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タイヤを変えて、ロードバイクをもっと楽しもう

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ロードバイクのタイヤは、カスタムパーツの中でも特に乗り心地や走行性能の違いを実感しやすい重要なパーツです。また、タイヤは消耗品のため、長く使っていると自然と交換が必要になります。ですが、ロードバイク用のタイヤには多くのメーカーやグレードがあり、価格も性能もさまざま。どれを選べばよいか悩みますよね。
今回は、編集部が厳選したおすすめのロードバイク用タイヤ16選をご紹介!あわせて、タイヤ選びのポイントもしっかり解説していきます。
\この記事で紹介するタイヤ一覧はこちら/
タイヤが変わると「乗り心地」や「スピード」が変わります

路面と唯一接しているタイヤは、乗り心地や走行スピードに大きな影響を与える重要なパーツです。たとえば、転がり抵抗の少ないタイヤに交換すれば、スピードロスを抑えて効率よく走ることができます。
また、乗り心地を重視して設計されたタイヤなら、路面からの振動を吸収し、より快適なライドが可能になります。
ロードバイクのタイヤの選び方
ロードバイク用のタイヤは多くの種類があるので、選び方のポイントをおさえておくことが大切です。次の5つのポイントをチェックして、自分のスタイルに合ったロードバイクのタイヤを見つけましょう。
ロードバイクのタイヤ選びの5つのポイント
【まず最初に】:今のタイヤの「タイプ」と「大きさ」を確認
まずは、自分のロードバイクに装着されているタイヤの「タイプ」と「大きさ」を確認しましょう。タイプやサイズが違うタイヤを選ぶと、ホイールに取り付けできない可能性があるため必ず確認すべきポイントです。
大きさ:700Cが基本

一般的なロードバイクのタイヤサイズ(ホイールの直径)は、ほとんどが「700C」という大きさです。基本的にはこの700Cのサイズを選べば問題ありません。一方で、グラベルバイクなど、オフロード走行やツーリングを目的としたモデルなどでは、一回り小さい650Bなどのサイズが採用されていることもあります。
このタイヤサイズが違うとホイールに取り付けることができないため、交換前に現在使用しているタイヤ側面を必ず確認しましょう。一般的には、上の写真のように「700(タイヤ径)×23c(タイヤ幅)」と表記されています。
タイプ:「クリンチャー」か「チューブレス」かを確認。

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完成車のロードバイクには、ほとんど「クリンチャー」か「チューブレス」タイヤが使われています。交換前に、どちらのタイプかを必ず確認しましょう。
クリンチャータイヤはチューブを入れて使用するのに対し、チューブレスタイヤは専用のホイールと組み合わせて使用し、チューブは使用しません。この2種は、ホイールのリム形状が異なるため、互換性はないので注意が必要です。
クリンチャータイヤ・チューブレスタイヤの見分け方は、ホイールやタイヤの表記をチェックするのが確実です。リムやバルブの形状で見分ける方法もありますが、自信がない方は詳しい知り合いやショップに相談してみましょう。また、ホイールを交換している場合や昔のロードバイクでは、チューブラータイヤが使われていることもあります。
▼ロードバイクのタイヤの種類についてはこちらの記事も参考にしてください
太さ:細いと「速さ重視」、太いと「乗り心地重視」

ロードバイクのタイヤは同じモデルでもさまざまな太さのバリエーションがあります。太さによって走行性能や乗り心地に違いが出るので、自分の目的に合った適切な太さのタイヤを選びましょう。
28c:主流の太さ。スピードと乗りやすさのバランスが良い太さ
最近のロードバイクは、スピードの出しやすさと乗り心地のバランスが取れた28cの太さが主流です。ほとんどのロードバイクに取り付けられる標準的な太さなので、初めてのタイヤ交換で迷ったら28cのタイヤを選ぶのがおすすめです。
30c、32C:乗り心地重視なら「30c」以上の太さを
30~32cの少し太めのタイヤは、振動吸収性に優れるため乗り心地を重視する方におすすめです。タイヤが太くなるとエアボリュームが増え、路面の細かい凹凸や段差の衝撃を吸収してくれます。スピードを重視しない街乗りや、ロングライドでの快適さを求める方は30c以上の太さのタイヤが良いでしょう。
ただし、タイヤが太すぎるとフレームのクリアランス(隙間)に収まらない場合があるため注意が必要です。ロードバイクのモデルによって、クリアランスは異なるため、判断が難しい場合は自転車ショップなどに相談するのも一つの方法です。
23c、25c:ヒルクライムやレースなどスピード重視
23~25cの細めのタイヤは、重量や走り心地が軽くなるためスピードが求められるヒルクライムやレースなどのシーンにおすすめです。タイヤが細いと路面抵抗が少なくなり、回転部分の重量が減ることで加速や速度維持などの走行性能がアップします。一般的なレースやトレーニングなら25c、より軽さを求めるヒルクライムなら23cを目安に選んでみましょう。
重さ:軽量タイプは「250g」以下を

軽快な走行性能を求めるなら、250g以下の軽量タイヤがおすすめです。タイヤが軽いほど加速が軽くなり、上り坂での足の負担も軽くなります。ただし、軽量タイヤは構造が薄く作られていることが多く、耐パンク性や耐久性が低くなる場合もあります。レースやヒルクライムなどではなるべく軽量なタイヤを、ロングライドや日常使いなどでは軽さと丈夫さのバランスが取れたタイヤが良いでしょう。
乗り心地:TPIの数値を確認。高いと「しなやか」、低いと「硬め」

乗り心地に影響するTPIも、ロードバイクのタイヤを選ぶときにチェックすべきポイントの1つです。TPIは「Thread Per Inch」の略で、タイヤの構造部分の繊維量を表しています。
TPIが高いほどタイヤの繊維量が多く、柔軟でしなやかな乗り心地になる傾向があります。逆にTPIが低いタイヤは剛性が高く、固めの乗り心地になると言われています。
また、TPIの違いは乗り心地だけでなく、耐久性や耐パンク性にも影響します。一般的にTPIが高いタイヤは軽量でしなやかですが、パンクにはやや弱くなる傾向があり、TPIが低いタイヤは重量が増す代わりに頑丈さが増します。
TPIの数値でタイヤの特性の全てが決まるわけではありませんが、一つの目安として覚えておくと良いでしょう。
トレッドパターン:タイヤ表面加工で走りに違いが出る

タイヤ表面のトレッドパターンによっても、走りに違いが出ます。舗装路を走るロードバイクは溝のない「スリックタイヤ」や細かい溝のある「セミスリックタイヤ」が主流です。グラベルロードのようにオフロードを走行する場合は、ブロックパターンのタイヤもありますが、ロードバイクならスリックorセミスリックを選べば良いでしょう。
レースやサイクリングでスピードを重視する方は、溝がなく転がりやすいスリックタイヤを選ぶのがおすすめ。セミスリックタイヤの場合は、直進時、地面と接地するセンター部分に溝がないタイプを選ぶと、転がりの軽さを保ちつつグリップも確保できます。
ロードバイクのタイヤおすすめ16選
ここからは、編集部が厳選したロードバイクタイヤ16選をご紹介します。エントリーグレードの5,000円以下、ミドルグレードの10,000円以下、ハイエンドの10,000円以上の3つの価格帯ごとに分かれていますので、予算や目的に合わせて選んでみてください。
【5,000円以下】おすすめ3選
比較的購入しやすい5,000円以下のエントリーモデルは、初めてのタイヤ交換におすすめです。通勤通学やのんびりペースでのサイクリングなど、スピードより耐久性やコストパフォーマンスを重視する方にもピッタリな価格帯ですね。
Continental(コンチネンタル) ULTRA SPORT 3
タイプ | クリンチャー |
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参考価格(税込み) | 3,630円 |
重量(※28c) | 295g |
太さ | 23~28c |
TPI | 180×3層 |
トレッドパターン | セミスリック |
走行性能と価格のバランスに優れたエントリーモデル
ロードバイクのタイヤを幅広くラインナップするコンチネンタルの、軽快な走りを手軽に体感できるエントリーモデルです。グリップ力や転がり抵抗を高めるために開発された「ピュアグリップコンパウンド」を採用し、5,000円以下の価格帯ながら耐久性にもこだわっています。
おすすめポイント
- 都会をイメージしたシャープなセミスリックデザイン
- E-bike用のタイヤとしても使用可能
- 耐久性や耐パンク性能にも定評あり
Vittoria(ヴィットリア) ZAFFIRO PRO
タイプ | クリンチャー |
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参考価格(税込み) | 3,993円 |
重量(※28c) | 250g |
太さ | 23~32c |
TPI | 26 |
トレッドパターン | セミスリック |
普段使いやトレーニング向けの高耐久モデル
フラッグシップモデルのCorsaを参考にした縦溝パターンを採用し、転がりやすさと耐久性、耐パンク性能のバランスを取ったトレーニング向けタイヤです。グラフェン 2.0 コンパウンドによってグリップ性能も確保し、ロングライドなどにも使いやすい性能に仕上げられています。シンプルなオールブラックと、サイドのみブラウン系のカラーを選べるため、ロードバイクのデザインにも合わせやすいです。
おすすめポイント
- 28cの「Black/Para」カラーは250gと軽量
- 折りたたみ可能なフォールディングビードで保管しやすい
- 23c~32cまで太さの種類が多い
IRC(アイアールシー) JETTY PLUS
タイプ | クリンチャー |
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参考価格(税込み) | 25・28c 2,750円 32・35c 3,080円 |
重量(※28c) | 250g |
太さ | 25~35c |
TPI | - |
トレッドパターン | セミスリック |
日本メーカーのエントリーロードタイヤ
日本のタイヤメーカーIRCがラインナップする、街乗りからサイクリングまで幅広く使えるコストパフォーマンスに優れるタイヤです。前モデルからリニューアルし、転がり抵抗・グリップ力・耐摩耗性がアップしています。定番のブラックだけでなく、人気の高いブラウンサイド仕様をラインナップしているのも魅力的なポイント。
おすすめポイント
- 細めの25cから35cまで幅広いラインナップ
- 28cで250gと軽さを求める方にもおすすめ
- リニューアルで耐摩耗性が3.7倍になり長く使える
【10,000円以下】おすすめ7選
10,000円以下の価格帯はミドルグレードが視野に入り、タイヤ交換で走行性能の変化を実感したい方におすすめです。各メーカーのオリジナルの設計や技術が盛り込まれている価格帯なので、モデルごとの違いにも注目してみましょう。
SCHWALBE(シュワルベ) ONE TUBE TYPE
タイプ | クリンチャー |
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参考価格(税込み) | 7,920円 |
重量(※28c) | 265g |
太さ | 23~32c |
TPI | - |
トレッドパターン | セミスリック |
ミドルグレードのオールラウンドタイヤ
レース向けフラッグシップモデル「プロワン」をベースに、走行性能と価格のバランスを取ったオールラウンドタイヤです。しなやかなカーカス構造やオリジナルコンパウンドで走行性能やグリップ力を高め、耐パンクベルトを採用することでパンクリスクも軽減。普段のトレーニングからロングライドまで、幅広いシーンで使いやすいタイヤです。
おすすめポイント
- グリップ力を高めるADDIXコンパウンド採用
- 耐パンクベルト構造で街乗りからロングライドまで使いやすい
- ヒルクライムやレース向けの23~25cタイヤも選択可能
PIRELLI(ピレリ) P ZERO™ ROAD
タイプ | クリンチャー |
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参考価格(税込み) | 9,300円 |
重量(※28c) | 255g |
太さ | 24~32c |
TPI | 120 |
トレッドパターン | セミスリック |
完成車からワンランク上の走行性能を求める方におすすめ
レース向けのハイエンドタイヤもラインナップするピレリの、コストパフォーマンスに優れるオールラウンドモデルです。

優れた転がり抵抗やグリップを確保しつつ、耐切断性に優れるケーシング構造を採用しパンクにも対策しています。24cから32cまで4種類の太さが選べるため、レースを見据えたトレーニングやロングライドなどさまざまな用途に活用しやすいです。
おすすめポイント
- グリップ力や耐久性のバランスを考えたEVO COMPOUND採用
- タイヤの太さや体重ごとに適切な空気圧が設定されている
- 価格と性能のバランスが良くロングライドにも使いやすい
Panaracer(パナレーサー) AGILEST FAST
タイプ | クリンチャー |
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参考価格(税込み) | 9,900円 |
重量(※28c) | 250g |
太さ | 25~28c |
TPI | - |
トレッドパターン | スリック |
パナレーサーのハイエンドタイヤ
パナレーサー史上最少の転がり抵抗を実現した、レース向けハイエンドタイヤです。前モデルの設計やコンパウンドを見直し、転がり抵抗の軽減やグリップ力向上などさまざまな面でパワーアップ。レース向けタイヤでありながら、耐パンクベルトを採用しトラブル対策をしている点も魅力的なポイントです。
おすすめポイント
- ハイエンドタイヤだが入手性やコストパフォーマンスが高い
- レースやヒルクライムなどスピードが求められるシーンにも対応
- 耐パンク性能を落とさず転がり抵抗を軽減している
MICHELIN(ミシュラン) POWER CUP
タイプ | クリンチャー |
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参考価格(税込み) | 8,690円 |
重量(※28c) | 240g |
太さ | 23~28c |
TPI | 120×3層 |
トレッドパターン | スリック |
サイクリングからトレーニングまで使いやすいオールラウンドモデル
重量や走行性能・耐久性やウェットグリップなど、ロードバイクタイヤに求められる性能をバランス良く併せ持ったオールラウンドモデルです。

120TPI×3層のケーシングやアラミドプロテクションテクノロジーで耐パンク性能を向上。転がり抵抗を軽減させるGUM-X テクノロジーも採用し、走行性能にもこだわっています。28cで240gと軽量なため、平地からヒルクライムまで幅広く使いやすいタイヤですね。
おすすめポイント
- 前モデルPOWER ROADより転がり性能が12~15%向上
- コーナリング時や雨天時のグリップ力にもこだわり
- 23~28cの3種類展開で幅広いライダーに対応
Continental(コンチネンタル) GATORSKIN
タイプ | クリンチャー |
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参考価格(税込み) | 8,500円 |
重量(※28c) | 280g |
太さ | 23~32c |
TPI | 180×3層 |
トレッドパターン | セミスリック |
耐パンク性能を強化したタフなタイヤ
耐パンク性能を強化し、ロードバイクでさまざまな場所を走る方におすすめのアドベンチャーモデルです。

擦れに強いポリアラミド繊維を網状にしたシート「デュラスキン」を外側に配置し、段差などでタイヤが受けるダメージを軽減しています。通勤通学などの普段使いから、ロングライドなどパンクを避けたいシーンにおすすめ。
おすすめポイント
- シリカコンパウンドにより高いグリップ力を確保
- 自動車のタイヤで培った「ポリXブレーカー」で耐パンク性能を向上
- ポリアラミド繊維でタイヤのサイドウォールまでしっかり保護
Panaracer(パナレーサー) AGILEST TLR
タイプ | チューブレス |
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参考価格(税込み) | 8,580円 |
重量(※28c) | 250g |
太さ | 25~32c |
TPI | - |
トレッドパターン | スリック |
チューブレスレディのオールラウンドモデル
ロードバイクタイヤに求められる性能をバランス良く両立したアジリストシリーズのチューブレスレディモデルです。ヒルクライム・ツーリング・レースなど、1本のタイヤでさまざまなライドをこなしたい方におすすめ。

ZSG(ゼロ スリップ グリップ)アジャイルコンパウンドを採用し、前モデルより12%の転がり抵抗を軽減し、グリップ力も強化。初めてのタイヤ交換で、違いを体感してみたい方に向いています。
おすすめポイント
- タイヤの装着性も考え、ビード周りの設計にもこだわっている
- トレンドのフックレスリムにも対応
- 溝のないスリック形状でレーシーな印象
Vittoria(ヴィットリア) RUBINO TUBELESS-READY
タイプ | チューブレス |
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参考価格(税込み) | 9,988円 |
重量(※28c) | 320g |
太さ | 26~34c |
TPI | 100 |
トレッドパターン | セミスリック |
普段使いもしやすいハイパフォーマンスタイヤ
ミドルグレードとして高い走行性能も確保しつつ、耐パンク性や耐久性にこだわったタフなロードバイクタイヤです。快適な通勤通学や街乗り、さまざまな場所を走るロングライドにもおすすめ。

タイヤ表面のコンパウンドにシリカ+グラフェンを採用し、高いグリップと耐久性・耐パンク性を両立させています。また、ケーシングの間にパンク防止ベルトも使い、ライド中のパンクリスクを軽減しています。
おすすめポイント
- 耐久性や信頼性を重視した100TPIのケーシングで毎日のトレーニングに使いやすい
- 26c~34cと太めのタイヤもラインナップ
- 28c以上のモデルはフックレスリムにも対応
Continental(コンチネンタル) GIRO
タイプ | チューブラー |
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参考価格(税込み) | 7,700円 |
重量(※28c) | 300g |
太さ | 22c |
TPI | 160×2層 |
トレッドパターン | セミスリック |
価格を抑えたエントリーチューブラータイヤ
貴重なチューブラータイヤながら価格を抑えたエントリーモデルで、耐久性や走行性能のバランスにもこだわった一本です。

22mmの細めのタイヤ幅やスキンサイドのデザインは、クラシカルなロードバイクのレストアやカスタムなどにおすすめ。価格を抑えつつ長く走れる耐久性にもこだわっているため、普段使いにもピッタリです。
おすすめポイント
- 手頃な価格で手に入る貴重なチューブラータイヤ
- 耐久性に定評がありコストパフォーマンスも良好
- クラシカルなロードバイクのデザインを壊さない
【10,000円以上】おすすめ5選
10,000円以上の価格帯になると各メーカーの最上位モデルが視野に入り、レースでの結果やロングライドでの快適性などを求める方に向いています。
Continental(コンチネンタル) GRAND PRIX 5000
タイプ | クリンチャー |
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参考価格(税込み) | 11,000円 |
重量(※28c) | 240g |
太さ | 23~32c |
TPI | 330×3層 |
トレッドパターン | セミスリック |
ロードバイクの王道ハイエンドタイヤ
レースからロングライドまで、幅広いライダーに支持されている王道のハイエンドタイヤです。前モデルのGP4000SⅡからさまざまな性能が向上しており、迷ったらこれ!というくらい定番のタイヤです。

転がり抵抗の少なさによる走行性能だけでなく、耐摩耗性や耐パンク性にこだわっているのも人気のポイント。サイズ展開も23~32cと幅広く、さまざまなライダーにマッチします。
おすすめポイント
- 走行性能が高くレースからロングライドまで幅広く対応
- 28cで240gと軽量な仕上がり
- 前モデルから転がり抵抗が12%軽減されている
IRC(アイアールシー) ASPITE PRO SPEED EDGE
タイプ | クリンチャー |
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参考価格(税込み) | 11,000円 |
重量(※28c) | 200g |
太さ | 25~28c |
TPI | 180 |
トレッドパターン | セミスリック |
クリンチャータイヤの軽量ヒルクライムモデル
28cで200gと超軽量に仕上げられた、レース向けの決戦クリンチャータイヤです。前モデルから転がり抵抗地を30.9%軽減し、iRC史上最速のクリンチャータイヤとしてリリースされています。

タイヤ構造を左右対称にすることで転がり抵抗を軽減させる技術や、レースシーンでトレンドになりつつあるフックレスリムにも対応。ハイエンドタイヤの中でもかなり軽量な部類なので、ヒルクライムなどで極限までロードバイクを軽量化したいときにもおすすめです。
おすすめポイント
- 25cなら180gの超軽量タイヤ
- タイヤセンター部分はスリック形状で転がり抵抗を軽減
- iRC社内評価試験でクリンチャータイヤ史上最も低い転がり抵抗値を達成
Continental(コンチネンタル) GRAND PRIX 5000S TR
タイプ | チューブレス |
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参考価格(税込み) | 13,750円 |
重量(※28c) | 280g |
太さ | 25~32c |
TPI | 220×2層 |
トレッドパターン | セミスリック |
王道ハイエンドタイヤがチューブレスに進化
GP5000の構造を1から見直し、チューブレスレディとして進化させたハイエンドモデルです。220TPI×2層のケーシングで薄くしなやかな構造として、転がり抵抗を軽減。サイドウォール部分のみケーシングを1層加えることで、サイドカット耐性も強化されています。
おすすめポイント
- 前モデルGP5000 TLより軽くしなやかに進化している
- フックレスリムにも対応
- ロードバイクで主流の25~32cに幅広く対応
PIRELLI(ピレリ) P ZERO™ RACE TLR SPEEDCORE™ NERO
タイプ | チューブレス |
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参考価格(税込み) | 16,800円 |
重量(※28c) | 315g |
太さ | 28~30c |
TPI | 120tpi |
トレッドパターン | セミスリック |
高級車のテクノロジーを応用したプレミアムモデル
ピレリが自動車タイヤで培った技術を応用し、高い性能に仕上げられたプレミアムモデルです。

タイヤのゴムにアラミドバンドを追加した独自設計「SPEEDCORE」で、軽い転がりと耐パンク性能を両立させています。また、サイドウォールのロゴを凹凸で表現する「HIGH CONTRAST」テクノロジーで、プレミアムなルックスに仕上がっているのも魅力的なポイント。
おすすめポイント
- オールラウンドモデルとしてレースからロングライドまで使いやすい
- ドライ・ウェット問わず高いグリップ力を発揮する「SmartEVO COMPOUND」採用
- パッケージまで一貫したデザインでプレミアム感を演出
Vittoria(ヴィットリア) CORSA PRO
タイプ | チューブラー |
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参考価格(税込み) | 20,900円 |
重量(※28c) | 340g |
太さ | 23~30c |
TPI | 320 |
トレッドパターン | セミスリック |
チューブラータイヤのレース向けハイエンドモデル
しなやかな乗り味に定評があるチューブラータイヤのレース向けハイエンドモデルです。ラバータイヤとコットンケーシングを一体化することで、しなやかさや乗り心地を向上させています。コンパウンドはシリカ+グラフェンの組み合わせで、走行性能やグリップ力を向上させ、耐久性のバランスが良いタイヤに仕上げています。
おすすめポイント
- チューブラーながら23~30cのトレンドのタイヤ幅をラインナップ
- 320TPIのコットンケーシングで滑らかな乗り味を実現
- 天然ゴム由来で乗り心地に優れるラテックスチューブタイプ
タイヤ交換のおすすめのタイミングは?
ロードバイクのタイヤ交換のタイミングは、走行距離やタイヤの劣化の状態などが目安になります。それぞれ適切な交換タイミングを覚えておきましょう。
走行距離は、3,000kmぐらいを超えたら一つの目安

ロードバイクのタイヤ交換タイミングは、走行距離3,000~5,000kmぐらいが目安と言われています。実際はタイヤの厚みや走行シーンによって交換タイミングは変わりますが、1つの目安として覚えておきましょう。
タイヤ表面の摩耗やひび割れが出てきたら

タイヤの表面をチェックして、摩耗やひび割れなどが発生したタイミングも交換時期の目安です。ロードバイクのタイヤは摩耗が進むとグリップ力が低下し、パンクしやすくなるなどのデメリットが発生します。タイヤによっては摩耗具合をチェックするインジケーターが付いていることもあるので、交換時期の目安にしてみましょう。
また、走行距離が少なくても、使用年数が長いとタイヤの表面にひび割れが発生することがあります。細かいひび割れならすぐにトラブルが起こる可能性は低いですが、タイヤの表面が固くなってグリップ力が低下し、異物によるパンクのリスクも高くなります。定期的にタイヤの表面をチェックして、摩耗やひび割れを見つけたら交換を検討してみましょう。
ロードバイクのタイヤの交換方法
ロードバイクのタイヤ交換は自分で行うことも可能です。ここではクリンチャータイヤの交換手順をステップバイステップで説明しますので、挑戦してみましょう。セルフメンテナンスのスキル向上にも役立ちますよ。
【準備編】タイヤレバー等を用意しよう
まずはタイヤ交換を始める前に、準備するものをご紹介します。
Panaracer(パナレーサー) タイヤレバー
口コミ・レビュー
2〜3本が1セットで、販売しているタイヤレバー。ホイールからタイヤを外すのに必要なレバーです。
〇自宅用の効率よくポンピングできる「空気入れ」
Panaracer(パナレーサー) アルミ製フロアポンプBFP-04AGA3
タイヤ交換後、チューブに空気を入れるために必要な空気入れ。仏式バルブに対応する専用の空気入れを準備しましょう。
【実践編】交換方法手順を紹介
それでは、写真とともに、簡単にロードバイクのタイヤ交換方法を解説します。
1.タイヤレバー等で、タイヤをはずす

まずは、タイヤの空気を全て抜きましょう。バルブ先端を緩めて、バルブを指で押さえると空気が抜けます。その後、タイヤとリムの間にタイヤレバーを差しこみ、タイヤをリムから外していきます。
2.チューブとタイヤを外す

タイヤの片面がリムから抜けたら、チューブ→タイヤの順番で、ホイールから外していきましょう。
3.新しいタイヤとチューブを入れる

タイヤが外れたら、1と2の手順とは逆に、新しいタイヤ→チューブの順番にリム(ホイール)にはめていきます。
4.タイヤをリムに収める

タイヤ片面とチューブが、ホイールに収まったら、チューブをリムに挟まないように、タイヤをリムにおさめていきます。
5.空気を入れる

タイヤがきちんとハマったら、適正圧まで空気を入れて完了!
▼ 以下の記事でもタイヤ交換について、詳しく解説しているので参考にしてください
ショップに依頼すると、1000円〜2000円前後
タイヤ交換に自信がない人は、ショップに相談もOK。工賃はだいたい1000円~2000円前後です。近くのショップに行くときは、事前に作業をしてもらえるか、費用がどれくらいかを確認しましょう。
ロードバイクのタイヤのよくある質問
ここからは多くのライダーから寄せられる、ロードバイクのタイヤに関する疑問にお答えします!
タイヤの空気圧はどれくらいが最適?

ロードバイクのタイヤの空気圧は、製品ごとに定められた適正範囲の中で、ライダーの体重や走り方にマッチする適正値を見つける必要があります。まずはタイヤの側面に記載された適正範囲をチェックしましょう。上の写真だと「6.0~10.0BAR」、または「85~145PSI」と記載されているので、空気圧を測定できるポンプで適正範囲内に調整します。
空気圧が高い | 空気圧が低い | |
乗り心地 | 硬くなり路面の振動を拾いやすくなる | 柔らかくなり振動吸収性が高くなる |
タイヤの転がり | 軽くなりスピードを出しやすくなる | 重くなりスピードを維持するのにパワーが必要 |
一般的に、タイヤの空気圧が変わると、乗り心地や転がり抵抗に違いが出ます。一般的には、レースのようにスピードを求める場合は空気圧を高めに、ロングライドや街乗りなど快適性を求める場合は低めに設定することが多いです。適正な空気圧はタイヤの種類やライダーの体重、走り方によっても変わるためいろいろ調整してみましょう。
▼ タイヤの空気圧についてもっと詳しく知りたい方はこちら
滑りにくいタイヤはどう選ぶ?

カーブや雨の日などのシーンでグリップ力がないタイヤだとすべらないか不安ですよねグリップ性能を重視して設計されたタイヤは、表面のコンパウンドが柔らかく、路面にしっかりと食いつくようになっています。購入前には、公式サイトやメーカーの製品情報で「グリップ性能」に関する記載を確認しておきましょう。滑りにくさという点では、スリックタイヤよりも細かい溝のあるセミスリックタイヤの方が優れている場合もあります。
また、グリップ力が高いタイヤでも、雨の日のマンホールや白線の上などが滑りやすいのは同じです。タイヤの表面に溝があると雨天時のグリップ力が高いように見えますが、タイヤ幅が細いロードバイクではあまり効果がないと言われています。路面が濡れているときは、なるべくスピードを控えめにして安全運転をしましょう。
チューブレス化はしたほうがよい?

最近のロードバイクはチューブレス(チューブレスレディ)のタイヤが増えていますが、メリット・デメリット両面があるためすべてのライダーにマッチするわけではありません。
チューブレスタイヤやチューブレスレディタイヤは、チューブを使わないためロードバイクを軽量化でき、空気圧を低くできるため振動吸収性がアップして乗り心地が良くなるのがメリットです。また、チューブを使うクリンチャータイヤと比べて、タイヤのグリップ力が高くなるのも特徴です。
ただし、チューブレス化するためには、対応しているタイヤ・ホイール・バルブなどのパーツをそろえる必要があり、ある程度の費用がかかるのがデメリットです。また、タイヤの中に液状の「シーラント」を入れて空気圧を保持するチューブレスレディの場合、定期的なメンテナンスが必要になります。
より快適な乗り心地や走行性能を求める場合はチューブレス化、運用の手軽さやコストを重視する場合は従来のクリンチャータイヤ、といった具合で目的に合わせて検討してみてください。
パンクしにくいタイヤの特徴は?

ロードバイクの代表的なトラブルであるパンクのリスクを軽減するためには、耐パンク性能が高いタイヤを選ぶことが大切です。
トレッドに厚みがあり、耐パンク素材を採用しているタイヤは、リム打ちパンクやとがった物による穴空きパンクなどを防ぎやすくなります。また、レースやヒルクライム向けの超軽量タイヤより、ある程度重量があるツーリング向けタイヤの方が耐パンク性能が高い傾向もあります。
▼ ロードバイクのパンクについての詳しい記事はこちら
ロードバイクのタイヤを変えて走りをもっと楽しもう!

ロードバイクのタイヤは価格帯や性能の差が大きく、交換することで走りをガラッと変えることもできます。ただの消耗品として同じタイヤに交換するのではなく、いろいろなタイヤを試してみるのがおすすめです。自分に合うタイヤを見つけることで、もっとロードバイクを楽しむことができるでしょう。
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