ロードバイクのコンポってなに!?コンポーネントについて詳しく解説します

“コンポ”と略して呼ばれることも多いロードバイクの「コンポーネント」。ロードバイクを走らせる上でとても重要なパーツです。コンポについて選び方や特徴など、詳しく解説いたします。

目次

  • “コンポ”とは?
  • コンポーネントの各パーツ
  • 3大コンポーネントメーカー
  • グレードによって価格も性能も違うコンポ
  • まとめ
アイキャッチ画像出典:Flickr/Glory Cycles

“コンポ”とは?

コンポーネントとは

出典:Flickr/Glory Cycles

ロードバイクに装備されるパーツで、主に走らせるパーツ(駆動系)と、止まるためのパーツ(制御系)のパーツ群のことを「コンポ(コンポーネント)」と呼びます。コンポの性能が、ロードバイクの性能を左右するパーツ達と言ってよいでしょう。

 

コンポーネントの各パーツ

コンポーネントの各パーツ

ロードバイクにおけるコンポーネントはどこのパーツでしょうか。ざっと、上記の赤丸部分が主なパーツです。

 

コンポーネントメーカーの最大手のシマノを例に、パーツを1つずつ確認していきましょう。

 

シフト/ブレーキレバー

ハンドル部分にある「ブレーキ・変速」を行うレバーです。レバーで2つの操作をする機構はシマノが開発しました。シマノではデュアルコントロールレバーSTiレバーと呼ばれています。ワイヤーで操作する機械式が一般的ですが、変速を電動で行う電動式もあります。

ITEM
シマノ ST-R7000 左右レバ-セット 2x11S

 

フロントディレーラー

前ギアの上部にある、前ギアを変速するパーツです。シフトレバーで操作することにより前ギアを変速することができます。

 

ITEM
シマノ FD-R7000 直付 2X11S フロントディレーラー

 

リアディレーラー

チェーンの後側、フレームに取付けられている、後ギアを変速するパーツです。機構は複雑で、後ギアの大きさによりショートゲージ・ロングゲージと呼ばれる2種類があります。

 

ITEM
シマノ RD-R7000 11S リアディレーラー

 

クランクセット

ペダルがついている前ギアを回すパーツです。踏み込む力を受け止めるので剛性が高く(=頑丈で変形しずらいので足の力が逃げずに伝わる)作られています。ギア歯を変えることで、初級者から上級者まで、幅広いギアの組み合わせにすることができます。

ITEM
シマノ FC-R7000 クランクセット

 

カセットスプロケット

後輪にセットされている後ギアで、複数のギアをまるごと取り替えられるカセット式のものをカセットスプロケットと呼びます。

ITEM
シマノ CS-R7000 11S 11-28T スプロケット

 

ブレーキ

いわゆるブレーキです。本体に剛性がないと、ブレーキをかけたパワーが逃げてしまうため、素材やパッドでパワーを逃がさず確実なブレーキングのための設計がされています。ロードバイクでは機械式のキャリパーブレーキ(写真のタイプ)と、機械・油圧式のディスクブレーキがあります。

ITEM
シマノ BR-R7000 前後セット デュアルピボットブレーキ

 

ペダル

ペダルは、シティサイクルなどに付けられているフラットペダルと、足を固定してペダリング効率を上げるビンディングペダルがあります。シマノコンポーネントのラインナップはSPD-SLというシステムのビンディングペダルになります。

ITEM
シマノ 105 PD-R7000 SPD-SLペダル

 

ボトムブラケット(BB)

フレームに取付ける筒状のパーツのボトムブラケット(BB)。パーツの内側だけが回転します。クランクセットを中に通し、滑らかに回転させるために取付けます。規格が多く交換には注意が必要です。

ITEM
シマノ ボトムブラケット SM-BBR60

 

その他のパーツ

コンポと呼ばれて、一般的に指すのはシフト/ブレーキレバーをはじめとする変速・制動パーツと、クランクなどの駆動パーツですが、コンポーネントのグループ内にはシフト・ブレーキワイヤーやチェーンなどの消耗品や、ホイール・クイックレリーズなどの車輪もあります。

 

3大コンポーネントメーカー

コンポーネントは多くの独自の規格があり、メーカー数も限られています。

プロチームに供給し、世界的なレースで走るロードバイクに採用されているメーカーは3社あり、3大コンポーネントメーカーと呼ばれています。市販されているロードバイクの大半も3大コンポーネントメーカーが採用されています。

 

SHIMANO(シマノ)

SHIMANO ロゴ

出典:Facebook/SHIMANO
シェアが最も高いのがシマノ。スポーツバイクだけではなくシティサイクルなどにもシマノ製のコンポーネントが多く使われています。初のデュアルコントロール機構であるSTiを開発しました。

CAMPAGNOLO(カンパニョーロ)

CAMPAGNOLO ロゴ

出典:Facebook/Campagnolo
イタリアのメーカーで、日本国内にも根強いファンが多いメーカーです。シマノに続きデュアルコントロール機構のエルゴパワーを開発し、欧州メーカーをメインに広く採用されています。シマノコンポーネントとの互換性はなく、工具の規格も違うものがあります。ホイール着脱を簡易化したクイックレリーズレバーは、カンパニョーロが開発したシステムです。

SRAM(スラム)

SRAM ロゴ

出典:Facebook/SRAM
2005年からロードバイクコンポーネントに参入し、世界的なレースでの活躍で3大コンポーネントメーカーのひとつになりました。2005年以前はマウンテンバイクコンポーネントを主力にしており、マウンテンバイクやクロスバイクにも多く採用されているグリップシフトはSRAMが開発しました。シマノと互換性のあるパーツが多くあります。

自転車のカテゴリごとのコンポーネント

自転車のコンポーネントは、ロードバイク用だけではなくマウンテンバイク・グラベルロード・トラック競技(ピスト)・BMXなどもリリースされています。

 

マウンテンバイク・グラベルロードコンポーネントでは、シマノ・スラムのシェアが高く、トラック競技をはじめとするピストではシマノ・スギノが有名ですが、カンパニョーロからもリリースされています。

 

BMXはレースだけではなくストリートやジャンプなどカテゴリーも多く、特殊な規格のパーツもあるのでコンポーネントメーカーだけではなくパーツメーカーからもコンポーネントが出されています。

 

グレードによって価格も性能も違うコンポ

グレードによって価格も性能も違うコンポ

出典:Flickr/Glory Cycles

各メーカーからリリースされているコンポーネントにはグレードがあり、性能や素材、価格に違いがあります。

 

シマノのコンポーネントのグレード上位から順に記載します。

 

・DURA-ACE(デュラエース)

・ULTEGRA(アルテグラ)

・105 (イチマルゴ)

・Tiagra(ティアグラ)

・SORA(ソラ)

・Claris(クラリス)

・Tourney(ターニー)

 

コンポーネントの選び方

上位グレードになればなるほど、「軽量」「耐久性が高い」「剛性が高い」などの特徴があります(もちろん価格も高くなります)。また、上位グレードには電動の変速式のコンポーネントもラインナップされています。

 

DURA-ACEULTEGRAは競技者・上級者向け、105は中級者向けと言えるでしょう。この、3グレードを競技レースなどで使用しているユーザーが多いようです。

 

Tiagraは中級者、初級者向け、SORAは初級者・入門者を対象に、サイクリング・カジュアルなタウンライド・通勤など、ClarisTourneyはタウンライド・通勤などに適したグレードとしています。

 

このように、上位のデュラエースが万能に優れ、下位が劣るのではなく、各グレードごとに最適な設計・素材が使われており、ニーズに合わせたグレード選びができるようになっているのです。

 

選ぶ時の注意点

購入する際、コンポーネントが「105」となっている完成車でも、全パーツが「105」グレードではなく、下位グレードのパーツが混ざっていることがあります。

 

このように、一部のパーツの最上位グレードが、コンポーネントのグレードとして表記されている場合もあるので、勘違いしないよう購入前に確認しましょう。

 

また、変速パーツではシマノ・スラムとカンパニョーロには互換性がありません。複数のメーカーが連動するパーツで組み合わされることはないので、一部にシマノを使用していたらシマノコンポーネント使用車と考えて良いでしょう。

 

まとめ

コンポーネントを理解すれば、ロードバイクを選び時の1つの基準になるでしょう。また、それぞれのパーツの機能を理解する事で、カスタムなども自分で行えるようになるはずです。

 

コンポーネントの知識を増やして、ロードバイクの楽しみ方を増やしましょう!

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CYCLE HACK編集部
高橋智宏
高橋智宏

10代の頃からロードバイク・MTBなど自転車を楽しみながら、現在はスポーツバイクの普及活動をしています。 皆さまへお役に立つ情報をお届けし、スポーツバイクを末永く楽しむお手伝いができれば嬉しく思います。