四輪自転車って、どんな自転車?
四輪自転車とは、前に二つ、後ろにも二つのタイヤがついている自転車のこと。二輪の自転車に比べ、4つの車輪でバランスよく前後を支えています。また、停車時は足で支えていなくても倒れません。
どんな目的で使われる自転車?
倒れにくい特性から、高齢者や、足腰に不安がある人の移動手段としても、利用されています。自動車の免許返納後の新しい交通手段としても、活躍していますよ。電動アシスト付きの四輪自転車なら、体力の心配なく、長距離も気軽に走れるでしょう。
四輪自転車のメリット・デメリット
次に四輪自転車のメリット・デメリットを紹介します。
四輪自転車の”メリット”
まずは四輪自転車の良いところから。ふらつきにくさ以外にも、四輪だからこその特徴がありますよ。
停止時や走り出し、乗り降りでふらつきにくい
自転車は、停止時や走り出しが特に不安定。倒れないようにバランスを保ち、スピードを出すまでが大変ですが、四輪自転車なら、転倒の心配はほぼないでしょう。また低重心のため、乗り降りもふらつきにくいです。
悪路・荷物が多くても倒れにくい
ちょっとした段差や砂利道、濡れた路面でも、四輪なら倒れにくいです。また荷物をたくさん載せていても、バランスを崩しやすくなることはないでしょう。
ハンドル操作のみで安全に曲がれる
方向転換をするとき、自転車は、車体全体を少し傾けることが必要。その際、転倒することがありますが、四輪自転車はハンドル操作のみで曲がれます。
四輪自転車の”デメリット”
次は、四輪自転車の苦手なところを紹介します。
自転車より価格が高め
価格は、二輪の自転車より高め。4つの車輪を支えるため、より頑丈に設計されています。また四輪自転車を取り扱う店舗が少なく、現物を確かめて購入は難しいでしょう。
重量があり、持ち上げるのは大変
4つの車輪がある分、二輪の自転車より重量があります。そのため、段差を乗り越えるときなど、ちょっと車体を持ち上げたいときに、苦労するかもしれません。
アフターサービスが、充実していないかも
二輪の自転車に対し、四輪自転車のニーズは大きくなく、扱うメーカーも少ないため、二輪と比べると、購入後の補償や、万が一パーツが壊れたときのスペア交換ができない場合もあります。アフターサービスなど、購入前にしっかり確認しましょう。
四輪自転車は、歩道を通行できる!
ちなみに、四輪自転車は以前、法律で軽車両に分類されていました。つまり、歩道は通行できなかったのです。
しかし現在は法律が変わり、二輪の自転車と同じように、「自転車通行可」の歩道など、条件付きで歩道を通行できます。ただし歩行者が優先であることは変わりないので、必ず徐行で進みましょう。
現在販売されている、四輪自転車の紹介
ここからは、現在発売されている四輪自転車を紹介します。
東部 aeroクークルMⅡ
絶対にパンクしない!四輪自転車
低床フレームで、乗り降りしやすい四輪自転車。タイヤは空気入れが不要のノーパンクタイヤなので、道端でパンクする心配もないでしょう。サドルには背もたれがあり、無理のない姿勢で走行できます。重い荷物を載せていても、ハンドルが振り切れない「ハンドルロック」で、降りるときも安心ですね。
カラー | 3色 |
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変速数 | なし |
参考価格(税込) | 181,500円 |
どこで買える?四輪自転車
四輪自転車は、街中の自転車ショップで見かけたことがないかもしれません。どこで購入できるのか、紹介しましょう。
実店舗
販売店は少なめですが、一部の自転車ショップで取り扱いがあります。近所で扱うショップがない場合は、ネットで取扱店を調べてみると良いでしょう。
現物が展示してあるショップなら、サイズ感やデザインを確かめることができますね。
オンライン
オンラインなら、24時間いつでも購入できます。ただし実物を確かめられないので、思ったイメージと異なることもあるでしょう。特に初めての四輪自転車の場合は、スペックなどをよく確認して、購入したいですね。
四輪か三輪。選ぶならどちら?
「倒れにくい」自転車といえば、三輪自転車という選択もあります。どちらがいいか選ぶときの参考にしてください。
三輪自転車がおすすめの人
三輪自転車は、前か後ろ、どちらか一方が二輪になった自転車。二輪より多くの荷物を積むためにデザインされていることが多く、耐荷重を重視したい人におすすめ。
ちなみに、三輪自転車は、四輪よりも方向転換にコツが必要です。曲がる方向に少し車体を傾ける必要があり、慣れるまでに練習が必要かもしれません。
四輪自転車がおすすめの人
方向転換でも、バランスを崩しにくい四輪自転車は、シニアや足腰に不安がある方におすすめです。少しでも倒れにくいデザインで探すなら、三輪より、四輪自転車ですね。
番外編 電動カート
似た形で、ペダルがなく、自動で動く乗り物が、電動カート。電動車いすや、シニアカーとも呼ばれます。運転免許は不要で、歩道を通行できます。ただし、自転車に比べると価格帯は高め。また自転車のようなスピードは出ないため、あくまで歩行の補助としての乗り物と考えましょう。
倒れにくくて安心!四輪自転車
「四輪自転車」といっても、まだまだ聞き慣れない人も多いのが現状かもしれません。それでも今後、三輪自転車とともに新しい交通手段として身近な乗り物となるかもしれません。
走行中はもちろん、乗るときもふらつきにくい四輪自転車は、シニアの方、足腰に不安がある方、そしてそのご家族にも安心感をもたらしてくれそうですね。