる三門。

特に印象的だったのは三門の美しさ。その存在感に、思わず足を止めて見上げてしまいました。
広々とした境内。手入れの行き届いた庭園。観光客はいるものの、落ち着いた雰囲気があります。

鎌倉には多くの寺院がありますが、建長寺はそのスケール感と静けさが際立っています。個人的には今回訪れた寺院の中でも特に印象に残った場所のひとつでした。
円覚寺を断念。駐輪場問題も鎌倉観光のリアル
北鎌倉まで来たなら、夏目漱石ゆかりの円覚寺にも立ち寄りたい。そう考えていたのですが、ここで思わぬ壁にぶつかります。駐輪場が見当たらないのです。
レンタサイクル店の方に聞いたところでは、駅周辺に有料駐輪場はあるそうですが、現地で見つけることができませんでした。
鎌倉観光では、「行きたい場所がある」だけではなく、「自転車をどこに停めるか」も考える必要があります。これも実際に走ってみて初めて分かったことでした。
北鎌倉エリアは落ち着いた雰囲気が魅力的で、自転車で巡る価値を十分に感じられる場所です。一方で、駐輪場の有無は事前に確認しておくと安心でしょう。
さて、次の目的地は銭洗弁天。ここから鎌倉サイクリングは思いがけない方向へ進んでいくことになります。
鎌倉は思った以上に迷いやすい。銭洗弁天までの道のりで大苦戦
レンタサイクルで走り始めて感じたのは、鎌倉は想像以上に道が複雑だということでした。海沿いの平坦な街をイメージしていたのですが、実際には谷戸地形が入り組み、細い道や坂道も多くあります。
次の目的地は銭洗弁天。地図を見れば簡単に行けるだろうと思っていたのですが、この移動が今回の旅で最も苦労した時間になりました。
Googleマップと現在地が結びつかない
いつものように、Googleマップを使って移動します。山を登って行くコースを提案されます。とは言え距離は2km程度。電動アシスト自転車なら、あっという間に着くに違いない、そう思っていました。
ところが、少し進むと、「ルートから外れました」と言われる。指示通りUターンすると、またすぐに「ルートから外れました」と言われる。同じ道を行ったり来たり。自分がどちらを向いているのかも分からなくなってきます。
徒歩ルートと気づかず進んで行き止まりに

しばらく走っていると、「銭洗弁天」の案内標識を発見しました。ようやく見つけた。これに従えばもう大丈夫!
そう思って進んでいくと、道はどんどん細くなります。急坂を登ります。そして最後は、自転車では通れない場所にたどり着いてしまいました。

どうやら徒歩向けのルートだったようです。思わず立ち止まって途方に暮れます。
「銭洗弁天にはたどり着けないのだろうか?」
そんな絶望的な気持ちでした。
地元の人たちに助けられて銭洗弁天へ到着
困っていると、近くにいた方々が案内看板を見ながら話をしていました。思い切って声をかけてみます。
「銭洗弁天へ行きたいのですが、この道は自転車では行けないのでしょうか?」
すると、
「ここからは無理だね。市役所の方を回るんだよ」
と教えてくれました。さらに通りかかった女性も、
「こちら側からは無理ですよ」
と声をかけてくださいます。地図では分からなかった情報を、地元の方は当たり前のように知っている。旅先で人に助けてもらうありがたさを改めて感じました。
教えていただいた通り市役所方面へ向かうと、無事に、あっさり銭洗弁天にたどり着くことができました。諦めなくて良かった。
銭洗弁天で体験型の参拝を楽しむ

銭洗弁天の正式名称は、銭洗弁財天宇賀福神社。佐助ヶ谷の最も奥まった、三方を尾根に囲まれた凹地にあります。この神社の湧き水でお金を洗うと、お金が何倍にもなって戻ってくるという金運のパワースポットとして有名です。
まず、蝋燭と線香とザルのセットを購入。ザルは最後にお返しします。

ろうそくと線香に火をつけ、お供えして参拝します。

境内の洞窟から湧き出る冷水でザルの中に入れたお金を清めます。


このお金は大事に保管するのではなく、有意義に使うことで何倍にもなって返ってくるとのこと。楽しみに待ちたいと思います。
銭洗弁天の駐輪場には注意が必要
さて、銭洗弁天では駐輪場に少し迷ったので、情報共有したいと思います。
銭洗弁天への入り口は下り坂のトンネルになっています。そのまま自転車を押して進んでいいのかどうか、ちょっと不安になります。

けれども、そのまま進んで大丈夫。境内に数台の駐輪スペースがあります。ただ、多くの台数は停められないので、不安な場合は問い合わせしてみることをお勧めします。
続いて、道路沿いに看板案内があった鎌倉大仏を目指します。
鎌倉の大仏は混雑を忘れる圧倒的迫力
今回の鎌倉旅で、一番楽な移動となったのが銭洗弁天から鎌倉大仏です。ナビを使わなくても、道の標識だけで無事にたどり着いて感動。
とは言うものの、実は一度曲がるところを通り過ぎてしまいましたが、長谷隧道(ずいどう)に入る直前のこんな道標に助けられました。


危うくトンネルをくぐって、ずっと進んでしまうところでした!危ない。
鎌倉大仏は駐輪もスムーズ

周辺は多くの観光客で賑わっています。海外からの旅行者、修学旅行生、団体ツアー客など、人の流れが絶えません。
それでも到着すると、係員の方がすぐに駐輪場所を案内してくださり、スムーズに自転車を停めることができました。
鎌倉では駐輪場所探しに苦労する場面もありましたが、こうした人気観光地では比較的整備されている印象です。
やはり大迫力の鎌倉大仏

境内に入り、目の前に現れた大仏を見上げると、その存在感に圧倒されます。何度も写真で見ているはずなのに、実物を前にするとやはり迫力が違います。静かに座るその姿には、どこか安心感のようなものすら感じました。
次はいよいよ最終目的地、長谷寺に向かいます。
道に迷ったから出会えた。レンタサイクルだからこその寄り道
もし予定通りに進んでいたら、立ち寄ることはなかったかもしれません。今回の鎌倉で最も印象に残った時間は、実は道に迷った後にやってきました。
コーヒー焙煎研究工房でひと休み
鎌倉大仏から、長谷寺方面へ向かいます。ところが再び道に迷います。
地図を確認しながら進んでいたとき、ふと目に入ったのが「鎌倉長谷文学路カフェ 自家焙煎珈琲研究工房」という看板でした。一戸建てのお家にお店が併設されている雰囲気です。

ちょうど暑さも増し、お腹もすいてひと休みしたいと思っていたところ。迷わず立ち寄ることにしました。
まず注文したのはアイスコーヒーと餡子&ロールパン。コーヒーはパンの焼き上がりに合わせて一杯ずつ丁寧に淹れてくれます。ほどよい苦味とキレがあり、とても美味しい。

食後にはエチオピア・イルガチェフェのホットコーヒーもいただきました。ジャスミンや柑橘を思わせる華やかな香り。思わず、「美味しいです!」と声をかけると、マスターが豆について色々と教えてくださいました。
自転車で鎌倉を巡っていることを話すと、長谷寺への行き方や周辺情報まで丁寧に教えてくださいます。こういう偶然の出会いは、自転車旅の醍醐味かもしれません。
地元の人に教わった甘縄神明神社へ

さらにマスターから、「すぐ近くに鎌倉で一番古い神社がありますよ」と教えていただきました。それが甘縄神明神社です。小高い丘の上にあり、石段を登っていきます。境内に足を踏み入れた瞬間、不思議と空気が変わりました。
大きな木々に囲まれた静かな空間。風がゆっくりと通り抜けていきます。木漏れ日が揺れ、狛犬が社を見守る。ふと振り返ると、その先には遠く海が見えました。相模湾が一望できます。

観光地としての華やかさとは違う、静かな鎌倉。今回の旅で最も心に残った場所かもしれません。もしレンタサイクルで自由に寄り道できなければ、訪れることはなかったでしょう。
趣ある和風洋館で味わう絶品蕎麦

甘縄神社の目の前で見つけたのが、大正時代の洋館(旧加賀谷邸)を改装した蕎麦店と珈琲店を併設する「北橋」というお店。コーヒーは2杯飲んじゃったからもう飲めないけど、蕎麦なら食べられる!
受付をのぞいてみると、5組待ちとのこと。順番が来たら携帯に連絡をくれるということで、その間に甘縄神社を参拝することができたというタイミングの良さ。今までの行ったり来たりの苦労の後なので、感謝しかありません。
お店から連絡をもらい甘縄神社から戻ると、窓際の席へ案内されました。

美しい庭園を望むゆったりした空間で、一人でも心細くない優しい空気感です。
注文したのは梅おろし蕎麦。

ガラス鉢に盛られた蕎麦は見た目にも涼やかです。ひと口すすって驚きました。出汁がとにかく美味しい。優しく澄んだ味わいなのに、しっかりとした深みがあります。
途中で運ばれてきた蕎麦湯も絶品。

とろりとした口当たり。出汁で割るだけでなく、そのまま少し塩をふって、デザート感覚でいただくなど、最後まで飽きることなく楽しめました。
迷ったからこそ出会えた店。鎌倉の魅力は有名観光地だけではないのだと奥深さを実感した時間でした。
いよいよ最後の目的地、長谷寺に向かいます。ここからは一本道、もう迷うことはないので安心して向かえます。
長谷寺へ。鎌倉自転車観光の締めくくり

迷子になったおかげで色々と寄り道が加わりましたが、鎌倉大仏から長谷寺までは、距離的には自転車で3分、徒歩でも10分もあれば着くことができます。
けれども、北鎌倉や銭洗弁天から移動してくるとなると、それなりに距離があります。改めて感じたのは、自転車があることで鎌倉観光の行動範囲が大きく広がるということでした。
走りやすくはない、長谷寺への道
長谷寺への道のりは、多くの車、たくさんの歩行者で、自転車にとっては乗りやすい環境ではありませんでした。注意しながらゆっくり走ります。

長谷寺の駐輪場は入口手前にあり、場所も分かりやすく安心でした。レンタサイクルと思われる電動アシスト自転車も何台か停められており、自転車で訪れる人も少なくないようです。

花の寺・長谷寺で見るべきものは花だけではなかった
「花の寺」として知られる長谷寺は、季節ごとにさまざまな花が楽しめます。もちろん、この時期の主役は紫陽花。斜面一帯に咲く「あじさい路」は、40種類以上、およそ2,500株の紫陽花が咲き誇り、鎌倉の初夏を代表する絶景として知られています。
なお、紫陽花が5分咲きから見頃を過ぎる時期までは、通常の拝観料に加えて「あじさい券」の購入が必要です。訪問時期によっては追加料金がかかるため、事前に確認しておくと安心でしょう。
境内を歩いていると、紫陽花だけでなく、あちらこちらに色とりどりの花々が咲いています。

また長谷寺の境内には千体地蔵が並んでいます。小さなお地蔵さまたちが斜面や石段沿いにずらりと並ぶ光景は、どこか愛らしく、にぎやかな観光地の中にありながら、不思議と心が落ち着きます。

そして、長谷寺で印象に残ったのは十一面観音像でした。その大きさと存在感には思わず息を呑みます。残念ながら撮影はできませんでしたが、今回の鎌倉の旅の中で、一番びっくりした瞬間でした。
さらに境内の高台からは鎌倉の街並みと海を一望できます。

紫陽花越しに広がる景色は、長谷寺ならではの魅力と言えるでしょう。
観光客で賑わう長谷エリアを走る際の注意点

一方で、自転車利用者として気をつけたいこともあります。長谷エリアは観光客が非常に多く、道路も決して広くありません。歩道には多くの人が行き交い、車道も車が連なっています。
実際に走ってみると、スピードを出せるような環境ではなく、常に周囲への配慮が必要でした。特に長谷寺周辺は徒歩観光の人が多いため、ゆっくりと安全第一で走行することが大切です。
実際に走って分かった、鎌倉観光でのレンタサイクルのポイント
朝から夕方近くまで鎌倉を巡り、自転車ならではの魅力と課題の両方を体験しました。これから鎌倉でレンタサイクルを利用する人のために、特に印象に残ったポイントをまとめます。
レンタサイクルのメリット

まず感じたのは、やはり移動の自由度です。明月院から建長寺。建長寺から銭洗弁天。銭洗弁天から大仏、長谷寺へ。こうしたスポットを効率よく巡れるのは自転車ならではでした。
また、坂道の多い鎌倉では電動アシスト自転車の恩恵が非常に大きいと感じます。銭洗弁天へ向かう急坂も、大きな負担なく登ることができました。
そして何より、自転車は寄り道との相性が抜群です。今回訪れた鎌倉長谷文学路カフェや甘縄神明神社、蕎麦の北橋も、徒歩や電車だけでは出会えなかったかもしれません。
目的地だけでなく、その途中にある発見を楽しめることが、自転車旅の魅力だと改めて感じました。
利用前に知っておきたい注意点
今回実際に走ってみて感じた、自転車で鎌倉を巡る際に気をつけるべきポイントをまとめておきます。
駐輪場の有無
まず気を付けたいのが駐輪場です。寺社によっては駐輪場が整備されている一方、円覚寺や鶴岡八幡宮のように駐輪場がない場合もあります。その場合は近くの有料駐輪場を探しておきましょう。
駐輪禁止の場所がある
駐輪場がないからといって、通り沿いに駐輪することは避けましょう。駅周辺はそもそも駐輪禁止区域が多く、また若宮大路、小町通りも駐輪禁止です。
道路標識が歩行者向けのことがある
また、道が複雑な場所も少なくありません。観光地向けの案内板は徒歩ルートになっていることもあり、自転車では通行できないケースもありました。
そして長谷や鎌倉駅周辺など、観光客が集中するエリアでは慎重な走行が求められます。
シェアサイクル利用の注意点
さらにシェアサイクルを利用する場合は、バッテリー残量の確認も忘れずに。今回のように予定変更を余儀なくされる可能性もあります。
また、鎌倉の山間エリアでは、電波状況が悪く、シェアサイクルのアプリが使えない可能性があることにも注意が必要です。
鎌倉観光にレンタサイクルはおすすめ?実際に走った結論

朝の江ノ電から始まった今回の鎌倉旅。正直に言えば、当初思い描いていたような「快適でスムーズなサイクリング」にはなりませんでした。
朝食店には行列ができていましたし、シェアサイクルは利用を断念。道にも迷いました。
それでも振り返ってみると、その予定外の出来事こそが旅を面白くしてくれたように思います。地元の人との会話。偶然見つけたコーヒー店。静かな神社との出会い。そして電動アシスト自転車だからこそ無理なく巡れた数々のスポット。
鎌倉でレンタサイクルは万能ではありません。駐輪場や混雑など、気を付けるべき点もあります。しかし、徒歩と電車だけでは見つけられない景色に出会える移動手段であることは間違いありません。
もし鎌倉を少し広く、少し自由に巡ってみたいなら、レンタサイクルという選択肢は、きっと旅を豊かにしてくれますよ!
今回レンタサイクルで回ったコース
最後に、今回走ったコースをまとめてみます。
ルートとしては12kmですが、かなり迷ったので、倍くらい走った印象です。
こうしてみると、名所旧跡が狭い範囲の中にたくさんあることが分かります。鎌倉は、電動アシスト自転車で走り甲斐のある街。また、訪れたいと思います。