“ガチじゃない”自転車シューズが欲しい
「ポタリング」や「自転車キャンプ」など、カジュアルな格好で漕ぐときにちょうどいいシューズが欲しい!
スニーカーじゃ心もとないし、登山用シューズはゴツすぎるしなあ・・・と、筆者は常々感じていました。
そして先日、”HOKA(ホカ)”さんの展示会に参加する機会があったのですが、なんとそこで、「これだーーー!!!」と思わず叫びたくなるようなシューズを発見したんです。
それがなにを隠そう、今回紹介する”TRANSPORT(トランスポート)”でございます!!
ホカの新シューズ、「TRANSPORT」とは?
“TRANSPORT “は、2023年の1月13日に販売されるホカの新作シューズです。
コンセプトは、「アウトドアや日常にもマッチするサステナブルシューズ」。日常使いから、ハイキング、サイクリング、ウォーキングまで、幅広いシーンをカバーしてくれる万能なシューズなんです。
さらに、アウトソール、ミッドソール、アッパーにサステナブルな素材を使用することで、環境にも配慮した一足に仕上がっています。
価格 | ¥19,800(税込) |
サイズ | ・Men’s:25.0cm–29.0, 30.0cm ・Women’s:22.0cm–25.0cm |
カラー | ・Men’s:Avocado/Harbor Mist, Black/Black, Castlerock/Black ・Women’s:Eggnog/Eggnog, Black/Black |
重量 | ・Men’s:317g/27cm ・Women’s:258g/24cm |
外観をチェック
それでは、外観をチェックしていきましょう。カラーはBlack/Black、サイズは28cmです。
まずは正面から。特徴的なのが、靴ヒモではなくシューレース仕様なところ。
サッと脱ぎ履きできるので非常に便利です。
続いて側面を見ていきましょう。シルエットがかなり独特で、カカトに向かうにつれてソールが肉厚になっています。”HOKA”のロゴがかっこいいですね。
続いてカカト部分。脱ぎ履きをするときに、このヒモが便利でした。
“Vibram社製”の適度に凹凸のあるソールは、様々なアウトドアシーンに対応できそう。
生地には、撥水性のある素材が使われています。
インソールは薄めで、シンプルなデザインですね。
「TRANSPORT」が自転車にピッタリなポイント!
ここからは、TRANSPORTが自転車にピッタリだと思うポイントを3つ紹介します!
ポイント①:ソールが滑りにくい
TRANSPORTに採用されている”Vibram社製”のソールは、適度に凹凸があり、ペダルをしっかりホールドしてくれます。
フラットペダルでも滑りにくいため、力を込めてペダリングすることができますよ。
ポイント②:リフレクターがついている
360°すべての方向に、リフレクターがついています。すこし色が変わっているグレーの部分です。ナイトライドのときも安心できますね。
ポイント③:靴紐が引っかからない
TRANSPORTにはシューレースが採用されているため、「靴ヒモがほどけてペダルやチェーンに絡まる」というトラブルを防ぐことができます。
また、長くなったシューレースは写真のように収納可能ですよ。
そもそも、ホカってどんなブランド?
2009年にフランスの小さな町”アヌシー”で誕生したホカ オネオネ。現在はブランド名が”ホカ”になり、カリフォルニア州のサンタバーバラに開発拠点を置く、アウトドアやランニングに特化したシューズブランドです。
日本に本格進出をしたのは2017年ですが、同ブランド最大の特徴である”厚底ソール”が日本でも瞬く間に受け入れられ、いまではランナー、アウトドア業界で知らない人はいないほどの認知度を誇ります。
ちなみに、一度聞くと頭からはなれない”ホカ オネオネ”という名前の由来は、ニュージーランドのマオリ族の言葉で、「Time to Fly(さぁ、飛ぼう)」を意味するんだとか。
実際に履いてみた感想
ということで、TRANSPORTを履いて、往復130kmほどの自転車キャンプに行ってきました!
実際に履いてみて感じた、「よかったところ」「気になるところ」を紹介します。
①歩きやすい
②アウトドアフィールドもへっちゃら
③シューレースが便利
①ソールの表面が柔らかすぎる・・・?
よかったところ
まずは、よかったところを見ていきましょう。
歩きやすい
「芯は硬いが、表面はソフト」という絶妙なソールのおかげか、TRANSPORTは非常に歩きやすいです。また、一般的なスニーカーに比べると”やや軽量”なため、長時間歩いても疲れにくい印象を受けました。
ポタリングや自転車キャンプを楽しむ人にとっては、靴の”歩きやすさ”はとても重要なポイント。自転車から降りて街を散策したり、キャンプ場を探検したりと、徒歩で移動をする時間がけっこうありますよね。
また、輪行で遠出をするときにも、この”歩きやすさ”は武器になってくれるでしょう。
アウトドアフィールドもへっちゃら
「撥水性のある生地」「Vibram社製のソール」を採用しているTRANSPORTは、アウトドアフィールドもへっちゃらです。
写真のような、「岩場がゴツゴツとした川辺」という普通のスニーカーであれば躊躇してしまう場所も、TRANSPORTであればまったく問題なし。
さすがは、トレイル・アウトドアシューズを得意とするホカ。少々ハードな使い方もバッチリこなしてくれました。
シューレースが便利
実際に履いて改めて感じたのが、シューレースがとても便利だということ。特にキャンプをしている時に、その恩恵を受けました。
なぜかというと、キャンプってテントに入ったり川で遊んだり、なにかと靴を脱ぐことが多いんですよね。そんな時、TRANSPORTは「脱ぎ履きするのがとてもラク」なので、靴ヒモ仕様のシューズに比べて、ストレスを感じることがほとんどなかったんです。
気になったところ
TRANSPORTは、自転車用のシューズではありません。あくまでも、「様々なアウトドアシーンと日常にマッチする」というコンセプトのシューズです。
そのため、「サイクリスト目線」でレビューをすると、気になるポイントが一つだけありました。
ソールの表面が柔らかすぎる・・・?
TRANSPORTは「芯は硬いが、表面はソフト」という、独特のソールを採用しています。
どういうこと言うと、例えば下の写真のように、TRANSPORTはソールの芯が硬いので、靴を折り曲げることができません。
それに対し、一般的なスニーカーはソールが柔らかいので「グニャ」と靴全体を折り曲げることができます。
靴が「グニャ」と曲がらないということは、漕いだときの力が逃げずにそのままペダルに伝わるということ。
つまり、ソールが硬い靴のほうが、自転車を漕ぐときには適しているんです。その点、TRANSPORTは「自転車にピッタリなシューズ」と言えるでしょう。
しかし、TRANSPORTのソールは、芯が硬いのでグニャっと曲がることはないのですが、表面は発泡スチロールのような、すこし柔らかい素材になっています。
そのため、ピン付きのペダルで漕ぐと、下の写真のように表面が削れてしまうんです。
とはいえ、筆者はキャンプ道具を積んで130km、それもかなりのアップダウンを漕いだのでこんなふうに削れてしまったのですが、街乗りやちょっとしたお出かけ程度あれば、ピン付きのペダルでも問題ないと思います。
しかし、通勤・通学で「継続的に漕ぐ方」や、筆者のように「ハードに漕ぐ方」は、ペダルはピン無しのフラットペダルが良いかもしれません。
日常使いにもおすすめ!
TRANSPORTは、アウトドアシーンでも使える機能的なスペックを備えていながら、日常にも馴染みやすいデザインになっています。アウトドアシューズにありがちな「ゴツゴツ感」はなく、どこかスタイリッシュな印象。
筆者はこれまで、ちょっとしたお出かけにはスニーカーを履くことが多かったのですが、最近はもっぱらTRANSPORT派。
シューレースが便利で、グリップが強力で、軽くて楽チン。しばらくの間、このシューズから抜け出せなくなりそうな予感です・・・。
女性用モデルもあります!
TRANSPORTには、22.0cm〜25.0cmのサイズ展開がある、女性向けモデルもあります。仕様はメンズモデルと同じですが、カラーラインナップが異なり、「Black/Black」と、女性サイズのみの「Eggnog/Eggnog」の2種類ありますよ。
こちらは女性サイズで展開されている「Eggnog/Eggnog」。やさしいカラーリングで、サイクリング用にはもちろん、デニムやスカートなど、カジュアルなお出かけスタイルにも馴染むでしょう。
まとめ
ライフスタイルとアウトドアをブリッジする機能を備えた「TRANSPORT」。
スタイリッシュな見た目でありながらアウトドアでも使えるこの一足は、通勤・通学からサイクリングにキャンプまで、なんでもこなしてこれる頼もしい相棒になってくれるでしょう。
気になる方は、ホカの公式サイトをチェックしてくださいね!